個人事業主として開業を決意したものの、開業届の作成方法がわからず困っていませんか?
私も同じ悩みを抱えていました。
税務署のホームページを見ても専門用語ばかりで、何から手をつければいいのか途方に暮れていたんです。
そんな時に出会ったのが「マネーフォワードクラウド開業届」でした。
この記事では、実際にマネーフォワードクラウド開業届を使って開業手続きを完了させた私の体験談を、包み隠さずお伝えします。
サービスの使い勝手、かかった時間、つまずいたポイント、そして本当に「簡単」だったのか、すべて正直にレビューしていきます。
開業届の提出が必要になった理由と直面した課題
私が開業届の提出を決意したのは、副業収入が年間20万円を超えることが確実になったタイミングでした。確定申告を青色申告で行うことで、最大65万円の特別控除を受けられることを知り、個人事業主として正式に開業することを決めました。
しかし、いざ開業届を作成しようとすると、予想以上に多くの壁にぶつかりました。まず、国税庁のホームページから開業届のPDFをダウンロードしてみたものの、記入欄が多く、何をどう書けばいいのか全くわかりませんでした。
開業届作成で直面した具体的な問題
特に悩んだのは以下の点です:
- 「事業の概要」欄に何をどこまで詳しく書けばいいのか
- 屋号は必須なのか、どんな名前にすべきか
- 開業日はいつにすべきか(実際に仕事を始めた日?それとも届出を出す日?)
- 青色申告承認申請書も同時に提出すべきか
- 提出先の税務署はどこになるのか
さらに、記入ミスがあった場合の訂正方法や、提出後に内容を変更したくなった場合の手続きなど、不安要素は山積みでした。税務署に電話で問い合わせることも考えましたが、平日の日中は仕事で電話できる時間がありません。
このような状況で、オンラインで簡単に開業届を作成できるサービスを探し始めました。いくつかのサービスを比較検討した結果、無料で使えて評判も良かったマネーフォワードクラウド開業届を試してみることにしたのです。
マネーフォワードクラウド開業届での実際の手続きプロセス
実際にマネーフォワードクラウド開業届を使ってみて驚いたのは、その圧倒的なシンプルさでした。ここでは、私が実際に行った手続きの流れを時系列で詳しく説明します。
STEP1: アカウント登録(所要時間:約3分)
まずマネーフォワードクラウド開業届の公式サイトにアクセスし、無料アカウントを作成しました。メールアドレスとパスワードを設定するだけで、すぐに利用を開始できました。FacebookやGoogleアカウントでのログインも可能でしたが、私は通常のメールアドレスで登録しました。
STEP2: 基本情報の入力(所要時間:約5分)
ログイン後、画面の指示に従って基本情報を入力していきます。入力項目は以下の通りでした:
- 氏名(フリガナも含む)
- 生年月日
- 住所(自動で管轄税務署が表示される)
- 電話番号
- マイナンバー
特に便利だったのは、住所を入力すると自動的に管轄の税務署が表示される機能です。私の場合、「〇〇税務署」と表示され、提出先を調べる手間が省けました。
STEP3: 事業内容の設定(所要時間:約10分)
次に事業内容を設定します。ここが最も悩んだ部分でしたが、マネーフォワードクラウド開業届では豊富な選択肢と例文が用意されていました。
事業の種類の選択:
プルダウンメニューから該当する業種を選択します。私の場合は「情報サービス業」を選択しました。選択肢には「小売業」「飲食業」「建設業」など、主要な業種がすべて網羅されていました。
事業の概要の記入:
ここが最も悩ましい部分でしたが、システムが自動で例文を表示してくれたため、それを参考に記入できました。私は「Webサイト制作、Webコンサルティング業務」と記入しました。
屋号の設定:
屋号は任意でしたが、将来的に事業用口座を開設することを考えて設定しました。屋号を設定する際のポイントも画面上で説明されており、非常に参考になりました。
STEP4: 開業日の設定と青色申告の選択(所要時間:約5分)
開業日については、実際に事業を開始した日を入力しました。システムが「開業日は実際に事業を開始した日を記入してください」と案内してくれたので、迷うことはありませんでした。
青色申告承認申請書の同時作成も選択できました。私は節税メリットを最大限活用したかったので、「青色申告承認申請書も作成する」を選択しました。すると、青色申告に必要な追加情報の入力画面が表示されました。
STEP5: 書類の確認とダウンロード(所要時間:約5分)
すべての入力が完了すると、作成された書類のプレビューが表示されました。実際の開業届と青色申告承認申請書が、私が入力した情報で正しく作成されているのを確認できました。
特に感動したのは、記入漏れや不備がないかをシステムが自動でチェックしてくれる機能です。私の場合、特に問題はありませんでしたが、万が一不備があった場合は画面上で指摘してくれるようです。
実際にかかった総時間
アカウント登録から書類のダウンロードまで、トータルで約30分程度で完了しました。途中で必要な情報(マイナンバーカードなど)を探す時間を含めても、1時間以内にはすべての手続きが完了しました。
つまずいたポイントと解決方法
スムーズに進んだように見える手続きですが、実はいくつかつまずいたポイントもありました。同じような悩みを持つ方のために、私が経験した問題と解決方法を共有します。
1. マイナンバーの記載について
開業届にマイナンバーを記載する必要があることを知らず、手元にマイナンバーカードがない状態で手続きを始めてしまいました。マイナンバー通知カードを探すのに15分ほどかかってしまいました。事前に準備しておくことをおすすめします。
2. 事業所の所在地
自宅で仕事をしている場合、事業所の所在地をどう記入すべきか迷いました。マネーフォワードクラウド開業届のヘルプを確認したところ、「自宅を事業所とする場合は、住所と同じで問題ない」との説明があり、安心しました。
3. 青色申告の簿記方式の選択
青色申告承認申請書を作成する際、「簡易簿記」か「複式簿記」かを選択する必要がありました。最初は違いがわからず戸惑いましたが、画面上の説明で「65万円の特別控除を受けるには複式簿記が必要」とあったので、複式簿記を選択しました。
他の開業届作成サービスとの比較
マネーフォワードクラウド開業届を選ぶ前に、他のサービスも検討しました。ここでは、主要な3つのサービスと比較した結果をお伝えします。
freee開業との比較
freee開業も無料で使える人気のサービスです。機能面ではマネーフォワードクラウド開業届とほぼ同等でしたが、私がマネーフォワードを選んだ理由は以下の通りです:
- マネーフォワードの方が画面がシンプルで見やすかった
- 将来的に会計ソフトを使う際、マネーフォワードクラウド確定申告との連携がスムーズ
- ヘルプやサポート情報が充実していた
手書きでの作成との比較
国税庁のホームページから書類をダウンロードして手書きする方法と比較すると、マネーフォワードクラウド開業届の優位性は圧倒的でした:
- 記入ミスの心配がない(システムがチェックしてくれる)
- 必要事項の記入漏れがない
- 印刷して提出するだけの状態で書類が完成する
- 控えの作成も自動で行われる
税理士に依頼する場合との比較
税理士に開業届の作成を依頼することも検討しましたが、費用面で大きな差がありました。税理士への依頼費用は5,000円〜10,000円程度が相場でしたが、マネーフォワードクラウド開業届なら無料です。また、自分で作成することで、開業に必要な知識も身につけることができました。
まとめ:マネーフォワードクラウド開業届は本当に「簡単」だった
結論から言うと、マネーフォワードクラウド開業届は期待以上に簡単で、初心者でも安心して使えるサービスでした。特に以下の点で優れていると感じました:
- 直感的でわかりやすいユーザーインターフェース
- 豊富な説明とヘルプ機能
- 自動チェック機能による安心感
- 無料で利用できるコストパフォーマンス
開業届の提出は個人事業主としての第一歩です。この重要な手続きを、ストレスなく確実に完了できるマネーフォワードクラウド開業届は、これから開業を考えている方に自信を持っておすすめできるサービスです。
もしあなたが開業を検討しているなら、まずは個人事業主になるための完全ガイドで全体像を把握してから、マネーフォワードクラウド開業届で実際に書類を作成してみることをおすすめします。私のように30分程度で、プロフェッショナルな開業届を作成できるはずです。
開業後は確定申告も必要になりますが、マネーフォワードクラウド確定申告との連携もスムーズなので、長期的に見ても良い選択だったと感じています。個人事業主としての新しいスタートを、ぜひマネーフォワードクラウド開業届から始めてみてください。