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【Google Classroomアップデート】公開ノートブックが課題に使える!NotebookLM連携がさらに進化

本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の記事を元に、日本のGoogle WorkspaceユーザーおよびGoogle Workspaceに興味がある方々に向けて、2025年12月2日に公開された情報を分かりやすく解説したものです。

教育現場でのAI活用が加速する中、Googleが提供するAIノートブックツール「NotebookLM」に注目が集まっています。
資料を読み込ませるだけで、AIが要約したり、クイズを作ったり、対話形式で教えてくれたりするこのツールは、先生と生徒双方にとって強力な学習パートナーとなりつつあります。

先日、Google ClassroomでこのNotebookLMを作成・課題として配布できる機能が追加されましたが、今回さらに便利なアップデートが発表されました。
先生方が、自分で作成したノートブックだけでなく、「一般公開されているノートブック(パブリックノートブック)」も課題として生徒に配布できるようになったのです。

これにより、世界中の教育者が作成した優れた教材や、Googleが提携する高品質な学習コンテンツを、そのまま授業に取り入れることが可能になります。
先生方の教材準備の負担を減らしつつ、生徒たちにより多様で質の高い学びを提供できるこの新機能。
今回は、その詳細と活用メリットについて詳しく解説していきます。

何が変わるのか?「世界中の知」を教室へ

これまでのGoogle ClassroomとNotebookLMの連携では、先生自身が所有・作成したノートブックしか課題として割り当てることができませんでした。
つまり、教材として使うためには、まず先生が自分で資料を集め、NotebookLMに読み込ませてノートブックを作る必要があったのです。

今回のアップデートにより、この制限がなくなります。
先生は、URLで共有されている「公開ノートブック」を、そのままGoogle Classroomの課題に添付できるようになります。

例えばこんな使い方ができます:

  • OpenStaxの教材を活用:
    Googleは、無料のオープン教材を提供する「OpenStax」と提携しています。OpenStaxが公開している高品質な教科書や学習資料をベースにしたノートブックを、そのまま理科や社会の授業の課題として生徒に配布できます。

  • 他の先生とのシェア:
    同じ学校の他の先生や、教育コミュニティで共有されている優れた公開ノートブックを見つけたら、それを自分のクラスの生徒たちにもすぐに体験させることができます。

3つの大きなメリット

この機能拡張は、教育現場に以下の3つのメリットをもたらします。

  1. 教材準備の時間を大幅短縮
    ゼロから教材を作る必要がなくなります。すでに存在する質の高い公開ノートブックを活用することで、授業準備にかかる時間を短縮し、生徒一人ひとりへの指導など、より重要な業務に時間を割くことができます。

  2. 学習コンテンツの質と幅の拡大
    自分一人では作成が難しいような、専門的な内容や豊富な資料に基づいたノートブックを利用できます。生徒たちは、より深く、幅広い知識に触れる機会を得られます。

  3. AI活用のハードル低下
    「AIを使って教材を作るのは難しそう…」と感じている先生でも、まずは公開されている優れたノートブックを使うことから始められます。AIツールの便利さを体験する入り口として最適です。

利用のための条件と手順

この機能を利用するためには、管理者とエンドユーザー(先生・生徒)双方でいくつかの準備が必要です。

  • 管理者の方へ
    この機能を利用するには、先生と生徒が所属するグループまたは組織部門(OU)に対して、「NotebookLM」サービスが「オン(有効)」に設定されている必要があります。管理コンソールから設定を確認してください。

  • エンドユーザー(先生)の方へ
    管理者がNotebookLMを有効にしていれば、Google Classroomの課題作成画面から、通常のファイル添付と同じように公開ノートブックのリンクを追加できるようになります。
    具体的な手順については、Googleのヘルプセンターに詳しいガイドがありますので、そちらもあわせてご参照ください。

展開スケジュールと対象エディション

展開スケジュール:
即時リリース(Rapid Release)および計画的リリース(Scheduled Release)の両ドメインにおいて、2025年12月1日より段階的に展開が始まっています。
機能が表示されるまでには、最大で15日程度かかる場合があります。

利用可能なエディション:

  • Google Workspace for Education Fundamentals

  • Google Workspace for Education Standard

  • Google Workspace for Education Plus

無料版であるEducation Fundamentalsでも利用可能な点は、多くの学校にとって非常に嬉しいポイントです。

まとめ:AIと共に広がる学びの可能性

Google ClassroomとNotebookLMの連携強化は、教育における「シェア」の文化を加速させるものです。
先生一人の力だけでなく、世界中の教育リソースを活用して、目の前の生徒たちに最高の学びを届ける。
AIはそのための架け橋となります。

もし、まだNotebookLMを授業で使ったことがない先生がいらっしゃれば、まずは公開されているノートブックを探してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
きっと、新しい授業のアイデアが見つかるはずです。