近年、革新的な機能で注目を集めるmoomoo証券。
その高機能なアプリから「デイトレードやスキャルピングにも使えるのでは？」と考える方も多いのではないでしょうか。
特に、高速な判断が求められる短期売買において、ツールの性能は勝敗を分ける重要な要素です。
この記事では、スキャルピングやデイトレードという観点から、moomoo証券のメリットと、利用前に知っておくべき注意点をプロの目線で徹底的に解説します。
moomoo証券がデイトレードで武器になる3つのメリット
まず、moomoo証券が短期トレーダーにとってなぜ魅力的なのか、その具体的なメリットを見ていきましょう。特に「情報の質」と「取引機会」の2点で、他の証券会社にはない強みを持っています。
1. プロレベルの板情報（レベル2データ）が無料
moomoo証券の最大の強みは、通常は有料である「レベル2データ」を無料で利用できる点です。これは、最大60本の気配値情報（売買注文の価格と数量）をリアルタイムで表示する機能で、デイトレードやスキャルピングにおいて極めて重要です。
一般的な証券会社が提供する数本程度の板情報では、その裏に隠れた厚い注文の壁を読み取ることができません。しかし、moomoo証券のレベル2データを使えば、以下のような分析が可能になります。
- 厚い買い板・売り板の把握: サポートラインやレジスタンスラインをより正確に判断できます。
- 大口投資家の注文動向: 「見せ板」か「実需の注文」かを見極める材料になります。
- 約定の勢い: どちらの注文が積極的に消化されているか、視覚的に追跡できます。
この詳細な板情報を基にすることで、エントリーやエグジットの精度を格段に高めることが可能です。デイトレードにおいて、この情報が無料で手に入るのは、まさに革命的と言えるでしょう。
2. 24時間取引可能！米国株デイトレードの新たな選択肢
moomoo証券は、米国株の取引可能時間が非常に長いことも大きなメリットです。2025年11月時点で、ほぼ24時間（メンテナンス時間を除く）米国株の取引に対応しています。
日本のデイトレーダーにとって、米国市場の取引は時差が大きな壁でした。しかし、moomoo証券なら、日本の日中の時間帯でも活発に動く米国株を取引できます。これにより、以下のような新しいトレード戦略が生まれます。
- 日中は日本株、夜は米国株といったハイブリッドなデイトレード
- 重要な経済指標発表の前後を狙った機動的な取引
- プレマーケットやアフターマーケットの急騰・急落を捉えるトレード
特に、日中に本業があるサラリーマントレーダーでも、休憩時間や移動中に米国株のデイトレードに挑戦できる環境が整っているのは、非常に大きなアドバンテージです。
3. PC並みの高機能分析ツールをスマホアプリで実現
デイトレードでは、複数のテクニカル指標を組み合わせた複合的な分析が欠かせません。moomoo証券のアプリは、スマートフォンアプリとは思えないほど高度なチャート分析機能を搭載しています。
60種類以上のテクニカル指標や20種類以上の描画ツールが標準装備されており、移動平均線、MACD、RSIはもちろん、一目均衡表やボリンジャーバンドなどを自由に組み合わせて表示できます。自分で設定したインジケーターの組み合わせをテンプレートとして保存することも可能で、銘柄を切り替えても瞬時に同じ分析環境を再現できます。この機能性は、PCのトレーディングツールに匹敵し、外出先でも妥協のない分析を可能にします。
スキャルピング目線での注意点と課題
多くのメリットがある一方で、超短期売買であるスキャルピングをメインに考える場合、いくつか注意すべき点も存在します。特に取引コストと対象銘柄については、冷静に評価する必要があります。
1. 取引手数料は「最安」ではない
moomoo証券の取引手数料は、業界全体で見れば十分に競争力のある水準です。しかし、1日に何十回、何百回と取引を繰り返すスキャルピングにおいては、手数料が収益を圧迫する可能性があります。
2025年11月時点の米国株取引手数料は、約定代金に対して0.088%（税込）ですが、最低手数料が設定されているわけではないため、少額の取引を繰り返す場合には有利に働くこともあります。一方で、日本株の取引手数料は、他のネット証券が提供する「1日定額プラン」のような、デイトレードに特化した手数料体系ではありません。
そのため、日本株をメインにスキャルピングを行う場合、1取引ごとの手数料が積み重なることを念頭に置く必要があります。ご自身の1日あたりの平均取引回数と金額を考慮し、コスト計算を慎重に行うことが重要です。
2. 日本株の取扱銘柄数
moomoo証券は、サービス開始から急速に日本株の取扱銘柄を増やしていますが、老舗の国内ネット証券と比較すると、まだ全ての銘柄を網羅しているわけではありません。
特に、新興市場の小型株やIPO直後の銘柄など、短期的な値動きが激しくスキャルピングの対象となりやすい銘柄が、取引対象に含まれていない可能性があります。自分が得意とする、あるいは監視している銘柄群がmoomoo証券で取引可能かどうか、口座開設前に確認しておくことをお勧めします。
結論：moomoo証券はどんなトレーダーにおすすめか？
ここまでのメリットと注意点を踏まえると、moomoo証券はすべての短期トレーダーに最適というわけではなく、トレーダーのスタイルによって評価が分かれます。
moomoo証券が特におすすめなのは、以下のようなトレーダーです。
- 米国株のデイトレードを主戦場とするトレーダー: 24時間取引と豊富な情報は、他社を圧倒する強みです。
- テクニカル分析を重視するスイングトレーダー: 高機能な分析ツールを無料で使えるメリットは計り知れません。
- 情報収集と分析を重視する兼業トレーダー: スマホ一つでプロレベルの分析ができるため、時間や場所に縛られません。
一方で、日本株のみを対象に、1日に数十回以上のスキャルピングを行うトレーダーにとっては、手数料体系がネックになる可能性があります。この場合は、デイトレード割引を提供している他の証券会社と併用するのが現実的な選択肢となるでしょう。
まとめ：moomoo証券をデイトレードに活用する戦略
moomoo証券は、「情報分析力」と「米国株取引」において、デイトレーダーにとって非常に強力な武器となります。特に、無料で利用できるレベル2データと高度なチャート機能は、トレードの精度を向上させる上で大きな助けとなるでしょう。
ただし、日本株のスキャルピングにおける手数料など、注意すべき点も存在します。ご自身のトレードスタイルと照らし合わせ、moomoo証券の強みを最大限に活かせるかどうかを見極めることが成功への鍵です。
moomoo証券の評判や口座開設手順について、より詳しく知りたい方は、こちらの徹底解説記事も参考にしてください。総合的な視点からmoomoo証券を評価しています。
まずは無料で口座開設を行い、その革新的なツールを実際に体験してみてはいかがでしょうか。あなたのトレードの世界が、大きく広がるかもしれません。