海外送金サービスとして絶大な人気を誇るWISE。.
その手数料の安さや利便性の高さから、多くの人が利用しています。.
しかし、WISEの魅力は海外送金だけにとどまりません。.
海外では、保有している外貨で利回りを得られる「アセット」という機能が提供されており、資産運用ツールとしても注目を集めているのです。.
「WISEで金利がもらえるなら、ぜひ使ってみたい」。.
そう考える日本のユーザーも多いのではないでしょうか。.
この記事では、2026年2月時点の最新情報に基づき、WISEのアセット機能が日本で利用できるのか、そしてWISEを活用した賢い資産管理方法について、プロの視点から徹底的に解説していきます。.
そもそもWISEのアセット機能(Interest/Stocks)とは?
まず、「WISEのアセット機能とは何か」を正確に理解しておきましょう。海外の一部の国(イギリス、シンガポール、欧州経済領域の一部など)で提供されているこの機能は、WISEアカウント内で保有している資金を、単に置いておくだけでなく積極的に運用するためのサービスです。主に「利回り(Interest)」と「株式(Stocks)」の2種類が存在します。
利回り(Interest)
「利回り」は、WISEアカウント内の対象通貨(米ドル、英ポンド、ユーロなど)の残高を、金利を追跡するファンドで運用する機能です。銀行の普通預金のように資金を寝かせておくだけで、日々の金利変動に応じた収益が期待できます。特徴は以下の通りです。
- 変動金利: 各国の中央銀行が設定する政策金利に連動するため、金利は常に変動します。例えば、アメリカの政策金利が上がれば、米ドル残高の利回りも上昇する傾向にあります。
- 流動性の高さ: 運用中の資金はいつでも引き出して、海外送金やデビットカードでの支払いに利用できます。ロックアップ期間がないため、非常に柔軟な資金管理が可能です。
- 手軽さ: 複雑な手続きは不要で、WISEのアプリから数タップで簡単に有効化できます。証券口座を開設する手間なく、手軽に資産運用を始められるのが大きな魅力です。
この手軽さと流動性の高さから、海外では「少しでも有利な条件で外貨を保有したい」と考える多くのユーザーに支持されています。
株式(Stocks)
もう一方の「株式」は、世界中のトップ企業約500社に分散投資するインデックスファンド(iShares World Equity Index Fundなど)に連動する形で資金を運用する機能です。こちらは金利のような安定したリターンではなく、市場の成長に応じたキャピタルゲインを狙う、より投資色の強いサービスと言えます。リスクは「利回り」よりも高くなりますが、その分大きなリターンも期待できる可能性があります。こちらもアプリから簡単に設定でき、少額から世界経済の成長に投資できるのが特徴です。しかし、本記事で主に焦点を当てるのは、より多くのユーザーが関心を寄せる「利回り」機能です。
【2026年最新】WISEのアセット機能は日本在住者には利用不可
さて、ここからが本題です。これほど魅力的なWISEのアセット機能ですが、残念ながら2026年2月現在、日本に居住しているユーザーは利用することができません。「期待していたのに…」とがっかりされた方も多いかもしれません。なぜ利用できないのでしょうか。その背景には、国の法律や金融規制が大きく関わっています。
利用できない主な理由:日本の金融商品取引法
WISEのアセット機能が提供するサービスは、日本の法律上「有価証券」や「集団投資スキーム」といった「金融商品」に該当する可能性が非常に高いです。日本国内でこうした金融商品を販売・勧誘するには、金融庁への登録(第一種・第二種金融商品取引業など)が必須となります。
WISE(Wise Payments Japan株式会社)は、日本においては「資金移動業者」としての登録(関東財務局長第00040号)を受けています。これはあくまで送金サービスを行うためのライセンスであり、投資商品を扱うためのものではありません。
海外の事業者が日本のライセンスを取得せずに、日本の居住者に対して金融商品を勧誘・販売することは、法律で厳しく制限されています。WISEが日本のユーザーにアセット機能を提供するためには、この法的なハードルをクリアし、必要な金融ライセンスを別途取得する必要があるのです。これには非常に厳格な審査と体制整備が求められるため、現時点ではサービスが提供されていない、というのが実情です。これはユーザー保護の観点からも重要な規制であり、仕方のないことと言えるでしょう。
今後の日本でのサービス開始の見通しは?
では、将来的に日本でアセット機能が使えるようになる可能性はあるのでしょうか。これはあくまで筆者の私見ですが、可能性はゼロではないものの、すぐの実現は難しいと考えています。WISEが日本の金融商品取引業のライセンスを取得するには、コンプライアンス体制の構築や顧客管理など、多大なコストと労力がかかります。日本の市場規模やユーザーの需要を慎重に分析した上で、ビジネス的なメリットがあると判断されれば、将来的には日本向けのサービスが展開されるかもしれません。しかし、現時点では具体的な発表はなく、しばらくは海外送金と多通貨管理がWISEの主な役割であり続けると考えるのが現実的でしょう。
日本居住者がWISEで賢く外貨を管理する代替案
アセット機能が使えないからといって、WISEの価値が下がるわけではありません。WISEは依然として、日本居住者にとって最も強力な外貨管理ツールの一つです。利息は得られませんが、他の方法でそのメリットを最大限に引き出すことができます。ここでは、現実的で効果的な代替案を2つご紹介します。
代替案1:マルチカレンシー口座を徹底活用する
WISEの最も基本的な機能でありながら、非常に強力なのが「マルチカレンシー口座(多通貨口座)」です。これは、1つのアカウントで米ドル、ユーロ、英ポンドなど約50種類の通貨を保有・管理できる機能です。この口座のメリットは以下の通りです。
- 有利な両替レート: 銀行などで見られる上乗せ手数料(為替スプレッド)がなく、実際の為替レート(ミッドマーケットレート)で両替が可能です。これにより、円高のタイミングで外貨に両替しておくなど、為替変動のリスクを抑えながら有利に外貨を準備できます。
- 外貨のまま受け取り・支払い: 海外の銀行口座情報(米ドルならルーティングナンバー、ユーロならIBANなど)を取得できるため、海外からの送金を外貨のまま手数料無料で受け取れます。また、WISEデビットカードを使えば、保有している外貨で直接決済できるため、無駄な両替手数料が発生しません。
- 多様な活用シーン: 海外旅行、海外通販サイトでのショッピング、留学費用の支払い、海外在住の家族への仕送りなど、あらゆる場面で手数料を最小限に抑えることができます。
アセット機能のような「攻め」の資産運用はできませんが、手数料という「コスト」を徹底的に削減する「守り」の資産管理において、WISEのマルチカレンシー口座は最強のツールです。まずはこの基本機能を使いこなすことが、賢い外貨管理の第一歩と言えるでしょう。
WISEの口座開設や詳しい使い方については、初心者の方でも分かりやすいように別の記事で詳しく解説しています。まだ口座をお持ちでない方や、基本機能を再確認したい方は、ぜひこちらのガイドをご覧ください。
【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!手数料を抑えるコツも紹介
代替案2:海外の証券会社などを検討する(上級者向け)
より積極的に外貨での資産運用をしたいという場合は、海外の証券会社や銀行で口座を開設するという選択肢もあります。国によっては日本よりも高い金利の預金商品や、多様なETF(上場投資信託)が見つかるでしょう。しかし、この方法は以下の点で注意が必要な上級者向けの選択肢です。
- 口座開設のハードル: 日本居住者が口座を開設できる海外金融機関は限られており、手続きも英語でのやり取りや煩雑な書類提出が求められます。
- 税務処理の複雑さ: 海外で得た利息や配当、売却益は、日本の居住者であれば日本の税法に従って確定申告を行う義務があります。これを怠ると追徴課税などのペナルティが課される可能性があります。
- 高いリスク: 為替リスクはもちろん、現地の法律や制度の変更、金融機関の破綻リスクなども自身で管理する必要があります。
これらのリスクを理解し、自己責任で管理できる方以外には、安易におすすめできる方法ではありません。ほとんどの方にとっては、まずWISEで手数料を抑えるメリットを享受する方が、はるかに安全で現実的な選択と言えます。
まとめ:WISEアセット機能の現状と賢い付き合い方
今回の記事の要点を改めてまとめます。
- WISEのアセット機能(利回り)は、2026年2月時点で日本居住者は利用できません。
- 理由は、日本の金融商品取引法などの規制によるもので、サービス提供には別の金融ライセンスが必要となるためです。
- 日本でのサービス開始は現時点では未定であり、すぐに利用できるようになる可能性は低いと考えられます。
- 代替案として最も現実的で効果的なのは、WISEのマルチカレンシー口座を活用し、両替や送金にかかる手数料を徹底的に削減することです。
アセット機能が使えないのは残念ですが、WISEが提供する価値の本質は、「透明性の高い手数料で、グローバルなお金のやり取りをスムーズにすること」にあります。海外との接点がある方にとって、WISEが強力なツールであることに変わりはありません。
まだWISEの便利さを体験したことがない方は、ぜひこの機会に口座を開設してみてはいかがでしょうか。口座開設は無料で、維持手数料もかかりません。下のリンクから登録すれば、初回送金時に手数料の割引が適用されるなどの特典もあります。まずは登録して、その画期的なサービスに触れてみてください。
アセット機能の動向に注目しつつも、まずは目の前にあるWISEの優れた機能を最大限に活用して、賢くグローバルな資産管理を始めていきましょう。
