海外送金や多通貨口座として非常に便利なWISE(ワイズ)。
しかし、いざ使おうとした時に「アプリが起動しない」「なぜかログインできない」といったトラブルに見舞われると、焦ってしまいますよね。
特に、急いで送金したい時や海外で支払いが必要な場面では、一刻も早く解決したいものです。
この記事では、2025年12月時点の情報に基づき、WISEアプリが起動しない・ログインできないといった状況に陥った際に、ご自身で原因を切り分け、解決するための具体的な手順を網羅的に解説します。
基本的なチェック項目から、少し踏み込んだ対処法まで順を追って説明するので、この記事を読みながら落ち着いて一つずつ試してみてください。
きっと、あなたのWISEが再びスムーズに動き出すはずです。
まずは基本から!WISEアプリが起動しない・ログインできない時の5つの初期チェック
WISEアプリのトラブルが発生した際、多くの場合、基本的な環境や設定を見直すことで解決します。専門的な対処法を試す前に、まずは以下の5つの項目を確認してみましょう。簡単ながらも効果的な方法ばかりなので、上から順に試してみてください。
1. インターネット接続の確認(Wi-Fiとモバイルデータ)
最も基本的で、かつ見落としがちなのがインターネット接続です。WISEアプリはオンラインで動作するため、安定した通信環境が不可欠です。
- Wi-Fiの確認: Wi-Fiに接続している場合、ルーターの電源を入れ直したり、他のデバイスでインターネットに接続できるか確認したりしてみましょう。公共のWi-Fiなど、接続が不安定な環境では、ログインに失敗することがあります。
- モバイルデータの確認: モバイルデータ通信を利用している場合、電波状況が良い場所に移動してみてください。また、スマートフォンの設定でモバイルデータ通信がオフになっていないか、通信速度制限にかかっていないかも確認が必要です。一度Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信だけで接続してみる、またはその逆を試すことで、どちらの回線に問題があるのかを切り分けることができます。
2. WISEのサーバー障害・メンテナンス情報を確認する
ご自身の環境に問題がない場合、WISE側のサーバーで障害が発生していたり、メンテナンスが行われていたりする可能性があります。このような場合、ユーザー側でできることはなく、復旧を待つしかありません。
- 公式サイトやSNSを確認: WISEは、システム障害や計画的なメンテナンスがある場合、公式サイトのステータスページや公式X(旧Twitter)アカウントで情報を発信することがあります。「WISE 障害」「WISE メンテナンス」などで検索してみるのも有効です。他のユーザーも同様の問題を報告している場合、サーバー側の問題である可能性が高いでしょう。
3. アプリとOSを最新バージョンにアップデートする
古いバージョンのアプリやOSを使い続けていると、セキュリティ上の脆弱性やバグが原因で、WISEアプリが正常に動作しなくなることがあります。特に、WISE側でセキュリティアップデートが行われた際に、古いアプリではログインできなくなるケースは少なくありません。
- アプリのアップデート: App Store(iPhone)またはGoogle Play Store(Android)を開き、WISEアプリのページで「アップデート」ボタンが表示されていないか確認してください。常に最新バージョンを保つことを心がけましょう。
- OSのアップデート: スマートフォンの「設定」から、OS(iOSやAndroid)が最新の状態になっているかを確認し、アップデートがあれば適用してください。OSのアップデートは、アプリの動作安定性にも大きく関わります。
4. デバイスの再起動
「とりあえず再起動」は、多くのデジタルトラブルにおける古典的かつ効果的な解決策です。長時間スマートフォンを使い続けていると、メモリ上に不要なデータが溜まり、アプリの動作が不安定になることがあります。デバイスを再起動することで、システムがリフレッシュされ、問題が解消される可能性があります。WISEアプリが起動しない、動作が重いといった場合に、まず試してみる価値のある方法です。
5. アプリのキャッシュをクリアする(Androidの場合)
Androidデバイス限定の方法ですが、アプリのキャッシュ(一時ファイル)が破損したり、溜まりすぎたりして動作不良の原因となることがあります。キャッシュをクリアすることで、アプリの動作が軽快になり、ログインの問題が解決する場合があります。
- キャッシュのクリア手順:
- スマートフォンの「設定」を開きます。
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップします。
- インストールされているアプリの一覧から「WISE」を選択します。
- 「ストレージとキャッシュ」をタップします。
- 「キャッシュを削除」をタップします。(「データを削除」は最終手段であり、ログイン情報などがリセットされるため、まずはキャッシュ削除から試してください)
これらの初期チェックで解決しない場合は、次のセクションで紹介するログイン情報に関するトラブルシューティングに進みましょう。
ログイン情報が原因?パスワードと2段階認証のトラブルシューティング
基本的なチェック項目を試してもWISEアプリにログインできない場合、問題はログイン情報そのものにある可能性が高いです。パスワードの入力ミスや、セキュリティを強化するための2段階認証がうまく機能していないケースが考えられます。ここでは、ログイン情報に起因する問題の解決策を深掘りしていきます。
1. パスワードの入力ミスと再設定方法
単純なことですが、パスワードの入力ミスはログイン失敗の最も一般的な原因です。以下の点を確認してみてください。
- 大文字と小文字、記号の確認: パスワードは一文字でも違うと認証されません。特に大文字・小文字は正確に区別して入力されているか、全角モードになっていないかを確認しましょう。
- 自動入力機能の見直し: ブラウザやOSのパスワード管理機能を使っている場合、古いパスワードが保存されている可能性があります。一度手動で入力し直してみてください。
それでもログインできない場合や、パスワードを忘れてしまった場合は、ためらわずに再設定を行いましょう。
パスワードの再設定手順:
- WISEアプリのログイン画面で、「パスワードをお忘れですか?」をタップします。
- 登録したメールアドレスを入力し、送信します。
- WISEからパスワード再設定用のリンクが記載されたメールが届きます。
- メール内のリンクをクリックし、画面の指示に従って新しいパスワードを設定します。
この際、セキュリティのため、過去に使用したパスワードや他のサービスで使っているパスワードの使い回しは避けるようにしましょう。
2. 2段階認証(SMS、認証アプリ)が届かない場合の対処法
WISEでは、セキュリティ強化のために2段階認証が必須となっています。パスワード入力後、SMSや認証アプリに送られる確認コードの入力が求められますが、このコードが届かないというトラブルも頻繁に発生します。
- SMSでコードが届かない場合:
- 電波状況の確認: 電波の届きにくい場所にいるとSMSを受信できません。電波の良い場所に移動して再度試みてください。
- 迷惑メールフィルターの確認: 携帯キャリアの設定で、海外からのSMSを拒否する設定になっていないか確認してください。
- 「音声通話でコードを受け取る」を試す: SMSが届かない場合、音声通話でコードを通知してもらうオプションを選択できる場合があります。
- 認証アプリ(Google Authenticatorなど)で問題がある場合:
- デバイスの時刻設定: 認証アプリのワンタイムパスワードは時刻に依存しています。スマートフォンの時刻がずれていると、正しいコードが生成されません。「設定」から日付と時刻を「自動設定」にしているか確認してください。
- バックアップコードの使用: WISEの2段階認証を設定した際に、緊急用のバックアップコードが発行されているはずです。これを安全な場所に保管していれば、認証アプリが使えない場合でもログインできます。
2段階認証の方法を複数設定しておくと、片方が使えない時に別の方法でログインできるため、非常に安心です。まだ設定していない方は、ログインできるようになったらすぐに設定を見直しましょう。
3. 複数デバイスでのログインとセキュリティロック
WISEは、セキュリティ上の理由から、短時間に複数の異なるデバイスや場所からログイン試行が繰り返されると、アカウントを一時的にロックすることがあります。例えば、普段使っているスマートフォンと、旅行先のPCで立て続けにログインを試みた場合などが該当します。
この場合、しばらく時間(通常は数時間)を置いてから、普段利用している信頼できるデバイスで再度ログインを試みてください。それでも解決しない場合は、アカウントがロックされている可能性があるため、次のセクションで紹介する「アカウントロックの解除手順」を参考に、サポートへの問い合わせを検討する必要があります。
それでも解決しない場合の上級者向け対処法
基本的なチェックとログイン情報の見直しを行っても問題が解決しない場合、より根本的な原因が潜んでいる可能性があります。ここでは、アプリの再インストールやアカウントのロックなど、少し踏み込んだ状況に対する対処法を解説します。手順を間違えると状況が悪化する可能性もあるため、慎重に進めてください。
1. アプリの再インストール(正しい手順と注意点)
アプリ内部のファイルが破損している場合、再インストールが最も効果的な解決策となります。ただし、単に削除して再度インストールするだけでは不十分な場合があります。
正しい再インストールの手順:
- WISEアプリをデバイスから完全に削除(アンインストール)する。
- デバイスを再起動する。この手順を挟むことで、中途半端に残ったキャッシュや関連ファイルがクリーンになります。
- App StoreまたはGoogle Play Storeから、最新版のWISEアプリを再度インストールする。
- アプリを開き、改めてログインを試みる。
注意点: 再インストールを行うと、アプリ内に保存されていた一時的な設定(Face ID/Touch IDでのログイン設定など)はリセットされます。再度ログインし、設定をやり直す必要があります。アカウント情報自体が消えるわけではないので、その点はご安心ください。
2. アカウントがロック・利用停止された場合の確認と解除手順
複数回のログイン失敗や、WISEの利用規約に抵触する可能性のある取引(例:暗号資産取引所への直接送金など、WISEが禁止している用途での利用)が検知されると、セキュリティシステムが作動し、アカウントが一時的または恒久的にロック(利用停止)されることがあります。
アカウントロックの兆候:
- 正しいパスワードを入力しても「アカウントが無効です」といったメッセージが表示される。
- ログイン後に特定の機能(送金など)が利用できなくなっている。
- WISEからアカウントの確認を求めるメールが届いている。
このような状況に陥った場合、ユーザー自身で解決することは困難です。速やかにWISEのサポートセンターに連絡する必要があります。
サポートへの連絡手順:
- WISEのヘルプセンターにアクセスします。
- 「お問い合わせ」セクションを見つけ、自分の状況に最も近いカテゴリーを選択します。
- 本人確認のため、登録したメールアドレスや氏名、場合によっては身分証明書の写真などを求められます。
- 状況を具体的に説明し、アカウントのロック解除を依頼します。いつ、どのような操作をしていて問題が発生したかを詳細に伝えると、スムーズに調査が進みます。
WISEは金融機関であるため、セキュリティチェックは非常に厳格です。解除には数日から数週間かかる場合もあるため、根気強く対応しましょう。
3. VPNやセキュリティソフトの影響を確認する
見落としがちですが、VPN(仮想プライベートネットワーク)や、強力なセキュリティソフト、広告ブロッカーなどがWISEアプリの通信を妨げているケースがあります。
- VPNの利用: VPNを利用して海外のサーバー経由でアクセスしている場合、WISEのセキュリティシステムが不正アクセスと誤認することがあります。ログインできない場合は、一度VPNをオフにしてから試してみてください。
- セキュリティソフト/広告ブロッカー: スマートフォンにインストールしているセキュリティ対策アプリや広告ブロックアプリが、WISEの通信を遮断していないか確認してください。一時的にこれらのアプリを無効にして、ログインできるか試してみる価値はあります。
これらの上級者向け対処法を試しても解決しない場合は、ご自身の環境に特殊な問題があるか、WISE側のシステムに何らかの不具合がある可能性が高いです。最終的にはWISEのサポートに頼ることになりますが、その前にできる限りの手を尽くしておくことが重要です。
トラブルを未然に防ぐためのWISE活用術と今後の対策
ここまで、WISEアプリでトラブルが発生した際の対処法を解説してきましたが、最も理想的なのは、そもそもトラブルに遭わないことです。日頃から少し意識を変えるだけで、多くの問題を未然に防ぐことができます。このセクションでは、より安全かつ快適にWISEを使い続けるための、プロアクティブな対策と活用術をご紹介します。
1. 定期的なパスワードの見直しとセキュリティ強化
ログインできなくなる原因の一つに、パスワードの失念や流出があります。これを防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。
- 推測されにくいパスワードを設定する: 生年月日や簡単な単語の組み合わせは避け、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた、長くて複雑なパスワードを設定しましょう。パスワード管理ツールを利用するのも一つの手です。
- 定期的なパスワード変更: 3ヶ月に一度など、定期的にパスワードを変更することで、万が一どこかから情報が漏洩した際のリスクを低減できます。
2. 複数の2段階認証方法を設定しておく重要性
「2段階認証のコードが届かない」というトラブルは非常に多いです。これを回避するために、WISEでは複数の認証方法を設定できます。これを活用しない手はありません。
- 認証アプリとSMSの両方を設定する: 基本はセキュリティ強度の高い認証アプリ(Google Authenticatorなど)を使い、認証アプリが使えない緊急時(スマートフォンの機種変更時など)のために、予備としてSMS認証も有効にしておきましょう。
- バックアップコードを安全に保管する: 2段階認証を設定する際に発行されるバックアップコードは、いわば最後の命綱です。これを印刷して財布に入れておく、あるいはパスワードマネージャーに安全に保管しておくなど、オンラインとは別の場所に保存しておくことで、あらゆる認証手段を失った場合でもアカウントにアクセスできます。
これらの設定は、ログインできる時にしか行えません。トラブルが起きてから後悔しないよう、今すぐご自身のWISEアカウントのセキュリティ設定を見直してみてください。
3. WISEのサポートへ問い合わせる際の準備とコツ
最終的にサポートに頼る場合でも、準備が整っているかどうかで解決までのスピードが大きく変わります。
- 状況を具体的に記録しておく: いつから問題が発生しているか、どのようなエラーメッセージが表示されるか(スクリーンショットがあれば最適)、直前にどのような操作をしたか、試した解決策は何か、などをメモしておきましょう。
- 本人確認情報を準備しておく: 登録メールアドレス、氏名、住所、生年月日、そして場合によってはパスポートや運転免許証などの本人確認書類がすぐに提示できるようにしておくと、やり取りがスムーズになります。
これからWISEを使い始める方や、登録方法から改めて確認したいという方は、下のガイド記事が非常に参考になります。アカウント開設から初期設定、最初の送金までを画像付きで丁寧に解説しているので、ぜひご覧ください。
【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!手数料を抑えるコツも紹介
この記事を参考に正しい手順でアカウントを作成・設定しておくことが、将来のトラブルを避ける第一歩となります。
まとめ:落ち着いた対処でWISEを快適に取り戻そう
今回は、WISEアプリが起動しない、またはログインできないといったトラブルの原因と、その解決策を段階的に解説しました。
多くの場合、以下の基本的なステップで問題は解決します。
- インターネット接続の確認
- アプリとOSのアップデート
- デバイスの再起動
- パスワードの再確認と再設定
- 2段階認証の方法を見直す
これらで解決しない場合でも、アプリの再インストールや、VPN設定の見直し、そして最終手段としてのサポートへの問い合わせなど、打つ手は残されています。重要なのは、焦らずに一つずつ原因を切り分け、適切な対処法を試すことです。
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この記事が、あなたのWISEライフをよりスムーズで快適なものにする一助となれば幸いです。