「あの企業、まだ上場していないの?」
SpaceX、OpenAI、Stripe――。
ニュースで名前を見ない日はないほどの巨大企業が、なぜか株式市場に上場していません。
それどころか、あえて上場しない道を選ぶ企業が年々増えています。
この「ステイプライベート(Stay Private)」と呼ばれるトレンドは、個人投資家にとって無関係な話ではありません。
なぜなら、企業が成長する「おいしい期間」の大半が、上場前に終わってしまう可能性があるからです。
本記事では、ステイプライベートが加速する背景を掘り下げたうえで、個人投資家がこの潮流にどう向き合い、どんな投資手段を活用できるのかを具体的に解説します。
未上場企業への投資に少しでも関心がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ巨大企業は上場しなくなったのか?「ステイプライベート」の背景
かつてのIPOは企業の”成人式”だった
2000年代前半まで、有望なスタートアップにとってIPO(新規株式公開)は成長の通過儀礼でした。GoogleやAmazonがそうであったように、企業は比較的若い段階で上場し、その後の成長を公開市場の投資家と分かち合いました。当時は上場時の企業評価額が数十億ドル規模であることも珍しくなく、個人投資家はIPO後の株を購入することで、企業の急成長の恩恵を受けることができました。
未上場のまま巨大化する企業が急増
ところが、2010年代以降この構図は大きく変わりました。2026年5月時点で、企業評価額が100億ドル(約1.5兆円)を超える「デカコーン」と呼ばれる未上場企業は世界で50社以上存在するとされています。SpaceXの評価額は約8,000億ドル、OpenAIは約5,000億ドルという途方もない規模です。これらの企業は上場しなくても潤沢な資金を調達できるため、あえてIPOを急ぐ理由がありません。
ステイプライベートが加速する主な理由は次の3つです。
- 未公開市場の資金が潤沢:ベンチャーキャピタル(VC)やプライベートエクイティ(PE)ファンドの運用資産が過去10年で急増し、上場しなくても大規模な資金調達が可能になった
- 上場コストと規制負担の増大:四半期決算の開示義務、SOX法(米国企業改革法)への対応、株主対応など、上場維持には年間数億円単位のコストがかかる
- 経営の自由度を維持したい:短期的な株価や四半期業績に左右されず、長期的なビジョンに基づいた経営判断を行いたいという創業者の意向が強まっている
個人投資家に生まれる「空白地帯」
このトレンドが意味するのは、企業価値が最も伸びるフェーズに、個人投資家がアクセスできないという問題です。かつてはIPO後に10倍、100倍と株価が成長するケースがありましたが、現在は企業がすでに巨大化してから上場するため、上場後の成長余地が限定的になりがちです。実際にFacebookは2012年のIPO時点ですでに評価額が約1,000億ドルに達しており、初期の爆発的な成長フェーズはVCなどの限られた投資家だけが享受しました。
つまり「上場株だけに投資していれば十分」という従来の考え方では、資産形成の大きな機会を逃してしまうリスクがあるのです。
個人投資家がユニコーン企業に投資する方法
選択肢1:海外のセカンダリーマーケットを利用する
未上場株式のセカンダリーマーケット(流通市場)とは、すでに発行された未上場株式を既存の株主から購入できる市場です。米国ではForge GlobalやEquityZenといったプラットフォームが知られています。
ただし、これらのサービスには課題があります。最低投資額が数万ドル(数百万円)以上であることが多く、海外口座の開設や英語での手続きが必要です。また、投資対象企業によっては譲渡制限(Right of First Refusal)がかかっており、取引が成立しないケースもあります。英語での情報収集や税務処理に慣れていない方にとっては、ハードルが高いといえるでしょう。
選択肢2:ユニコーン企業に投資するETFや投資信託を活用する
近年、未上場企業を一部組み入れたETFや投資信託も登場しています。例えば、一部のテーマ型ファンドではSpaceXやStripeなどの未上場株式をポートフォリオに含んでいるケースがあります。
この方法のメリットは手軽さですが、デメリットとして「どの未上場企業にどれだけ投資されているか」が不透明であること、また上場株式と混在しているため純粋な未上場企業投資とは言いにくい点があります。特定のユニコーン企業に集中的に投資したいというニーズには合いません。
選択肢3:国内のファンドプラットフォームを利用する
日本国内でも、個人投資家がユニコーン企業に投資できるサービスが登場しています。その代表的な存在がHiJoJo.comです。
HiJoJo.comは、HiJoJo Partners株式会社が運営するユニコーン・スタートアップ投資の専門プラットフォームです。関東財務局長(金商)第3065号の登録を受けた金融商品取引業者であり、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業を行っています。国内大手証券会社も出資している企業が運営しているという点は、信頼性を判断するうえで重要なポイントです。
HiJoJo.comの特徴を整理すると、以下のとおりです。
- 1ファンド=1社に厳選投資:ファンドごとに、IPOやM&Aなどの出口イベントが見込まれるユニコーン企業1社を選定して投資する仕組み。投資先が明確で、自分が「どの企業に投資しているか」がわかりやすい
- 100万円から投資可能:通常、機関投資家レベルの数億円単位の出資が必要な案件を、ファンド形式で小口化。個人でも100万円〜200万円程度から参加できる
- 日本語で完結:会員登録から投資申込まで、すべて日本語で手続きが可能。海外口座の開設や英語での交渉は不要
- UNICORN100リスト:独自の分析に基づいて選定された有望ユニコーン企業100社のリストを公開しており、投資判断の参考にできる
2026年1月時点のデータによると、HiJoJo.comではSpaceX、OpenAI、Anthropic、xAI、Databricks、Waymo、Stripe、Figure AIなど、米国を代表するユニコーン企業への組み入れ実績があります。AI、宇宙、自動運転、フィンテック、ロボティクスなど、今後の成長が期待される分野を幅広くカバーしている点は注目に値します。
HiJoJo.comの利用条件と登録の流れ
未上場株式投資という性質上、HiJoJo.comには一定の利用条件があります。事前に確認しておきましょう。
- 金融資産3,000万円以上を保有していること
- 日本国内に居住していること
- 最低投資金額は100万円〜200万円(ファンドにより異なる)
- 契約期間は1年〜5年(未上場株式の流動性を考慮した中長期運用)
登録から投資完了までのステップは次の4段階です。
ステップ1:会員登録。HiJoJo.com公式サイトのオンラインフォームからメールアドレス等の必要事項を入力します。
ステップ2:本人確認。スマートフォンで顔写真付き本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、在留カード、運転経歴証明書のいずれか1点)を撮影・提出します。
ステップ3:入金。本人確認完了後、申込予定金額を専用の預託金口座へ振り込みます。反映は翌銀行営業日以降です。
ステップ4:ファンドへの申し込み。会員サイト内のファンドページから手続きを行います。
登録手順や投資の始め方についてより詳しく知りたい方は、HiJoJo.com完全ガイド記事で画像付きのステップ解説やファンドの選び方を紹介していますので、あわせてご覧ください。
知っておくべきリスクと注意点
未上場企業への投資には、上場株式にはない固有のリスクがあります。投資判断の前に必ず理解しておくべきポイントをまとめます。
- 流動性リスク:ファンドの持分は営業者の承諾なしに第三者へ譲渡・売買ができません。証券取引所で自由に売却できる上場株式とは根本的に異なる「流動性のない金融商品」です。「すぐに現金化したい」というニーズには対応できません
- 価格変動リスク:投資先企業の事業の成否や市場環境により、企業評価額は大きく変動します。元本割れの可能性があることを理解しておく必要があります
- 為替変動リスク:投資対象が主に米国企業であるため、円ドルの為替変動が投資成果に影響します
- 各種手数料:申込手数料、販売報酬、事務管理委託手数料、営業者運営手数料、管理報酬、成功報酬の計6種類の手数料が発生します。具体的な料率はファンドごとに異なるため、契約締結前交付書面で必ず確認してください
こうしたリスクを踏まえると、ユニコーン投資はポートフォリオ全体の一部として、余裕資金で行うことが鉄則です。「全財産を一つのファンドに集中投資する」といった使い方は避けるべきでしょう。
ステイプライベート時代の投資手段を比較する
3つの選択肢のメリット・デメリット
ここまで紹介した3つの投資手段を、主要な観点から比較します。
海外セカンダリーマーケット(Forge Global等)は、銘柄の選択肢が豊富で直接株式を保有できる点が魅力です。一方で、最低投資額が高額(数万ドル以上)、英語での手続きが必須、譲渡制限により取引不成立のリスクがある点がデメリットです。海外投資に精通し、英語での手続きに抵抗がない方に適しています。
未上場企業組み入れ型ETF・投資信託は、少額から購入でき、流動性が比較的高い点がメリットです。しかし、未上場企業への投資比率が限定的で、特定企業を選べないという制約があります。手軽にユニコーン企業へのエクスポージャーを得たい初心者向けといえます。
HiJoJo.comは、1社厳選型で投資先が明確、日本語で完結、100万円からという手の届きやすさが強みです。一方で、金融資産3,000万円以上という資格要件があり、流動性が低い(中途解約不可)点は注意が必要です。日本語環境で、特定のユニコーン企業に投資したい資産形成層に向いています。
どの方法が自分に合っているか
選択のポイントは「投資経験」「語学力」「投資可能額」「投資したい企業の明確さ」の4つです。特定の企業への投資意欲が強く、日本語で手続きを完結させたい方には、HiJoJo.comのようなファンド型プラットフォームが現実的な選択肢になるでしょう。
なお、HiJoJo.comの利用者は40代・50代がメインで、年収1,000万円未満の方も約半数を占めているとのことです。必ずしも超高所得層だけのサービスではなく、資産要件(3,000万円以上)を満たしていれば、ポートフォリオの分散先として検討する価値は十分にあります。
まとめ:ステイプライベート時代に個人投資家が取るべき行動
本記事のポイントを整理します。
- ステイプライベートの加速により、企業の成長フェーズの多くが未上場のうちに完了する時代になりつつある
- 従来の「上場株式だけ」の投資戦略では、大きな成長機会を逃すリスクがある
- 個人投資家がユニコーン企業に投資する手段は複数あるが、日本語で手続きが完結し、1社厳選型で投資先が明確なHiJoJo.comは有力な選択肢のひとつ
- ただし、未上場投資には流動性リスクや元本割れリスクがあるため、余裕資金での分散投資が大前提
ステイプライベートという大きな潮流のなかで、個人投資家にも新たな投資機会の扉が開かれつつあります。その扉の向こうにある可能性を、自分の目で確かめてみる価値はあるはずです。
