「スマートテレビの大画面で、海外でしか配信されていない映画やドラマを楽しみたい」。
「ゲーム機でリージョンロックされたコンテンツにアクセスしたいけど、VPNアプリが対応していない」。
こんな風に思ったことはありませんか。
多くのストリーミングサービスやオンラインコンテンツは、アクセスする国によって提供内容が異なります。
通常、この地域制限(ジオブロック)を回避するにはVPNが有効ですが、スマートテレビやApple TV、ゲーム機といったデバイスの多くは、VPNアプリを直接インストールできません。
そこで役立つのが、Surfsharkが提供する「Smart DNS」機能です。
この記事では、2026年2月時点の情報に基づき、VPNとは少し異なるこのSmart DNSという技術の仕組みから、Surfsharkでの具体的な設定方法、そして賢い活用法まで、分かりやすく解説していきます。
VPN非対応デバイスをお持ちの方でも、諦める必要はありません。
この記事を読めば、あなたのエンタメ体験はさらに豊かなものになるはずです。
Smart DNSとは?VPNとの基本的な違いを理解しよう
Smart DNSとVPNは、どちらも地域制限のあるコンテンツへのアクセスを可能にするツールですが、その仕組みと特性は大きく異なります。違いを理解することで、あなたの目的に最適な方法を選ぶことができます。
仕組みの違い:DNS書き換え vs 通信全体の暗号化
まず、基本的な仕組みから見ていきましょう。
- Smart DNS: あなたのデバイスが特定のウェブサイト(例: Netflix)にアクセスしようとすると、その通信の一部である「DNSリクエスト」のみを書き換えます。具体的には、あなたの位置情報を特定する部分だけを、サービスが許可している国のサーバーを経由させることで、あたかもその国からアクセスしているかのように見せかけます。通信データ全体を暗号化するわけではないため、非常に高速に動作するのが特徴です。
- VPN (Virtual Private Network): デバイスからの全てのインターネット通信を、海外のVPNサーバーを経由させて暗号化します。これにより、あなたのIPアドレスはそのサーバーのものに変わり、完全な匿名性とセキュリティを確保します。通信全体を暗号化する分、Smart DNSに比べてわずかに速度が低下する可能性がありますが、プライバシー保護の観点では非常に強力です。
簡単に言うと、Smart DNSは「住所だけを借りて目的の場所に入る」イメージ、VPNは「完全に別人に変装して、安全なトンネルを通って目的の場所に入る」イメージと捉えると分かりやすいでしょう。
メリット・デメリット比較
それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
Smart DNS
- メリット:
- 通信速度が速く、ストリーミングに最適
- VPNアプリ非対応のデバイス(スマートテレビ、ゲーム機など)で利用できる
- 設定が比較的簡単
- デメリット:
- 通信が暗号化されないため、プライバシー保護レベルは低い
- IPアドレスは変わらないため、完全な匿名性はない
- 特定の登録済みサイトでしか機能しない
VPN
- メリット:
- 全ての通信を強力に暗号化し、高いセキュリティを実現
- IPアドレスを完全に隠し、プライバシーを保護
- 世界中のサーバーを自由に選べる
- デメリット:
- Smart DNSに比べ、わずかに速度が低下することがある
- 専用アプリのインストールが必要なため、一部デバイスでは利用できない
どちらが良い・悪いというわけではなく、「何を最優先するか」で使い分けることが重要です。速度と利便性を重視し、特定のストリーミングサービスをVPN非対応デバイスで楽しみたいならSmart DNSが、セキュリティとプライバシーを最優先するならVPNが最適と言えます。
SurfsharkでSmart DNSを設定する具体的な手順
ここからは、実際にSurfsharkでSmart DNSを有効化し、お使いのデバイスで設定する手順を解説します。作業はとてもシンプルで、数分で完了します。
まず、基本的な流れは以下の通りです。
- SurfsharkのアカウントページでSmart DNSを有効化する
- 表示されたDNSサーバーのアドレスを控える
- 利用したいデバイスのネットワーク設定で、控えたDNSアドレスを入力する
それでは、詳しく見ていきましょう。
ステップ1: Surfshark公式サイトでSmart DNSを有効化
最初に、お使いのPCやスマートフォンのブラウザからSurfsharkの公式サイトにログインします。
- Surfsharkにログイン後、左側のメニューから「VPN」を選択します。
- 「手動設定」のタブを選び、次に「デバイスの選択」から「テレビまたはゲーム機」をクリックします。
- 「Smart DNS」の項目が表示されるので、「有効にする」ボタンをクリックします。有効化には数分かかる場合があります。
- 有効化が完了すると、あなたのIPアドレスが登録され、2つのDNSサーバーアドレス(プライマリDNSとセカンダリDNS)が表示されます。この2つのアドレスをメモ帳などにコピーしておきましょう。
注意点: Smart DNSは、登録したIPアドレスに対してのみ機能します。ご自宅のインターネット環境のIPアドレスが変更された場合(通常、ルーターの再起動などで変更されることがあります)、再度このページにアクセスして「IPアドレスの変更」ボタンを押し、IPアドレスを更新する必要があります。
ステップ2: 各デバイスでのDNS設定方法
次に、先ほど控えたDNSアドレスを、利用したいデバイスに設定します。ここでは代表的なデバイスの設定例を紹介します。
Apple TVの場合
- Apple TVの「設定」を開きます。
- 「ネットワーク」を選択します。
- 現在接続しているネットワーク(Wi-Fiまたは有線)を選択します。
- 「DNSを設定」を選び、「手動」に切り替えます。
- Surfsharkのページに表示されたプライマリDNSアドレスを入力し、完了を押します。
- Apple TVを再起動すれば設定完了です。
PlayStation 5 (PS5) の場合
- PS5のホーム画面から「設定」(歯車のアイコン)を選択します。
- 「ネットワーク」>「設定」>「インターネット接続を設定」の順に進みます。
- 接続しているネットワークを選択し、「詳細設定」を選びます。
- 「DNS設定」を「手動」に変更します。
- 「プライマリDNS」と「セカンダリDNS」に、Surfsharkで取得した2つのDNSアドレスをそれぞれ入力します。
- 「OK」を選択し、PS5を再起動すれば完了です。
スマートテレビ(Samsung、LGなど)の場合
メーカーによってメニューの名称は異なりますが、基本的な流れは同じです。
- テレビの「設定」メニューから「ネットワーク設定」または「接続」を開きます。
- 「ネットワークステータス」や「詳細設定」、「IP設定」といった項目を探します。
- 「DNS設定」を見つけ、「手動で入力する」を選択します。
- SurfsharkのDNSアドレスを入力し、設定を保存します。
- テレビを再起動して設定を反映させます。
これらの設定を行うことで、VPNアプリをインストールできないデバイスでも、地域制限のあるコンテンツへのアクセスが可能になります。
Smart DNSのメリット・デメリットと最適な活用シーン
Smart DNSの仕組みと設定方法を理解したところで、改めてそのメリットとデメリットを整理し、どのような場面で活用するのが最適なのかを掘り下げていきましょう。この機能を賢く使うことで、あなたのデジタルライフはより快適になります。
Smart DNSの最大のメリット:速度と対応デバイスの広さ
Smart DNSの最も大きな利点は、何と言ってもその通信速度です。
VPNのように通信全体を暗号化する処理がないため、インターネット速度への影響がほとんどありません。これにより、4Kなどの高画質ストリーミングを視聴する際に、読み込みの遅延やバッファリング(再生中の一時停止)が発生しにくくなります。大画面のスマートテレビでストレスなくコンテンツを楽しみたい場合には、この速度が大きなアドバンテージとなるでしょう。
そしてもう一つの重要なメリットが、対応デバイスの広さです。前述の通り、Apple TV、PlayStation、Xbox、Nintendo Switch、その他多くのスマートテレビなど、通常VPNアプリをインストールできないデバイスでも利用可能です。これらのデバイスで海外のストリーミングサービスやゲームの限定コンテンツにアクセスしたいユーザーにとって、Smart DNSは現状最も手軽で効果的な解決策と言えます。
知っておくべきデメリット:セキュリティと機能の限定性
一方で、Smart DNSを利用する上で必ず理解しておくべきデメリットも存在します。
最も重要なのは、通信が暗号化されない点です。VPNが提供するような強力なプライバシー保護やセキュリティ機能はありません。そのため、カフェや空港などの公共Wi-Fiで個人情報やパスワードを扱うような作業をする際には、Smart DNSではなくVPNを使用するべきです。あくまで信頼できる自宅のネットワークで、ストリーミング視聴などのプライバシーリスクが低い用途に限定して利用するのが賢明です。
また、Smart DNSはIPアドレス自体を変更するわけではないため、VPNのように完全な匿名性を確保することはできません。さらに、SurfsharkのSmart DNSは、あらかじめ登録された特定のストリーミングサイト(Netflix、BBC iPlayer、Huluなど)に対してのみ機能します。リストにないウェブサイトの地域制限は回避できないという機能の限定性も覚えておきましょう。
こんな人におすすめ!Smart DNSの最適な活用シーン
以上のメリット・デメリットを踏まえると、Smart DNSは以下のような方に特におすすめです。
- スマートテレビやApple TVで海外の映画・ドラマを観たい方
- PS5やNintendo Switchで海外限定のゲームやコンテンツを楽しみたい方
- とにかく通信速度を重視し、高画質でストリーミングを視聴したい方
- VPNの複雑な設定は苦手で、もっと手軽にジオブロックを回避したい方
Smart DNSは、VPNが持つ高度なセキュリティ機能の代わりになるものではありません。しかし、エンターテイメント用途に特化し、VPN非対応デバイスでの利便性を最大限に高めるための強力なツールです。VPNとSmart DNS、それぞれの特性を理解し、目的によって使い分けることが、Surfsharkを最大限に活用する鍵となります。
もしあなたがSurfshark VPNの基本的な機能や、より安全なインターネット利用方法について詳しく知りたい場合は、総合的なガイド記事も用意しています。ぜひそちらも参考にしてみてください。
【完全ガイド】Surfshark VPNとは?メリット・デメリットからお得な始め方まで徹底解説
まとめ:Smart DNSでエンタメの可能性を広げよう
この記事では、SurfsharkのSmart DNS機能に焦点を当て、VPNとの違い、具体的な設定方法、そして最適な活用シーンについて解説しました。
重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- Smart DNSは、VPNアプリが使えないスマートテレビやゲーム機で地域制限を回避するのに最適な機能です。
- 通信を暗号化しないため、VPNよりも高速で、高画質なストリーミング再生に適しています。
- 設定は、Surfshark公式サイトで有効化し、表示されたDNSアドレスをデバイスに入力するだけと非常に簡単です。
- ただし、セキュリティ機能はないため、プライバシーが重要な場面ではVPNと使い分けることが賢明です。
今まで「このデバイスでは見られない」と諦めていた海外のコンテンツも、Smart DNSを使えば簡単に楽しむことができます。あなたのリビングのテレビが、世界中のエンターテイメントに繋がる窓口になるのです。
Surfsharkは、一つの契約でVPNとSmart DNSの両方を利用できる非常にコストパフォーマンスの高いサービスです。まだ利用したことがない方は、この機会にぜひそのパワフルな機能を体験してみてください。
あなたのデジタルライフが、もっと自由に、もっと豊かになることを願っています。
