Lovableを使って画期的なWebアプリケーションを開発したものの、「xxx.lovable.app」という初期ドメインのままで公開していませんか。
本格的なサービスとしてユーザーに信頼してもらうためには、独自のドメイン名は不可欠です。
しかし、「ドメイン設定」「DNSの連携」と聞くと、少し難しそうだと感じる方も多いかもしれません。
ご安心ください。
この記事では、AIアプリビルダーLovableで作成したアプリに、お名前.comやXserverドメインなどで取得した独自ドメインを接続する手順を、初心者の方にも分かりやすく一から解説します。
この記事を最後まで読めば、DNS設定への苦手意識がなくなり、誰でも簡単にご自身のサービスをオリジナルドメインで公開できるようになります。
なぜLovableアプリに独自ドメインを設定するべきなのか?
Lovableは手軽にアプリを公開できる便利なプラットフォームですが、本格的なサービス運用を目指すなら、独自ドメインの設定は避けて通れません。その理由は主に3つあります。
信頼性とブランドイメージの向上
ユーザーがサービスを利用する際、URLは最初に目にする情報の一つです。example.comのような独自のドメイン名は、myservice.lovable.appのような共有ドメインに比べて、格段にプロフェッショナルで信頼性の高い印象を与えます。これは、サービスが真剣に運営されており、長期的な継続性があることの証明にもなります。独自のブランドを構築し、ユーザーに安心して利用してもらうための第一歩が、独自ドメインの導入なのです。
SEO(検索エンジン最適化)におけるメリット
検索エンジンは、独自ドメインを持つウェブサイトを高く評価する傾向にあります。長期間にわたって一つのドメインで質の高いコンテンツを提供し続けることで、ドメイン自体の評価(ドメインオーソリティ)が蓄積されていきます。これにより、検索結果で上位に表示されやすくなるという大きなメリットが生まれます。将来的に多くのユーザーを検索流入から獲得したいのであれば、早期に独自ドメインへ切り替えることが重要です。
将来的なプラットフォーム移行の自由度
Lovableは非常に強力なツールですが、サービスの成長に伴い、将来的にVercelやAWSなど、他のホスティング環境へ移行する可能性も考えられます。その際、最初から独自ドメインで運用していれば、サーバーの引っ越しを行ってもユーザーがアクセスするURLを変更する必要がありません。ブックマークや被リンクを失うことなく、スムーズな移行が可能です。これは、ビジネスの柔軟性と拡張性を確保する上で非常に重要なポイントと言えるでしょう。
Lovableで独自ドメインを設定するための事前準備
独自ドメインの設定作業をスムーズに進めるために、あらかじめ2つの準備をしておきましょう。どちらも難しいものではないので、一つずつ確認していきましょう。
1. LovableをProプラン以上にアップグレードする
2025年12月時点で、Lovableのカスタムドメイン接続機能はProプラン以上で提供されています。無料のFreeプランでは利用できないため、まずはアカウントをアップグレードする必要があります。
Proプランにすることで、独自ドメイン設定のほかにも、プロジェクトを非公開にできる「Privateプロジェクト」や、クレジットの繰り越しなど、本格的な開発に役立つ多くの機能が解放されます。月額25ドルから利用でき、あなたのビジネスを加速させるための投資として非常に価値が高いです。
まだLovableを試したことがない方は、まずは無料プランからでも始められます。以下のリンクからサインアップして、AIによるアプリ開発の未来を体験してみてください。
>>Lovable公式サイトで無料アカウントを作成する
Lovableの料金プランや機能、基本的な使い方に関するより詳しい情報については、当サイトの完全ガイド記事で徹底解説しています。プラン選択の参考にぜひご覧ください。
>>【2025年完全版】Lovable(ラバブル)とは?AIでWebアプリを自動生成する使い方・料金・特徴を徹底解説
2. 独自ドメインを取得する
次に、Webサイトの住所となるドメイン名を取得します。日本では「お名前.com」や「Xserverドメイン」といったサービスが有名で、手頃な価格で簡単にドメインを取得できます。
- お名前.com: 国内最大級のドメイン登録サービス。キャンペーンを頻繁に実施しており、安価に取得できる場合があります。
- Xserverドメイン: レンタルサーバーで有名なXserverが運営。シンプルな管理画面と安定したサービスが特徴です。
ドメイン名を決める際は、「短く」「覚えやすく」「サービス内容を表現している」ものを選ぶのがポイントです。.com .jp のような定番のドメインから、.dev .app .ai といったモダンなドメインまで様々なので、ご自身のブランドイメージに合ったものを選びましょう。
【図解】Lovableに独自ドメインを接続する全手順
準備が整ったら、いよいよドメインの接続作業に入ります。Lovable側での設定と、ドメイン管理サービス側での設定の2ステップで完了します。ここでは、一般的な流れを解説します。
ステップ1: Lovable側でカスタムドメインを登録する
まず、Lovableのプロジェクト設定画面で、使用したいドメイン名を登録します。
- Lovableのダッシュボードで、ドメインを設定したいプロジェクトを選択します。
- 画面左のメニューから「Settings」>「Domains」タブを開きます。
- 「Add Domain」ボタンを押し、取得した独自ドメイン名(例:
example.com)を入力して、「Continue」をクリックします。 - 画面にDNSレコードの情報(AレコードやCNAMEレコードの値)が表示されます。この値を次のステップで使うので、ページを開いたままにするか、テキストエディタなどにコピーしておきましょう。
この時点では、まだドメインは有効になっていません。次のDNSレコード設定が完了して初めて、ドメインがLovableのサーバーに正しく紐づけられます。
ステップ2: ドメイン管理サービスでDNSレコードを設定する
次に、ドメインを取得したサービス(お名前.comやXserverドメインなど)の管理画面で、DNSレコードの設定を行います。
お名前.comの場合:
- お名前.com Naviにログインし、「ドメイン設定」>「ネームサーバーの設定」>「DNS関連機能の設定」へ進みます。
- 設定したいドメインを選択し、「DNSレコード設定を利用する」の「設定する」ボタンをクリックします。
- ホスト名、TYPE、VALUE、TTLなどの入力欄が表示されます。ここに、先ほどLovableの画面で確認したレコード情報を正確に入力します。
- TYPEは「A」や「CNAME」を選択します。
- VALUEには、Lovableから指定されたIPアドレスやドメイン名を入力します。
- ホスト名は、サブドメイン(例: www)を指定する場合に入力します。ルートドメイン(例: example.com)の場合は空欄または「@」を入力します。
- 入力が完了したら、「追加」ボタンを押し、画面下部の「確認画面へ進む」>「設定する」で変更を保存します。
Xserverドメインの場合:
- Xserverアカウントにログインし、対象ドメインの「DNSレコード設定」メニューを選択します。
- 「DNSレコード一覧」タブの「DNSレコードを追加する」をクリックします。
- Lovableで表示された情報に従い、「ホスト名」「種別(AまたはCNAME)」「内容」などを入力し、「確認画面へ進む」をクリックして設定を完了します。
ステップ3: 設定の反映とSSL証明書の確認
DNSレコードの設定後、その情報がインターネット全体に反映されるまで、通常は数分から数時間、場合によっては最大で72時間ほどかかることがあります。気長に待ちましょう。
しばらくしてからLovableの「Settings」>「Domains」ページを再読み込みし、ドメインのステータスが「Valid Configuration」や「Connected」といった表示に変わっていれば設定は成功です。Lovableが自動的に無料のSSL証明書(HTTPS通信を可能にする証明書)を発行し、しばらくすると独自ドメインで安全にアクセスできるようになります。
独自ドメイン設定に関するQ&A
ここでは、ドメイン設定時によくある質問やトラブルについて解説します。
Q1. DNS設定がなかなか反映されません
A. まずは、ドメイン管理サービスで設定したDNSレコードの値(IPアドレスやホスト名など)が、Lovableで指示されたものと完全に一致しているか再確認してください。特に、コピー&ペーストの際に余分なスペースが入っていないか注意しましょう。それでも解決しない場合は、DNSの反映に時間がかかっているだけの可能性が高いです。24時間以上経っても状況が変わらない場合は、ドメイン管理サービスのサポートに問い合わせてみることをお勧めします。
Q2. 「wwwあり」と「wwwなし」はどちらで設定すべきですか?
A. 結論から言うと、どちらか一方に統一(リダイレクト)することがSEO上望ましいです。Lovableでは、ルートドメイン(例: `example.com`)と`www`サブドメイン(例: `www.example.com`)の両方を登録し、どちらか一方をメインとして設定することが推奨されています。一般的には、`www`なしの短い方をメインに設定し、`www`ありのアクセスは自動的に`www`なしに転送(リダイレクト)されるように設定するとスマートです。
Q3. ドメイン設定でエラーが出ました
A. Lovableのドメイン設定画面に表示されるエラーメッセージを確認しましょう。「Invalid Configuration」などの表示が出ている場合は、DNSレコードの設定が間違っている可能性が高いです。ステップ2に戻り、レコードの種別(A/CNAME)、ホスト名、値がすべて正しいか、一文字ずつ丁寧に見直してください。特に、CNAMEレコードの末尾に不要な「.」(ドット)を付けてしまう、といった間違いがよくあります。
まとめ
今回は、Lovableで作成したWebアプリケーションに独自ドメインを設定する手順を解説しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 独自ドメインのメリット: 信頼性向上、SEO効果、将来の拡張性確保。
- 事前準備: LovableのProプランへのアップグレードと、ドメイン取得サービスでのドメイン購入。
- 設定手順: ①Lovableでドメインを登録してDNS情報を取得 → ②ドメイン管理サービスでDNSレコードを設定 → ③反映を待つ、という3ステップで完了。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、この記事の手順通りに進めれば、必ず設定できます。独自ドメインは、あなたのサービスを単なる「作品」から「ビジネス」へと昇華させるための重要な一歩です。
さっそくあなたのLovableアプリに魂を込めた独自ドメインを設定し、世界に向けて本格的にサービスを公開しましょう。
Lovableは、アイデアを驚くほどのスピードで形にできる画期的なプラットフォームです。まだその力を体験していない方は、ぜひ下記リンクから無料プランでスタートしてみてください。
>>Lovable公式サイトでAIアプリ開発を始める
また、Lovableの登録方法から具体的な使い方、応用テクニックまでを網羅した完全ガイド記事も用意しています。開発で行き詰まったときや、さらにLovableを使いこなしたいときに、ぜひ参考にしてください。
>>Lovableの教科書「【2025年完全版】Lovable(ラバブル)とは?」を読む
