海外赴任や留学からの日本帰国、本当にお疲れ様です。
長かった海外生活を終え、ほっと一息つく間もなく、住所変更や各種手続きなど、やるべきことは山積みですよね。
中でも多くの人が頭を悩ませるのが、「海外の銀行口座に残っている資金を、どうやって日本円に戻すか」という問題ではないでしょうか。
現地の給与や貯蓄など、大切に築いてきた資産を日本へ移す際、多くの方がまず思い浮かべるのは銀行を使った国際送金かもしれません。
しかし、高額な送金手数料、為替レートに含まれる「隠れコスト」、そして煩雑な手続きに驚いた経験はありませんか?
せっかくの資産が、手数料や不利なレートで目減りしてしまうのは避けたいものです。
この記事では、そんな悩みを解決する賢い選択肢として、海外送金サービス「WISE」を活用した資金移動の具体的な手順とメリットを徹底解説します。
この記事を読めば、手数料を最小限に抑え、最も有利な条件で海外の資産を日本円に戻す方法がわかります。
なぜ日本帰国時の資金移動にWISEが最適なのか?
数ある海外送金サービスの中で、なぜ特に帰国時の資金移動にWISEが推奨されるのでしょうか。その理由は、従来の銀行送金と比較すると一目瞭然です。ここでは、手数料の透明性、送金スピード、そして帰国者特有の事情に寄り添った利便性について解説します。
銀行の海外送金との圧倒的な違い
銀行を利用した海外送金でまず直面するのが、手数料の複雑さとコストの高さです。一般的に、銀行の海外送金には以下の手数料が関わってきます。
- 送金手数料: 送金元の銀行に支払う手数料。
- 中継銀行手数料: 送金が複数の銀行を経由する場合に発生する手数料。
- 受取手数料: 送金先の日本の銀行で発生する手数料。
- 為替手数料(隠れコスト): 銀行が独自に設定した、実際の市場レート(ミッドマーケットレート)よりも不利な為替レート。この差額が、実質的な手数料となります。
一方、WISEの最大の特徴は、その圧倒的な透明性にあります。WISEは、Googleなどで検索した際に表示される、実際の市場レートである「ミッドマーケットレート」をそのまま適用します。手数料は、送金前に明示される格安な「送金手数料」のみ。中継銀行手数料や受取手数料は原則かからず、知らないうちに資産が目減りする心配がありません。
例えば、アメリカの口座から5,000ドルを日本円に送金するケースを考えてみましょう(2025年12月時点のレートでシミュレーション)。従来の銀行では数千円から一万円以上の手数料に加え、不利な為替レートでさらに数千円損をする可能性があります。しかしWISEなら、事前に提示される数百円から千円台の固定手数料だけで、有利なレートのまま送金が可能です。この差は、送金額が大きくなるほど顕著になります。
帰国「後」でも手続きできるという絶大な安心感
海外の銀行口座は、非居住者になると維持できなくなったり、維持手数料が高額になったりするケースが多々あります。そのため、帰国前に慌てて全額を送金しようと考える方も少なくありません。しかし、為替レートが円高のタイミングで無理に円転してしまっては、大きな損失につながりかねません。
WISEの便利な点は、日本の居住者になってからでも、海外の銀行口座から日本の自分の口座へ問題なく送金できることです。WISEのアカウントさえあれば、海外の銀行口座からWISEの指定口座へ入金し、そこから日本の銀行口座へ送金するという流れを、すべて日本国内からオンラインで完結させられます。これにより、為替レートのタイミングを見計らって、有利な条件で資金を移動させることが可能になります。帰国後の慌ただしい時期を避け、落ち着いてからじっくり手続きできるのは、精神的にも大きなメリットです。
多通貨口座として為替変動リスクを回避
WISEは単なる送金サービスではなく、「マルチカレンシー口座(多通貨口座)」としての機能も備えています。これは、米ドル、ユーロ、ポンドなど、複数の通貨を一つの口座内でそのまま保有できる機能です。例えば、海外の口座からWISEに米ドルを送金した後、すぐに日本円に両替せず、米ドルのままWISE口座で保持しておくことができます。
この機能を使えば、為替市場をチェックしながら、円安が進んだ有利なタイミングを狙って両替するといった戦略的な資金管理が可能になります。帰国したからといって、すべての資産をすぐに日本円にする必要はありません。WISEを一種の「外貨預金口座」のように活用し、為替変動のリスクを賢く回避しましょう。
WISEを使った海外口座から日本への送金実践ガイド
それでは、実際にWISEを使って海外の銀行口座から日本の銀行口座へ資金を移動させるための、具体的なステップを見ていきましょう。手続きは非常にシンプルで、すべてオンラインで完結します。
ステップ1:WISEアカウントの準備
まず、WISEのサービスを利用するには、アカウント登録が必要です。まだアカウントをお持ちでない方は、この機会に開設しておきましょう。登録は無料で、数分で完了します。
詳しい登録方法や初期設定については、別記事で画像付きで詳しく解説しています。初めての方はこちらを参考にしながら進めるとスムーズです。
関連記事: 【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!手数料を抑えるコツも紹介
アカウント開設後は、日本で資金を受け取るために必要な本人確認とマイナンバーの登録を済ませておきましょう。これは日本の法律で定められた手続きであり、一度行えばその後の送金がスムーズになります。
ステップ2:送金手続きの具体的な流れ
アカウントの準備ができたら、いよいよ送金手続きです。以下の流れで進めていきます。
- WISEにログインし「送金する」を選択:
アプリまたはウェブサイトからログインし、ホーム画面の「送金する」ボタンをクリックします。 - 送金額と通貨を指定:
「送金元」に海外口座の通貨(例: USD)と送金額を入力します。すると、「受取額」にミッドマーケットレートで両替された日本円の金額と、適用される手数料が自動で表示されます。ここで手数料の安さとレートの良さを実感できるはずです。 - 受取人を選択:
「誰に送金しますか?」という画面で「自分自身」を選択します。 - 日本の銀行口座情報を入力:
資金を受け取る日本の銀行口座(ご自身の口座)の情報を入力します。銀行名、支店コード、口座番号、口座種別などを正確に入力してください。一度登録すれば、次回以降は選択するだけでOKです。 - 海外口座からの入金方法を選択:
WISEへどのように入金するかを選択します。海外の銀行口座によりますが、一般的に「デビットカード」「クレジットカード」「銀行振込(Wire TransferやACHなど)」などの選択肢があります。手数料を最も安く抑えられるのは銀行振込ですが、スピードを優先するならカード決済も便利です。ご自身の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。 - WISEの指定口座へ入金を実行:
選択した方法に従い、海外の銀行口座からWISEへ資金を振り込みます。銀行振込の場合は、画面に表示されるWISEの振込先口座情報を間違えないように入力してください。 - 送金完了と着金の確認:
WISE側で入金が確認されると、自動的に両替・送金手続きが開始されます。進捗状況はWISEのアプリやメールでリアルタイムに通知され、通常1〜2営業日以内に日本の銀行口座へ着金します。
マイナンバー登録の重要性
日本居住者が海外から日本へ送金を受け取る際、資金の受け手(この場合は自分自身)は、利用する金融機関にマイナンバーを提示する義務があります。WISEも例外ではなく、日本円での受け取りをスムーズに行うためには、事前にアカウント情報としてマイナンバーを登録しておくことが不可欠です。帰国後、市区町村で住民登録を済ませ、マイナンバーカードまたは通知カードが手元に準備できてから手続きを行いましょう。
帰国者が知っておくべきWISE活用術と注意点
WISEを使った資金移動は非常に便利ですが、より賢く、そして安全に利用するために知っておきたい活用術と注意点がいくつかあります。特に為替レートや税金に関わるポイントは、資産を守る上で重要です。
一度に送金すべき?分割すべき?
「海外口座の残高は、一度にまとめて送金した方がいいのか、それとも何回かに分けるべきか」これは多くの人が悩むポイントです。判断基準は主に2つあります。
- 為替レートの変動リスク:
一度に全額を送金すると、その時点の為替レートに資産全体が影響されます。もし歴史的な円高のタイミングで送金してしまうと、大きな損失を被る可能性があります。一方、複数回に分割して送金すれば、為替レートの変動リスクを分散できます(ドルコスト平均法に近い考え方です)。相場の先行きが不透明な場合は、分割送金が賢明な選択と言えるでしょう。 - 送金額と手数料:
WISEの手数料は送金額によって変動することがあります。少額の送金を繰り返すと、その都度最低手数料がかかり、結果的に割高になる可能性もゼロではありません。WISEの送金画面でいくつかの金額パターンをシミュレーションし、最も手数料効率の良い送金額の範囲を見極めるのも一つの手です。
また、一般的に100万円を超える高額な送金の場合、追加の本人確認や資金源に関する書類の提出を求められることがあります。スムーズな手続きのためにも、高額な資金を移動させる場合は、事前にWISEのヘルプセンターなどで必要書類を確認しておくと安心です。
税務上の注意点:海外からの送金と確定申告
「海外から日本へお金を送ると、税金がかかるのでは?」と心配される方がいますが、自分自身の口座間での資金移動(例:海外の自分の口座 → 日本の自分の口座)であれば、その送金自体が課税対象になることはありません。
ただし、注意が必要なのは、その資金の「源泉」です。例えば、海外での就労によって得た給与収入や、海外の資産(不動産や株など)を売却して得た利益については、日本の居住者として確定申告が必要になる場合があります。WISEの送金記録は、こうした申告の際に資金の流れを証明する重要な証拠となります。送金の目的や日時、金額などをきちんと管理しておくことが重要です。税金に関する最終的な判断は、個々の状況によって異なりますので、少しでも不安な点があれば、必ず所轄の税務署や税理士などの専門家に相談するようにしてください。
帰国直後に役立つ「WISEデビットカード」
WISEはデビットカードも発行しており、これも帰国者にとって非常に強力なツールとなります。このカードを使えば、WISEの多通貨口座に保有している外貨を、両替手数料無料で世界中の店舗での支払いに利用できます(※対象通貨の場合)。
例えば、WISE口座に米ドルが残っている場合、帰国直後に日本の店舗でこのカードを使って円で支払いをすると、WISEが自動的にミッドマーケットレートで米ドルを日本円に両替して決済してくれます。これは、日本の銀行キャッシュカードがまだ手元にない、クレジットカードの登録変更が済んでいない、といった帰国直後の現金が心もとない時期をスマートに乗り切るのに非常に役立ちます。海外口座の残金を、現金化や送金の手間なく直接消費できるため、少額の残高処理にも最適です。
まとめ:賢い資金移動で、新しい日本での生活をスタートしよう
今回は、海外から日本へ帰国する際の資金移動にWISEを活用する方法について、具体的な手順やメリット、注意点を解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 銀行送金に比べ、WISEは「ミッドマーケットレート」採用で手数料が圧倒的に安く、透明性が高い。
- 送金手続きはすべてオンラインで完結し、日本の口座への着金もスピーディー。
- 多通貨口座機能を活用すれば、為替レートが有利なタイミングを待って両替することも可能。
- 送金自体は非課税だが、資金の源泉によっては確定申告が必要な場合もあるため注意。
海外で築いた大切な資産を、手数料で無駄にすることなく、賢く日本へ移動させる。これは、新しい生活を気持ちよくスタートするための重要なステップです。従来の常識にとらわれず、WISEのような新しいテクノロジーを活用することで、時間もお金も節約できます。
これから日本での新生活を始めるにあたり、海外資産の管理に悩んでいるなら、WISEは間違いなくあなたの強力な味方になってくれるでしょう。
まだWISEのアカウントをお持ちでない方は、以下の公式サイトから簡単に登録できます。まずは少額からでも、その利便性をぜひ体験してみてください。
>>WISE公式サイトで手数料を確認し、無料アカウント登録する
WISEの詳しい登録方法や使い方については、「【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!」でステップごとに丁寧に解説していますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。
