海外送金の定番サービスとして多くの人に利用されているWISE。
その便利さから、ビジネスやプライベートで頻繁に活用している方も多いのではないでしょうか。
しかし、ある日突然「あなたのアカウントは一時的に停止されました」という通知が届いたら…?想像するだけで冷や汗が出ますよね。
実際に、WISEのアカウントは利用規約や各国の金融規制に基づき、予告なく凍結・停止されることがあります。
この記事では、なぜWISEアカウントが凍結されてしまうのか、その主な理由と、万が一凍結された場合の具体的な解除申請プロセスを徹底解説します。
この記事を読めば、不測の事態にも冷静に対処でき、スムーズなアカウント再開への道筋が見えてくるはずです。
(この記事は2026年1月時点の情報に基づいています。)
なぜWISEアカウントは凍結・停止されるのか?主な5つの理由
WISEがアカウントを凍結・停止するのは、ユーザーを守るため、そして金融機関としての法的義務を果たすためです。決して意地悪でやっているわけではありません。では、具体的にどのようなケースで凍結に至るのでしょうか。主な理由を5つ見ていきましょう。
1. 本人確認(KYC)情報の不備や追加書類の要求
最も一般的な理由の一つが、本人確認(Know Your Customer、略してKYC)に関する問題です。WISEのような金融サービスは、法律によって顧客の身元を正確に把握することが義務付けられています。
- 登録情報が古い: 引っ越し後の住所変更がされていない、結婚して姓が変わったのに更新していないなど、登録情報が最新でない場合。
- 身分証明書の期限切れ: 登録時に提出したパスポートや運転免許証の有効期限が切れている場合。
- 追加情報の要求: 一定額以上の送金を行った場合や、WISEの判断により、追加の本人確認書類(公共料金の請求書など)や資金源に関する情報の提出を求められることがあります。
これらの要求に迅速に対応しないと、セキュリティリスクと判断され、一時的にアカウントが停止されることがあります。
2. 利用規約(Acceptable Use Policy)への違反
WISEには「許容される利用規約」があり、禁止されている目的での送金が確認されるとアカウントは停止されます。自分では問題ないと思っていても、規約違反に該当するケースがあるので注意が必要です。
- 禁止されている商品やサービスの購入: 暗号資産(仮想通貨)、処方薬、タバコ、ギャンブル関連の支払いなど。
- 規制対象国への送金: WISEがサービスを提供していない国や、経済制裁の対象となっている国への送金。
- その他: 規約で禁止されている特定の種類のチャリティ団体への寄付なども含まれます。
利用規約は更新されることもあるため、定期的に確認することが望ましいでしょう。
3. マネーロンダリング防止(AML)のための疑わしい取引
金融機関として、WISEはマネーロンダリングやテロ資金供与を防止する義務(Anti-Money Laundering、略してAML)を負っています。そのため、AIシステムが「疑わしい」と判断した取引は、調査のために一時的に保留・凍結されることがあります。
- 通常パターンと異なる高額な送金: いつもは数万円の送金なのに、突然数百万円の送金を行うなど。
- 短期間での頻繁な入出金: 明確な理由なく、短期間に多数の相手と入出金を繰り返す行為。
- 資金源が不明確な入金: どこから来たお金なのか説明できない資金がアカウントに入金された場合。
悪意がなくとも、システムに異常と検知される可能性があることを覚えておきましょう。
4. 登録情報と送金内容の不一致
アカウント情報と実際の利用状況に乖離がある場合も、凍結の対象となり得ます。例えば、個人アカウントを実質的なビジネスの支払いに利用しているケースです。WISEでは個人用とビジネス用のアカウントが明確に分かれています。ビジネス目的での利用が疑われる取引(例:海外の取引先への支払い、ECサイトの売上入金など)を個人アカウントで行うと、規約違反と見なされる可能性があります。
5. 第三者による不正利用の疑い
これはユーザー保護のための措置です。アカウントが第三者に乗っ取られた可能性がある場合、被害拡大を防ぐためにWISEはアカウントを一時的に凍結します。
- 普段と異なる地域からのログイン: 日本在住なのに、突然アフリカの国からログイン試行があった場合など。
* 短時間に何度もログインに失敗する: ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)を受けている可能性がある場合。
この場合は、本人であることが確認でき次第、すぐに解除されることがほとんどです。
【完全ガイド】WISEアカウント凍結・停止からの解除申請プロセス
アカウントが凍結されたら、パニックにならず冷静に対処することが重要です。ここでは、解除申請のための具体的なステップを解説します。
ステップ1: WISEからのメール内容を正確に把握する
まず最初に、WISEから届いているメールを確認します。通常、「[Action Required] Information needed regarding your Wise account」や「Your account has been deactivated」といった件名で届きます。迷惑メールフォルダに入っている可能性もあるので、必ずチェックしましょう。
メールには、なぜアカウントが停止されたのかの簡単な理由と、何をすべきかが記載されています。英語で書かれていることが多いですが、翻訳ツールなどを活用して内容を正確に理解しましょう。特に「We need some more information from you」といった一文に続き、要求されている書類や情報がリストアップされていることが多いです。
ステップ2: 要求された書類や情報を準備する
メールの内容に基づき、要求された書類を準備します。一般的に求められることが多いのは以下の通りです。
- 追加の身分証明書: パスポート、運転免許証、マイナンバーカードなど。顔写真付きのものが望ましいです。
- 住所証明書類: 発行から3ヶ月以内の公共料金の請求書、住民票、銀行の残高証明書など。氏名と住所が明確に記載されている必要があります。
- 資金源を証明する書類 (Source of Funds): 特定の送金について、その資金がどこから来たのかを証明する書類です。給与明細、銀行取引明細書、不動産売買契約書、確定申告書などが該当します。
- 送金目的を説明する文章: なぜその送金を行ったのか、具体的な目的や背景を説明します。
書類を準備する際は、スキャンまたは写真の画質が鮮明であることが非常に重要です。文字が不鮮明だと再提出を求められ、解除までの時間が長引いてしまいます。
ステップ3: WISEの指示に従って情報を提出する
準備した書類は、WISEのウェブサイトまたはアプリ上のセキュアなリンクからアップロードします。メールに記載されたリンクをクリックし、指示に従ってファイルを提出してください。メールに直接ファイルを添付して返信しないように注意しましょう。
補足説明が必要な場合は、簡潔かつ正直に状況を記載します。例えば、資金源について説明を求められた際は、「This fund is from my monthly salary. I have attached the payslip for the last 3 months. (この資金は私の月給によるものです。直近3ヶ月分の給与明細を添付しました)」のように具体的に書くと、担当者が理解しやすくなります。
ステップ4: 提出後の待機期間とフォローアップ
情報を提出したら、WISEの担当チームによる確認を待つことになります。解除までにかかる時間はケースバイケースで、数営業日で完了することもあれば、数週間かかることもあります。この間は、同じ内容で何度も問い合わせをすると、かえってプロセスが遅れる可能性があるので、辛抱強く待ちましょう。
ただし、提出から1週間以上経っても何の連絡もない場合は、一度フォローアップの連絡を入れても良いでしょう。その際は、最初の問い合わせ時に発行されたリファレンス番号(Ticket ID)を必ず記載してください。これにより、スムーズに状況を確認してもらえます。
凍結を未然に防ぐための賢いWISE利用術
アカウント凍結は非常にストレスのかかる事態です。そうしたリスクを最小限に抑えるために、普段からできることがあります。
登録情報は常に最新の状態に保つ
基本的なことですが、非常に重要です。引っ越しをしたらすぐに住所を変更し、身分証明書を更新したら再アップロードするなど、常に登録情報を最新の状態に保ちましょう。これにより、本人確認の追加要求といった手間を未然に防げます。
高額な送金や通常と異なる取引は計画的に
例えば、海外不動産の購入や留学費用の支払いなど、普段行わない高額な送金をする場合は、事前に計画を立てましょう。その資金がどこから来たのか(例:銀行ローン、親からの贈与など)を証明する書類を手元に準備しておくと、万が一問い合わせが来ても慌てずに対処できます。場合によっては、送金前にWISEのサポートに「近々高額な送金を行う予定がある」と一報入れておくのも有効な手段です。
個人アカウントとビジネスアカウントを正しく使い分ける
フリーランスの報酬受け取りや、海外クライアントへの支払いなど、事業に関連するお金のやり取りにはビジネスアカウントを使用しましょう。年会費はかかりますが、規約違反でアカウントを凍結されるリスクを考えれば、必要経費と言えます。
これからWISEを使い始める方や、正しい使い方を改めて確認したい方は、WISEの基本的な登録方法から応用までを網羅したこちらのガイド記事が役立ちます。特に、初めての海外送金で失敗しないためのポイントも詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!
まとめ:ルールを守って賢く安全にWISEを活用しよう
この記事では、WISEアカウントが凍結・停止される主な理由と、その解除申請プロセス、そして未然に防ぐための対策について解説しました。
アカウントが凍結されると驚き、不便を感じるものですが、その多くはセキュリティの確保と法令遵守のための措置です。主な理由は以下の通りでした。
- 本人確認情報の不備
- 利用規約への違反
- 疑わしい取引の検知
- 不正利用の疑い
万が一凍結されても、冷静にWISEからの指示に従い、求められた情報を正確に提出すれば、アカウントは再開される可能性が高いです。日頃から登録情報を最新に保ち、利用規約を意識することで、凍結リスクを大幅に減らすことができます。
WISEは国際的な金融サービスを驚くほど簡単かつ低コストで提供してくれる、非常に便利なツールです。その恩恵を最大限に受けるためにも、ルールを守って賢く、安全に活用していきましょう。
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