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Google フォームの自由記述をGeminiが自動で定量化!テーマ別の割合と件数が一目でわかる新機能

この記事は https://workspaceupdates.googleblog.com/ の記事をもとに作成しています。
元記事の作成年月日:2026年2月24日

日本のGoogle Workspaceユーザーの皆様、そしてこれからGoogle Workspaceの導入を検討されている皆様、こんにちは。
日々の業務において、顧客の生の声や従業員の意見を集めるために、Google フォームを活用されている方は非常に多いと思います。
アンケートを実施する際、選択式の設問は結果が自動的にグラフ化されるため、全体の傾向をパッと把握するのにとても便利です。
しかし、「ご意見・ご要望」といった自由記述式の設問になると、集まったテキストを一つひとつ読み込み、どのような意見が多いのかを分類し、分析するのに膨大な時間がかかっていませんか。
今回Googleから発表されたのは、まさにその「自由記述の分析にかかる手間」を根本から解決してくれる、Gemini(AI)を活用した驚異的な新機能です。
これまでは文章を「要約」するだけでしたが、今回のアップデートにより、自由記述のテキスト回答からテーマ別の「割合(パーセンテージ)」や「回答数」といった「定量的なデータ」を自動で抽出できるようになりました。
本記事では、この革新的な機能の詳細と、ビジネスシーンでどのように活用できるのかを分かりやすく解説いたします。
アンケート集計やマーケティング調査を担当されている方は、ぜひ最後までお読みいただき、次世代のデータ分析を体験してみてください。

自由記述アンケートの「分析の壁」を越える

アンケート調査において、本当に価値のあるインサイト(洞察)は、あらかじめ用意された選択肢の中ではなく、回答者が自分の言葉で書き込む「自由記述(ショートアンサーや段落形式の質問)」の中に隠されていることがよくあります。

しかし、自由記述のデータは「定性データ」と呼ばれるものであり、そのままでは集計が非常に困難です。例えば「商品の操作性が悪い」「デザインは良いが価格が高い」「サポートの対応が遅い」といった様々な意見が100件、1000件と集まった場合、担当者はそれを一つひとつ読んでエクセルなどに書き出し、「デザインに関する意見が〇件」「価格に関する意見が〇件」と手作業でタグ付け(カテゴライズ)していく必要がありました。これは非常に骨の折れる作業であり、担当者の主観が混じる可能性もありました。

おさらい:昨年のGeminiによる「要約」機能

Googleはこの課題を解決するため、昨年、Google フォームにGeminiのAIパワーを導入しました。この時のアップデートでは、長文の回答や大量のテキスト回答に対して、Geminiが自動的に「要約」を作成し、回答者がどのような感情(ポジティブ・ネガティブなど)を抱いているか、どのようなフィードバックをしているかを素早く理解できるようサポートする機能が発表されました。

これにより、テキストを全て読み込む時間は大幅に短縮されました。しかし、「結局、どの意見が一番多くて、全体の何割を占めているのか?」という数値を出すためには、まだ人間の手による集計が必要でした。

今回のアップデート内容:定性データから「定量データ」の抽出へ

そして今回、その分析体験がさらに進化を遂げました。
新しいアップデートでは、テキスト回答の中に含まれる様々なテーマについて、それぞれの「回答数(カウント)」と、全体に占める「割合(パーセンテージ)」といった「定量的」なインサイトを表示できるようになりました。

例えば、市場調査のアンケートで新製品の改善点を自由記述で尋ねたとします。Geminiは集まったテキストを分析し、「バッテリー寿命に関する要望(45%・150件)」「価格設定に関する意見(30%・100件)」「カラーバリエーションの追加(25%・83件)」といったように、AIが自動的に回答をテーマごとにカテゴリー化し、美しいチャートとともに提示してくれます。

公式の発表によると、この機能の裏側ではGoogle スプレッドシートの強力なAI機能が活用されており、大量のデータを瞬時にカテゴリー化し、より深く、そしてすぐに次のアクション(実行)に移せるインサイトを提供してくれます。

使い方と管理者向け情報

この驚くべき機能を利用するための手順は非常にシンプルです。

エンドユーザー(フォーム編集者)の使い方

特別な設定は必要ありません。機能が展開されると、Google フォームの回答確認画面(テキスト回答のセクション)に、新たに「Show theme percentages(テーマの割合を表示)」というオプションボタンが表示されるようになります。

このボタンをワンクリックするだけで、Geminiが裏側でテキスト回答の分類処理を開始します。処理が完了すると、異なるテーマごとのテキスト回答の件数と、それらの割合を示す分かりやすいグラフ(チャート)が表示されます。
詳細な操作方法や分析のヒントについては、Google公式ヘルプセンターの「Google フォームでGeminiを使用してテキスト回答を要約および分析する」をご参照ください。

管理者の皆様へ

本機能を利用するために、Google Workspaceの管理者様が管理コンソール側で行うべき特別な有効化作業やコントロール設定はありません。対象となるエディションをご契約の環境であれば、ユーザーはすぐにこの機能を利用できるようになります。

ビジネスにおける具体的な活用シーン

テキストデータを定量化できるこの機能は、あらゆるビジネスシーンで劇的な業務効率化をもたらします。

1. マーケティング部門:顧客アンケートの即時分析

新製品のリリース後に行うユーザーアンケートで、「この製品のどこに魅力を感じましたか?」という自由記述から、アピールすべき最大の強みを瞬時に数値化できます。パーセンテージが明確に出るため、経営陣への報告資料も説得力が増し、次の広告キャンペーンのキャッチコピー作成にも直結します。

2. 人事部門:従業員満足度(eNPS)調査

社内アンケートの「会社への要望」という自由な意見をGeminiに分類させることで、「リモートワークの拡充」や「評価制度の透明性」など、社員が今最も解決を望んでいる課題の優先順位を客観的な数値として把握できます。手作業での分類による「解釈の偏り」も防ぐことができます。

3. カスタマーサポート部門:問い合わせ内容の傾向把握

お客様からの「ご意見・ご要望」フォームに寄せられた長文のクレームや要望をテーマ別に分類し、どの機能に対する不満が全体の何割を占めているのかを可視化できます。これにより、開発チームに対して「今月は〇〇に関する要望が全体の40%を占めているため、至急改善が必要です」と、データに基づいた具体的なフィードバックが可能になります。

対象エディションと展開スケジュール

本機能は、高度なAI機能を提供する以下のプレミアムエディションおよびアドオンをご利用のお客様が対象となります。

対象となるエディション・プラン

  • Business Standard および Plus
  • Enterprise Standard および Plus
  • AI Ultra Access
  • AI Expanded Access
  • Google AI Pro for Education
  • Google One AI Pro
  • Google One AI Ultra

展開スケジュール

機能の展開スケジュールは、ご利用のGoogle Workspaceドメインの設定(即時リリースか計画的リリースか)によって異なります。

  • 即時リリースドメインをご利用のお客様
    2026年2月24日より段階的な展開が開始されます。機能が皆様の環境に表示されるまで、最大で15日程度かかる場合があります。
  • 計画的リリースドメインをご利用のお客様
    2026年3月8日より段階的な展開が開始されます。こちらも同様に、最大15日間の期間をかけて順次適用されていく予定です。

まとめ:アンケート集計の常識を覆すGeminiの力

本日は、Google フォームの自由記述回答から、テーマ別の割合と件数を自動抽出するGeminiの新機能についてご紹介しました。

「お客様の声」や「現場の意見」は企業の宝ですが、それを分析する膨大な労力がネックとなり、せっかく集めた自由記述のデータが十分に活用されていないケースは少なくありません。
今回のアップデートは、そうした「定性データの定量化」という、これまで人間が何時間もかけて行っていた作業を、たったワンクリックでAIに任せることができる画期的なものです。

Google WorkspaceとGeminiの統合は、単なる文章作成のサポートにとどまらず、データ分析の領域にまで深く入り込み、皆様の意思決定を強力にバックアップしてくれます。
対象エディションをご利用の皆様は、機能が展開され次第、過去のアンケート結果などを用いてぜひこの機能を試してみてください。また、これからGoogle Workspaceの導入を検討されている方は、こうした最先端のAI機能が日常のツールに組み込まれていることの圧倒的な価値を、ぜひご検討材料にしていただければ幸いです。