Shopify(ショッピファイ)とは、ECサイト(ネットショップ)を手軽に作成できるプラットフォームです。
2004年にカナダでスタートし、2017年から日本でもサービスを展開しました。世界全体では、80万ものサイトで利用されていると言われます。
様々な国の言語・通貨に対応していることから、「越境EC」をつくるのにも適しています。
今回の記事では、ECサイトを手軽につくれる「Shopify」の利用を検討している方に向けて解説していきます。
Shopifyの料金プラン
Shopifyには「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」という3つの基本プランがあります。
ベーシックプランは、月額29ドル(約3,000円)で始めることができ、非常にお手頃といえます。
また、月額9ドルという超安価で利用できる「ライト」プランも存在します。
オンラインストアを構築することはできませんが、個人サイト・ブログ・SNSなどにShopify機能を埋め込むことができます。
プラン別の主な特徴を、以下に記載します。
Shopifyの料金プラン一覧表
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
月額料金 | $29 | $79 | $299 |
商品の登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
24時間サポート | ○ | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ | ○ |
カゴ落ち対策 | ○ | ○ | ○ |
ギフトカード | × | ○ | ○ |
プロフェッショナルレポート | × | ○ | ○ |
高度なレポートビルダー | × | × | ○ |
外部サービスの自動計算送料 | × | × | ○ |
日本のオンラインクレジットカード料金 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
Shopifyペイメント以外の決済サービスを使用する場合の追加料金 | 2.0% | 1.0% | 0.5% |
上記の通り「ベーシックプラン」であっても、商品登録は無制限、24時間サポートを受けられるなど、十分なサービスが備わっています。
・Shopify公式サイト:Shopifyの料金プラン
Shopifyはどんなお店に向いているのか?
Shopifyは、個人運営の通販サイトから、「ネスレ」「ゴーゴーカレー」といった大企業まで幅広く利用されています。
店舗なしで気軽にECサービスを始めることが可能な一方、実店舗のPOSシステムと在庫・売上などを連動させることも可能です。
「大手から個人まで」「完全オンラインから実店舗との連動まで」、あらゆるビジネスパターンに向いているプラットフォームといえるでしょう。
Shopifyと類似サービスの違いとは?
ECサイトを構築するサービスには、Shopifyの他に以下のようなものがあります。
一体、何が違うのでしょうか?
・BASE https://thebase.in/
・STORES.jp https://stores.jp/
・カラーミーショップ https://shop-pro.jp/
・MakeShop https://www.makeshop.jp/
【月額利用料の比較】Shopifyと類似サービスを比較
・Shopify 29ドル(約3,000円)~
・BASE 0円
・STORES.jp 2,178円~(スタンダードプラン)
・カラーミーショップ 917円~(エコノミープラン)
・MakeShop 10,000円(プレミアムショッププラン)
Shopify は機能が充実している代わりに、月額利用料が多少かかります。
「続けるかは分からないが、お試しがてらECサイトを作ってみたい」という人は、BASEやカラーミーショップを試してみるといいでしょう。
またMakeShopは、基本利用料が高く、大手の法人向けといえます。
【決済方法の比較】Shopifyと類似サービスを比較
決済方法の豊富さは、売上に直結します。
商品をカートに入れたものの、注文途中で決済手段の少なさを知り、面倒になって購入を止める(いわゆる「カゴ落ち」)という例は、非常に多いといわれています。豊富な決済方法を用意しておくことで、お客の心を離さずに売上につなげることができます。
Shopify | BASE | STORES.jp | カラーミーショップ | MakeShop | |
クレジットカード | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
コンビニ決済 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
銀行振込 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
キャリア決済 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
後払い | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
代引き | ○ | – | ○ | ○ | ○ |
Paypal | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Amazon Pay | ○ | – | ○ | ○ | ○ |
楽天ペイ | – | – | ○ | ○ | ○ |
流石にどのプラットフォームも、様々な決済手段に対応していますね。大きな差はないといえるでしょう。
Shopify は、楽天ペイに対応していませんが、それほど遜色ありません。
【デザインテンプレートの種類数を比較】Shopifyと類似サービスを比較
・Shopify 100種類以上
・BASE 40種類
・STORES.jp 50種類
・カラーミーショップ 30種類
・MakeShop 170種類
デザインテンプレートの豊富さでは「Shopify」「MakeShop」の2つが群を抜いています。無料のデザインも、有料のデザインも、優れたものが公開されています。
Shopify は、デザインテンプレートや拡張アプリを開発した有志に対して、報酬の一部が還元される仕組みになっています。そのため、世界中の優れたエンジニア達が、挙って機能拡張を行っています。今後も、この流れは加速していくことでしょう。
Shopifyを使った国産ECサイト事例のまとめ
実際にShopifyを使っている日本語サイトをいくつか紹介します。
大手企業から個人サイトまで、実に様々なサイトで使われていることが分かります。
・ゴーゴーカレー 公式サイト:https://jp.gogocurry.com/
・KANAGU STORE 公式サイト:https://kanagu-store.com/
・ゴーゴーサイクリング 公式サイト:https://www.55cycling.com/
・Runtrip Store 公式サイト:https://store.runtrip.jp/
・LOUVRICH 公式サイト:https://hishiya-inc.com
・名/NA 公式サイト:https://naisthename.com/
別記事で、さらに多くのShopifyを使用したウェブサイト事例をまとめた記事もありますので、ぜひあわせてご覧ください。
日本のECサイトのShopify導入事例27選をまとめました
Shopifyのメリット、デメリット
【Shopifyのメリット】
・利用料金が安く、始めやすい
・豊富なアプリが用意されている
→ Shopifyには豊富なアプリが用意されています。「配達料金の計算を自動で行う」「納品書・インボイスを自動作成する」「商品にレビュー投稿機能をつける」など、実に様々なパターンが用意されており、欲しい機能を簡単に追加することができます。
【Shopifyのデメリット】
・一部英語表記が残っている
→ システムの一部に日本語訳されていない部分があり、使うときに多少手間取るかもしれません。
・サポート体制に不安あり
→ 24時間サポートを謳ってはいるものの、問い合わせてから回答まで数日かかることもよくあるようです。
Shopifyに関するネット上の評判、口コミ
Shopifyのネット上での評判、口コミをまとめてみました。
https://twitter.com/mamimumemo33/status/1224562846354137088
shopifyは本当に今年日本国内も注目でアンテナ張りってて、まもなく1つ関わってるサービスでリリース予定も出せそうでワクワクしてます。自分自身が絶対使うしおもしろい!と思うサービスだから(自分でも手を動かして作… #NewsPicks https://t.co/uAbFaxz9VU
— YutaChiba/ #こどもの未来 #BabyTech #人材紹介 #エージェント (@Baccho1983) February 5, 2020
ShopifyはSEOの打ち手が広がるのよくないですか
デフォルトのSEO設定が優秀。
・すべての画像のalt属性が編集できるし、画像ファイル名変えられる
OGP設定できる
・自動でsitemap.xmlとrobots.txt、canonicalURL作ってくれる
・さらにAppで画像容量最適化したり、構造化マークアップできる。— インターネット (@morobiz) February 4, 2020
メディアとECくっつけたサイト作って欲しいんだよね〜って言われたらWordPress + Shopifyライトプランは最強だと思う。D2Cやりたい人、地方の特産品を売りたい人、お仕事ください。
— Yoshiki Kojima / chot Inc. (@yoshikikoji) February 4, 2020
https://twitter.com/gangi_xrp/status/1224852246476685315
https://twitter.com/1spread_das/status/1224648072858259456
https://twitter.com/gangi_xrp/status/1224892360909193216
Shopifyってアプリに依存してる部分があるから管理画面がかゆいところに手が届かない。
カート・CMSとしては優れてるし、ある意味コスパ最強だと思うけど。
Shopifyの管理画面触らずにEC運用できる日本向けの管理画面作ったらそこそこ売れるんじゃないかと思ってる。— 西本圭吾 (@kgnishimoto) February 4, 2020
D2Cビジネスのプラットフォームとして注目されているのが『shopify』
Amazonキラーと呼ばれてるが、そもそも対象のブランドも顧客も全く違うからAmazonキラーではない— たかポン@ビジネス系YouTuber (@takapon563) February 4, 2020
Shopifyに関するよくある問い合わせ
Q.Shopifyは無料で利用できますか?
A.14日間、お試し利用することができます。クレジットカードの登録も必要ありません。
Q.Shopifyはデザイナーや開発者でないと利用できないですか?
A.出来合いのテーマやアプリを使用するだけで、十分サイトを作れます。ウェブ制作の高度な知識は必要ありません。ただし、細かなカスタマイズを行いたい場合は、HTMLなどの知識が必要になります。
Q.在庫の管理はどうすればいい?
A.販売する商品を手元に持っていない場合は、「ドロップシッピング」という手段もあります。ドロップシッピングとは、通販サイトの運営だけを行い、商品の発送は製造元から直接行う方式のことです。
ECサイトの新定番になりそうな「Shopify」
Shopifyの特徴をまとめると、以下のとおりです。
・世界80万サイトで利用
・大手企業でも個人経営でも使われている
・月額3,000円から利用可能
・ウェブ制作の高度な知識は必要なし
非の打ち所のないプラットフォームです。
日本でもドンドン広まって、ECサイトの新たな定番になるかもしれませんね。
以上、「【Shopifyとは?徹底解説】ECサイトを手軽につくれる注目の日本上陸サービス!大手企業の事例など紹介。」でした。それではまた。