オンラインでの共同作業に欠かせないホワイトボードツール。
MiroやFigJamは非常に高機能で人気ですが、「Google Workspaceを使っているのに、なぜ別のツールを契約しないといけないのか…」と感じたことはありませんか。
ツールの数が増えるほど、アカウント管理は煩雑になり、コストもかさみます。
GoogleのJamboardが2024年10月にサービスを終了し、多くのチームが新たなツールへの移行を迫られました。
この記事では、2026年2月時点の最新情報に基づき、MiroやFigJamの代替となりうる、Google Workspaceとシームレスに連携する「公式パートナーツール」と、意外と知られていない「純正ツールでの代替方法」を徹底的に比較・解説します。
あなたのチームの生産性をもう一段階引き上げる、最適なツール選びのヒントがきっと見つかるはずです。
Jamboard終了後の新常識とホワイトボードツールの現状
Jamboardのサービス終了は、多くのGoogle Workspaceユーザーにとって、共同作業のあり方を見直す大きなきっかけとなりました。なぜ今、改めてホワイトボードツールが重要視され、そしてMiroやFigJamのような外部ツールにどのような課題が潜んでいるのでしょうか。
なぜ今、ホワイトボードツールの見直しが重要なのか?
現代のビジネス環境において、ビジュアルコラボレーションは単なる「あれば便利」なものではなく、「不可欠」な要素となっています。その背景にはいくつかの要因があります。
- ハイブリッドワークの定着: オフィス勤務とリモートワークが混在する働き方が一般化し、場所に捉われずにアイデアを共有し、議論を深めるためのデジタルな共通空間が必要不可欠になりました。物理的なホワイトボードの代わりとなるオンラインツールは、チームの一体感を醸成し、認識のズレを防ぐ上で中心的な役割を担います。
- 思考の可視化と合意形成の迅速化: 複雑なプロジェクトや抽象的なアイデアを扱う際、テキストだけのコミュニケーションには限界があります。図やフロー、マインドマップを用いて思考を可視化することで、メンバー間の理解が深まり、より迅速で的確な合意形成が可能になります。
- ツール乱立による非効率化: チャットツール、ファイル共有ツール、タスク管理ツール、そしてホワイトボードツール…と、利用するアプリケーションが増えすぎると、情報が分散し、かえって生産性が低下する「サイロ化」という問題が発生します。ツールの連携性を意識し、可能な限り集約することが求められています。
Jamboardの終了は、こうした背景の中で、自社のワークフローに本当に適したツールは何かを再評価する絶好の機会と言えるのです。
Google Workspaceユーザーが抱えるMiro・FigJamの課題
MiroやFigJamが優れたツールであることは間違いありません。しかし、Google Workspaceを業務の中心に据えている企業にとっては、いくつかの無視できない課題も存在します。
- 追加コストの発生: 最も直接的な課題はライセンス費用です。無料プランでは機能や保存できるボード数に制限があるため、本格的にビジネスで活用するには有料プランへの加入が必須です。ユーザー数に応じて費用が増加するため、組織全体のコストを圧迫する要因になり得ます。
- アカウント管理の煩雑さ: Google Workspaceのアカウントとは別に、MiroやFigJamのアカウントを管理する必要があります。従業員の入退社に伴うアカウントの発行・削除作業は、情報システム部門の負担を増大させます。
- 連携の「あと一歩」感: Google Meetにボードを埋め込んだり、Google Driveにファイルを保存したりといった連携は可能です。しかし、権限管理が完全に同期されていなかったり、通知が別々のシステムから届いたりと、純正ツールのようなシームレスな体験には至らないケースが見られます。
- セキュリティポリシーとの兼ね合い: 多くの企業では、セキュリティポリシー上、承認されたクラウドサービス以外に機密情報を保存することを制限しています。外部のホワイトボードツールを利用する場合、新たなセキュリティリスク評価や利用申請が必要となり、導入の障壁となることがあります。
これらの課題は、「できればGoogle Workspaceのエコシステム内で完結させたい」というニーズを浮き彫りにしています。
Google公式推奨!Jamboard後継パートナー3選を徹底比較
GoogleはJamboardのサービス終了にあたり、ユーザーがスムーズに移行できるよう、3つのホワイトボードツールを公式な連携パートナーとして推奨しています。これらのツールは、Google Workspaceとの高い親和性を持ち、それぞれが独自の強みを持っています。ここでは、Miro、FigJam (Figma)、Lucidsparkを比較し、その特徴と連携機能を見ていきましょう。
【多機能・高連携】Miro
Miroは、オンラインホワイトボードツールの代名詞とも言える存在で、その最大の特徴は圧倒的な機能性と豊富なテンプレートにあります。単なるホワイトボードに留まらず、マインドマップ、カンバンボード、ロードマップ作成、フローチャートなど、プロジェクト管理に必要なあらゆるビジュアルワークを1つのプラットフォームで実現できます。
- Google Workspaceとの連携:
- Google Meet: 会議中にMiroボードを直接起動し、参加者全員でリアルタイムに共同編集が可能です。
- Google Drive: 作成したMiroボードをGoogle Driveに保存・整理でき、ファイルへのアクセスを一元管理できます。
- Google Calendar: カレンダーの招待にMiroボードを添付し、会議の事前準備を効率化します。
- その他: Googleコンタクトをインポートして共同編集者を招待したり、Googleドキュメントやスプレッドシートのリンクをボードに貼り付けてプレビュー表示したりできます。
- 料金体系: Freeプラン(ボード数制限あり)、Starterプラン、Businessプランなどが用意されています。チームでの本格的な利用にはBusinessプランが推奨されます。
- おすすめの活用シーン: 複数の部署が関わる大規模なプロジェクトや、デザインスプリント、ワークショップなど、多様なフレームワークを駆使して議論を進めたいチームに最適です。
【デザインツール連携】FigJam (Figma)
FigJamは、UI/UXデザインツールとして絶大な人気を誇るFigmaが提供するオンラインホワイトボードです。その最大の強みは、Figmaとのシームレスな連携にあります。デザイナーが作成したUIデザインをFigJamに持ち込んでフィードバックを集めたり、ブレインストーミングで出たアイデアをすぐにFigmaのデザインに落とし込んだりと、デザインプロセス全体を加速させることができます。
- Google Workspaceとの連携:
- Google Meet: Miroと同様に、Meetの画面から直接FigJamのボードを共有し、共同作業を行えます。
- Google Drive: FigmaおよびFigJamのファイルをGoogle Drive上でプレビューしたり、共有したりすることが可能です。
- 料金体系: Freeプラン、Professionalプラン、Organizationプランがあります。Figmaの有料プランにFigJamの機能も含まれているため、既にFigmaを利用しているチームにとっては導入のハードルが低いでしょう。
- おすすめの活用シーン: デザイナーやプロダクトマネージャー、エンジニアなど、プロダクト開発に携わるチームが中心となる組織に最もおすすめです。直感的で軽快な操作性も魅力です。
【インテリジェント作図】Lucidspark
Lucidsparkは、高機能な作図ツールであるLucidchartを提供するLucid社のホワイトボードツールです。Lucidchartとの強力な連携が特徴で、ブレインストーミングで出たアイデアを、そのままLucidchartで詳細な業務フロー図やシステム構成図に落とし込むといった使い方が得意です。AIを活用したアイデアの自動整理や分類機能も搭載しており、効率的な議論をサポートします。
- Google Workspaceとの連携:
- Google Meet/Drive/Calendar: MiroやFigJamと同様に、Meetへの埋め込み、Driveでのファイル管理、Calendarとの連携といった主要な連携機能を網羅しています。
- Googleドキュメント/スプレッドシート/スライド: 作成した図をGoogleのオフィススイートに簡単にインポートできます。
- 料金体系: Freeプラン、Individualプラン、Teamプランなどが提供されています。
- おすすめの活用シーン: 業務プロセスの可視化や改善、複雑なシステムの設計など、ロジカルな思考と整理が求められる場面で特に力を発揮します。コンサルタントや業務改善担当者がいるチームに適しています。
Google Workspace純正ツールはホワイトボードの代わりになるか?
外部の連携ツールは非常に強力ですが、「追加のコストや契約なしで、今あるツールで何とかしたい」と考えるのも自然なことです。実は、Google Workspaceの純正アプリケーションも、使い方を工夫すれば十分にホワイトボードの役割を果たせます。ここでは、その具体的な方法と、AIアシスタント「Gemini」を活用した新しいブレインストーミングの形を探ります。
【意外な実力】Googleスライドや図形描画を使いこなす
多くの人がプレゼンテーション作成ツールとして認識しているGoogleスライドは、実は非常に優れた簡易ホワイトボードツールとしてのポテンシャルを秘めています。
- Googleスライド:
「無限のキャンバス」として活用するのがポイントです。新しいスライドを次々と追加していくことで、スペースの制限を気にせずにアイデアを書き出せます。テキストボックス、図形、矢印、画像などを自由に配置し、共同編集機能を使えば、複数人がリアルタイムで付箋を貼るようにアイデアを出し合うことができます。完成したボードはそのまま議事録や資料の一部として保存でき、Google Meetでの画面共有との相性も抜群です。特別な操作を覚える必要がなく、誰でもすぐに使えるのが最大のメリットです。
- Google図形描画 (Google Drawings):
もう少し自由度の高い作図をしたい場合に便利なのがGoogle図形描画です。単体でも利用できますが、Googleドキュメントやスライドに埋め込んで使うのが一般的です。フローチャートや簡単な構成図など、要素の関係性を示したい場合に特に役立ちます。作成した図はベクトルデータとして扱われるため、拡大・縮小しても画質が劣化しないのも利点です。
- Googleドキュメント:
ドキュメント内に作図機能を呼び出して、簡易的な図を作成することも可能です。会議のアジェンダや議事録とブレインストーミングの結果を1つのドキュメントにまとめられるため、情報の集約性に優れています。
これらの純正ツールは、Miroのような専用ツールほど高機能ではありませんが、「リアルタイムで」「複数人が」「視覚的に」共同作業を行うというホワイトボードの基本的な要件は十分に満たしてくれます。
【発想の触媒】Gemini for Google Workspaceとの組み合わせ
ホワイトボードの重要な役割の一つに「アイデア出し(ブレインストーミング)」があります。もしアイデアの発散や整理に課題を感じているなら、Google WorkspaceのAIアシスタント「Gemini」が強力な壁打ち相手になります。
例えば、新しいマーケティングキャンペーンの企画会議で行き詰まったとします。そこで、GoogleドキュメントやGmailでGeminiを呼び出し、以下のようなプロンプト(指示)を投げてみましょう。
「Z世代向けの新しいSNSキャンペーンのアイデアを、斬新な切り口で10個提案してください。」
Geminiは瞬時に多様なアイデアをリストアップしてくれます。さらに、
「その中で『参加型チャレンジ企画』について、具体的な内容とメリット・デメリットを整理して表形式でまとめてください。」
と指示すれば、アイデアを深掘りし、比較検討しやすい形に整理してくれます。これらの結果をコピーしてGoogleスライドに貼り付ければ、それだけで議論のたたき台が完成します。Geminiは、思考のきっかけを与え、発想を構造化する「発想の触媒」として、ホワイトボード作業の質とスピードを劇的に向上させてくれるのです。
あなたのチームに最適なツールの選び方と活用シナリオ
ここまで様々なツールを紹介してきましたが、結局どのツールを選べば良いのでしょうか。最終的には、チームの目的、規模、そして予算によって最適解は異なります。このセクションでは、具体的なシナリオに基づいたツールの選び方と、Google Workspaceとの連携を最大限に活かすワークフローの例をご紹介します。
目的別・おすすめツール診断
あなたのチームの状況に最も近いものを選んでみてください。
- ケース1: 「とにかくコストを抑えたい。基本的なアイデア共有や議論ができれば十分」
→ おすすめ: Googleスライド + Google図形描画
追加コストは一切かかりません。Google Workspaceのライセンスがあればすぐに始められます。リアルタイム共同編集、図形やテキストの自由な配置など、基本的なホワイトボード機能は網羅しています。まずはこの方法で十分かどうかを試してみるのが最も賢明です。 - ケース2: 「UI/UXデザイナーやプロダクト開発者がチームの中心。デザインデータとの連携が必須」
→ おすすめ: FigJam (Figma)
Figmaとのシームレスな連携は他のツールにはない大きな魅力です。デザインプロセス全体を効率化し、チームの一体感を高めます。既にFigmaを導入しているなら、第一候補となるでしょう。 - ケース3: 「全社的な大規模プロジェクトで利用したい。多様なフレームワークや複雑な図も扱いたい」
→ おすすめ: Miro または Lucidspark
豊富なテンプレートと高度な機能を持つMiroは、あらゆる用途に対応できる万能ツールです。一方、業務フローの整理やシステム設計など、ロジカルな作図を得意とするならLucidsparkが強みを発揮します。どちらもGoogle Workspaceとの連携は強力なので、無料プランで試してみて、チームの文化に合う方を選ぶと良いでしょう。 - ケース4: 「アイデア出しの質と量を向上させ、議論を活性化させたい」
→ おすすめ: Gemini + Googleスライド
Geminiにアイデアの壁打ち相手をさせ、得られたアウトプットをGoogleスライドに貼り付けて議論のたたき台にするワークフローです。ゼロからアイデアをひねり出す時間を短縮し、より本質的な議論に集中できます。これは、どのプランでも試す価値のある新しい働き方です。
連携を最大化する理想のワークフロー
ツールを導入するだけでなく、日々の業務に組み込むことで真価が発揮されます。ここでは、Google Workspaceと連携ツールを使った理想的な会議のワークフローをご紹介します。
- 会議前: Googleカレンダーで会議を設定する際、議題をまとめたGoogleドキュメントと、議論に使うMiroやFigJamのボードへのリンクを招待状に含めておきます。参加者は事前に議題とゴールを確認でき、スムーズに会議を始められます。
- 会議中: Google Meetを開始し、ワンクリックでMiroやFigJamのボードを参加者全員に共有。リアルタイムで意見やアイデアを書き込みながら議論を進めます。議論の要点は、Geminiに要約を依頼することも可能です。
- 会議後: 完成したホワイトボードは、PDFや画像としてエクスポートし、関連ファイルと共にGoogle Driveの共有フォルダに保存します。決定事項や次のアクションアイテムはGoogle Chatで関係者に通知し、個人のタスクはGoogle ToDoリストや共有のスプレッドシートで管理します。
このように、各ツールが持つ連携機能を活用することで、情報が分断されることなく、スムーズで抜け漏れのないプロジェクト進行が実現します。こうした高度な連携や生産性向上を目指すなら、Google WorkspaceのBusiness Standardプラン以上がおすすめです。会議の録画機能や2TBの大容量ストレージ(ユーザーあたり)など、今回ご紹介した活用法を最大限に活かす機能が揃っています。現在、当サイトではBusiness StandardプランやBusiness Plusプランが10%割引になるお得なプロモーションコードを配布しておりますので、ぜひご活用ください。
→ Google Workspaceプロモーションコード【最新2026年版】はこちら
まとめ:ツール連携で共同作業を次のステージへ
今回は、MiroやFigJamの代替となりうる、Google Workspaceと連携するホワイトボードツールについて、公式パートナーから純正ツールの活用法まで幅広く解説しました。
重要なのは、単一の完璧なツールを探すのではなく、自社の目的やワークフローに合わせて、これらのツールを賢く組み合わせることです。まずは追加コストのかからないGoogleスライドの活用から試してみて、機能に物足りなさを感じたらMiroやFigJamなどの専門ツールの導入を検討するのがおすすめです。
そして、その中心には常にGoogle Workspaceが存在します。カレンダーでの予定調整、Meetでの対話、Driveでの情報共有、そしてGeminiによる知的生産性の向上。これらのハブとなるプラットフォームとホワイトボードツールをシームレスに連携させることで、あなたのチームの共同作業は間違いなく次のステージへと進化するでしょう。
まずはGoogle Workspaceの14日間の無料トライアルで、そのスムーズな連携が生み出す生産性の高さを体験してみてはいかがでしょうか。
