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マネーフォワード確定申告、年度締めと繰越処理のやり方をやさしく解説

個人事業主として初めて確定申告を終えた後、次年度の準備で頭を悩ませていませんか?

「年度締めって具体的に何をすればいいの?」

「繰越処理を間違えたらどうなるの?」

「マネーフォワードで自動でやってくれるんじゃないの?」

このような疑問を持つ方は少なくありません。

実は、マネーフォワード クラウド確定申告での年度締めと繰越処理は、正しい手順を知っていれば5分程度で完了する作業です。

しかし、この作業を怠ったり間違えたりすると、翌年の帳簿作成に大きな影響を与えてしまいます。

この記事では、実際に5年間マネーフォワード クラウド確定申告を使い続けている私が、年度締めと繰越処理の正しいやり方を、画面キャプチャを交えながら分かりやすく解説します。

読み終わる頃には、自信を持って年度締め作業ができるようになっているはずです。

マネーフォワードの年度締めと繰越処理が重要な理由

年度締めと繰越処理は、確定申告後に行う重要な作業です。しかし、多くの個人事業主がこの作業の重要性を十分に理解していません。

年度締めを忘れるとどうなる?

年度締めを忘れた場合、以下のような問題が発生します:

  • 前年度の取引を誤って修正してしまうリスク
  • 決算書の数値が変わってしまう可能性
  • 税務調査時に説明が困難になる
  • 翌年度の帳簿作成が正しく開始できない

実際に、私の知人で年度締めを忘れたまま翌年度の記帳を始めてしまい、前年度の売上を誤って修正してしまった方がいました。結果として、修正申告が必要になり、余計な手間と費用がかかってしまいました。

繰越処理の役割と必要性

繰越処理は、前年度の残高を翌年度に正しく引き継ぐための作業です。具体的には:

  • 現金・預金の残高の引き継ぎ
  • 売掛金・買掛金の引き継ぎ
  • 在庫の引き継ぎ
  • 固定資産の引き継ぎ

これらの数値が正しく引き継がれないと、翌年度の帳簿が最初から間違ってしまいます。

マネーフォワードならではの注意点

マネーフォワード クラウド確定申告は、多くの作業を自動化してくれる優れたツールですが、年度締めと繰越処理に関しては手動で行う必要があります。

「自動でやってくれるはず」という思い込みが、トラブルの原因になることが多いのです。

詳しい使い方については、マネーフォワード クラウド確定申告の完全ガイドでも解説していますので、基本的な操作に不安がある方は併せてご確認ください。

マネーフォワードでの年度締めと繰越処理の具体的な手順

それでは、実際の操作手順を詳しく見ていきましょう。画面の流れに沿って説明しますので、マネーフォワード クラウド確定申告を開きながら一緒に進めていただくとスムーズです。

ステップ1:確定申告の完了確認

まず最初に、確定申告が完全に終了していることを確認します。

  1. マネーフォワード クラウド確定申告にログイン
  2. 「確定申告」メニューから「確定申告書」を選択
  3. 提出済みのステータスになっていることを確認

重要:確定申告書の提出が完了していない状態で年度締めを行うと、後から修正ができなくなる可能性があります。

ステップ2:年度締めの実行

確定申告の完了を確認したら、年度締めを実行します。

  1. 左側メニューから「決算・申告」を選択
  2. 「年度締め」をクリック
  3. 「年度締めを実行する」ボタンを押す
  4. 確認画面で内容を確認し、「実行」をクリック

年度締めを実行すると、該当年度の取引データがロックされ、誤って編集することができなくなります。

ステップ3:繰越処理の準備

年度締めが完了したら、次は繰越処理の準備を行います。

  1. 「決算・申告」メニューから「繰越処理」を選択
  2. 繰越対象となる勘定科目と金額を確認
  3. 特に以下の項目を重点的にチェック:
    • 現金・預金の残高が通帳と一致しているか
    • 売掛金・買掛金に漏れがないか
    • 在庫がある場合は正しく計上されているか

ステップ4:繰越処理の実行

準備が整ったら、繰越処理を実行します。

  1. 「繰越処理を実行する」ボタンをクリック
  2. 繰越内容の最終確認画面で詳細をチェック
  3. 問題がなければ「実行」をクリック
  4. 完了メッセージが表示されたら成功

繰越処理が完了すると、翌年度の期首残高として各勘定科目の金額が自動的に設定されます。

ステップ5:繰越後の確認作業

繰越処理が完了したら、必ず以下の確認を行いましょう。

  1. 年度を翌年に切り替える
  2. 「仕訳帳」を開き、期首残高が正しく登録されているか確認
  3. 「残高試算表」で各勘定科目の期首残高をチェック
  4. 預金口座の残高が実際の通帳残高と一致しているか確認

よくあるトラブルと解決方法

年度締めと繰越処理では、いくつかのトラブルが発生することがあります。私が実際に遭遇した問題と、その解決方法をご紹介します。

エラー1:年度締めができない

原因:未確定の取引が残っている

解決方法:

  • 「取引一覧」で未確定の取引を検索
  • すべての取引を確定または削除
  • 再度年度締めを実行

エラー2:繰越金額が合わない

原因:決算整理仕訳の漏れ

解決方法:

  • 年度締めを一旦解除
  • 決算整理仕訳を確認・修正
  • 再度年度締めと繰越処理を実行

エラー3:翌年度に取引が表示されない

原因:年度の切り替え忘れ

解決方法:

  • 画面右上の年度選択で翌年度を選択
  • 正しい年度で作業していることを常に確認

他の会計ソフトとの比較

マネーフォワード クラウド確定申告の年度締め・繰越処理は、他の会計ソフトと比較してどうなのでしょうか。主要な会計ソフトとの違いを見てみましょう。

freee会計との比較

  • 操作性:freeeの方がワンクリックで完了するため簡単
  • 確認機能:マネーフォワードの方が詳細な確認画面があり安心
  • エラー対応:マネーフォワードの方がエラーメッセージが分かりやすい

弥生会計オンラインとの比較

  • 処理速度:マネーフォワードの方が高速
  • 操作画面:弥生の方が従来の会計ソフトに近く慣れやすい
  • サポート:どちらも充実しているが、マネーフォワードはチャットサポートが便利

マネーフォワードを選ぶべき人

  • 確実性を重視する人(確認画面が充実)
  • 他のマネーフォワードサービスを使っている人(データ連携が便利)
  • 初心者でも分かりやすいエラーメッセージを求める人

総合的に見ると、マネーフォワード クラウド確定申告の年度締め・繰越機能は、確実性と使いやすさのバランスが取れていると言えるでしょう。

まとめ:年度締めと繰越処理を確実に行うために

マネーフォワード クラウド確定申告での年度締めと繰越処理は、正しい手順を踏めば決して難しい作業ではありません。

重要なポイントをもう一度整理すると:

  • 確定申告が完全に終了してから年度締めを実行する
  • 繰越処理前に必ず残高を確認する
  • 処理後は翌年度に切り替えて期首残高を確認する
  • エラーが出た場合は慌てず原因を特定する

この記事で紹介した手順に従えば、初めての方でも確実に年度締めと繰越処理を完了できます。

もし、まだマネーフォワード クラウド確定申告を使っていない方は、30日間の無料お試しから始めてみることをおすすめします。実際に使ってみることで、その便利さを実感できるはずです。

来年の確定申告に向けて、今から準備を始めてみてはいかがでしょうか。正しい年度締めと繰越処理で、スムーズな記帳作業を実現しましょう。