「If This, Then That」― IFTTTで、あなたも自動化の便利さと楽しさに目覚めた一人かもしれません。
「スマートスピーカーに話しかけたら、部屋の電気がつく」
「Instagramに投稿したら、自動でX(旧Twitter)にもシェアされる」
しかし、IFTTTを使い込んでいくうちに、最近こんな風に感じていませんか。
「『もし〇〇したら△△する』だけじゃなくて、『もし〇〇したら、条件Aなら△△して、条件Bなら□□したい』のに…」
「複数のアプリを連続で動かして、もっと高度な自動化がしたいのに、IFTTTだと設定が難しい…」
その「物足りなさ」は、あなたが自動化の可能性に気づき、もっと高みを目指したくなった成長の証です。
この記事では、IFTTTの次の一歩として、あなたのアイデアを形にできる、より高機能で柔軟な自動化ツールをご紹介します。
IFTTTのシンプルさはそのままに、あなたの「もっとこうしたい」を叶える方法が、ここにあります。
IFTTTの「強み」と「限界」を再確認しよう
次のステップに進む前に、私たちが愛用してきたIFTTTの素晴らしい点と、なぜ物足りなさを感じるのか、その限界を整理しておきましょう。
IFTTTの強み
- 究極のシンプルさ: 「もし(If)これが(This)起きたら、あれを(That)する」という非常に分かりやすい概念で、誰でも迷わず設定できます。
- 設定の手軽さ: 数多くの「アプレット」と呼ばれるテンプレートが用意されており、数クリックで自動化を開始できます。
- スマートホーム連携の豊富さ: スマートスピーカーや照明、コンセントなど、個人の生活を豊かにするIoTデバイスとの連携に強みを持ちます。
IFTTTの限界(あなたが物足りなさを感じる理由)
一方で、ビジネス用途や、より凝った自動化をしようとすると、IFTTTのシンプルさが逆に足かせとなる場合があります。
- 1トリガー → 1アクションの原則: 「Aが起きたらBをし、次にCをして、最後にDをする」といった、複数の処理を連続して行うのが苦手です。
- 複雑な条件分岐ができない: 「もしAが起きたら、その内容が『X』ならBを、『Y』ならCを実行する」といった、条件に応じた処理の分岐ができません。
- データ加工機能が弱い: アプリ間で受け渡す情報(テキストや数値)を、途中で計算したり、形式を整えたりといった柔軟なデータ加工が困難です。
- ビジネス用途での機能不足: 結果として、ビジネスシーンで求められる複雑な業務フローの自動化には、機能的に対応しきれないケースが多くなります。
もしあなたがこれらの「限界」に心当たりがあるなら、新しいツールを検討する絶好の機会です。
IFTTTの次へ!一歩進んだ自動化を実現するツール3選
IFTTTのシンプルさを超え、あなたのアイデアを形にするための、より高機能なツールを3つ厳選してご紹介します。
1. Make (旧 Integromat) – 【IFTTTからのステップアップに最適】
特徴: IFTTTからのステップアップとして、現在最もバランスが取れており、強力な選択肢となるのがMakeです。最大の特徴は、フローチャートを描くように、視覚的に自動化の「シナリオ」を構築できる点。IFTTTの「アプレット」と違い、自動化の全体の流れが一目で分かります。
IFTTTとの決定的な違い:
- 複数ステップが自由自在: トリガーの後に、いくつでもアクションモジュールを繋げて、連続した処理を簡単に作成できます。
- 高度な条件分岐が可能: 「Router」というモジュールを使えば、「もし~なら」の先を複数に分岐させ、条件に応じた異なる処理を自由に設計できます。
- 柔軟なデータ操作: アプリから取得したテキストや数値を、豊富な関数を使って加工・整形してから次のアプリに渡す、といったインテリジェントな処理が可能です。
- 圧倒的なコストパフォーマンス: これだけの高機能を持ちながら、非常に寛容な無料プラン(月1,000オペレーション)が用意されており、コストを抑えながら高度な自動化を試せます。
こんな人におすすめ:
IFTTTのシンプルさに限界を感じ、「もっとこうしたい」というアイデアが溢れている全ての方。ビジネス用途での本格的な業務自動化を目指す方。
Makeの持つ本当の力や、具体的な使い方について深く知りたい方は、当サイトのMake完全ガイド記事が必ずあなたの助けになります。
→ Make(メイク)とは?機能・料金・使い方を徹底解説!今日から始めるノーコード自動化生活
まずは無料プランで、IFTTTではできなかった、あの”もしも”を形にしてみませんか?
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2. Zapier
特徴: IFTTTとMakeの中間的な存在とも言える、業界標準のツールです。IFTTTよりは多くのビジネスアプリと連携でき、複数ステップの自動化も可能です。インターフェースがシンプルで、初心者にもとっつきやすいのが魅力です。
- こんな人におすすめ: IFTTTよりは高機能が良いが、Makeほどの複雑さは不要で、とにかく多くのアプリと連携したい方。
- 公式サイト: Zapier
3. n8n.io (エヌエイトエヌ)
特徴: オープンソースで開発されている、技術者向けのパワフルなツール。Makeと同様にノードベースのビジュアルエディタを持ちながら、コードを記述して処理を拡張することもできます。自社サーバーでの運用(セルフホスト)も可能です。
- こんな人におすすめ: エンジニアや、より深いカスタマイズを求める方。セキュリティポリシー上、データを外部に出したくない企業。
- 公式サイト: n8n.io
【実践】IFTTTではできなかった「条件分岐」をMakeで体験しよう
Makeがどれだけ柔軟か、具体的な例で体験してみましょう。例えば、「明日の天気予報に応じて、Slackに送るメッセージを変える」という自動化を考えます。
IFTTTの場合:
できるのは、「もし明日、雨が降るなら → Slackに『傘を忘れずに』と通知する」という1パターンの処理が限界です。
Makeの場合:
以下のような、よりインテリジェントなシナリオが簡単に組めます。
- Weatherモジュール(トリガー): 毎朝7時に、指定した地域の明日の天気予報を取得します。
- Routerモジュール(分岐): 取得した天気予報のデータ(例: ‘Rain’, ‘Clear’, ‘Clouds’)を元に、処理を分岐させます。
- パス1: 天気が「Rain」の場合 → Slackモジュール: 「明日は傘を忘れずに!☔」と通知します。
- パス2: 天気が「Clear」の場合 → Slackモジュール: 「明日は絶好のお出かけ日和です!☀️」と通知します。
- パス3: 上記以外(曇りなど)の場合 → 処理を終了: 何も通知しません。
このように、Makeを使えば、IFTTTのシンプルな「If This, Then That」から、「If This, When Condition is A, Then That. When Condition is B, Then Those…」という、はるかに高度で実用的な自動化の世界へステップアップできるのです。
【結論】IFTTTで自動化の楽しさを知ったあなたへ
IFTTTで自動化の便利さや楽しさを知ったあなたは、すでに大きな一歩を踏み出しています。そして、「物足りない」と感じ始めたのは、あなたの自動化スキルやアイデアが、ツールの限界を超えて成長した何よりの証拠です。
その溢れるアイデアを形にするための次のパートナーとして、Makeは機能、料金、そして使いやすさのバランスが最も取れた最適な選択肢です。IFTTTのシンプルさの良いところは残しつつ、あなたの「もっとこうしたい」を叶える柔軟性が、そこにはあります。
まとめ:その「物足りなさ」は、成長の証。
IFTTTで物足りなさを感じ始めたら、それはネガティブなことではなく、あなたが次のステージに進むべきサインです。Makeのような一歩進んだツールを使えば、あなたのアイデア次第で、さらに多くの時間を生み出し、日々の業務や生活を劇的に効率化し、豊かにすることができます。
もし、Makeのさらに詳しい機能や、具体的なシナリオ作成のステップに興味が湧いたら、ぜひ当サイトのMake完全ガイド記事をご覧ください。あなたの「やりたいこと」を実現するためのヒントが満載です。
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