「リモートワークで会社のサーバーにアクセスしたい」
「特定のIPアドレスだけ許可されたオンラインサービスを使いたい」
「日本国外から、日本の動画やサイトに安定してアクセスしたい」
このような理由で、固定IPアドレスの導入を検討している方は多いのではないでしょうか。
しかし、固定IPを提供するサービスは様々で、特に有力な選択肢として名前が挙がるのがVPNサービスの「MillenVPN」と、プロバイダサービスの「インターリンク(マイIP)」です。
両者はどちらも固定IPを利用できるサービスですが、その仕組みや特性は大きく異なります。
料金、セキュリティ、使いやすさなど、何を重視するかによって最適な選択は変わってきます。
この記事を最後まで読めば、あなたの目的やITスキルに合ったサービスがどちらなのかが明確になり、迷うことなく最適な固定IP環境を構築できるようになるでしょう。
MillenVPNとインターリンク(マイIP)の根本的な違い
まず最初に、両サービスの最も重要な違いを理解しておく必要があります。この違いを知らないと、契約してから「思っていたのと違った」ということになりかねません。結論から言うと、「VPN接続中だけ固定IPになる」のがMillenVPN、「インターネット接続そのものが固定IPになる」のがインターリンク(マイIP)です。
MillenVPNの固定IP:アプリでON/OFF、セキュリティも両立
MillenVPNは、本来VPN(Virtual Private Network)という通信を暗号化してセキュリティを高めるためのサービスです。通常のVPNプランでは、サーバーに接続するたびにIPアドレスが変わったり、他のユーザーと共有のIPアドレスを使ったりします。
これに対し、MillenVPNの「固定IPオプション」を追加すると、VPN接続時にあなた専用の固定IPアドレスが割り当てられます。専用アプリのスイッチをONにすれば暗号化された通信かつ固定IP、OFFにすれば通常のインターネット接続、というように手軽に切り替えられるのが最大の特徴です。
- メリット: 通信が暗号化されるため安全性が高い。必要な時だけ使える手軽さ。
- デメリット: 常にVPNアプリを介して接続する必要がある。
インターリンク(マイIP)の固定IP:常時固定IPの安定した接続
一方、インターリンクはインターネットサービスプロバイダ(ISP)です。そのインターリンクが提供する「マイIP」や「マイIP ソフトイーサ版」は、あなたのインターネット回線自体に固定IPアドレスを割り当てるサービスです。
つまり、特別なアプリを使わなくても、ご自宅のルーターやPCからインターネットに接続するだけで、常に同じ固定IPアドレスで通信できます。サーバーを公開したり、常時固定IPでの接続が必要なシステムを利用したりする場合に適しています。
- メリット: 常に固定IPで接続できる安定感。VPN接続の手間がない。
- デメリット: 通信の暗号化は別途対策が必要。基本的に日本国内での利用が前提。
この根本的な違いを理解した上で、次の章からの具体的な比較を見ていきましょう。
【徹底比較】MillenVPN vs インターリンク|5つの重要ポイント
ここでは、サービス選択で特に重要となる5つのポイントで「MillenVPN」と「インターリンク(マイIP)」を比較します。どちらがあなたのニーズに合っているか、じっくり見比べてみてください。
1. 料金プランとコストパフォーマンス
継続的に利用する上で、料金は最も気になるポイントの一つです。2026年1月時点の料金で比較してみましょう。
MillenVPN 固定IPオプション
- 初期費用: 0円
- 月額料金: VPNプラン料金 + 固定IPオプション料金
- VPNプラン(2年契約の場合): 396円/月~
- 固定IPオプション: 1,760円/月
- 合計: 約2,156円/月~
- 特徴: 長期契約でVPNプラン料金が安くなる。VPN本来の機能(世界中のサーバー利用、セキュリティ強化)もすべて使える。
インターリンク マイIP
- 初期費用: プランによる(0円~)
- 月額料金:
- マイIP: 1,320円/月(別途プロバイダ契約が必要)
- マイIP ソフトイーサ版: 1,100円/月(現在のプロバイダをそのまま利用可能)
- 特徴: 料金体系がシンプルで分かりやすい。ただし、「マイIP」は別途対応プロバイダとの契約が必要なため、トータルコストが高くなる可能性があります。手軽さで言えば「マイIP ソフトイーサ版」が有力です。
コストパフォーマンスで考えると、VPNによる高度なセキュリティ機能も込みで利用できるMillenVPNに分があります。単純な固定IPの安さだけならインターリンクも魅力的ですが、現代のインターネット利用においてセキュリティは無視できない要素です。
2. 通信速度と安定性
リモートアクセスや大容量データのやり取りでは、通信速度と安定性が重要です。
- MillenVPN:
VPNは構造上、サーバーを経由するため通信速度が若干低下する傾向があります。しかし、MillenVPNは業界最高水準の高速なサーバー網を持っており、特に「MillenVPN Boost」機能を使えば、VPN未使用時と遜色ない速度を体験できることも少なくありません。固定IP利用時もこの高速ネットワークの恩恵を受けられます。 - インターリンク:
VPNサーバーを経由しないため、速度低下の心配は基本的にありません。契約している光回線などのポテンシャルを最大限に引き出せます。自宅サーバーを運営するなど、常に安定した高速通信が求められる用途では非常に有利です。
3. セキュリティと安全性
会社の機密情報などを扱う場合、セキュリティは最優先事項です。
- MillenVPN:
最大の強みは、AES-256という政府機関レベルの暗号化技術で通信が保護されることです。さらに、万が一VPN接続が切れた際に自動でインターネット通信を遮断する「キルスイッチ」機能もあり、情報漏洩のリスクを極限まで低減できます。公共のWi-Fiを利用する際も安心です。 - インターリンク:
提供されるのは固定IPアドレスのみで、通信の暗号化機能はありません。セキュリティ対策はユーザー自身が行う必要があります。例えば、SSHやSSL/TLSなどを使って自分で通信経路を暗号化する知識が求められます。
4. 設定の簡単さと使いやすさ
ITに詳しくない方にとっては、設定の簡単さも重要な選択基準です。
- MillenVPN:
非常に簡単です。公式サイトで申し込み後、専用アプリ(PC、スマホ、タブレット対応)をインストールし、IDとパスワードでログイン。あとは接続ボタンをクリックするだけで、誰でもすぐに固定IPでの安全な通信を開始できます。 - インターリンク:
「マイIP ソフトイーサ版」は専用クライアントソフトをインストールして設定するため比較的簡単ですが、「マイIP」はルーター(PPPoE対応機種)に設定を行う必要があり、ネットワークの知識が多少必要になります。
5. 利用できる国
海外からのアクセスを考えているなら、この点も確認が必要です。
- MillenVPN:
固定IPオプションで利用できる国は、日本、アメリカ、イギリス、ドイツなど主要国に限られます(2026年1月時点)。しかし、通常のVPN機能を使えば72カ所以上のロケーションにあるサーバーに接続できるため、固定IP不要な時は世界中のIPを使い分けられるという大きなメリットがあります。 - インターリンク:
提供されるIPアドレスは日本のもののみです。海外から日本のサービスにアクセスする目的には合致しますが、それ以外の国のIPアドレスは利用できません。
【用途別】あなたにおすすめなのはMillenVPN?それともインターリンク?
これまでの比較を踏まえ、具体的な利用シーンごとにおすすめのサービスを紹介します。ご自身の使い方に最も近いケースを参考にしてください。
ケース1:外出先から安全に社内サーバーへアクセスしたい「リモートワーカー」
カフェやコワーキングスペースのWi-Fiを使って、会社のファイルサーバーや業務システムにアクセスする。このような使い方なら、断然MillenVPNがおすすめです。
理由は、許可されたIPアドレスからしかアクセスできないセキュリティ要件を満たしつつ、通信全体が強力に暗号化されるためです。公共のWi-Fiはセキュリティ的に脆弱な場合が多いですが、MillenVPNを使えば情報漏洩のリスクを心配することなく、どこでも安全なオフィス環境を構築できます。アプリで簡単にON/OFFできる手軽さも、場所を移動しながら働くリモートワーカーに最適です。
ケース2:自宅サーバー運営や特定ゲームで安定した接続が欲しい「上級者」
WebサイトやMinecraftなどのゲームサーバーを自宅で公開したい、あるいはP2P通信を利用するオンラインゲームで安定した接続環境が欲しい。このような常時接続が前提となる用途では、インターリンク(マイIP)が有力な選択肢になります。
VPNを経由しないため、回線本来の速度と安定性を最大限に活かせます。ポート開放などの設定も柔軟に行えるため、サーバー運営には最適です。ただし前述の通り、セキュリティ対策は自己責任となるため、ファイアウォールの設定やOSのセキュリティアップデートなど、自身でサーバーを保護する知識が必須となります。
ケース3:海外から日本のコンテンツを楽しみたい「海外在住・出張者」
海外赴任中や旅行中に、日本の動画配信サービス(TVer、U-NEXTなど)を視聴したり、日本の銀行サイトにアクセスしたりしたい。この場合も、柔軟性の高いMillenVPNがおすすめです。
日本の固定IPを取得すれば、IPアドレス制限のあるサービスにも安定してアクセスできます。さらに、固定IPが不要な場面では、通常のVPN機能で世界72カ所以上のロケーションに切り替えて、各国のコンテンツを楽しむといった使い方も可能です。1つの契約で「日本の固定IP利用」と「グローバルなVPN利用」を両立できるのは、MillenVPNならではの大きなメリットと言えるでしょう。
MillenVPN固定IPの始め方と注意点
ここまでの比較で、多くの方にとってMillenVPNがバランスの取れた選択肢であることがお分かりいただけたかと思います。ここでは、MillenVPNのメリットを再確認し、簡単な申し込み手順を解説します。
MillenVPNの強み:圧倒的なコスパと手軽さ
MillenVPNの固定IPオプションは、他社の同様のサービスと比較しても非常にコストパフォーマンスに優れています。月額2,000円台からという価格で、以下のメリットをすべて享受できます。
- 政府機関レベルの強固な暗号化
- VPN未使用時と変わらないほどの高速通信
- PC、スマホなど10台のデバイスで同時利用可能
- 専門知識不要、アプリでワンクリックの簡単操作
- 通常のVPN機能で世界中のIPアドレスも利用可能
簡単3ステップ!MillenVPN固定IPの申し込み方法
MillenVPNの利用開始は非常にシンプルです。
- 公式サイトへアクセス: MillenVPN公式サイトにアクセスし、プランを選択します。長期契約ほど月額料金がお得になります。
- 固定IPオプションを追加: 契約手続きの途中で、「固定IP」のオプションを追加するチェックボックスが出てくるので、忘れずにチェックを入れます。
- アプリで接続: 契約完了後、マイページから利用したいデバイス用のアプリをダウンロード。ログインして接続ボタンを押せば、すぐにあなた専用の固定IPでの通信が始まります。
より詳しい申し込み手順や、実際のアプリの操作画面、使い方については、以下の総合ガイドで写真付きで分かりやすく解説しています。契約前にぜひ一度ご覧ください。
→ 【2026年最新】MillenVPN完全ガイド!始め方から料金、評判、使い方まで徹底解説
まとめ:あなたの目的に最適な固定IPを選ぼう
この記事では、固定IPを利用するための2大サービス「MillenVPN」と「インターリンク(マイIP)」を様々な角度から比較しました。
最後に、それぞれのサービスがどのような人におすすめか、もう一度まとめておきましょう。
【MillenVPNがおすすめな人】
- 手軽さと高いセキュリティを両立させたいリモートワーカー
- 専門的な知識はないが、簡単に固定IP環境を導入したい方
- 海外から日本のサービスを使ったり、世界中のIPを使い分けたい方
- コストパフォーマンスを重視する方
【インターリンク(マイIP)がおすすめな人】
- 自宅サーバーの運営など、常時安定した固定IP接続が必須な方
- 通信速度の低下を少しでも避けたい方
- 自分でルーター設定やセキュリティ対策ができる上級者
多くの場合、セキュリティ、手軽さ、料金のバランスに優れたMillenVPNが、現代のニーズに最もマッチした選択肢と言えるでしょう。VPNという強力なセキュリティ基盤の上で固定IPを使える安心感は、何物にも代えがたいメリットです。
どちらのサービスを選ぶか決まったら、さっそく公式サイトで最新のキャンペーン情報をチェックして、快適な固定IPライフをスタートさせましょう。
