現在マネックス証券を利用していて、特に不満はないけれど、もっと良い条件の証券会社があるなら知りたい。
特に米国株の取引コストを少しでも抑えたい、あるいは、もっと高機能な分析ツールを無料で使ってみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そんな方に今、注目されているのが次世代型金融情報アプリを提供する「moomoo証券」です。
2023年10月に日本でのサービスを本格開始して以来、その革新的な機能と圧倒的なコストパフォーマンスで、経験豊富な投資家を中心に利用者を増やしています。
この記事では、長年の実績があるマネックス証券から、新進気鋭のmoomoo証券へ乗り換えることで、どのようなメリットやデメリットがあるのかを徹底的に比較・解説します。
あなたの投資スタイルにmoomoo証券が本当に合うのか、この記事を読めばきっと判断できるはずです。
そもそもmoomoo証券とは?マネックス証券との違い
乗り換えを検討する前に、まずは両社の基本的な特徴と立ち位置の違いを理解しておくことが重要です。それぞれどのような強みを持つ証券会社なのでしょうか。
moomoo証券の概要と特徴
moomoo証券は、米ナスダック上場企業であるFutu Holdings Limitedのグループ企業です。全世界で2,000万人以上のユーザーに利用されている金融情報アプリ「moomoo」を基盤としており、日本市場向けに証券サービスを提供しています。最大の特徴は、テクノロジーを駆使したプロレベルの分析ツールを無料で提供している点と、業界最安水準の米国株取引手数料です。特に、情報収集と分析にこだわりたいアクティブトレーダーや、米国株投資に力を入れたい投資家から絶大な支持を得ています。
マネックス証券の概要と特徴
一方、マネックス証券は1999年創業のネット証券の草分け的存在です。SBI証券や楽天証券と並び、大手ネット証券の一角として長年の実績と信頼を誇ります。取扱商品の豊富さが魅力で、日本株、米国株、中国株はもちろん、投資信託、iDeCo、FX、暗号資産まで幅広くカバーしています。また、独自の高機能分析ツール「銘柄スカウター」は多くの投資家から評価されており、総合力と安定感で幅広い層の投資家に応える証券会社と言えるでしょう。
両社のポジショニングの違い
両社の違いを端的に表すと以下のようになります。
- moomoo証券: 米国株取引と高度な情報分析に特化した「特化型・テクノロジー主導」の証券会社。
- マネックス証券: 幅広い金融商品と長年の実績を誇る「総合型・安定志向」の証券会社。
このポジショニングの違いが、乗り換えのメリット・デメリットに直結してきます。次章からは、具体的な比較を通じて、その詳細を深掘りしていきましょう。
マネックス証券からmoomoo証券へ乗り換える5つのメリット
では、具体的にマネックス証券からmoomoo証券へ乗り換えると、どのような恩恵を受けられるのでしょうか。ここでは特に大きなメリットを5つ紹介します。
【メリット1】米国株の取引手数料が圧倒的に安い
最大のメリットは、米国株の取引手数料です。以下の比較表をご覧ください。
| 項目 | moomoo証券 | マネックス証券 |
|---|---|---|
| 米国株取引手数料(税込) | 約定代金の0.088% (上限なし) |
約定代金の0.495% (上限22米ドル) |
| 為替手数料(買付時) | 無料 | 25銭 |
| 24時間取引 | 対応 | 対応 |
ご覧の通り、手数料体系には大きな差があります。マネックス証券も業界では標準的な手数料ですが、moomoo証券はそれを大きく下回る設定です。特に、1回の取引額が大きい場合、マネックス証券は上限22米ドルに達しますが、moomoo証券には上限がありません。
例えば、5,000米ドル分の米国株を取引した場合、マネックス証券の手数料は上限の22米ドル(約3,300円)ですが、moomoo証券ならわずか4.4米ドル(約660円)で済みます。取引回数が多くなるほど、この差は無視できないコスト削減につながります。さらに、2025年11月時点では為替手数料も無料となっており、トータルコストを大幅に圧縮できるのがmoomoo証券の強みです。
【メリット2】プロレベルの分析ツールが無料で使える
moomoo証券のもう一つの大きな魅力は、通常は有料で提供されるようなプロレベルの分析ツールが、口座開設するだけですべて無料で利用できる点です。
- 機関投資家の動向: ウォーレン・バフェットなど著名な投資家がどの銘柄を売買したかをポートフォリオから確認できます。
- 高度な銘柄スクリーナー: 100種類以上の指標を組み合わせて、独自の条件で銘柄を絞り込めます。
- 業界・コンセプトごとの分析: 関連銘柄の株価や資金の流入・流出をヒートマップで視覚的に把握できます。
- 豊富なテクニカル指標: 60種類以上の描画ツールと100種類以上のテクニカル指標で詳細なチャート分析が可能です。
マネックス証券の「銘柄スカウター」も非常に優れたツールですが、moomoo証券のツールは、より多角的で直感的な分析を可能にします。「なぜこの銘柄が上がっているのか?」を多角的に分析するための情報が、アプリ一つで完結するのは大きなアドバンテージです。
【メリット3】リアルタイムの歩み値など、情報収集力が格段に向上する
デイトレードやスキャルピングなど、短期的な取引を行う投資家にとって、情報の鮮度は生命線です。moomoo証券では、米国株のリアルタイム株価や最大60本の板情報、そして「歩み値」が無料で提供されます。
「歩み値」とは、売買が成立した価格と数量を時系列で表示するもので、大口投資家の動きや売買の勢いをリアルタイムで把握するために不可欠な情報です。マネックス証券をはじめ多くの証券会社では、これらの情報は有料オプションであったり、機能が制限されていたりします。無料で詳細な需給動向を把握できることは、取引の精度を高める上で非常に強力な武器となるでしょう。
【メリット4】洗練されたデザインのスマホアプリで取引が快適に
毎日使うツールだからこそ、アプリの使いやすさは重要です。moomoo証券のアプリは、黒を基調とした洗練されたデザインで、多くの情報を整理して表示することに長けています。直感的な操作が可能で、自分好みに表示をカスタマイズできる自由度の高さも魅力です。一方、マネックス証券のアプリも機能は豊富ですが、情報量が多く、やや複雑に感じるという声も聞かれます。シンプルかつ高機能なインターフェースで、ストレスなく取引に集中したい方にとって、moomoo証券のアプリは最適な選択肢の一つとなるでしょう。
【メリット5】NISA口座でも米国株の取引手数料が無料
2024年から始まった新NISAは、非課税投資枠が大幅に拡大され、多くの投資家が活用しています。moomoo証券では、NISA口座での米国株取引手数料が無料です。マネックス証券もNISA口座での米国株買付手数料を全額キャッシュバックするプログラムを実施していますが、一度手数料を支払い、後で戻ってくる形になります。その点、moomoo証券は最初から手数料がかからないため、よりシンプルで分かりやすいと言えます。NISA口座で積極的に米国株へ投資したいと考えている方には、大きなメリットです。
マネックス証券からmoomoo証券へ乗り換える際の3つのデメリット・注意点
多くのメリットがある一方で、もちろんデメリットや注意すべき点も存在します。乗り換えてから「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、事前にしっかりと確認しておきましょう。
【デメリット1】日本株・単元未満株(S株)の取扱いに課題
moomoo証券は、2025年11月時点では日本株の現物取引には対応していますが、単元未満株(1株から購入できるサービス)には対応していません。マネックス証券では「ワン株」という名称で単元未満株の取引が可能です。そのため、少額からコツコツと日本株に投資したい方や、複数の高額な銘柄に分散投資したい方にとっては、moomoo証券は不向きと言えます。日本株の取引がメインで、特に単元未満株を活用している方は、マネックス証券を継続利用する方が良いでしょう。
【デメリット2】投資信託やiDeCoなど、取扱商品が限定的
moomoo証券が取り扱う金融商品は、基本的に日本株、米国株、ETFのみです。一方、マネックス証券は、投資信託、iDeCo(個人型確定拠出年金)、債券、FX、暗号資産など、非常に幅広い商品ラインナップを誇ります。老後資金の準備のためにiDeCoを活用したり、世界中に分散投資するために投資信託を積み立てたりと、幅広い資産形成を行いたい場合、moomoo証券だけでは完結できません。資産全体を一つの証券会社でまとめて管理したい総合志向の投資家にとっては、マネックス証券の総合力は依然として大きな魅力です。
【デメリット3】長期的な実績やサポート体制に不安を感じる可能性
マネックス証券は20年以上の運営実績があり、金融業界での信頼性は抜群です。電話やチャットなど、手厚いサポート体制も整っており、投資初心者や万が一の際に直接相談したい方にとっては安心感があります。対してmoomoo証券は、日本でのサービス開始からまだ日が浅く、長期的な運用実績はこれからです。サポートも基本的にはオンライン(メールやアプリ内チャット)が中心となります。外資系企業であることや、比較的新しいサービスである点に不安を感じる方もいるかもしれません。長年の実績に裏打ちされた安心感を重視するなら、マネックス証券に分があると言えるでしょう。
【結論】マネックスからmoomooへの乗り換えはどんな人におすすめ?
これまでのメリット・デメリットを踏まえ、どのような人が乗り換えに向いているのか、あるいはマネックス証券を継続すべきなのかをまとめました。
moomoo証券への乗り換えがおすすめな人
- 米国株の取引が投資の中心である人
- 取引手数料などのコストを1円でも安く抑えたい人
- プロレベルの分析ツールを無料で使いこなし、情報戦で優位に立ちたい人
- スマホアプリの操作性やデザイン性を重視する人
上記に当てはまる方は、moomoo証券に乗り換えることで、取引環境が大幅に改善し、投資パフォーマンスの向上も期待できるでしょう。
マネックス証券の継続利用がおすすめな人
- 日本株の単元未満株や投資信託、iDeCoなど幅広い商品に投資したい人
- 一つの証券会社で資産全体をまとめて管理したい人
- 長年の実績と、電話など手厚いサポート体制に安心感を求める人
これらの点を重視する方は、無理に乗り換えるよりも、使い慣れたマネックス証券で総合的な資産運用を続ける方が適していると言えます。
【賢い選択】両方の口座を使い分けるハイブリッド戦略
結論として、どちらか一方に絞る必要はありません。「米国株や短期取引は、手数料が安く高機能ツールが使えるmoomoo証券」「日本株の積立や投資信託、iDeCoは、商品が豊富なマネックス証券」といったように、両方の口座を目的別に使い分けるのが最も賢い選択かもしれません。それぞれの証券会社の「良いとこ取り」をすることで、より効率的で快適な投資ライフを送ることが可能です。
まとめ
今回は、マネックス証券からmoomoo証券への乗り換えについて、メリットとデメリットを詳しく比較しました。
moomoo証券は、圧倒的に安い米国株手数料とプロ仕様の無料分析ツールを武器に、特に米国株トレーダーにとって非常に魅力的な選択肢です。一方で、取扱商品の少なさや実績面での注意点も存在します。
最終的には、ご自身の投資スタイルや何を重視するかによって最適な証券会社は変わってきます。まずはmoomoo証券の強力な分析ツールを無料で体験してみて、その実力を確かめてから判断するのも良いでしょう。
moomoo証券の評判や口座開設手順についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事「【2025年最新】moomoo証券の評判・口コミを徹底解説!口座開設前に知るべきメリット・デメリットを完全網羅」もぜひ参考にしてください。
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