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所得税の還付金が振り込まれたら?マネーフォワード確定申告での正しい仕訳処理

確定申告、本当にお疲れ様でした。

山のような書類と格闘した末に、無事申告を終えられたことと思います。

そして、先日ついに待ちに待った所得税の還付金が振り込まれた、という方も多いのではないでしょうか。

まるでボーナスのような臨時収入に、少し嬉しい気持ちになりますよね。

しかし、ここで個人事業主やフリーランスの頭をよぎるのが、「この還付金、帳簿上はどう処理すればいいんだろう?」という新たな疑問です。

「売上でいいの?」「雑収入?」「そもそも仕訳は必要?」など、迷ってしまうポイントは少なくありません。

ご安心ください。

この記事を読めば、マネーフォワード クラウド確定申告を使って、所得税の還付金を正しく、そして簡単に処理する方法が分かります。

会計処理の基本から具体的な操作手順まで丁寧に解説しますので、もう還付金の仕訳で迷うことはありません。

そもそも所得税の還付金とは?会計処理の基本を理解しよう

マネーフォワードでの具体的な操作方法に入る前に、まずは「所得税の還付金」が会計上どのような位置づけなのか、基本をしっかり押さえておきましょう。この根本を理解することが、正しい仕訳への一番の近道です。

還付金は「売上」ではない!その正体とは?

まず最も重要なポイントは、所得税の還付金は事業の「売上」や「利益」ではないということです。還付金の正体は、「事前に払い過ぎていた所得税が、国から返還されたもの」です。年間の所得が確定し、本来納めるべき税額を計算した結果、源泉徴収や予定納税ですでに支払っていた金額の方が多かった場合に、その差額が戻ってくる仕組みです。

つまり、還付金は新たな収入ではなく、あくまで自分のお金が手元に返ってきただけ。そのため、「売上」や「雑収入」といった収益の勘定科目で処理するのは誤りです。もしこれらで処理してしまうと、事業の利益が不当に増えてしまい、翌年の所得税や住民税、国民健康保険料などが正しく計算されなくなってしまうので注意が必要です。

個人事業主の会計における「事業主貸」と「事業主借」

では、還付金はどの勘定科目で処理すれば良いのでしょうか。ここで登場するのが、個人事業主の会計に特有の「事業主貸(じぎょうぬしかし)」「事業主借(じぎょうぬしかり)」という勘定科目です。

  • 事業主貸:事業用の資金を、事業主個人のプライベートな目的(生活費、個人の税金の支払いなど)に使った場合に用いる勘定科目。「事業主が事業からお金を借りた」というイメージです。
  • 事業主借:事業主個人のプライベートな資金を、事業用に使った場合に用いる勘定科目。「事業主が事業にお金を貸した」というイメージです。

所得税や住民税は、事業を運営するための「経費」ではなく、事業主個人に課される税金です。そのため、確定申告で納付した所得税や、予定納税で支払った税金は、事業用の口座から支払ったとしても経費にはならず、「事業主貸」として処理しているはずです。この前提を思い出すと、還付金の処理がスムーズに理解できます。つまり、個人として支払った税金(事業主貸)が、個人に返ってきたという構図になるのです。

【実践】マネーフォワード クラウド確定申告での還付金仕訳ステップ

会計の基本がわかったところで、いよいよマネーフォワード クラウド確定申告での具体的な仕訳方法を見ていきましょう。主に「銀行口座と連携して自動で明細を取り込んでいる場合」と「手動で仕訳を登録する場合」の2パターンが考えられます。

パターン1:自動連携で取り込んだ明細を処理する場合(最も簡単!)

多くのユーザーがこの方法で処理することになるでしょう。銀行口座やクレジットカードをマネーフォワードに連携していれば、還付金の入金も自動で明細として取り込まれます。その後の処理は非常に簡単です。

  1. マネーフォワード クラウド確定申告にログインし、左メニューから「会計帳簿」>「仕訳帳」を開きます。
  2. 画面上部にある「自動で取得した明細」をクリックし、データ連携している金融機関のタブを選択します。
  3. 入金明細の中から、「国税還付金」や「カンプキン」といった記載のある還付金の明細を見つけます。
  4. その明細の勘定科目を編集し、「事業主借」を選択します。
  5. 摘要欄に「所得税還付金」や「令和〇年分 確定申告還付金」など、後から見て分かりやすい内容を追記しておくと、より親切です。
  6. 最後に「登録」ボタンを押せば、仕訳は完了です。

たったこれだけのステップで、還付金の会計処理は正しく完了します。マネーフォワードの自動連携機能を使えば、複雑な会計知識がなくても直感的に処理を進められるのが大きなメリットです。

パターン2:還付金の流れで見る仕訳の具体例

一連のお金の流れと仕訳をセットで確認すると、なぜ還付金の入金が「事業主借」になるのか、より深く理解できます。ここでは、納税から還付までの一連の流れを具体例で見てみましょう。(※金額は仮のものです)

    • 例1:確定申告の結果、10万円の所得税を事業用口座から納付した
      所得税は個人の税金なので、「事業主貸」で処理します。
      (借方)事業主貸 100,000円 / (貸方)普通預金 100,000円

 

  • 例2:源泉徴収などで払い過ぎがあり、3万円の還付金が事業用口座に振り込まれた
    個人として納めた税金が戻ってきたので、プライベート資金が事業用口座に入ったのと同じ扱いです。したがって、「事業主借」で処理します。
    (借方)普通預金 30,000円 / (貸方)事業主借 30,000円

このように、納税時と還付時で「事業主貸」と「事業主借」を対で使うことで、事業の損益計算に影響を与えることなく、口座の残高を正確に合わせることができます。

ちなみに、もし還付金がプライベート用の口座に振り込まれた場合は、事業用の帳簿には何も記録する必要はありません。事業用のお金の動きではないためです。

還付金仕訳でよくある間違いと関連する税金の注意点

還付金の仕訳はシンプルですが、個人事業主が混同しがちなポイントや、関連する他の税金の扱いなど、いくつか注意点があります。ここでよくある間違いを確認し、今後の会計処理に活かしましょう。

よくある間違い1:「雑収入」で処理してしまう

これは最も多い間違いです。先述の通り、還付金は利益ではないため、「雑収入」で処理すると課税対象の所得が不当に増えてしまいます。必ず「事業主借」で処理しましょう。

よくある間違い2:「租税公課」でマイナス処理する

「税金が戻ってきたのだから、経費のマイナスでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、そもそも所得税は事業の経費(租税公課)にはなりません。経費でないものをマイナス処理するのは会計上不適切です。これも避けましょう。

注意点1:消費税の還付金との違い

課税事業者で、仕入税額控除の結果、消費税の還付を受けるケースもあります。この消費税の還付金は、所得税の還付金とは会計処理が全く異なります。一般的に、消費税の申告時に「未収入金」を計上し、入金時にその未収入金を取り崩す処理(例:普通預金 / 未収入金)を行います。所得税と同じ「事業主借」で処理しないように注意が必要です。(2026年1月時点の情報)

注意点2:地方税(住民税・事業税)の扱い

確定申告に関連して、他の税金の扱いも整理しておきましょう。

  • 住民税:これも所得税と同様に、個人に課される税金です。事業用口座から支払った場合は「事業主貸」で処理します。経費にはなりません。
  • 個人事業税:こちらは、事業を行うことに対して課される税金です。そのため、全額を「租税公課」として事業の経費にすることができます

所得税・住民税は経費にならないが、個人事業税は経費になる。この違いは非常に重要なので、しっかりと覚えておきましょう。マネーフォワードでは、これらの支払いも摘要を工夫することで、後から見返したときに何の税金なのか一目でわかるように管理できます。

まとめ:還付金の仕訳は「事業主借」で正しく処理しよう

今回は、所得税の還付金が振り込まれた際の正しい仕訳方法について解説しました。最後に重要なポイントをまとめます。

  • 所得税の還付金は利益ではなく、払い過ぎた税金の返還である。
  • そのため、仕訳に使う勘定科目は「事業主借」が正解。
  • 「雑収入」や「租税公課のマイナス」で処理するのは誤り。
  • マネーフォワード クラウド確定申告の自動連携機能を使えば、勘定科目を「事業主借」に変更するだけで簡単に処理が完了する。

還付金の処理は一度覚えてしまえば決して難しいものではありません。この記事を参考に、サクッと仕訳を済ませてしまいましょう。

マネーフォワード クラウド確定申告は、こうした日々の会計処理を直感的かつ効率的に進めるための強力なツールです。基本的な使い方から料金、ユーザーの評判まで詳しく知りたい方は、ぜひ「【完全ガイド】マネーフォワード クラウド確定申告とは?使い方・評判・料金まで個人事業主向けに徹底解説」の記事もご覧ください。あなたの確定申告業務がさらにスムーズになるヒントが見つかるはずです。

そして、これから確定申告ソフトの導入を本格的に検討している方、あるいは他のソフトからの乗り換えを考えている方は、この機会にぜひ一度、その使いやすさを体験してみてください。

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正しい会計処理は、健全な事業運営の第一歩です。日々の記帳を楽にして、より本業に集中できる環境を整えていきましょう。