メールマーケティングを始めたいけれど、GetResponseの設定方法が分からない。
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、GetResponseの初期設定は思っているより簡単で、正しい手順を踏めば30分程度で基本的な設定を完了できます。
この記事では、GetResponseを初めて使う方でも迷わずに設定できるよう、アカウント作成から最初のメール配信まで、実際の画面を想定しながら詳しく解説していきます。
記事を読み終える頃には、GetResponseの基本機能を使いこなし、効果的なメールマーケティングを始める準備が整っているはずです。
GetResponseの初期設定で多くの人がつまずく理由
GetResponseは世界180カ国以上で利用されている高機能なメールマーケティングツールですが、その豊富な機能ゆえに初心者の方は設定で迷うことがあります。実際、私がサポートしてきた多くのクライアントも、最初は「どこから手をつければいいか分からない」という状態でした。
なぜ初期設定が重要なのか
初期設定を適切に行わないと、以下のような問題が発生する可能性があります:
- メールが迷惑メールフォルダに入ってしまう
- 配信エラーが頻発する
- 法的要件を満たさない配信をしてしまう
- 効果測定ができない状態でメールを送ってしまう
特に日本では、特定電子メール法という法律があり、商用メールを送信する際には必ず守らなければならないルールがあります。GetResponseの初期設定では、これらの法的要件を満たすための設定も含まれているため、最初にしっかりと設定することが重要です。
初心者が陥りやすい3つの落とし穴
1. 英語インターフェースへの抵抗感
GetResponseは日本語対応していますが、一部の機能や説明が英語のままの場合があります。これに戸惑う方が多いのですが、基本的な操作は日本語で可能ですので安心してください。
2. 機能の多さに圧倒される
GetResponseには、メール配信、ランディングページ作成、ウェビナー機能、CRM機能など、多彩な機能があります。しかし、最初からすべてを使う必要はありません。まずは基本的なメール配信機能から始めましょう。
3. 設定の順番を間違える
効率的に設定を進めるには、正しい順番があります。例えば、リストを作成する前にメールテンプレートを作ろうとすると、テスト送信ができないなどの問題が生じます。
これらの問題を避けるためにも、この記事で紹介する手順に沿って設定を進めていくことをおすすめします。GetResponseの全体的な機能や料金プランについて詳しく知りたい方は、こちらのガイドも参考にしてください。
GetResponseの初期設定を5つのステップで完了させる方法
それでは、実際にGetResponseの初期設定を進めていきましょう。以下の5つのステップに沿って設定すれば、初心者の方でも確実に基本設定を完了できます。
ステップ1:アカウント作成と基本情報の入力(所要時間:5分)
まず最初に、GetResponseの公式サイトにアクセスし、無料トライアルに申し込みます。30日間の無料期間があるので、じっくりと機能を試すことができます。
アカウント作成時に入力する項目:
- メールアドレス(ビジネス用のものを推奨)
- パスワード(8文字以上、大文字・小文字・数字を含む)
- 会社名または個人名
- 電話番号(SMS認証用)
重要なポイント:メールアドレスは、今後の配信元アドレスとしても使用する可能性があるため、ビジネス用のドメインメールアドレス(例:info@yourdomain.com)を使用することをおすすめします。フリーメールアドレスでも登録は可能ですが、信頼性の観点から独自ドメインのメールアドレスが望ましいです。
ステップ2:送信者情報とドメイン認証の設定(所要時間:10分)
アカウント作成後、最初に行うべきは送信者情報の設定です。これは、メールを受け取る人に表示される情報であり、信頼性を高めるために非常に重要です。
送信者情報の設定項目:
- 送信者名(会社名や担当者名)
- 送信元メールアドレス
- 返信先メールアドレス
- 会社の住所(特定電子メール法対応)
- 配信停止リンクの文言設定
特に重要なのが「ドメイン認証」です。これは、あなたのドメインからのメールが正当なものであることを証明する仕組みで、以下の3つの設定を行います:
1. SPF(Sender Policy Framework)レコードの設定
DNSにTXTレコードを追加し、GetResponseのサーバーからメールを送信する権限を与えます。
2. DKIM(DomainKeys Identified Mail)の設定
電子署名を使用してメールの改ざんを防ぎます。
3. DMARC(Domain-based Message Authentication)の設定
SPFとDKIMの認証結果に基づいて、受信側のメールサーバーがどのような処理を行うかを指定します。
これらの設定は技術的に見えるかもしれませんが、GetResponseでは設定手順が分かりやすく表示されるので、指示に従って進めれば問題ありません。
ステップ3:連絡先リストの作成と管理(所要時間:5分)
次に、メールを送信する相手を管理するための「リスト」を作成します。GetResponseでは、複数のリストを作成して管理することができます。
リスト作成時の設定項目:
- リスト名(例:メルマガ購読者、セミナー参加者など)
- デフォルトの送信者情報
- 購読確認メールの設定(ダブルオプトイン)
- ウェルカムメールの設定
ダブルオプトインの重要性:
ダブルオプトインとは、登録後に確認メールを送信し、そのメール内のリンクをクリックしてもらうことで正式に登録が完了する仕組みです。これにより、確実に本人の意思で登録されたことを確認でき、配信の質を高めることができます。
リストを作成したら、既存の連絡先をインポートすることも可能です。CSVファイルやExcelファイルから一括でインポートできますが、必ず事前に配信許可を得ている連絡先のみをインポートするようにしてください。
ステップ4:最初のメールテンプレート作成(所要時間:10分)
GetResponseには、プロがデザインした500以上のメールテンプレートが用意されています。業種や目的に応じて選択でき、ドラッグ&ドロップで簡単にカスタマイズできます。
テンプレート選択のポイント:
- モバイル対応(レスポンシブデザイン)のものを選ぶ
- 自社のブランドカラーに合わせやすいデザインを選ぶ
- 画像が多すぎないシンプルなデザインがおすすめ
テンプレートを選んだら、以下の要素をカスタマイズします:
1. ヘッダー部分
ロゴや会社名を配置し、ブランドイメージを統一します。
2. 本文エリア
フォントサイズは14px以上、行間は1.5倍程度に設定すると読みやすくなります。
3. CTA(Call To Action)ボタン
目立つ色で、クリックしたくなる文言を設定します。
4. フッター部分
会社情報、配信停止リンク、SNSリンクなどを配置します。
ステップ5:テスト送信と本番配信の準備(所要時間:5分)
すべての設定が完了したら、必ずテスト送信を行いましょう。自分のメールアドレスや社内の複数のメールアドレスに送信し、以下の点を確認します:
- デザインが崩れていないか
- リンクが正しく機能するか
- 画像が表示されるか
- 配信停止リンクが機能するか
- スマートフォンでの表示に問題がないか
また、GetResponseには「スパムスコアチェック」機能があり、作成したメールが迷惑メールと判定される可能性を事前にチェックできます。スコアが高い場合は、以下の点を見直してください:
- 件名に過度な記号や大文字を使用していないか
- 本文に販売を煽るような表現が多くないか
- 画像とテキストのバランスは適切か
- リンクが多すぎないか
GetResponseと他のメール配信ツールとの比較
初期設定の方法を理解したところで、GetResponseが他のツールと比べてどのような特徴があるのか、簡単に比較してみましょう。
主要な競合ツールとの機能比較
MailChimpとの比較:
MailChimpは世界的に有名なツールですが、日本語サポートが限定的です。一方、GetResponseは日本語インターフェースが充実しており、初心者にも使いやすい設計になっています。また、GetResponseの方がランディングページ作成機能やウェビナー機能など、付加機能が豊富です。
Benchmark Emailとの比較:
Benchmark Emailも日本語対応していますが、GetResponseの方が自動化機能(オートメーション)が高度で、複雑なシナリオも簡単に作成できます。価格面では同等ですが、機能の豊富さではGetResponseに軍配が上がります。
国内ツール(配配メールなど)との比較:
国内ツールは日本の商習慣に特化していますが、グローバル展開を考えている場合はGetResponseの方が適しています。また、GetResponseはAPIが充実しているため、他のツールとの連携も容易です。
GetResponseが特に優れている点
- 初期設定ウィザードが充実している
- 24時間365日のサポート体制(英語)
- コンバージョンファネル機能で販売プロセス全体を管理できる
- A/Bテストが標準機能として含まれている
- 配信時間の最適化機能(Time Travel)がある
ただし、完全な日本語サポートを求める場合や、極めてシンプルな機能だけで十分な場合は、他のツールの方が適している可能性もあります。自社のニーズに合わせて選択することが重要です。
まとめ:GetResponseで効果的なメールマーケティングを始めよう
この記事では、GetResponseの初期設定について、5つのステップに分けて詳しく解説しました。アカウント作成から始まり、送信者情報の設定、リスト作成、テンプレート作成、そしてテスト送信まで、基本的な設定はこれで完了です。
GetResponseの初期設定は、最初は複雑に見えるかもしれませんが、順番に進めていけば必ず完了できます。重要なのは、焦らずに一つひとつの設定を確実に行うことです。
初期設定が完了したら、次のステップとして以下のことに取り組んでみてください:
- 自動返信メール(オートレスポンダー)の設定
- セグメント機能を使った配信リストの細分化
- A/Bテストを活用した配信内容の最適化
- 配信結果の分析と改善
GetResponseを使いこなすことで、効果的なメールマーケティングが可能になります。まずは30日間の無料トライアルから始めて、実際に手を動かしながら学んでいくことをおすすめします。不明な点があれば、GetResponseの詳細ガイドも参考にしながら、着実にスキルを身につけていってください。