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MakeのAPI連携で広がる自動化の可能性【プログラミング不要】

「Makeで連携させたいアプリケーションが、対応アプリの一覧にない…」
「”APIを使えば連携できる”と聞いたことはあるけど、何のことかさっぱり分からないし、エンジニアじゃないと無理でしょう?」
「Makeの真価はAPI連携にあると聞いたけど、プログラミング知識ゼロの自分でも本当にできるの?」

もしあなたが、Makeの基本的な操作に慣れ、さらに一歩進んだ自動化を目指したいと考えているなら、この記事はあなたのためのものです。

Makeの本当のパワフルさは、数千もの標準連携モジュールだけでなく、あらゆるサービスと対話できる「API連携」機能にあります。

そして、その機能はプログラマーでなくても使いこなすことが可能です。

この記事では、APIという言葉に馴染みのない方にも分かりやすくその仕組みを解説し、Makeの汎用モジュール(特にHTTPモジュール)を使ってAPI連携を実現する具体的なステップ、そしてそれによって広がる無限の自動化の可能性を紐解いていきます。

Makeの基本的な使い方や、豊富な標準連携モジュールについてまずは知りたいという方は、当サイトのMake完全ガイド記事「Make(メイク)とは?機能・料金・使い方を徹底解説!今日から始めるノーコード自動化生活」からご覧いただくことをお勧めします。

Makeの基本を理解することで、API連携という応用テクニックの位置づけがより明確になります。

さあ、API連携の扉を開き、Makeのポテンシャルを最大限に引き出しましょう!

そもそもAPIとは?なぜ重要なのかを分かりやすく解説

「API」と聞くと、難しそうなイメージが先行するかもしれません。しかし、その本質は非常にシンプルです。API(Application Programming Interface)とは、一言で言えば「アプリケーションやソフトウェア同士が対話し、機能やデータをやり取りするためのルールや窓口」のことです。

レストランに例えるなら、あなたが「客」、厨房が「アプリケーションの機能」、そしてAPIは「ウェイター」の役割を果たします。あなたはウェイターにメニュー(決められたルール)に従って注文(リクエスト)を伝えれば、ウェイターが厨房にそれを伝え、出来上がった料理(データや処理結果)をあなたの元へ運んできてくれます。あなたが厨房の仕組みや調理方法を知らなくても、ウェイター(API)との決められたやり取りだけで、レストランの機能を利用できるわけです。

MakeにおけるAPI連携の重要性

実は、あなたが普段使っているMakeのGmailモジュールやSlackモジュールも、裏側ではそれぞれGoogleやSlackが提供するAPIを利用して動作しています。Makeは、これらの複雑なAPIのやり取りを、使いやすいモジュールという形にパッケージ化してくれているのです。

そして、Makeの真価は、このAPIを直接的に、そしてノーコードで扱える点にあります。これにより、以下のことが可能になります。

  • Makeに標準モジュールがないニッチなサービスや国内独自のSaaSとも連携できる。
  • 自社開発の独自システムとクラウドサービスを繋げられる。
  • 最新のWebサービスやベータ版のAPIを、Makeの公式対応を待たずにいち早く利用できる。

つまり、API連携をマスターすることは、Makeの連携先を「ほぼ無限」に広げることを意味します。

MakeでAPI連携を可能にする3つの強力な汎用モジュール

MakeでAPI連携を実現するために、特に重要となるのが以下の3つの汎用モジュールです。

  1. HTTPモジュール(Make an API call)
    • 役割: あらゆるWebサービスとHTTPという通信プロトコルを使って対話するための万能モジュール。これがAPI連携の主役です。
    • 主な機能: データの取得(GET)、作成(POST)、更新(PUT/PATCH)、削除(DELETE)など、Web APIで一般的に使われるほとんどの操作を実行できます。
    • 使い所: REST APIに対応しているほぼ全てのサービスとの連携に利用します。
  2. JSONモジュール(Parse JSON / Create JSON)
    • 役割: 現在のAPI連携で最も広く使われているデータ形式「JSON(ジェイソン)」を作成したり、APIから受け取ったJSONデータをMakeで扱いやすい個々の項目に分解(パース)したりします。
    • 使い所: HTTPモジュールと組み合わせて、送受信するデータを整形・解析する際に必須となります。
  3. XMLモジュール(Parse XML / Create XML)
    • 役割: JSONと同様にデータ交換形式として使われる「XML」を作成・解析します。
    • 使い所: RSSフィードの解析や、少し古いシステム、特定の業界標準でXML形式が使われている場合の連携に利用します。

これらのモジュールを組み合わせることで、プログラミングコードを書くことなく、様々なAPIとの連携を構築できるのです。

実践!MakeでAPI連携を行う基本ステップ(公開APIでデータ取得編)

ここでは、例として一般的な公開API(例:日本の郵便番号から住所を検索するAPI)を利用して、データを取得する基本的な手順を見ていきましょう。

ステップ1: 連携したいサービスの「APIドキュメント」を熟読する

これがAPI連携において最も重要なステップです。APIドキュメントは、そのAPIの「取扱説明書」です。ここに、連携に必要な全ての情報が書かれています。

  • エンドポイントURL: どこにリクエストを送るかの宛先住所。
  • HTTPメソッド: 何をしたいか(GET, POSTなど)。
  • パラメータ: どんな情報を添えてリクエストを送るか(例:検索したい郵便番号)。
  • 認証方法: APIを利用するための認証キー(APIキー)が必要かどうか、どうやってそれを送るか。
  • レスポンス形式: どんなデータがどんな形式(JSONなど)で返ってくるか。

このドキュメントを読み解くことが、API連携の成否を分けます。

ステップ2: MakeでHTTPモジュールを設定する

Makeで新しいシナリオを作成し、「HTTP」モジュールを追加して「Make a request」アクションを選択します。

  • URL: APIドキュメントに記載されている「エンドポイントURL」を入力します。
  • Method: 今回はデータを取得したいので「GET」を選択します。
  • Query String: APIドキュメントに従い、必要なパラメータを追加します。例えば、「zipcode」という名前のパラメータに、検索したい郵便番号(例: 1000001)を設定します。
  • Headers: もしAPIキーなどの認証情報が必要な場合は、「Headers」セクションにドキュメントの指示通り追加します。

ステップ3: テスト実行とレスポンスの確認

シナリオを一度実行(Run once)してみます。成功すれば、HTTPモジュールの実行結果の「Output」に、APIからのレスポンスデータ(通常はJSON形式のテキスト)が表示されます。

ステップ4: JSONモジュールでデータを解析する

HTTPモジュールから返ってきたデータは、まだ単なるテキストの塊です。これをMakeで扱いやすいように分解するために、「JSON」モジュールの「Parse JSON」アクションを追加します。

  • JSON string: HTTPモジュールの出力から「Data」フィールドをマッピングします。
  • 「Parse JSON」を実行すると、JSONデータが個々のデータ項目(例: 都道府県、市区町村、町域名など)に分解されます。

ステップ5: 解析したデータを後続モジュールで活用する

分解されたデータ項目は、後続のモジュールで自由に利用できます。例えば、取得した住所情報をGoogleスプレッドシートに記録したり、Slackに通知したりすることが可能です。

API連携の活用アイデア:標準モジュールを超えた自動化事例

このAPI連携の基本を応用すれば、自動化の可能性は飛躍的に広がります。

  • アイデア1: 国内のニッチなSaaSや業界特化型サービスとのデータ連携
    • Makeに標準モジュールがない勤怠管理システムや、特定の業界で使われる専門ツールでも、APIが公開されていれば、従業員データや売上データを直接取得・更新できます。
  • アイデア2: 自社開発システムとのシームレスなブリッジ
    • 社内の基幹システムや顧客データベースにAPIがあれば、Makeを介してクラウド上のSaaS(Gmail、Slack、CRMなど)と繋ぎ、情報のサイロ化を防ぎます。Webhookと組み合わせれば、リアルタイムな双方向連携も可能です。
  • アイデア3: AI・機械学習APIとの連携による高度なデータ分析・処理
    • Google Cloud Vision APIに画像を送って文字認識(OCR)させたり、各種言語処理AIのAPIにテキストを渡して感情分析やキーワード抽出を行ったりと、高度なAI機能を業務フローに組み込めます。
  • アイデア4: 最新Webサービスやベータ版APIのいち早い活用
    • 登場したばかりの新しいSaaSや、まだベータ版のAPI機能を、Makeの公式対応を待たずに即座に試すことができます。これにより、競合に先駆けて新しいテクノロジーを活用できます。
  • 独自の視点:Makeのカスタムアプリ(Custom Apps)機能
    • 特定のAPI連携を頻繁に、または複数のシナリオで繰り返し利用する場合、Makeの有料プランで利用可能な「Custom Apps」機能を使えば、そのAPI連携を自分専用の使いやすいモジュールとして「アプリ化」できます。これにより、再利用性が劇的に向上し、より複雑なシナリオも整理しやすくなります(より高度なテクニックです)。

API連携を成功させるためのヒントと注意点(独自の視点)

API連携は強力ですが、成功させるためにはいくつかの重要なポイントがあります。

  • APIドキュメントはあなたの「聖書」である: 何度も言いますが、全ての答えはAPIドキュメントにあります。焦らず、じっくりと読み解くことが成功への最短ルートです。
  • 認証方式を正確に理解する: APIキーをヘッダーに入れるのか、クエリパラメータに入れるのか。OAuth 2.0認証が必要なのか。サービスごとに異なる認証方式をドキュメントで正確に確認し、設定しましょう。
  • レートリミット(API呼び出し回数制限)を常に意識する: 多くのAPIには、短時間に呼び出せる回数に制限(例:1分間に60回まで)が設けられています。大量のデータをループ処理する際などは、Makeの「Sleep」モジュールで意図的に数秒間の待機時間を設けるなど、APIサーバーに負荷をかけすぎない配慮が必要です。
  • 堅牢なエラーハンドリングは必須: API連携では、ネットワークの問題、認証エラー(401)、リソースが見つからないエラー(404)、サーバーエラー(500)など、様々なエラーが発生し得ます。Makeのエラーハンドリング機能を活用し、エラー発生時に管理者に通知したり、処理をリトライしたりするシナリオを必ず組み込みましょう。
  • Postmanなどのツールで事前テストを行う: Makeでシナリオを組む前に、「Postman」のようなAPIクライアントツールを使って、リクエストが正しく動作するかを単体でテストすると、問題の切り分けが非常に楽になります。これはプロのエンジニアも行う基本的な手法です。

まとめ:API連携は、Makeの可能性を無限に広げる鍵

MakeのAPI連携機能、特にHTTPモジュールは、一見すると複雑に見えるかもしれませんが、その基本を理解すれば、あなたの自動化の世界は標準モジュールの枠を超えて無限に広がります。プログラミングの知識は必要ありません。必要なのは、APIドキュメントという「取扱説明書」をじっくり読み解く力と、試行錯誤を恐れない好奇心です。

標準モジュールにないサービスとの連携、自社システムとの接続、最新AI技術の活用…。これら全てが、MakeのAPI連携機能によって、あなたの手の届くところにあります。

API連携という強力な武器を手に入れた上で、Makeの他の機能(エラーハンドリング、データストアなど)を組み合わせることで、あなたの自動化はさらに洗練され、堅牢なものになります。Makeの全機能やシナリオ構築の基本については、当サイトのMake完全ガイド記事「Make(メイク)とは?機能・料金・使い方を徹底解説!今日から始めるノーコード自動化生活」でいつでも復習できます。

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