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Backlogで実践する「振り返り(KPT)」テンプレートとチーム改善の進め方

「チームの振り返りがうまくいかない」「KPTを試したけど形骸化してしまった」そんな悩みを抱えていませんか?

実は、振り返りの成功には適切なツールと進め方が欠かせません。

私自身、5年間で50回以上の振り返りをファシリテートしてきた経験から、Backlogを活用したKPT振り返りが最も効果的だと確信しています。

この記事では、Backlogで実践できるKPTテンプレートと、チーム改善につながる具体的な進め方を詳しく解説します。

読み終えた後には、あなたのチームでも明日から実践できる振り返りの仕組みが手に入ります。

なぜ今、チームの振り返りが重要なのか

プロジェクト管理において、振り返りは単なる「反省会」ではありません。チームの成長と改善のための重要な投資です。

振り返りを行わないチームが直面する3つの問題

振り返りを軽視すると、以下のような問題が発生します:

  • 同じ失敗の繰り返し:過去の失敗から学ばず、同じミスを何度も繰り返してしまう
  • 成功体験の属人化:良い取り組みがチーム全体に共有されず、個人の経験に留まる
  • 改善の機会損失:問題に気づいていても、議論する場がないため改善されない

実際に、ある開発チームでは振り返りを導入する前、同じバグ対応に平均3.5時間かかっていました。しかし、定期的な振り返りを始めてから3ヶ月後には、対応時間が1.2時間まで短縮されたという事例があります。

KPT法が選ばれる理由

KPT(Keep・Problem・Try)は、シンプルで実践的な振り返り手法です:

  • Keep(継続):うまくいったこと、続けたいこと
  • Problem(課題):改善が必要なこと、困っていること
  • Try(挑戦):次に試したいこと、改善アクション

この3つの観点で振り返ることで、ポジティブな面とネガティブな面をバランスよく議論でき、具体的なアクションにつなげやすいという特徴があります。

BacklogでKPT振り返りを実践する5ステップ

Backlogを使ったKPT振り返りは、プロジェクト管理と振り返りを一元化できる点が最大のメリットです。以下、具体的な手順を解説します。

ステップ1:振り返り用のWikiページを作成する

まず、Backlogのプロジェクト内にKPT専用のWikiページを作成します:

  1. プロジェクトの「Wiki」タブを開く
  2. 「ページを追加」をクリック
  3. タイトルに「[日付]_KPT振り返り」と入力(例:2024-01-15_KPT振り返り)
  4. 以下のテンプレートを貼り付ける
# [プロジェクト名] KPT振り返り
## 実施日時
- 日時:2024年1月15日 15:00-16:00
- 参加者:@yamada @tanaka @suzuki
- ファシリテーター:@yamada
## 振り返り対象期間
2024年1月1日 〜 2024年1月14日
## Keep(継続したいこと)
-
-
-
## Problem(課題・改善点)
-
-
-
## Try(次に試すこと)
| アクション | 担当者 | 期限 |
|----------|--------|------|
| | | |
| | | |
## 次回振り返り予定
2024年1月29日 15:00-16:00

ステップ2:事前準備で振り返りの質を高める

効果的な振り返りには事前準備が重要です:

  • 3日前:参加者に振り返りの日程をBacklogの通知機能で連絡
  • 前日:Wikiページのリンクを共有し、事前に個人でKPTを考えてもらう
  • 当日朝:リマインダーを送信

事前に考える時間を設けることで、当日の議論がより深く、具体的になります。

ステップ3:振り返りミーティングの進め方

60分の振り返りミーティングの時間配分例:

  1. アイスブレイク(5分):最近の良かったことを一人一言共有
  2. Keep出し(15分):各自が考えてきたKeepを発表し、Wikiに記載
  3. Problem出し(15分):課題や改善点を率直に共有
  4. Try検討(20分):Problemに対する具体的なアクションを議論
  5. まとめ(5分):決定事項の確認と次回日程の調整

重要なポイントは、批判や否定をせず、建設的な議論を心がけることです。

ステップ4:アクションアイテムの課題化

Tryで決まったアクションは、必ずBacklogの課題として登録します:

  1. 「課題の追加」から新規課題を作成
  2. 件名に「[KPT] アクション内容」と記載
  3. 担当者と期限日を設定
  4. 詳細にKPT振り返りWikiページのリンクを貼る
  5. カテゴリーに「KPT改善」を追加(事前に作成しておく)

こうすることで、振り返りの結果が確実に実行され、進捗も追跡できます。

ステップ5:継続的な改善サイクルの確立

振り返りを継続的に行うための仕組み:

  • 定期開催:2週間に1回のペースで固定化(隔週月曜15時など)
  • 前回のTry確認:次回の振り返りで必ず前回のTryの結果を確認
  • 振り返りの振り返り:3ヶ月に1回、振り返り自体の改善点を議論

よくある失敗パターンと回避方法

KPT振り返りでよくある失敗と、その回避方法を紹介します。

失敗1:愚痴大会になってしまう

原因:Problemばかりに時間を使い、建設的な議論ができない

回避方法

  • 時間配分を厳守する(タイマーを使用)
  • Problemを出したら必ずTryも考える習慣をつける
  • 「なぜ」を5回繰り返して根本原因を探る

失敗2:アクションが実行されない

原因:決めたTryが曖昧で、誰がいつまでに何をするか不明確

回避方法

  • 必ずBacklogの課題として登録する
  • SMARTな目標設定(具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限)
  • 週次の定例会議でKPT課題の進捗を確認

失敗3:参加者が本音を言わない

原因:心理的安全性が低く、批判を恐れている

回避方法

  • 匿名でProblemを収集するツールを併用
  • ファシリテーターが率先して自分の失敗を共有
  • 「失敗は学習の機会」という文化を醸成

Backlog以外の選択肢との比較

KPT振り返りを実施するツールには、Backlog以外にも選択肢があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。

付箋とホワイトボード

メリット

  • 直感的で誰でもすぐに使える
  • リアルタイムで全員の意見が見える

デメリット

  • 記録が残りにくい
  • リモートワークでは使いづらい
  • アクションの進捗管理が別途必要

専用の振り返りツール(FunRetroなど)

メリット

  • 振り返りに特化した機能が豊富
  • テンプレートが充実

デメリット

  • プロジェクト管理ツールとの連携が必要
  • 追加コストが発生
  • 新しいツールの学習が必要

Backlogを選ぶべき理由

Backlogは以下の点で優れています:

  • 一元管理:プロジェクト管理と振り返りが同じツールで完結
  • 課題連携:Tryを即座に課題として管理できる
  • 履歴管理:過去の振り返りをWikiで簡単に参照
  • 通知機能:リマインダーや進捗確認が自動化

特に、すでにBacklogを使っているチームなら、新しいツールを導入する手間なく、すぐに振り返りを始められます。まだBacklogを使っていない方は、Backlog完全ガイド記事で詳しい機能や料金プランを確認できます。

まとめ:今すぐ始めるKPT振り返り

Backlogを使ったKPT振り返りは、チームの継続的な改善に欠かせない取り組みです。この記事で紹介した5つのステップに従えば、明日からでも効果的な振り返りを始められます。

振り返りを成功させる3つのポイント:

  1. 小さく始める:まずは30分の振り返りから始めてみる
  2. 継続する:2週間に1回のペースを守る
  3. 改善する:振り返り自体も改善し続ける

今すぐできる最初のアクション:

  • チームメンバーとこの記事を共有する
  • 次回のミーティングで振り返りの導入を提案する
  • Backlogの無料トライアルを始めて、Wikiページを作成してみる

チームの成長は、小さな振り返りの積み重ねから始まります。ぜひ、この機会にKPT振り返りを始めてみてください。