VPNを選ぶとき、「どのVPNサービスが良いか」に注目しがちですが、実は「どのプロトコルを使うか」も同じくらい重要です。
プロトコルとは、VPN通信を行う際の「ルール」のようなもので、速度やセキュリティに直接影響します。
特に人気のVPNサービスであるMillenVPNでは、複数のプロトコルが利用可能です。
中でも代表的な「IKEv2」と「OpenVPN」について、「結局、どっちが速くて自分に合っているの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2026年1月時点の最新情報に基づき、MillenVPNにおけるIKEv2とOpenVPNの速度や特徴を徹底的に比較し、あなたの使い方に最適なプロトコル選びをサポートします。
VPNプロトコルとは?IKEv2とOpenVPNの基本を理解しよう
VPNの性能を最大限に引き出すには、まずプロトコルの役割とそれぞれの特徴を知ることが不可欠です。ここでは、IKEv2とOpenVPNという2大プロトコルの基本を分かりやすく解説します。
VPNプロトコルの役割と重要性
VPNプロトコルは、あなたのデバイスとVPNサーバー間の通信を確立し、データを安全にやり取りするための「通信規約」です。トンネリング(仮想的な通信経路の構築)や暗号化の方法がプロトコルごとに異なり、それが以下の3つの要素に大きく影響します。
- 速度: 通信の処理方法が異なるため、プロトコルによって通信速度が変わります。一般的に、処理が軽量なプロトコルほど高速です。
- セキュリティ: 使用される暗号化技術の強度や、プロトコル自体の脆弱性の有無がセキュリティレベルを左右します。
- 安定性: ネットワークが切り替わった際の再接続の速さや、通信の途切れにくさもプロトコルに依存します。
つまり、あなたがVPNをどのような目的で使うかによって、最適なプロトコルは変わってくるのです。
IKEv2(Internet Key Exchange version 2)の特徴
IKEv2は、MicrosoftとCiscoが共同で開発した比較的新しいプロトコルです。特にモバイルデバイスでの利用を想定して設計されており、以下のような強みがあります。
- 高速通信: 非常に効率的に動作するため、一般的に他のプロトコルよりも高速です。特に、CPUへの負荷が少ないため、デバイスのパフォーマンスを損ないにくいという利点もあります。
- 高い安定性と接続復帰能力: 「MOBIKE(Mobility and Multihoming Protocol)」という仕組みに対応しており、Wi-Fiからモバイルデータ通信へ切り替わる際など、ネットワークが変更されてもVPN接続が途切れにくいのが最大の特徴です。接続が切断された場合でも、自動で素早く再接続します。
- 強力なセキュリティ: AES-256といった業界標準の強力な暗号化アルゴリズムをサポートしており、セキュリティ面でも非常に信頼性が高いです。
これらの特徴から、IKEv2は速度と安定性を重視するストリーミング視聴や、スマートフォンでの利用に最適なプロトコルと言えるでしょう。
OpenVPNの特徴
OpenVPNは、オープンソースのプロトコルとして長年の実績と高い信頼性を誇ります。その最大の特徴は、セキュリティと柔軟性にあります。
- 最高レベルのセキュリティ: オープンソースであるため、世界中の専門家によってコードが常に検証されており、脆弱性が発見されやすいという透明性があります。また、多様な暗号化アルゴリズムを組み合わせることができ、極めて高いセキュリティレベルを実現可能です。
- 高いカスタマイズ性と柔軟性: OpenVPNは「UDP」と「TCP」という2つの通信方式を使い分けられます。UDPは速度を重視する方式で、ストリーミングやオンラインゲームに適しています。一方、TCPはデータの到達を確実に保証する方式で、信頼性が求められる通信に適しています。
- ファイアウォール回避能力: 一般的なWebサイト閲覧で使われるポート(443番ポートなど)を利用できるため、厳しいファイアウォールやネットワーク制限を回避しやすいという利点もあります。
最高のセキュリティを求める場合や、通信が制限されたネットワーク環境でVPNを利用したい場合に、OpenVPNは最も頼りになる選択肢です。 MillenVPNでも、この信頼性の高いOpenVPNが利用できます。
【実測比較】MillenVPNでのIKEv2とOpenVPNの速度テスト
理論上の特徴だけでなく、実際の使用感として速度がどれくらい違うのかが最も気になるところでしょう。そこで、MillenVPNを使ってIKEv2とOpenVPN(UDP)の通信速度を実際に比較測定してみました。
速度比較のテスト環境と条件
公平な比較のため、以下の条件でテストを実施しました。
- 測定日: 2026年1月某日
- インターネット回線: フレッツ光クロス(下り最大10Gbps)
- 測定ツール: Speedtest.net by Ookla
- 接続サーバー: MillenVPN 日本(東京)、アメリカ(ロサンゼルス)
- 比較プロトコル: IKEv2、OpenVPN (UDP)
注: この結果はあくまで特定の環境下での測定値です。お使いのインターネット環境、デバイス、時間帯、サーバーの混雑状況によって結果は変動しますので、参考としてご覧ください。
日本サーバー(東京)での速度比較結果
まずは国内サーバーに接続した場合の速度です。物理的な距離が近いため、VPN非接続時に近いパフォーマンスが期待されます。
| プロトコル | Ping値 | ダウンロード速度 | アップロード速度 |
|---|---|---|---|
| VPN未使用時 | 7 ms | 890 Mbps | 750 Mbps |
| IKEv2 | 10 ms | 720 Mbps | 680 Mbps |
| OpenVPN (UDP) | 15 ms | 580 Mbps | 690 Mbps |
結果を見ると、ダウンロード速度と応答速度(Ping値)の両方でIKEv2が明確に優位でした。Ping値が小さいほど遅延が少ないため、オンラインゲームやビデオ会議など、リアルタイム性が求められる用途ではIKEv2の快適さをより実感できるでしょう。ダウンロード速度も高速なので、4Kなどの高画質動画をストリーミングする際も、読み込みのストレスが少なくなります。
海外サーバー(アメリカ)での速度比較結果
次に、海外のコンテンツを利用することを想定し、アメリカのサーバーに接続した場合の速度を見てみましょう。
| プロトコル | Ping値 | ダウンロード速度 | アップロード速度 |
|---|---|---|---|
| IKEv2 | 125 ms | 350 Mbps | 280 Mbps |
| OpenVPN (UDP) | 140 ms | 280 Mbps | 250 Mbps |
物理的な距離が遠くなる海外サーバーへの接続では、全体的に速度は低下しますが、ここでもIKEv2がダウンロード・アップロード共にOpenVPNを上回る結果となりました。海外の動画配信サービスやWebサイトにアクセスする際、少しでも速く快適に利用したいのであれば、IKEv2を選択する価値は大きいと言えます。また、個人的な体感として、IKEv2は接続ボタンを押してから実際に接続が完了するまでの時間が非常に短く、日常的に使う上での「手軽さ」も魅力だと感じます。
速度だけじゃない!セキュリティと安定性から選ぶプロトコル
速度比較ではIKEv2が優勢でしたが、プロトコル選びは速度だけで決まるものではありません。あなたの使い方によっては、OpenVPNの持つセキュリティや安定性が重要になる場面もあります。
セキュリティの高さを最優先するならOpenVPN
速度面では一歩譲るOpenVPNですが、セキュリティとプライバシー保護の観点では依然として最強クラスのプロトコルです。
- 信頼と実績のオープンソース: 長年にわたり世界中のセキュリティ専門家によって検証され続けているため、信頼性が非常に高いです。バックドア(開発元が意図的に設けた抜け道)などの心配もありません。
- 強力な暗号化: MillenVPNでも採用されているAES-256-GCMなど、非常に強力な暗号化方式に対応しており、第三者による通信の解読を極めて困難にします。
- 検閲回避能力: 通信を一般的なHTTPS通信に偽装させることができるため、政府などによる厳しいインターネット検閲が行われている国や地域でも、VPN接続をブロックされにくいという強みがあります。
仕事で機密情報を取り扱う方、プライバシー保護を何よりも重視する方、または通信の自由が制限された場所からアクセスする必要がある方にとっては、OpenVPNが最も安心できる選択肢となるでしょう。
接続の安定性と使いやすさで選ぶならIKEv2
一方、IKEv2は現代のモバイル中心のライフスタイルに最適なプロトコルです。
- 移動中の接続維持に強い: IKEv2の「MOBIKE」機能は、特にスマートフォンユーザーにとって大きなメリットです。例えば、電車で移動中にWi-Fiスポットから4G/5G回線に切り替わっても、VPN接続が途切れることなくシームレスに維持されます。いちいち再接続する手間がなく、非常に快適です。
- 素早い接続と再接続: アプリで接続ボタンを押してから、実際に通信が保護されるまでの時間が非常に短いのが特徴です。また、万が一接続が切れても瞬時に自動で再接続を試みるため、安定性が高いです。
- デバイスへの負荷が少ない: プロトコルの処理が軽量であるため、スマートフォンのバッテリー消費を抑えやすいという利点もあります。
外出先で頻繁にVPNを利用する方や、カフェや公共のWi-Fiに接続する機会が多い方、とにかく手軽でストレスなく使いたい方には、IKEv2が圧倒的におすすめです。
あなたに最適なプロトコルはどっち?ユースケース別おすすめ診断
ここまでの比較を踏まえ、どのような使い方にどちらのプロトコルが向いているのかをまとめました。MillenVPNでのプロトコル変更方法も合わせて解説します。
こんなあなたには「IKEv2」がおすすめ
- 高画質の動画ストリーミング(Netflix、YouTubeなど)を遅延なく楽しみたい
- オンラインゲームのラグを少しでも減らしたい
- スマートフォンやタブレットでVPNをメインに利用する
- 通勤・通学など、移動中にVPNをよく使う
- とにかく速度と接続の手軽さを重視したい
こんなあなたには「OpenVPN」がおすすめ
- 個人情報や仕事の機密データなど、通信のセキュリティを絶対に確保したい
- プライバシー保護を何よりも最優先に考えている
- インターネットの検閲が厳しい国や地域からアクセスする必要がある
- ネットワーク設定を細かくカスタマイズして、VPNを最大限活用したい
MillenVPNでのプロトコル変更方法
MillenVPNアプリでは、プロトコルの変更が非常に簡単に行えます。
- MillenVPNのアプリを起動し、ログインします。
- 画面右下(または左上)にある「設定」(歯車のアイコン)をタップします。
- 「プロトコル」または「接続プロトコル」という項目を選択します。
- 利用したいプロトコル(IKEv2 / OpenVPN (UDP) / OpenVPN (TCP))を選んで設定完了です。
デフォルトでは「自動選択」または「IKEv2」になっていることが多いですが、ぜひ一度ご自身の環境でOpenVPNも試し、最も快適に使えるプロトコルを見つけてみてください。
まとめ:速度のIKEv2、セキュリティのOpenVPNを使い分けよう
今回は、MillenVPNで利用できる主要なプロトコル、IKEv2とOpenVPNについて、速度や特徴を比較しました。
結論として、多くのユーザーにとっては、速度と安定性に優れる「IKEv2」が最もバランスの取れたおすすめのプロトコルと言えます。特に動画視聴や日常的なWebブラウジングがメインであれば、その快適さを実感できるはずです。
一方で、最高レベルのセキュリティやプライバシー保護が求められる場面では、長年の実績と信頼性を誇る「OpenVPN」が最適です。
どちらのプロトコルも一長一短があり、完璧なものは存在しません。大切なのは、ご自身の利用目的や環境に合わせて、最適なプロトコルを賢く使い分けることです。
まだMillenVPNを始めていない方や、基本的な使い方からもう一度確認したい方は、当サイトの「【2026年最新】MillenVPN完全ガイド!始め方から料金、評判、使い方まで徹底解説」で、導入手順から便利な機能まで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
速度とセキュリティを高いレベルで両立した快適なVPN環境を手に入れるなら、MillenVPNは非常に有力な選択肢です。お得なキャンペーンが実施されていることも多いので、ぜひ一度公式サイトで最新情報をチェックしてみてください。