最先端の機能と業界トップクラスの低コストで、多くの投資家から注目を集めているmoomoo証券。
特に米国株取引に強みを持ち、その高機能なアプリは「神アプリ」とも呼ばれています。
しかし、その華やかなメリットの裏には、口座開設前に知っておくべきいくつかの重要な注意点、つまり「デメリット」が存在することをご存知でしょうか。
この記事では、2025年11月時点の最新情報に基づき、moomoo証券のデメリットを徹底的に深掘りします。
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、良い点だけでなく、弱点もしっかりと理解した上で、あなたの投資スタイルに本当に合っているのかを判断していきましょう。
デメリット①：日本株や投資信託の取扱いが限定的
moomoo証券の最大のデメリットとして挙げられるのが、日本国内の金融商品ラインナップの限定性です。特に、投資の王道である日本株や投資信託をメインに考えている方にとっては、大きな注意点となります。
日本株の取扱い銘柄が少ない
2025年11月現在、moomoo証券でも日本株の取引は可能ですが、その取扱い銘柄数は大手ネット証券（SBI証券や楽天証券など）と比較すると見劣りします。東証プライム市場の主要な大型株はカバーされているものの、中小型株や新興市場の銘柄を取引したい場合には、物足りなさを感じるでしょう。短期的な売買差益を狙うのではなく、日本の優良企業に長期的に投資したいと考えている方にとっては、選択肢の少なさがネックになる可能性があります。
投資信託（投信）の取扱いがない
さらに重要な点として、moomoo証券では投資信託の取扱いがありません。投資信託は、少額から分散投資が始められるため、特に投資初心者や、コツコツと資産形成を目指す方にとっては必須ともいえる金融商品です。全世界株式やS&P500に連動する人気のインデックスファンドなどを購入できないため、「まずは投信から始めたい」と考えている方は、他の証券会社を検討する必要があります。moomoo証券は、あくまで個別株、特に米国株の取引に特化したプラットフォームであると認識しておくことが重要です。
デメリット②：新NISAの使い勝手が発展途上
2024年から始まった新NISA（新しい少額投資非課税制度）は、多くの個人投資家にとって最大の関心事です。moomoo証券も新NISAに対応していますが、その使い勝手はまだ発展途上と言わざるを得ません。
NISA口座での購入対象商品が少ない
moomoo証券のNISA口座で購入できる商品は、主に米国株式・ETFに限られています。前述の通り、日本株の取扱い銘柄が少ないため、NISAの「成長投資枠」を使って日本の個別株に投資したいと考えても、選択肢が非常に狭まってしまいます。また、「つみたて投資枠」の対象となる投資信託の取扱いがないため、非課税メリットを活かした積立投資をしたい方には不向きです。NISA制度を最大限に活用して、幅広い商品に非課税で投資したいのであれば、国内大手ネット証券に軍配が上がります。
制度対応の柔軟性に懸念
NISAは国が定める制度であり、将来的に制度変更が行われる可能性もゼロではありません。その際、SBI証券や楽天証券といった国内での実績が豊富な証券会社は、迅速かつ柔軟な対応が期待できます。一方で、外資系のmoomoo証券は、日本の税制や制度変更への対応スピードが未知数な部分もあります。長期的な資産形成のコアとなるNISA口座だからこそ、安定感や信頼性を重視する方にとっては、この点も一つのデメリットと感じられるかもしれません。
デメリット③：アプリが多機能すぎて初心者には難しい
moomoo証券の取引アプリは、プロのトレーダーも絶賛するほど高機能です。リアルタイムの株価情報、詳細な板情報（Level2データ）、60種類以上のテクニカル指標など、その機能性は他の証券会社を圧倒しています。しかし、この「高機能性」が、初心者にとっては逆にデメリットになることがあります。
情報量が多すぎて混乱する可能性
アプリを開くと、膨大な情報が目に飛び込んできます。株価の気配値、歩み値、関連ニュース、機関投資家の動向など、プロが分析に使うようなデータが満載です。投資経験が豊富な方にとっては宝の山ですが、右も左も分からない初心者にとっては、「どこを見ていいか分からない」「情報が多すぎて混乱する」といった状況に陥りがちです。シンプルな画面で直感的に操作したい、というニーズには必ずしも応えられていないのが現状です。まずは基本的な取引から始めたい初心者の方は、よりシンプルな設計のアプリを提供している証券会社の方が、スムーズに投資をスタートできるかもしれません。
専門用語が多く、学習コストが高い
アプリ内では、「約定分析」「空売りデータ」など、専門的な用語や機能が数多く使われています。これらの機能を使いこなせれば強力な武器になりますが、そのためには一つ一つの意味を理解し、使い方を学ぶ必要があります。つまり、アプリを使いこなすための学習コストが高いのです。手軽にスマホで取引を始めたい、と考えていたのに、アプリの操作方法を学ぶだけで疲弊してしまう、といった事態も考えられます。この点は、moomoo証券が「玄人向け」と言われる所以でもあります。
デメリット④：サポート体制と出金に関する注意点
投資を行う上で、万が一の際のサポート体制や、利益を現金化する際の出金のしやすさは非常に重要です。moomoo証券はこれらの点において、いくつかの注意点があります。
24時間対応ではないカスタマーサポート
moomoo証券のカスタマーサポートは日本語に対応していますが、24時間対応ではありません。米国株の主要な取引時間は日本時間の深夜から早朝にかけてです。もし取引の真っ最中にシステムトラブルや操作に関する緊急の問い合わせが必要になった場合、リアルタイムでサポートを受けられない可能性があります。特に、重要な経済指標発表時など、市場が大きく動くタイミングで迅速なサポートが得られないリスクは、短期トレーダーにとって大きな不安要素となるでしょう。
出金に一手間かかり、即時反映されない
moomoo証券からの出金は、他の国内ネット証券と比較して一手間かかる場合があります。出金指示を出してから、ご自身の銀行口座に着金するまでには通常1〜3営業日ほどかかります。国内証券の一部が提供しているような「即時出金サービス」はないため、「急にお金が必要になったから、すぐに現金化したい」といったニーズには応えられません。また、出金手続きの操作性についても、すべてがシームレスとは言えない部分もあり、慣れるまでは少し戸惑うかもしれません。資金の流動性や手続きの簡便さを重視する方にとっては、この点もデメリットと言えるでしょう。
まとめ：デメリットを理解し、最適な証券会社を選ぼう
今回は、moomoo証券のデメリットに焦点を当てて深掘り解説しました。主なポイントをまとめると以下の通りです。
- 日本株や投資信託の取扱いが少なく、米国株中心のラインナップ
- 新NISAで購入できる商品が限定的で、制度をフル活用しにくい
- アプリがプロ向けで多機能なため、初心者には複雑で難しい
- サポートが24時間対応ではなく、出金にも時間がかかる
これらのデメリットを見ると、moomoo証券は万人におすすめできる証券会社ではないことが分かります。特に、「投資信託でコツコツ積立をしたい方」や「NISAで多様な日本株に投資したい方」、「とにかくシンプルな操作で投資を始めたい初心者の方」は、他の証券会社を検討した方が良いかもしれません。
一方で、これらのデメリットを許容できる「米国株の短期〜中期トレードをメインに行う中上級者」にとっては、moomoo証券の低コストで高機能な取引環境は、他には代えがたい強力な武器となります。
メリットとデメリットの両方を正しく理解することが、後悔しない証券会社選びの第一歩です。moomoo証券のメリットや、他のユーザーからの評判・口コミも踏まえて総合的に判断したい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
【2025年最新】moomoo証券の評判・口コミを徹底解説！口座開設前に知るべきメリット・デメリットを完全網羅
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