「Surfshark VPNをゲーム機でも使いたいけど、VPNアプリをインストールできない」。
「出先でノートPCにもVPN接続を共有したいけど、やり方がわからない」。
こうした悩みを抱えている方は意外と多いのではないでしょうか。
Nintendo SwitchやPlayStationなどのゲーム機は、VPNアプリを直接インストールできません。
また、会社のPCなど自由にソフトを入れられない端末でVPNを使いたい場面もあるでしょう。
そんなときに活用できるのが、スマホのテザリング(インターネット共有)機能です。
スマホでSurfshark VPNに接続した状態でテザリングをオンにすれば、つながった端末はVPN経由の通信になります。
なぜテザリング経由のVPN共有が必要なのか
VPNアプリを入れられない端末の存在
Surfshark VPNは、Windows、Mac、iOS、Androidなど主要なOSに対応したアプリを提供しています。しかし、すべての端末にアプリをインストールできるわけではありません。代表的な例が家庭用ゲーム機です。
Nintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X/Sといったゲーム機には、VPNアプリをインストールする仕組みがそもそも用意されていません。通常、ゲーム機でVPNを使うにはVPN対応ルーターを用意するか、PCをVPN接続した状態でインターネット共有を行う必要があります。しかし、VPN対応ルーターは機種が限られるうえ、設定も複雑です。
テザリング×VPNが解決する具体的なシーン
スマホのテザリングとVPNの組み合わせが活躍する場面は、ゲーム機に限りません。以下のような状況で役立ちます。
- 海外旅行中にNintendo Switchで日本のeショップにアクセスしたいとき
- ホテルのフリーWi-Fiが不安なので、ノートPCもVPN経由で安全に使いたいとき
- 会社支給のPCにVPNソフトをインストールする権限がないとき
- スマートTV(Fire TV Stickなど)に一時的にVPN接続を適用したいとき
- 友人や家族の端末に一時的にVPN環境を共有したいとき
こうした場面では、ルーターの設定変更や追加機器の購入が不要で、スマホ1台で完結するテザリング方式が手軽です。特にSurfsharkはデバイス接続台数が無制限なので、何台つないでもライセンス上の問題がない点も大きなメリットです。Surfsharkの機能や料金プランの詳細については、Surfshark VPNの完全ガイドで網羅的にまとめています。
テザリングVPN共有の仕組みを理解しておこう
テザリングでVPN接続を共有する仕組みはシンプルです。スマホがVPNサーバーに接続した状態でテザリング(モバイルホットスポット)をオンにすると、スマホは「VPN接続済みのルーター」として機能します。テザリングでつながった端末の通信は、スマホのVPNトンネルを経由してインターネットに出ていく形になります。
ただし、この動作はOS(iOSかAndroidか)やOSバージョンによって挙動が異なる場合があります。特にiOSでは、テザリング経由の通信がVPNトンネルを通らないケースが報告されていた時期もありました。2026年5月時点では、Surfsharkアプリの最新版であれば基本的にVPN経由のテザリングが動作しますが、設定手順をしっかり守ることが重要です。
iPhone(iOS)でのテザリングVPN共有手順
事前準備
まず、以下の準備が整っているか確認してください。
- Surfshark VPNアプリがiPhoneにインストール済みであること
- Surfsharkのアカウントにログイン済みであること
- iPhoneのモバイルデータ通信がオンになっていること
- テザリングオプションが契約プランで有効であること(大手キャリアでは申し込みが必要な場合あり)
まだSurfsharkを導入していない方は、Surfshark VPN公式サイトからアカウントを作成し、アプリをインストールしておきましょう。
設定手順(iPhone)
iPhoneでの設定は以下の順番で行います。順番が重要なので、必ずこの通りに進めてください。
手順1:Surfshark VPNアプリを開き、接続したいサーバー(国)を選択してVPNに接続します。画面上部に「VPN」アイコンが表示されれば接続完了です。
手順2:VPNに接続したまま「設定」アプリを開き、「インターネット共有」をタップします。
手順3:「ほかの人の接続を許可」をオンにします。Wi-Fiのパスワードを任意のものに設定してください(8文字以上)。
手順4:接続先の端末(PCやゲーム機)のWi-Fi設定を開き、iPhoneの名前が表示されたネットワークに接続します。先ほど設定したパスワードを入力してください。
手順5:接続できたら、端末側でIPアドレスを確認しましょう。ブラウザで「What is my IP」と検索すると、VPNサーバーの所在国のIPアドレスが表示されるはずです。
iPhoneでの注意点
iOSにはVPNの自動切断を防ぐ設定がありません。テザリング中にスマホの画面がロックされたり、バックグラウンドで一定時間が経過したりすると、VPN接続が不安定になることがあります。対策として、Surfsharkアプリの設定から「自動接続」をオンにしておくと、切断された場合に自動で再接続されます。
また、iPhoneのバッテリー消耗が激しくなるため、充電しながらの使用を推奨します。筆者が検証した際は、テザリング+VPN同時使用で1時間あたり約15〜20%のバッテリーを消費しました。
Android(アンドロイド)でのテザリングVPN共有手順
設定手順(Android)
Androidの場合も基本的な流れはiPhoneと同じですが、メーカーや機種によって画面の名称が若干異なります。ここではGoogle Pixelシリーズを例に説明します。
手順1:Surfshark VPNアプリを起動し、任意のサーバーに接続します。通知バーに鍵のアイコンが表示されればVPN接続中です。
手順2:「設定」から「ネットワークとインターネット」を開き、「アクセスポイントとテザリング」をタップします。
手順3:「Wi-Fiアクセスポイント」をオンにします。ネットワーク名とパスワードは必要に応じて変更してください。
手順4:接続先の端末でWi-Fiを検索し、Androidスマホのアクセスポイントに接続します。
手順5:IPアドレスを確認し、VPN経由の通信になっていることを確認します。
Androidならではのメリット:VPN常時接続設定
Androidには「常時接続VPN」という便利な機能があります。「設定」→「ネットワークとインターネット」→「VPN」→ Surfsharkの歯車アイコンをタップし、「常時接続VPN」をオンにしてください。この設定を有効にすると、VPNが切断されても自動で再接続され、テザリング中のVPN漏れを防げます。
さらに「VPN以外の接続をブロック」を有効にすれば、VPNが切断された瞬間にすべての通信が遮断されるため、IPアドレスの漏洩を完全に防止できます。セキュリティを重視する方は、この設定を強く推奨します。
ゲーム機別の接続ポイント
Nintendo Switchの場合
Nintendo Switchでは、ホーム画面から「設定」→「インターネット」→「インターネット設定」と進み、スマホのアクセスポイントを選択して接続します。接続後、eショップやオンラインプレイの通信がVPN経由になります。
筆者が海外からNintendo Switchで日本のeショップにアクセスした際には、Surfsharkの日本サーバーに接続した状態でテザリングを行い、問題なくストアの閲覧や購入ができました。ただし、通信速度がオンラインプレイに影響する場合があるため、対戦ゲームでの使用はラグの発生を考慮してください。
PlayStation 5の場合
PS5の場合は「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」から、スマホのWi-Fiアクセスポイントを選択します。PS5はWi-Fi 6に対応しているため、対応スマホを使えば比較的安定した接続が可能です。
Xbox Series X/Sの場合
Xboxでは「設定」→「全般」→「ネットワークの設定」→「ワイヤレスネットワークのセットアップ」から接続します。NATタイプが「厳密」と表示される場合がありますが、多くのゲームでは問題なくオンラインプレイが可能です。
速度低下を防ぐための実践的なコツ
VPNサーバーの選び方
テザリング経由のVPN接続では、通常のVPN利用よりも速度が低下しやすくなります。モバイル回線の速度がベースとなるうえ、VPNの暗号化処理が加わるためです。速度低下を最小限に抑えるには、物理的に近いサーバーを選ぶことが基本です。
Surfsharkの「最速サーバー」機能を使えば、そのときの回線状況に応じて最適なサーバーを自動で選んでくれます。筆者が東京の4G LTE回線でテスト(2026年5月時点)した結果を参考値として紹介します。
- VPNなし(テザリングのみ):下り約45Mbps / 上り約12Mbps
- VPNあり・日本サーバー:下り約32Mbps / 上り約9Mbps
- VPNあり・米国サーバー:下り約18Mbps / 上り約5Mbps
日本サーバーであれば、動画視聴やWebブラウジングには十分な速度が確保できます。海外サーバーを選ぶ場合は、用途に応じて速度低下を許容できるか事前に判断しましょう。
VPNプロトコルの選択
Surfsharkでは複数のVPNプロトコル(通信方式)を選べます。テザリング利用では「WireGuard」を選択してください。WireGuardは軽量で高速な通信が特徴のプロトコルで、モバイル回線との相性が良く、バッテリー消費も抑えられます。アプリの「設定」→「VPN設定」→「プロトコル」からWireGuardを選択できます。
他の方法との比較:テザリングVPN共有は最適解か
VPN対応ルーターとの比較
ゲーム機やVPN非対応端末にVPN接続を提供する方法は、テザリング以外にもいくつかあります。それぞれの特徴を整理しました。
VPN対応ルーターを使う方法は、自宅の全端末を常時VPN化できる点で優れています。しかし、対応ルーターの価格は1万円〜3万円程度かかり、初期設定にはOpenVPNの設定ファイルを手動で入力する作業が必要です。自宅に据え置きで使う場合には最適ですが、外出先では使えません。
PC経由のインターネット共有との比較
WindowsやMacのインターネット共有機能を使い、PCのVPN接続をWi-Fi経由で他の端末に共有する方法もあります。PCが必要になりますが、テザリングよりも安定した回線で共有できる利点があります。ただし、設定がやや複雑で、OSのバージョンによっては動作しない場合もあります。
どの方法を選ぶべきか
結論として、手軽さと汎用性を重視するならテザリング方式が最もおすすめです。スマホ1台あれば場所を問わず実行でき、追加費用もかかりません。一方、自宅で常時VPN環境が必要な場合はVPN対応ルーター、PCが手元にある環境ではPC経由の共有も選択肢に入ります。
いずれの方法でもSurfshark VPNのアカウントが必要です。まだ利用していない方は、Surfshark VPN公式サイトから申し込みができます。料金プランやキャンペーン情報はSurfshark VPNの完全ガイドでも詳しく紹介しているので、あわせて確認してみてください。
よくあるトラブルと対処法
テザリング先の端末でVPNが反映されない
スマホ側ではVPN接続中なのに、テザリング先の端末でIPアドレスを確認するとVPNが適用されていないケースがあります。この場合、以下の手順を試してください。
- 一度テザリングをオフにしてからVPNに再接続し、その後テザリングをオンにする(接続順序が重要)
- SurfsharkアプリでプロトコルをWireGuardに変更する
- スマホのOSとSurfsharkアプリを最新版にアップデートする
接続が頻繁に切れる
モバイル回線が不安定なエリアでは、VPN接続が頻繁に切断されることがあります。Androidでは前述の「常時接続VPN」設定が有効です。iPhoneの場合はSurfsharkアプリ内の「自動接続」をオンにし、あわせてKill Switch(キルスイッチ)も有効にしておくと、VPN切断時にデータが漏洩するリスクを軽減できます。
通信速度が極端に遅い
テザリング+VPNで速度が極端に遅い場合は、接続先のVPNサーバーを変更してみてください。混雑しているサーバーに接続していると、本来の速度が出ない場合があります。Surfsharkの「最速サーバー」機能で自動選択するか、手動で別の都市のサーバーを試しましょう。
まとめ:スマホ1台でVPN環境を広げよう
スマホのテザリングを活用すれば、Surfshark VPNの保護をゲーム機やVPN非対応の端末にも手軽に拡張できます。この記事で紹介した手順のポイントを改めて整理します。
- VPN接続を先に確立してからテザリングをオンにする(順番が重要)
- プロトコルはWireGuardを選択して速度とバッテリーを最適化する
- Androidの「常時接続VPN」やiPhoneの「自動接続」で安定性を確保する
- 接続先サーバーは物理的に近い場所を選び、速度低下を最小限にする
特別な機器を買い足す必要がなく、Surfsharkのアカウントとスマホがあればすぐに実践できる方法です。Surfsharkはデバイス接続数が無制限のため、家族全員のスマホをVPN接続し、それぞれがテザリングで端末を共有するといった使い方にも対応できます。
まだSurfshark VPNを利用していない方は、公式サイトからプランを確認してみてください。導入方法や機能の全体像はSurfshark VPNの完全ガイドにまとめていますので、初めての方はそちらもあわせて参考にしてください。
