ヒルトン・オナーズのポイント、頑張って貯めたはいいものの、どう使うのが一番お得なのか悩んでいませんか。
予約画面に出てくる「ポイント&マネー」という選択肢。
現金と組み合わせられるのは便利そうだけど、全額ポイントで支払うのと比べて、果たして本当にお得なのでしょうか。
実は、この選択を誤ると、せっかく貯めたポイントの価値を半減させてしまう可能性もあるのです。
この記事では、2025年12月時点の情報に基づき、「ポイント&マネー」と「全額ポイント払い」の損益分岐点を明らかにし、あなたのポイント価値を最大化する戦略を徹底解説します。
次の旅行で後悔しないために、ぜひ最後までご覧ください。
ヒルトンオナーズのポイント利用方法の基本
まず、ヒルトン・オナーズポイントを使った宿泊予約の選択肢について、基本をおさらいしておきましょう。主な使い方は「全額ポイント払い」と、本記事のテーマである「ポイント&マネーE」の2種類です。
全額ポイントでの無料宿泊(Standard Room Rewards)
最も基本的な使い方が、すべての宿泊料金をポイントで支払う「全額ポイント払い」です。世界中のヒルトン・ポートフォリオ内のホテル(コンラッド、LXR、ウォルドーフ・アストリア、ヒルトンなど)で、スタンダードルームに空室があれば、ブラックアウト(特典除外日)なしで予約できます。
特徴的なのは、必要ポイント数が固定ではない「ダイナミックプライシング制」であること。ホテルの宿泊料金、時期、需要に応じて必要ポイント数が変動します。そのため、同じホテルでも日によって必要ポイント数が大きく異なるのです。
また、ヒルトン・オナーズの上級会員(シルバー、ゴールド、ダイヤモンド)は、全額ポイント払いで5泊以上予約すると、5泊目が無料になる「5th Night Free」という非常に強力な特典を利用できます。これは4泊分のポイントで5泊できることを意味し、長期滞在を計画している場合には絶対に活用したい制度です。
ポイント&マネー(Points & Money Rewards)
「ポイント&マネー」は、その名の通り、宿泊料金の一部をポイントで、残りを現金で支払う方法です。予約時にスライダーが表示され、最低5,000ポイントから1,000ポイント単位で、使用するポイント数と現金支払額のバランスを自由に調整できます。
この柔軟性が最大のメリットです。
- 手持ちのポイントだけでは全額ポイント払いに届かない場合
- 次の旅行のためにポイントを温存しておきたい場合
- ポイントの価値が低い日なので、現金と組み合わせて支払いたい場合
上記のような状況で非常に役立ちます。ただし、この支払い方法では「5th Night Free」特典は適用されないため、5連泊以上する際は注意が必要です。
その他の使い方(交換など)は本当にお得?
ポイントは宿泊以外にも、航空会社のマイルへの交換やオンラインショッピングにも利用できます。しかし、これらの使い方は、一般的にポイントの交換レートが著しく低く、1ポイントあたりの価値が0.2円以下になってしまうケースがほとんどです。特別な理由がない限り、ポイントは宿泊に利用するのが最も価値を高く保てる、賢い使い方と言えるでしょう。
「ポイント&マネー」と「全額ポイント払い」の損益分岐点は?
では、いよいよ本題です。どちらの支払い方法がお得なのかを判断するための鍵は「ポイント単価(1ポイントあたりの価値)」を計算することにあります。このシンプルな計算で、あなたのポイントの価値が明確になり、損か得かを客観的に判断できます。
損得を分ける「ポイント単価」の計算方法
ポイント単価は、以下の計算式で算出できます。
ポイント単価 = 宿泊料金(税・サービス料込) ÷ 全額ポイント払いに必要なポイント数
例えば、ある日の宿泊料金が50,000円で、全額ポイント払いには100,000ポイントが必要な場合、ポイント単価は「50,000円 ÷ 100,000ポイント = 0.5円/ポイント」となります。
「ポイント&マネー」を利用する場合は、少し計算が異なります。
ポイント単価 = (宿泊料金 – 現金支払額) ÷ 使用するポイント数
この計算で出てきたポイント単価が高ければ高いほど、ポイントをお得に使えていることになります。
【具体例】ROKU KYOTOでのシミュレーション
具体的な例で考えてみましょう。京都のラグジュアリーホテル「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」のある日の料金をシミュレーションしてみます。
- 宿泊料金(現金): 150,000円
- 全額ポイント払い: 110,000ポイント
この場合のポイント単価を計算すると、
150,000円 ÷ 110,000ポイント = 約1.36円/ポイント
となります。これは非常に高いポイント単価です。
ここで「ポイント&マネー」のスライダーを動かしてみましょう。
- パターンA: 50,000ポイント + 86,000円
この場合のポイント単価は、(150,000円 – 86,000円) ÷ 50,000ポイント = 1.28円/ポイント となります。
このように、ポイント単価を比較することで、どの支払い方法が現時点で最も価値が高いかを判断できます。このケースでは、全額ポイントで支払うのが最もお得な選択と言えます。
損益分岐点の目安は「ポイント単価0.5円」
ヒルトン・オナーズポイントの価値は、一般的に1ポイントあたり0.5円程度が目安とされています。私も様々なホテルでポイントを利用してきましたが、この「0.5円」という基準は非常に実用的だと感じています。
したがって、損益分岐点の考え方は以下のようになります。
- ポイント単価が0.5円以上の場合: ポイントを利用して支払うのがお得(特に1.0円を超える場合は迷わずポイント利用を推奨)
- ポイント単価が0.5円未満の場合: 現金で支払った方がお得。ポイントは別の機会(より単価が高くなる日)のために温存するのが賢明
予約の際には必ずポイント単価を計算し、「0.5円」を基準に判断する癖をつけることで、ポイントの価値を最大限に引き出すことができます。
「ポイント&マネー」を戦略的に使う3つの方法
ポイント単価の重要性を理解した上で、「ポイント&マネー」をより戦略的に活用する3つの方法をご紹介します。状況に応じて使い分けることで、あなたのホテル予約はもっとスマートになります。
1. 手持ちのポイントが足りない時に活用する
最もシンプルかつ強力な使い方がこれです。「あと少しで全額ポイント払いに届くのに…」という状況はよくあります。例えば、100,000ポイントが必要なホテルに対し、手持ちが80,000ポイントしかない場合。ポイント単価が高い日であれば、諦めて全額現金で支払うのは非常にもったいないです。
このような時に「ポイント&マネー」を使い、80,000ポイントと残りの現金を支払うことで、ポイントを無駄にすることなく、現金支出も抑えることができます。ポイントを塩漬けにせず、価値の高いタイミングで有効活用するために、「ポイント&マネー」は欠かせない選択肢です。
2. ポイント単価が微妙な日(0.5円前後)に調整弁として使う
ポイント単価が0.5円前後で、全額ポイントで使うべきか迷うような日もあります。そんな時は、「ポイント&マネー」のスライダーを動かして、自分が納得できるバランスを探るのがおすすめです。
例えば、「現金はあまり使いたくないけど、ポイントも使いすぎたくない」という場合、半分の50,000ポイントだけを使い、残りを現金で支払う、といった調整が可能です。自分の旅行予算やポイント残高に応じて柔軟に対応できるのが、「ポイント&マネー」の隠れた魅力です。
3. 「5泊目無料特典」が使えない短期滞在で活用する
前述の通り、4泊以下の滞在では「5th Night Free」特典は利用できません。一方で、長期休暇が取りにくい日本のトラベラーにとっては、2〜3泊の旅行がメインになることも多いでしょう。
もし5連泊を計画しているなら、問答無用で「全額ポイント払い」が最強です。しかし、4泊以下の滞在であれば、「ポイント&マネー」も対等な選択肢として浮上します。特にポイント単価がそれほど高くない日程であれば、一部を現金で支払ってポイントの消費を抑え、次の高単価で使える旅行のために温存しておく、という戦略が非常に有効になります。
効率的にポイントを貯めるなら「ヒルトンアメックス」が最強の選択肢
ここまでポイントのお得な使い方を解説してきましたが、「そもそも、そんなにたくさんのポイントをどうやって貯めるの?」という疑問が湧いてくるかと思います。結論から言うと、ヒルトン系列のホテルに頻繁に宿泊する方にとって、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード(通称:ヒルトンアメックス)を持つことが最も効率的な答えです。
日常決済やホテル利用で驚くほどポイントが貯まる
ヒルトンアメックスの最大の魅力は、その圧倒的なポイント還元率です。カードは2種類あり、それぞれ以下のようにポイントが貯まります。
- ヒルトンアメックス通常カード(年会費16,500円):
- 日常利用: 100円 = 2ポイント
- ヒルトン系列での利用: 100円 = 3ポイント
- ヒルトンアメックスプレミアムカード(年会費66,000円):
- 日常利用: 100円 = 3ポイント
- ヒルトン系列での利用: 100円 = 7ポイント
特にプレミアムカードの場合、スーパーやコンビニでの買い物でも100円あたり3ポイントが貯まるため、意識せずとも面白いようにポイントが積み上がっていきます。私もプレミアムカードをメインで利用していますが、気づいた頃には海外のラグジュアリーホテルに無料宿泊できるほどのポイントが貯まっている、という体験を何度もしています。
カードを持つだけで上級会員「ゴールドステータス」に
通常、年間40泊または20滞在しないと得られないヒルトン・オナーズの「ゴールドステータス」が、ヒルトンアメックスを持つだけで無条件に付与されます。この特典の価値は計り知れません。
ゴールドステータスの主な特典:
- 朝食無料(会員本人+同伴者1名)
- お部屋のアップグレード(空室状況による)
- レイトチェックアウト
- 獲得ポイント80%ボーナス
特に朝食無料は大きなメリットで、ホテルによっては2名で10,000円以上の価値があります。ポイントの価値だけでなく、滞在そのものの満足度を劇的に向上させてくれるのが、このゴールドステータスです。
さらに、プレミアムカードであれば、年間200万円のカード利用で最上級の「ダイヤモンドステータス」を獲得でき、エグゼクティブラウンジへのアクセス権などが手に入ります。
より詳しい情報と最もお得な入会方法
「通常カードとプレミアムカード、結局どっちがいいの?」と迷われる方も多いでしょう。あなたの旅行スタイルや年間のカード利用額によって、最適なカードは異なります。
その判断に役立つよう、私の実体験を基に2枚のカードを徹底比較し、後悔しない選び方を解説した「ヒルトンアメックス完全ガイド記事」を用意しました。ぜひ、そちらも合わせてご覧ください。
→【2025年最新】ヒルトンアメックス完全ガイドで後悔しない選び方を見てみる
また、当サイト経由で最もお得な紹介プログラムを通じてカードを発行したい方は、以下のフォームにメールアドレスをご入力ください。自動返信メールにて、申し込み用の限定URLをお送りします。
まとめ:ポイント単価を制する者がヒルトンを制する
今回は、ヒルトン・オナーズの「ポイント&マネー」と「全額ポイント払い」の損益分岐点について解説しました。
重要なポイントをまとめます。
- 支払い方法の損得は「ポイント単価」を計算して判断する。
- 損益分岐点の目安は「ポイント単価0.5円」。これを上回ればポイント利用がお得。
- 5泊以上の連泊なら「全額ポイント払い」の5泊目無料特典が圧倒的にお得。
- ポイントが足りない時や、4泊以下の滞在では「ポイント&マネー」が戦略的な選択肢になる。
そして、これらのポイント戦略を最大限に活かすためには、効率的にポイントを貯められるヒルトンアメックスが不可欠です。
カードを持つだけで得られるゴールドステータスの特典を享受しつつ、賢くポイントを貯めて、お得に使う。このサイクルを回すことで、あなたのホテルライフは間違いなく数ランクアップします。
ぜひ、ご自身の旅行スタイルに合ったカードを選び、賢いポイント活用でワンランク上の旅を実現してください。