2025年5月13 日、Google は Gemini in Sheets の新機能として 「ドロップダウン追加」「ピボット テーブル自動生成」「高度なフィルター設定」 など一連の操作をチャットから即実行できるようアップデートしました。これにより、スプレッドシートの定型作業を AI へ丸投げし、分析やレポート作成に集中できます。
1. アップデート内容まとめ
- チャット欄で「勤務区分のドロップダウンを B2:B200 に追加」と入力 → 有効/有給/欠勤 など候補を推測し自動挿入。
- 売上データ範囲を指定して「製品別に月次合計をピボット化」 → 集計表が別シートに生成。
- 「CVR が 3 % 未満の行をフィルター表示」と指示 → 条件付きフィルターが設定され、結果を新タブへコピー。
2. 日本ユーザーへのインパクト
- Excel 依存からの脱却: マクロや関数知識が乏しくても、自然言語で同等の分析作業が可能。
- 報告書作成の迅速化: 営業日報や月次レポートに必要な集計表を数分で用意し、Google Slides へ貼るだけ。
- 教育現場での利活用: 児童・生徒の成績データを教師が短時間で集計し、保護者向け資料を即生成。
3. 利用条件とロールアウト
- 対象エディション:Business Standard/Plus、Enterprise 全プラン、Gemini Education Add‑on ほか
- Rapid Release:5 月 13 日より段階的、Scheduled Release:5 月 27 日以降順次
- Admin 設定:Apps ▸ Google Sheets ▸ Gemini features を ON に
“シート職人” がボトルネックになりがちな日本企業では、知識の属人化を解消しながら分析リードタイムを短縮できる点が大きな魅力です。