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【Google Workspace for Education】全年齢のユーザーがGeminiで画像生成可能に!教育現場での創造性が加速

本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の記事を元に、日本のGoogle WorkspaceユーザーおよびGoogle Workspaceに興味がある方々に向けて、2025年12月20日に公開された情報を分かりやすく解説したものです。

教育現場におけるAI活用が進む中、生徒たちの創造性を引き出す強力なツールが、ついにすべての年齢層に解禁されました。
これまで年齢制限があったGeminiアプリでの「画像生成」機能が、18歳未満のユーザーを含む、Google Workspace for Educationを利用するすべてのユーザーに提供開始されました。

最新の画像生成モデル「Nano Banana」を搭載したGeminiを使えば、言葉で指示するだけで、思い描いたイメージを瞬時に形にすることができます。
「生物の授業で細胞の構造図が欲しい」「歴史の発表資料に古代ローマの街並みのイラストを入れたい」。
そんな生徒たちの学びのニーズに、AIが応えてくれるようになります。

2025年12月20日に発表されたこのアップデートについて、教育現場での活用メリットと、気になる安全性への配慮について詳しく解説します。

何が変わるのか?学びを視覚化するツールが全生徒へ

今回のアップデートにより、年齢に関わらず、Google Workspace for Educationアカウントを持つすべての生徒が、Geminiアプリを使って画像を生成できるようになります。

活用シーンの例:

  • 理科のプロジェクト: 「ミトコンドリアの断面図を描いて」と指示し、レポートの挿絵として活用する。

  • 社会科の発表: 「江戸時代の商人の服装をしている人々のイラストを作成して」と頼み、プレゼン資料をリッチにする。

  • 美術・創作活動: 「未来都市のコンセプトアート」を生成し、それをヒントに自分なりの絵を描く。

文字だけでは伝わりにくいアイデアを「視覚化」することで、生徒の理解を深め、表現の幅を広げることができます。

18歳未満ユーザー向けの安全設計

教育機関向けの機能開放にあたり、最も重視されるのが「安全性」です。
Googleは、18歳未満のユーザーが安全に画像生成機能を利用できるよう、厳格なテストとフィルタリング機能を実装しています。

主な安全対策:

  • 不適切なコンテンツの防止: AIモデルのトレーニング段階から、未成年にとって不適切な領域を認識させています。さらに、違法な内容や年齢制限のある物質(タバコやお酒など)に関する画像が生成されないよう、強力なコンテンツフィルターとガードレールを導入しています。

  • 機能の制限: 18歳未満のユーザーは、生成された画像をチャットでの指示(フォローアップ)で修正することはできますが、画像を直接編集したり、手持ちの画像をアップロードして編集したりする機能は利用できません。

※ただし、フィルタリング機能は完璧ではありません。Googleは、教師やスタッフが生徒に対して「責任あるAIの使い方」を指導することを推奨しています。

管理者による制御

教育機関の管理者は、この機能を組織のポリシーに合わせて柔軟に制御できます。

  • 機能のオン/オフ: 管理コンソールから、Geminiアプリのサービス自体をオンまたはオフにすることで、画像生成機能の利用を制御できます。

  • 対象範囲の設定: 組織部門(OU)やグループ単位で設定できるため、「高校生には許可するが、小学生には許可しない」「美術部員には許可する」といったきめ細かな運用が可能です。

保護者への説明が必要な場合のために、Google Workspace for Educationに関するコミュニケーションのヒントも管理者ヘルプに用意されています。

展開スケジュールと対象エディション

展開スケジュール:
本機能はすでに利用可能です(Available now)。即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方で展開されています。

対象エディション:
以下のGoogle Workspace for Educationエディションをご利用のすべての年齢のユーザーが対象です。

  • Education Fundamentals

  • Education Standard

  • Education Plus

まとめ:AIネイティブ世代の新しい「図工」の時間

今回のアップデートは、子供たちがAIという新しい画材を手に入れたようなものです。
自分の頭の中にあるイメージを、AIと対話しながら形にしていくプロセスは、これからの時代に求められる「創造的思考力」や「AIリテラシー」を育む絶好の機会となるでしょう。

教育関係者の皆様は、ぜひ安全設定を確認の上、授業での積極的な活用を検討してみてください。教室からどんなユニークな作品が生まれてくるのか、楽しみですね。