海外旅行や海外出張、留学など、海外とのお金のやり取りは以前よりもずっと身近になりましたね。
しかし、そのたびに気になるのが「手数料」。
特に海外でのカード払いや海外送金では、どのサービスを使うかで手元に残るお金が大きく変わってきます。
そんな中、有力な選択肢として名前が挙がるのがソニー銀行とWISE(ワイズ)です。
「どっちもお得って聞くけど、結局何が違うの?」「自分の使い方だと、どっちを選べばいいんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの疑問を解消します。
海外旅行での支払いや現地通貨の引き出し、海外送金、そして外貨預金といった具体的なシーンを想定し、ソニー銀行とWISEを徹底的に比較。
2026年2月時点の最新情報に基づき、それぞれのメリット・デメリットを明らかにし、あなたに最適な「使い分け術」を提案します。
この記事を最後まで読めば、もうサービス選びで迷うことはありません。
賢く使い分けて、無駄な手数料から解放されましょう。
【結論】ソニー銀行とWISEの基本的な違いと使い分けのポイント
まず最初に、ソニー銀行とWISEがそれぞれどのようなサービスで、どういった特徴を持っているのかを整理しておきましょう。両者の根本的な違いを理解することが、賢い使い分けへの第一歩です。
ソニー銀行(Sony Bank WALLET)の特徴
ソニー銀行は、その名の通り「銀行」です。しかし、一般的な銀行と一線を画すのが、Sony Bank WALLETというデビットカードの存在です。このカードの最大の特徴は、ソニー銀行の外貨預金口座にある外貨を、海外でそのままショッピングやATM引き出しに利用できる点にあります。
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- 外貨預金を直接使える: 11通貨(米ドル、ユーロ、英ポンドなど)の外貨預金があれば、海外でのショッピング時に手数料無料でその通貨のまま決済できます。
- 為替コストが安い: 日本円から外貨に両替する際の為替コストが、他の銀行やクレジットカードに比べて非常に低く設定されています。優遇プログラム「Club S」のステージが上がれば、さらにコストを抑えられます。
– 銀行ならではの信頼感: 預金保険の対象であり、資産運用や住宅ローンなど、銀行としての総合的なサービスを提供しています。外貨預金の金利も比較的高めです。
つまり、ソニー銀行は「外貨を貯めて、増やしながら、お得に使う」ことに長けたサービスと言えます。
WISE(ワイズ)の特徴
WISEは、もともと「TransferWise」という名前で海外送金サービスからスタートしました。その出自から、「いかに安く、速く、透明性高く国境を越えたお金のやり取りを実現するか」という点に強みを持っています。
- 実際の為替レート: Googleなどで表示される「ミッドマーケットレート」を適用しており、銀行が上乗せするような「隠れコスト」がありません。
- 格安で透明な手数料: 両替手数料と送金手数料からなる、非常にシンプルで安い手数料体系が魅力です。送金前に受け取り額が正確にわかる安心感があります。
- マルチカレンシー口座: 1つのアカウントで約50種類の通貨を保有し、自由に両替できます。世界10カ国の銀行口座情報を取得でき、海外からの送金を現地通貨のまま手数料無料で受け取ることも可能です。
- WISEデビットカード: マルチカレンシー口座に保有している通貨を、世界中でショッピングやATM引き出しに利用できます。
WISEは、「通貨を両替して、送ったり受け取ったり、決済で使う」といった、アクティブなお金の移動に特化したサービスです。
シーン別!一目でわかる使い分けマップ
これらの特徴を踏まえると、以下のような使い分けが最も合理的です。
- 海外旅行・出張でのカード決済: 両者お得。
事前に旅行先の通貨を準備できるならソニー銀行、複数国を周遊する場合や突発的な出費にはWISEが便利。 - 海外ATMでの現金引き出し: 少額ならWISE、高額ならソニー銀行。
WISEは月2回・合計3万円まで手数料無料枠があり、短期滞在で少し現金が必要な場合に最適です。 - 海外送金(日本から海外へ): WISEの圧勝。
手数料、スピード、透明性のあらゆる面でWISEが優れています。 - 海外からの送金受け取り: WISEが有利。
海外の取引先や家族からの送金を、手数料無料で受け取れるのは大きなメリットです。 - 外貨預金・資産運用: ソニー銀行の独壇場。
金利が付与され、資産として外貨を長期保有するならソニー銀行一択です。WISEの口座に金利は付きません。
このように、どちらか一方が絶対的に優れているわけではなく、目的によって最適なサービスは異なります。次のセクションからは、各シーンについてさらに詳しく掘り下げていきましょう。
海外旅行・出張で徹底比較!支払いと現地通貨引き出し
海外渡航時、最も頻繁に利用するであろうカード決済とATMでの現金引き出し。ここでは手数料を最小限に抑えるための具体的な比較とテクニックを紹介します。
ショッピングでのカード決済手数料
海外でカード決済をすると、一般的に「海外取引事務手数料」がカード会社によって上乗せされます。これが1.6%〜2.5%程度かかり、地味な出費となります。ソニー銀行とWISEは、この手数料をいかに抑えるかが鍵となります。
ソニー銀行 (Sony Bank WALLET) の場合:
最大のメリットは、決済する通貨の外貨預金残高があれば、海外取引事務手数料が無料になることです。例えば、アメリカで1,000ドルの買い物をするとき、米ドル口座に1,000ドル以上あれば、手数料は一切かかりません。もし円普通預金から支払う場合でも、為替コストが安いため、一般的なクレジットカードよりお得になるケースが多いです。
WISEデビットカードの場合:
こちらも、決済する通貨をマルチカレンシー口座に保有していれば、手数料はかかりません。WISEの強みは、もし口座にその通貨がなくても、保有している通貨の中で最も両替手数料が安くなるものから自動で両替してくれる「スマート両替」機能があることです。例えば、米ドルで支払いたいけれど口座には日本円とユーロしかない場合、その時点でより有利なレートの通貨から自動で両替・決済してくれます。この両替手数料が非常に安いため、結果的に支払う総額を抑えられます。
【実践的なアドバイス】
渡航先が決まっており、ある程度まとまった金額を使う予定があるなら、事前にソニー銀行でその通貨を有利なレートの時に購入し、外貨預金口座を準備しておくのが最もお得です。一方、複数国を周遊する場合や、どの通貨を使うか分からない場合には、柔軟に対応できるWISEデビットカードが心強い味方になります。
海外ATMでの現地通貨引き出し手数料
キャッシュレス化が進んでいても、チップや交通機関、小さな個人商店など、現金が必要になる場面はまだまだあります。ATMでの引き出し手数料も賢く節約したいところです。
ソニー銀行 (Sony Bank WALLET) の場合:
ショッピング同様、引き出す通貨の外貨預金残高があれば、引き出し手数料は無料です。ただし、ATMを設置している現地金融機関が独自に定める利用手数料(ATM Fee)がかかる場合があります。円普通預金からの引き出しの場合は、1.79%の事務手数料がかかります。
WISEデビットカードの場合:
毎月2回まで、かつ合計額3万円までなら、引き出し手数料が無料という非常に嬉しい特典があります。この無料枠を超えると、1回あたり70円の手数料と、引き出し額の1.75%が手数料としてかかります。こちらも、ATM設置機関の利用手数料は別途発生する可能性があります。
【実践的なアドバイス】
短期旅行で「念のため2〜3万円程度の現金を持っておきたい」というようなケースでは、WISEの無料枠を活用するのが圧倒的にお得です。長期滞在や、留学費用の支払いなどで高額な現金が必要になる可能性がある場合は、ソニー銀行の外貨預金から手数料無料で引き出せるように準備しておくと安心でしょう。
海外送金・外貨預金で徹底比較!手数料と利便性
お金の使い方が「決済」から「送金」や「貯蓄」に変わると、ソニー銀行とWISEの得意分野はさらに明確になります。
海外送金の手数料とスピード
留学費用の支払いや、海外に住む家族への仕送り、海外のネットショップからの購入など、海外送金のニーズは多様です。ここで両者には決定的な差が生まれます。
ソニー銀行の場合:
ソニー銀行からの海外送金は、一般的な銀行と同様に「SWIFT」という国際的な銀行間ネットワークを利用します。この方式は、経由する銀行が多くなるほど手数料(中継銀行手数料)が加算される可能性があり、最終的にいくらかかるか、いつ着金するかが不透明になりがちです。送金手数料自体も数千円かかり、WISEに比べると割高です。
WISEの場合:
WISEは、このSWIFTネットワークの非効率性を解消するために生まれました。例えば、日本からアメリカに送金する場合、ユーザーはWISEの日本の銀行口座に日本円を振り込み、WISEは自身の米国の銀行口座から受取人の口座へ米ドルを振り込みます。これにより、実際には国境を越えた送金を行わず、国内送金を組み合わせることで、手数料を劇的に安く、スピーディーにしています。
送金手続きの際に、実際の為替レート、手数料、そして受取人が最終的に手にする金額がすべて明確に提示されます。「いくら送ったはずなのに、手数料で目減りしてしまった」という事態が起こらないのが最大のメリットです。
海外送金の必要性があるなら、WISEは必須のツールと言えるでしょう。まずはWISEの公式サイトで簡単なシミュレーションを試してみることをお勧めします。
外貨預金の金利と為替コスト
将来の海外旅行や留学に備えて、あるいは資産運用の一環として外貨を保有したい場合、どちらのサービスが適しているのでしょうか。
ソニー銀行の場合:
こちらは銀行の強みが最大限に活かされる分野です。ソニー銀行の外貨普通預金は、主要通貨で比較的好金利を提供しています。さらに、より高い利回りが期待できる「外貨MMF」といった金融商品も扱っており、「外貨で資産を増やす」という目的に最適です。また、円を外貨に替える際の為替コストも、優遇プログラム「Club S」を活用すれば、例えば米ドルなら1ドルあたり最安で4銭まで抑えることができ、非常に有利です。
WISEの場合:
WISEのマルチカレンシー口座は、あくまで決済や送金のために一時的に資金を置いておく「E-money(電子マネー)」アカウントです。そのため、預金とは異なり、基本的に金利は付きません。(一部の国では利息が付くプログラムが提供されていますが、2026年2月現在、日本では対象外です)。両替手数料は安いものの、長期的に資産を保有し、増やすという目的には向いていません。
【独自の視点】
ここで重要なのは、「外貨を持つ」目的を明確にすることです。「近い将来、海外で使うため」に両替しておくなら、両替手数料の安いWISEが便利です。しかし、「円安リスクに備えたい」「資産の一部を外貨で運用したい」という目的であれば、金利が付き、資産として保護されるソニー銀行を選ぶべきです。
あなたに合うのはどっち?目的別おすすめプラン
これまでの比較を踏まえ、あなたのライフスタイルに合わせた具体的なおすすめの組み合わせプランを3つ提案します。
プランA: 海外旅行や短期留学がメインの方
WISEをメインに、ソニー銀行をサブで活用するプランがおすすめです。
まず、WISEの口座を開設し、デビットカードを手に入れましょう。普段の海外旅行での少額決済や、月2回までのATM無料引き出し枠をフル活用することで、手数料を大幅に節約できます。複数国を旅行する際も、スマート両替機能が活躍します。
そして、万が一の紛失や盗難に備えるバックアップとして、ソニー銀行のSony Bank WALLETも持っておくと安心です。こちらは年会費無料なので、持っておくだけならコストはかかりません。
プランB: 海外駐在や長期滞在、海外と頻繁にお金のやり取りがある方
このケースでは、ソニー銀行とWISEの両方を積極的に使い分けるハイブリッドプランが最強です。
- WISE: 海外送金・受け取りのハブとして活用。現地の給与をWISEの口座情報で受け取れば、手数料無料で済みます。日本への仕送りや、他国への送金もWISE経由で行うことでコストを最小化できます。
- ソニー銀行: 日常の決済と資産運用のメインバンクとして活用。給与の一部をソニー銀行に移し、金利の高い外貨預金で運用。そして、海外での大きな買い物はSony Bank WALLETの外貨預金決済で手数料をゼロに抑えます。
この2つを組み合わせることで、お金の「入口(受け取り)」「出口(送金・決済)」「保管場所(資産運用)」のすべてで手数料を最適化できます。
プランC: まずは外貨預金で資産運用を始めたい方
現時点で海外渡航や送金の予定はないけれど、将来のために外貨での資産形成に興味がある、という方は、まずはソニー銀行から始めるのが良いでしょう。
口座開設が簡単で、為替コストが安く、金利も魅力的です。少額から積立で外貨を購入することも可能なので、初心者でも始めやすい環境が整っています。そして将来、海外送金の必要性が出てきたタイミングでWISEの口座を開設すれば、スムーズに目的を達成できます。
WISEの口座開設はオンラインで完結し、非常にスピーディーです。具体的な手順や注意点については、「【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!手数料を抑えるコツも紹介」の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ: 賢い使い分けで、手数料を気にしない海外ライフを
今回は、ソニー銀行とWISEを様々な角度から比較し、その使い分け術を解説しました。最後に、この記事の要点をまとめます。
- 基本戦略は「使うWISE、貯めるソニー銀行」。アクティブな決済や送金にはWISE、長期的な預金や資産運用にはソニー銀行が適しています。
- 海外旅行では両者の「いいとこ取り」を。少額のATM引き出しはWISEの無料枠を使い、まとまった決済はソニー銀行の外貨預金で手数料を節約するのが賢い方法です。
- 海外送金ならWISE一択。手数料、スピード、透明性の面で、他の選択肢を圧倒しています。
ソニー銀行とWISEは、どちらかを選ぶべき競合サービスではなく、それぞれの強みを理解し、目的によって使い分けるべき最高のパートナーです。
あなたのライフスタイルに合わせて両者を組み合わせることで、これまで知らず知らずのうちに支払っていた手数料を大幅に削減し、よりスマートで豊かな海外ライフを実現できるでしょう。
もし海外とのお金のやり取りの第一歩を踏み出すなら、まずは口座開設が無料で、海外送金や決済で即戦力となるWISEの口座開設から始めてみることを強くお勧めします。きっと、その便利さと手数料の安さに驚くはずです。