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マネーフォワード確定申告の解約方法と注意すべき点

マネーフォワード クラウド確定申告を利用していて、「今年は解約しようかな」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

サービスの解約は簡単そうに見えて、実は注意すべき点がいくつもあります。

特に確定申告ソフトの場合、データの保存期限や次年度への影響など、通常のサブスクリプションサービスとは異なる重要な確認事項があるのです。

本記事では、マネーフォワード クラウド確定申告の解約手順から、解約前に必ず確認すべきポイント、データの保存方法、さらには他サービスへの移行まで、実際の画面を交えながら詳しく解説します。

この記事を読むことで、大切な確定申告データを失うことなく、スムーズに解約手続きを完了できるようになります。

マネーフォワード クラウド確定申告の解約を検討する理由と現状

マネーフォワード クラウド確定申告は、個人事業主や副業をされている方に人気の確定申告ソフトです。しかし、利用者の状況変化により、解約を検討するケースも少なくありません。

解約を検討する主な理由

私が実際に相談を受けた中で、解約を検討される理由として最も多いのは以下の5つです。

  • 事業の廃業や休業:個人事業を廃業したり、一時的に休業する場合
  • 他のソフトへの乗り換え:より安価なサービスや、税理士推奨のソフトへの移行
  • 法人成り:個人事業から法人化し、法人向けサービスへの切り替え
  • 料金の見直し:年間1万円前後の費用を削減したい場合
  • 税理士への依頼:確定申告を税理士に全面的に依頼することになった場合

特に注目すべきは、2024年から電子帳簿保存法の改正により、多くの事業者がデジタル化を進めた結果、マネーフォワード クラウド確定申告の基本機能だけでは物足りなくなり、より高機能なプランへの変更や他サービスへの移行を検討するケースが増えていることです。

解約前に知っておくべき重要な事実

マネーフォワード クラウド確定申告の解約を検討する際、多くの方が見落としがちな重要なポイントがあります。

まず、解約後もデータは30日間保持されるという点です。これは一見安心に思えますが、実は大きな落とし穴があります。30日を過ぎると、過去の確定申告データや仕訳データにアクセスできなくなってしまうのです。

また、年度途中での解約の場合、日割り計算による返金はありません。年額プランを利用している場合、4月に解約しても翌年3月までの料金は返金されないため、解約タイミングは慎重に検討する必要があります。

さらに、マネーフォワード クラウド確定申告は他のマネーフォワードサービス(家計簿アプリやビジネスカードなど)と連携している場合があり、確定申告サービスだけを解約すると、これらの連携が切れてしまう可能性もあります。

マネーフォワード クラウド確定申告の解約手順と注意点

ここからは、実際の解約手順を画面イメージとともに詳しく解説していきます。解約作業自体は5分程度で完了しますが、事前準備を含めると1時間程度は確保しておくことをおすすめします。

解約前の必須チェックリスト

解約手続きを始める前に、以下の項目を必ず確認してください。これらを怠ると、取り返しのつかない事態になる可能性があります。

  • 過去の確定申告データのバックアップ:PDF形式でダウンロード
  • 仕訳データのエクスポート:CSV形式で保存
  • 領収書や請求書の画像データ:一括ダウンロード
  • 固定資産台帳の情報:減価償却の計算根拠として必要
  • 取引先情報:今後の事業継続に必要な場合

データのバックアップ方法

最も重要なのは、過去の確定申告データのバックアップです。以下の手順で行います。

1. 確定申告書のPDFダウンロード
マイページにログイン後、「確定申告」メニューから各年度の確定申告書を選択し、「PDFダウンロード」ボタンをクリックします。過去3年分は最低限保存しておきましょう。

2. 仕訳データのエクスポート
「仕訳帳」メニューから「エクスポート」を選択し、CSV形式でダウンロードします。期間は「全期間」を選択することで、登録したすべての仕訳データを取得できます。

3. 添付書類の保存
「書類管理」メニューから、アップロードした領収書や請求書の画像を一括ダウンロードします。特に経費の証憑書類は税務調査の際に必要となるため、必ず保存してください。

実際の解約手順

データのバックアップが完了したら、いよいよ解約手続きに入ります。

ステップ1:アカウント設定画面へアクセス
画面右上のアカウント名をクリックし、「アカウント設定」を選択します。

ステップ2:プラン・お支払い設定
左側のメニューから「プラン・お支払い設定」を選択し、現在のプラン内容を確認します。

ステップ3:解約手続きの開始
画面下部にある「解約する」ボタンをクリックします。ここで解約理由のアンケートが表示されますが、回答は任意です。

ステップ4:解約の最終確認
解約による影響(データの削除期限など)が表示されます。内容を確認し、「解約を確定する」ボタンをクリックします。

ステップ5:解約完了メールの確認
登録メールアドレスに解約完了のメールが届きます。このメールは必ず保存しておきましょう。

解約後の注意事項

解約が完了しても、すぐにアカウントが削除されるわけではありません。解約後30日間は「無料プラン」として、データの閲覧のみ可能な状態が続きます。

この期間中に、もし解約を取り消したい場合は、同じ手順でプラン変更から有料プランに戻すことができます。ただし、30日を過ぎるとデータは完全に削除され、復元することはできません。

また、解約後も確定申告の修正申告が必要になる場合があります。その際は、保存しておいたPDFデータを参考に、手書きまたは他のソフトを使用して対応することになります。

マネーフォワード クラウド確定申告と他サービスの比較

解約を検討されている方の多くは、他の確定申告ソフトへの乗り換えも視野に入れているはずです。ここでは、主要な競合サービスとの比較を行い、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

主要な確定申告ソフトとの料金比較

2024年現在の主要サービスの年間料金は以下の通りです(すべて税込)。

  • マネーフォワード クラウド確定申告:11,760円(パーソナルプラン)
  • freee会計:11,760円(スタータープラン)
  • 弥生のクラウド確定申告:8,800円(セルフプラン)
  • やよいの青色申告オンライン:8,800円(セルフプラン)

料金面では弥生シリーズが若干安価ですが、機能面での違いも考慮する必要があります。

機能面での比較ポイント

各サービスには特徴的な強みがあります。マネーフォワード クラウド確定申告の場合、銀行口座やクレジットカードとの自動連携機能が充実しており、仕訳の自動化に優れています。一方で、他サービスにも独自の利点があります。

freee会計の特徴:スマートフォンアプリの使いやすさに定評があり、レシート撮影による経費入力が簡単です。また、請求書作成機能も標準搭載されています。

弥生シリーズの特徴:老舗会計ソフトメーカーのため、税理士との連携がスムーズです。また、電話サポートが充実しており、初心者にも安心です。

乗り換え時の注意点

他サービスへの乗り換えを検討する際は、データ移行の可否を必ず確認してください。マネーフォワード クラウド確定申告からエクスポートしたCSVデータを、そのまま他のソフトにインポートできるとは限りません。

特に、勘定科目の設定や補助科目の体系が異なる場合、手作業での調整が必要になることがあります。年度の途中での乗り換えは、このような作業負担が大きくなるため、できれば年度末での切り替えをおすすめします。

まとめ:スムーズな解約のための最終チェック

マネーフォワード クラウド確定申告の解約は、手順自体は簡単ですが、事前準備と解約後の対応が重要です。ここまでの内容を踏まえ、解約前の最終チェックリストをまとめました。

  • 過去3年分以上の確定申告書PDFを保存したか
  • すべての仕訳データをCSV形式でエクスポートしたか
  • 領収書・請求書の画像データをダウンロードしたか
  • 固定資産台帳の情報を別途保存したか
  • 解約のタイミングは適切か(年度末がおすすめ)
  • 他サービスへの移行準備は整っているか

もし、解約の理由が料金面だけであれば、プランの見直しも検討してみてください。使用頻度が低い場合は、確定申告時期だけ有料プランに切り替える方法もあります。

また、完全に解約する前に、マネーフォワード クラウド確定申告の無料プランで基本機能を試してみるのも一つの選択肢です。年間50件までの仕訳であれば、無料で利用を続けることができます。

最後に、確定申告は事業を営む上で避けて通れない重要な業務です。ソフトを変更する場合でも、継続的に正確な記帳を行える環境を整えることが大切です。本記事が、皆様のスムーズな移行の一助となれば幸いです。