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高機能ルーターOS「OpenWrt」にNordVPNクライアントをセットアップする上級者ガイド

自宅のネットワークセキュリティを根本から見直したいと考えたことはありませんか。

スマートフォンやPCだけでなく、スマート家電やゲーム機など、インターネットに接続されるデバイスが増え続ける現代において、個別のデバイスでVPNを設定するのは手間がかかります。

そんな課題を解決するのが、高機能なオープンソースルーターOS「OpenWrt」と、高い評価を得ているVPNサービス「NordVPN」の組み合わせです。

この記事では、OpenWrtを搭載したルーターにNordVPNクライアントをセットアップし、自宅のネットワーク全体を保護下に置くための詳細な手順を、上級者向けに解説します。

少し専門的な内容も含まれますが、手順通りに進めれば設定できるよう、分かりやすくガイドします。

なぜOpenWrtでNordVPNを使うのか?そのメリットを徹底解説

まず、なぜ多くの技術愛好家が「OpenWrt」と「NordVPN」の組み合わせを選ぶのでしょうか。

その理由は、両者がもたらす相乗効果にあります。

市販のルーターに搭載されているファームウェアは機能が限定的ですが、OpenWrtはLinuxベースのオープンソースOSであり、非常に高いカスタマイズ性を誇ります。

これにより、通常では不可能な高度なネットワーク設定が実現可能になります。

ルーターレベルでVPNを導入する強力な利点

ルーター自体にVPNクライアント機能を設定することには、主に3つの大きなメリットがあります。

  • ネットワーク全体の一括保護: ルーターに接続されているすべてのデバイス(PC、スマートフォン、スマートTV、IoTデバイスなど)が、自動的にVPN経由で通信するようになります。デバイスごとにVPNアプリをインストールして接続する手間が一切不要です。
  • 設定の一元管理: VPNの接続先サーバーの変更や設定のON/OFFをルーターの管理画面一つで完結できます。家族全員のデバイスや、新しく追加されたデバイスも自動で保護されるため、管理が非常に楽になります。
  • VPN非対応デバイスの保護: Apple TVや一部のスマート家電、ゲーム機など、VPNアプリを直接インストールできないデバイスも、ルーターレベルで設定すればVPNの恩恵を受けることができます。

このように、OpenWrtを使ってルーターにVPNを導入することは、家庭内ネットワークのセキュリティとプライバシーを飛躍的に向上させる、最も効率的で強力な方法の一つです。

そして、そのパートナーとしてNordVPNが選ばれるのには、確かな理由があります。

NordVPNはOpenVPNプロトコルを公式にサポートしており、設定に必要なファイルが豊富に提供されています。

これにより、OpenWrtのようなカスタム環境でも比較的容易に設定を組むことが可能です。

2026年2月時点でも業界最高水準のセキュリティと高速な通信速度を両立しており、ルーターというネットワークの心臓部で利用するVPNサービスとして、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。

準備編:OpenWrtにNordVPNをセットアップする前に必要なもの

実践的な設定作業に入る前に、必要なものを確認し、準備を整えましょう。

事前の準備がスムーズな設定の鍵となります。

1. OpenWrt対応ルーター

当然ですが、OpenWrtがインストール可能なルーターが必要です。

OpenWrtの公式サイトにある「Table of Hardware」で、お使いのルーターが対応しているか、またインストール手順を確認できます。

これから購入する場合は、十分なCPUパワーとメモリ(RAM 128MB以上、Flash 16MB以上を推奨)を持つモデルを選ぶと、VPN処理による速度低下を最小限に抑えられます。

注意: ルーターへのOpenWrtのインストールは、メーカー保証の対象外となる可能性があり、手順を誤るとルーターが起動しなくなる(文鎮化する)リスクも伴います。自己責任で慎重に作業してください。

2. NordVPNのアカウントと認証情報

NordVPNのサービスを利用するには、有効なアカウントが必要です。

まだ契約していない場合は、まずアカウントを作成しましょう。

OpenWrtでの設定には、通常のログインパスワードではなく、手動設定用の「サービス認証情報」が必要になります。

これはNordVPNのアカウントダッシュボードから取得できます。「NordVPN」>「サービス」セクションで確認・コピーしておきましょう。

3. 必要なソフトウェアパッケージ

OpenWrtの標準状態では、OpenVPNクライアント機能はインストールされていません。

以下のパッケージを後ほどインストールするため、名前を控えておきます。

  • openvpn-openssl: OpenVPNプロトコルを動かすための本体です。
  • luci-app-openvpn: OpenWrtのWeb管理画面(LuCI)からOpenVPNを簡単に設定・管理するためのGUIツールです。
  • wget-nossl または curl: NordVPNの設定ファイルをルーターに直接ダウンロードするために使用します。

これらの準備が整えば、いよいよ具体的な設定作業に進むことができます。

実践編:OpenWrtにNordVPNを設定する詳細手順

ここからは、OpenWrtの管理画面(LuCI)とコマンドライン(SSH)を使い、実際にNordVPNを設定していく手順を詳しく解説します。

ステップ1: 必要なパッケージのインストール

まず、ルーターにSSHでログインするか、LuCIの「システム」>「ソフトウェア」画面を開きます。

「パッケージリストを更新」ボタンを押して、最新の状態にしてください。

その後、フィルタ欄に前述のパッケージ名(openvpn-openssl, luci-app-openvpn)を入力し、それぞれインストールします。

SSHを使用する場合は、以下のコマンドを実行します。

opkg update
opkg install openvpn-openssl luci-app-openvpn

ステップ2: NordVPN設定ファイルの準備

次に、NordVPNのサーバー設定ファイル(.ovpnファイル)を取得します。

NordVPNの公式サイトには、推奨サーバーを自動で選んでくれるツールがあります。希望する国を選び、設定ファイルをダウンロードしましょう。

ダウンロードした.ovpnファイルをテキストエディタで開き、認証情報の部分を編集します。

auth-user-pass と書かれている行を探し、これを auth-user-pass /etc/openvpn/user.pass のように、パスファイルの場所を指定する形に書き換えます。

次に、SSHでルーターに接続し、/etc/openvpn/ ディレクトリに user.pass という名前でファイルを作成します。

vi /etc/openvpn/user.pass

このファイルの中に、準備編で取得したNordVPNの「サービス認証情報」を2行に分けて記述します。

(1行目: サービスユーザー名)
(2行目: サービスパスワード)

ファイルを保存したら、編集済みの.ovpnファイルをルーターの /etc/openvpn/ ディレクトリにアップロードします。ファイル名は分かりやすく nordvpn.conf などに変更しておくと良いでしょう。

ステップ3: インターフェースとファイアウォールの設定

LuCIの「VPN」メニューに「OpenVPN」が追加されているはずです。

先ほどアップロードした設定ファイル(例: nordvpn)が表示されていることを確認し、「開始」ボタンの横にあるチェックボックスを有効にして保存&適用します。これにより、システムの起動時に自動でVPNに接続されるようになります。

次に、VPN用のネットワークインターフェースとファイアウォールゾーンを作成します。

  1. 「ネットワーク」>「インターフェース」に移動し、「新しいインターフェースを追加」をクリックします。
  2. 名前を「NORDVPN」(任意)、プロトコルを「Unmanaged」、デバイスを「tun0」に設定して作成します。
  3. 「ファイアウォール設定」タブで、「新しいファイアウォールゾーンを作成」に「VPN_FW」などと名前を付け、作成・編集をクリックします。
  4. 「対象ゾーン」を「WAN」に設定します。「Masquerading」と「MSS clamping」にチェックが入っていることを確認して保存します。
  5. 最後に、「ネットワーク」>「ファイアウォール」で、lanゾーンの設定を編集します。「対象ゾーン」に、先ほど作成した「VPN_FW」を追加して保存&適用します。

これで、LAN側からの通信がVPNインターフェースを経由してWANに出ていく設定が完了しました。

システムを再起動するか、OpenVPNサービスを再起動すると、VPN接続が確立されるはずです。

IPアドレス確認サイトなどにアクセスし、接続元IPが変化していることを確認してください。

応用編:VPNポリシーベースルーティングで通信を柔軟に制御する

ネットワーク上のすべての通信をVPN経由にするのは強力ですが、時には不便な場面もあります。

例えば、国内の銀行サイトや動画配信サービスはVPN経由だとアクセスできなかったり、遅延が大きくなったりすることがあります。

そこで役立つのが「VPNポリシーベースルーティング(VPN Policy-Based Routing)」です。

これは、特定のデバイスや通信先に応じて、VPNを経由させるか、させないかを柔軟に振り分けるための機能です。

ポリシーベースルーティングの導入と設定

この機能を実現するには、luci-app-pbr というパッケージをインストールします。

opkg update
opkg install luci-app-pbr

インストール後、LuCIの「VPN」メニューに「ポリシーベースルーティング」が追加されます。

この設定画面では、非常に直感的にルールを追加できます。

例えば、以下のような設定が可能です。

  • 特定のデバイスのみVPNを除外: スマートTVのIPアドレス(例: 192.168.1.10)を指定し、このデバイスからの通信は通常のWAN(インターネット)を経由させる。これにより、国内限定のストリーミングサービスを快適に視聴できます。
  • 特定のWebサイトへのアクセスのみVPNを経由: 海外の特定サービス(例: Netflixの海外ライブラリ)のドメインやIPアドレスを指定し、その宛先への通信だけをVPNインターフェース(NORDVPN)に向ける。
  • 特定のポート番号の通信を制御: オンラインゲームで使用する特定のポート番号の通信は、遅延を避けるためにVPNを経由させない。

このようにポリシーベースルーティングを使いこなすことで、セキュリティと利便性を高いレベルで両立させた、まさに自分だけの理想的なネットワーク環境を構築できます。

これはOpenWrtのような高機能なOSだからこそ実現できる、大きな魅力の一つです。

NordVPNの持つ堅牢なセキュリティを必要な場所にだけ適用し、それ以外の通信は快適な速度を維持する。この柔軟性こそが、上級者が目指すネットワークの姿と言えるでしょう。

まとめ:OpenWrtとNordVPNで究極のネットワーク環境を

この記事では、OpenWrt搭載ルーターにNordVPNクライアントを設定する、詳細かつ実践的な手順を解説しました。

ルーターレベルでVPNを導入することにより、個々のデバイスでの設定の手間を省き、IoTデバイスを含むすべての機器を包括的に保護できます。

さらに、ポリシーベースルーティングを応用すれば、セキュリティと利便性を両立させた柔軟なネットワーク環境を構築することも可能です。

設定には専門的な知識も必要ですが、この記事がその一助となれば幸いです。

NordVPNの基本的な使い方や料金プラン、さらなる活用法について詳しく知りたい方は、ぜひ「【2026年最新版】NordVPN完全ガイド:始め方から料金、メリット・デメリットまで徹底解説!」も合わせてご覧ください。

まだNordVPNを利用していない方は、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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あなたもOpenWrtとNordVPNで、ワンランク上のセキュアで快適なデジタルライフを実現しましょう。