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Synology NASにNordVPNを設定してDockerコンテナやダウンロード通信を匿名化する手順

お使いのSynology NAS、本当に多機能で便利ですよね。

ファイルサーバーとしてはもちろん、Dockerを使って様々なアプリケーションを動かしたり、Download Stationで大きなファイルをダウンロードしたりと、その可能性は無限大です。

しかし、その一方で「通信のプライバシーは大丈夫だろうか?」と不安に感じたことはありませんか?

特に、Dockerコンテナやダウンロードの通信は、意図せず外部に多くの情報を公開している可能性があります。

この記事では、その不安を解消し、お使いのSynology NASをさらに安全・快適に活用するために、世界的に評価の高いVPNサービス「NordVPN」を設定する手順を、初心者の方にも分かりやすく、そして詳しく解説していきます。

NAS全体の通信を保護する基本的な方法から、特定のDockerコンテナの通信だけを匿名化する応用テクニックまで、この記事を読めばすべて解決します。

なぜSynology NASにNordVPNの導入が推奨されるのか?

Synology NASは非常にパワフルなデバイスですが、インターネットに接続している以上、常にセキュリティリスクやプライバシー侵害の危険に晒されています。特に、DockerやDownload Stationのような機能を利用する場合、VPNの導入は「推奨」から「必須」の対策と言えるでしょう。その理由と、数あるVPNサービスの中でなぜNordVPNが最適なのかを解説します。

通信の匿名化によるプライバシーの徹底保護

インターネットを利用すると、あなたのIPアドレスや通信内容は、契約しているインターネットサービスプロバイダ(ISP)や、アクセス先のウェブサイトに記録されています。これは、Synology NASからの通信も例外ではありません。特にDownload StationなどでP2P(ピアツーピア)通信を利用する場合、あなたのIPアドレスは不特定多数の第三者に公開されてしまいます。NordVPNを利用すれば、Synology NASからの通信はすべて暗号化され、VPNサーバーのIPアドレスに置き換わります。これにより、あなたの本当のIPアドレスは隠され、ISPや第三者から通信内容を監視されるリスクを劇的に低減できます。

セキュリティレベルの飛躍的な向上

Synology NASを外部から操作するために、ポート開放を行っている方も多いかもしれません。しかし、これは不正アクセスのリスクを高める行為でもあります。NordVPNを使えば、安全な暗号化トンネルを通じてNASにアクセスできるため、ポートを不必要に公開することなくセキュリティを確保できます。また、NordVPNには「脅威対策」機能(2026年1月時点)も搭載されており、マルウェアに感染したファイルのダウンロードをブロックしたり、危険なサイトへのアクセスを防いだりする効果も期待できます。

ジオブロック(地域制限)の回避とNordVPNの優位性

Dockerで海外製のアプリケーションを利用したり、特定の国のコンテンツにアクセスしたい場合、ジオブロックが問題になることがあります。NordVPNは世界111ヶ国以上に6,400台以上(2026年1月時点)という膨大な数のサーバーを設置しています。これにより、世界中のほぼどこからでも、まるでその国にいるかのようにインターネットに接続できます。他社と比較してもこのサーバー数は群を抜いており、接続先の選択肢が多いことは、安定した高速通信を維持する上でも大きなメリットとなります。厳しい検閲がある国でも通信の自由を確保できる「難読化サーバー」など、独自の機能もSynology NASでの利用価値を高めています。

【準備編】Synology NASでNordVPNを利用するための3ステップ

Synology NASにNordVPNを設定する作業は、思っているよりも簡単です。実際に設定を始める前に、必要なものを準備しましょう。この準備さえ済ませてしまえば、あとの作業はスムーズに進みます。

ステップ1: NordVPNのアカウントを取得する

何よりもまず、NordVPNのサービスを利用するためのアカウントが必要です。まだアカウントをお持ちでない場合は、公式サイトから登録を済ませましょう。NordVPNは複数のプランを提供していますが、どのプランでも機能的な違いはありません。長期契約になるほど月々の料金が割安になるため、ご自身の利用期間に合わせて選ぶのがおすすめです。

>>NordVPNの公式サイトで最新の料金プランを確認する

どのプランを選べば良いか迷ってしまう方や、NordVPNのメリット・デメリットをもっと詳しく知りたい方は、以下の総合ガイド記事が参考になります。2026年最新の情報で、登録手順から便利な使い方まで網羅的に解説しています。

【2026年最新版】NordVPN完全ガイド:始め方から料金、メリット・デメリットまで徹底解説!

ステップ2: OpenVPN設定ファイルをダウンロードする

Synology NASのDSM(OS)は、標準でOpenVPNというプロトコル(通信規格)に対応しています。NordVPNの公式サイトでは、このOpenVPN接続に必要な設定ファイル(.ovpnファイル)をダウンロードできます。

  1. NordVPNの公式サイトにアクセスし、「サーバー」ページを開きます。
  2. 世界地図の下にある「詳細な接続オプションを表示」をクリックします。
  3. 「接続プロトコルを選択」で、「OpenVPN UDP」または「OpenVPN TCP」を選択します。(一般的には速度に優れるUDPがおすすめです)
  4. 接続したい国のサーバーを探し、設定ファイルをダウンロードします。特定のサーバーにこだわりがなければ、日本や物理的に近い国のサーバーを選ぶと良いでしょう。

ダウンロードした.ovpnファイルは、次の設定で使うので分かりやすい場所に保存しておいてください。

ステップ3: NordVPNのサービス認証情報を確認する

OpenVPNで接続する際には、通常のログインパスワードとは別に、専用の「サービス認証情報」が必要になります。これはNordVPNのダッシュボードから確認・設定できます。

  1. NordVPNのマイアカウントページにログインします。
  2. 左側のメニューから「NordVPN」を選択します。
  3. 「手動セットアップ」のセクションまでスクロールし、「セットアップコードを確認」ボタンをクリックします。
  4. 表示された「ユーザー名」と「パスワード」がサービス認証情報です。これをコピーするか、安全な場所にメモしておきましょう。この認証情報は、後ほどSynology NASの設定画面で入力します。

以上で準備は完了です。次のセクションで、いよいよSynology NASに設定をしていきます。

【実践編】Synology NASにNordVPN(OpenVPN)を設定する詳細手順

準備が整ったら、Synology NASの管理画面(DSM)で実際にVPN接続の設定を行いましょう。ここでは、NAS全体の通信をNordVPN経由にする最も基本的な方法を解説します。スクリーンショットをイメージしながら、手順通りに進めれば大丈夫です。

H3: DSMでVPNプロファイルを作成する

まず、DSMにログインし、コントロールパネルを開きます。

  1. コントロールパネルを開き、「ネットワーク」をクリックします。
  2. 左側のメニューから「ネットワーク インターフェイス」を選択します。
  3. 上部にある「作成」ボタンをクリックし、「VPN プロファイルを作成」を選択します。
  4. 接続方法の選択画面が表示されるので、「OpenVPN (ovpn ファイルをインポート経由)」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
  5. 次の画面で、以下の情報を入力します。
    • プロファイル名: 自分で分かりやすい名前を付けます (例: NordVPN_Japan)。
    • ユーザー名: 【準備編】ステップ3で確認したサービス認証情報のユーザー名を入力します。
    • パスワード: 【準備編】ステップ3で確認したサービス認証情報のパスワードを入力します。
    • .ovpn ファイルのインポート: 「参照」ボタンを押し、【準備編】ステップ2でダウンロードした.ovpnファイルを選択します。
  6. すべての情報を入力したら、「次へ」をクリックします。

H3: 接続設定と自動再接続の有効化

最後の仕上げです。詳細オプションを設定し、接続を確立します。

  1. 詳細設定の画面では、以下の項目にチェックが入っていることを確認してください。
    • リモートネットワークでデフォルトゲートウェイを使用する: これにチェックを入れることで、NASからのすべての通信(Docker、Download Stationなど)がVPNトンネルを経由するようになります。通信を匿名化する上で最も重要な設定です。
    • このVPN接続が切断された場合、サーバーへの再接続を試みる: NASの再起動時や、何らかの理由でVPN接続が切断された際に自動で再接続してくれるため、常に保護された状態を維持できます。
  2. 適用」ボタンをクリックして、設定を保存します。
  3. ネットワークインターフェイスの一覧に、先ほど作成したVPNプロファイルが表示されます。これを選択し、上部の「接続」ボタンをクリックします。

数秒待つと、ステータスが「接続済み」に変わります。これで、あなたのSynology NASの通信はNordVPNによって安全に保護されました。念のため、NAS上のブラウザ(Dockerで導入するなど)からIPアドレス確認サイトにアクセスし、IPアドレスがVPNサーバーのものに変わっていることを確認するとより確実です。

【応用編】Dockerコンテナの通信だけをNordVPN経由にする方法

NAS全体の通信をVPN経由にするのは簡単で強力ですが、時には「管理画面へのアクセスはローカルIPのままにしたい」「特定のコンテナの通信だけを匿名化したい」というニーズも出てきます。そんな高度な要求に応えるのが、VPNクライアント機能を持つDockerイメージ「gluetun」を利用する方法です。この方法なら、NAS本体のネットワーク設定に影響を与えることなく、目的のコンテナだけをピンポイントで匿名化できます。

なぜコンテナ単位でのVPN(スプリットトンネリング)が必要か?

スプリットトンネリングにはいくつかのメリットがあります。

  • パフォーマンスの最適化: すべての通信をVPN経由にすると、VPNが不要な通信(ローカルネットワーク内の他のデバイスとの通信など)まで速度が低下する可能性があります。必要な通信だけをVPNに通すことで、NAS全体のパフォーマンスを最適化できます。
  • 管理の容易さ: NASの管理画面(DSM)へのアクセスはVPNを経由させないことで、常にローカルIPアドレスで素早くアクセスできます。VPN接続の不調で管理画面にアクセスできなくなる、といったトラブルを避けられます。
  • 柔軟なルーティング: 例えば、「Download Station用のコンテナはスイスのサーバーへ、ストリーミング用のコンテナはアメリカのサーバーへ」といったように、コンテナごとに異なる国のVPNサーバーへ接続する、といった柔軟な運用も可能になります。

「gluetun」を使ったDocker Compose設定例

ここでは、Docker Composeを使って「gluetun」と、そのVPNを経由させたい別のコンテナ(例: qbittorrent)を立ち上げる設定例を紹介します。Synology NASのContainer Manager(旧Docker)で「プロジェクト」として作成するのが便利です。

まず、docker-compose.ymlという名前のファイルをテキストエディタで作成し、以下のように記述します。


version: "3"
services:
  gluetun:
    image: qmcgaw/gluetun
    container_name: gluetun
    cap_add:
      - NET_ADMIN
    devices:
      - /dev/net/tun:/dev/net/tun
    ports:
      - 8888:8888/tcp # gluetunのWeb UIポート
      - 8080:8080 # qbittorrentのWeb UIポート
      - 6881:6881 # qbittorrentの通信ポート
      - 6881:6881/udp # qbittorrentの通信ポート
    volumes:
      - ./gluetun:/gluetun
    environment:
      - VPN_SERVICE_PROVIDER=nordvpn
      - VPN_TYPE=openvpn
      - OPENVPN_USER=YOUR_NORDVPN_SERVICE_USERNAME
      - OPENVPN_PASSWORD=YOUR_NORDVPN_SERVICE_PASSWORD
      - SERVER_COUNTRIES=Japan
    restart: unless-stopped

  qbittorrent:
    image: lscr.io/linuxserver/qbittorrent:latest
    container_name: qbittorrent
    network_mode: "service:gluetun" # この行が重要!
    environment:
      - PUID=1026
      - PGID=100
      - TZ=Asia/Tokyo
      - WEBUI_PORT=8080
    volumes:
      - ./qbittorrent/config:/config
      - /volume1/downloads:/downloads # NASのダウンロードフォルダにマッピング
    depends_on:
      - gluetun
    restart: unless-stopped

この設定のポイントは、qbittorrentサービスのnetwork_mode: "service:gluetun"という部分です。これにより、qbittorrentコンテナは独立したネットワークを持たず、gluetunコンテナのネットワークを完全に共有します。結果として、qbittorrentからの通信はすべて、gluetunが確立したNordVPNのトンネルを強制的に経由することになります。

環境変数のOPENVPN_USEROPENVPN_PASSWORDには、【準備編】で取得したサービス認証情報を入力してください。この方法を使えば、Synology NASの柔軟性とNordVPNの堅牢なセキュリティを両立させ、理想的なプライベート環境を構築できます。

まとめ:Synology NASとNordVPNで最高のプライベートクラウドを構築しよう

この記事では、Synology NASの通信をNordVPNで匿名化する方法を、基本的な設定からDockerコンテナ単位での応用的な設定まで解説しました。

要点をまとめると以下の通りです。

  • Synology NASにNordVPNを導入することで、通信の匿名化、セキュリティ強化、ジオブロックの回避といった大きなメリットが得られる。
  • 基本的な設定は、DSMのコントロールパネルからOpenVPNプロファイルを作成するだけで完了する。
  • 「gluetun」Dockerイメージを利用すれば、特定のコンテナの通信だけをVPN経由にする高度なスプリットトンネリングも実現できる。

Synology NASは、ただのストレージではなく、あなたのデジタルライフの中心となる可能性を秘めたデバイスです。そこにNordVPNという強力な盾を加えることで、プライバシーやセキュリティの心配なく、その能力を最大限に引き出すことができます。

もし、まだVPNを導入していないのであれば、これを機にぜひ検討してみてください。特にNordVPNは、30日間の返金保証も提供しているため、安心して試すことができます。

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NordVPNのサービス内容や最新のキャンペーン情報について、さらに詳しく知りたい方は、以下の総合ガイドも合わせてご覧ください。

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あなたのSynology NASライフが、より安全で快適になることを願っています。