ブログのアイキャッチ画像作成、毎回同じ作業の繰り返しで時間がかかっていませんか。
SNSに投稿する画像のサイズ変更や文字入れが、地味に面倒だと感じていませんか。
もし、そんな定型的な画像処理をすべて自動化できるとしたら、あなたの業務はどれだけ楽になるでしょうか。
実は、iPaaS(Integration Platform as a Service)と呼ばれるクラウドサービスの一種である「n8n」を使えば、専門的な知識がなくても、驚くほど簡単に画像処理を自動化できてしまいます。
この記事では、n8nのパワフルな機能の一つである「Edit Imageノード」に焦点を当て、画像のリサイズ、文字入れ、クロップといった基本的な操作から、それらを組み合わせた実践的な自動化ワークフローの構築方法まで、初心者にも分かりやすく徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたは面倒な画像加工タスクから解放され、より創造的な業務に集中するための第一歩を踏み出しているはずです。
n8nのEdit Imageノードとは?画像処理自動化の基本
まずはじめに、「Edit Imageノード」がどのようなもので、なぜ画像処理の自動化が重要なのかについて解説します。この基本を理解することで、後の実践的なワークフロー構築がスムーズになります。
Edit Imageノードで実現できること
Edit Imageノードは、その名の通り、n8nのワークフロー内で画像を編集するための機能です。プログラミングコードを一行も書くことなく、マウス操作だけで以下のような多彩な画像処理を行えます。
- リサイズ(Resize): ウェブサイトやSNSの規定サイズに合わせて、画像の幅や高さを変更します。
- クロップ(Crop): 画像の特定の部分だけを切り出します。
- 回転・反転(Rotate/Flip): 画像の向きを調整します。
- 文字入れ(Composite with Text): ブログタイトルやコピーライトなどのテキストを画像上に挿入します。
- 画像合成(Composite with Image): ロゴやウォーターマークなどの別の画像を重ね合わせます。
- フィルター適用(Filter): グレースケール、セピア、ぼかしなどのエフェクトを適用します。
これらの機能を組み合わせることで、「特定フォルダにアップロードされた画像を自動でリサイズし、タイトルテキストとロゴを入れて、別のフォルダに保存する」といった一連の作業を完全に自動化することが可能になります。
なぜ今、画像処理の自動化が重要なのか?
メディア運営やマーケティング活動において、画像の重要性はますます高まっています。しかし、それに伴い、画像作成・加工に費やす時間も増大しています。この「時間というコスト」を削減することが、生産性向上における重要な鍵です。
手作業による画像加工には、以下のような課題が常に付きまといます。
- 作業時間の増大: 1枚1枚手作業で行うため、枚数が増えるほど時間がかかる。
- 品質の不統一: 作業者によって、あるいはその日のコンディションによって、文字の位置やサイズに微妙なズレが生じる。
- 単純作業によるモチベーション低下: 創造性のない繰り返し作業は、担当者の集中力や意欲を削いでしまう。
n8nによる画像処理の自動化は、これらの課題を根本から解決します。一度ワークフローを設定してしまえば、あとはn8nが24時間365日、設定通りに正確かつ高速に作業を実行してくれます。これにより、人的ミスを防ぎつつ品質を均一化し、担当者は空いた時間をコンテンツ企画や分析といった、より付加価値の高い業務に充てることができるのです。
自動化の前に:n8nの準備
この記事で解説する画像処理を試すには、n8nの環境が必要です。(2026年1月時点の情報) n8nには、手軽に始められるクラウド版と、自前のサーバーで運用するセルフホスト版があります。どちらを選ぶにせよ、まずはn8nを使える状態にしておきましょう。
もし、n8nのセットアップ方法や基本的な概念、料金体系についてまだ詳しくない方は、まず「n8n完全ガイド記事」をご覧になることを強くおすすめします。n8nで何ができるのか、その全体像を掴むのに役立ちます。
「まずはすぐにでもn8nを試してみたい!」という方は、こちらの公式サイトから無料でアカウントを登録し、クラウド版で画像処理の自動化を体験してみてください。
実践!Edit Imageノードの基本的な使い方
それでは、具体的なワークフローを作成しながら、Edit Imageノードの主要な機能である「リサイズ」「文字入れ」「クロップ」の使い方を学んでいきましょう。ここでは、手動でワークフローを実行する「Manual」トリガーを使用します。
① 画像のリサイズ(Resize):ブログのアイキャッチを統一する
ブログのアイキャッチ画像を毎回同じサイズ(例:1200px × 630px)に統一する作業は、自動化に最適な代表例です。
ワークフローの手順:
- トリガーノードとして「Manual」を配置します。
- 「+」ボタンから「Edit Image」ノードを追加します。
- Edit Imageノードの設定画面で、「Operation」から「Resize」を選択します。
- Widthに「1200」、Heightに「630」と入力します。
- Fitオプションを選択します。これは、指定したサイズに元画像をどう合わせるかの設定です。
- Cover(おすすめ): 縦横比を維持したまま、指定した幅と高さの両方を満たすように拡大・縮小し、はみ出た部分を切り取ります。アイキャッチ画像のように、きっちりサイズを合わせたい場合に最適です。
- Contain: 縦横比を維持したまま、指定した幅と高さの枠内に画像全体が収まるように拡大・縮小します。余白が生まれる可能性があります。
- Fill: 縦横比を無視して、指定した幅と高さに引き伸ばします。画像が歪む可能性があるため、通常は使用しません。
- Inside/Outside: 元画像より大きい場合にのみリサイズするなど、条件付きのオプションです。
- 「Input Field Name」で処理したい画像データが入っているフィールド名を指定します。(通常はデフォルトの`data`で問題ありません)
これでリサイズの基本的な設定は完了です。ワークフローを実行すれば、インプットされた画像が1200px × 630pxにリサイズされてアウトプットされます。
② 画像への文字入れ(Composite):画像にタイトルを挿入する
次に、リサイズした画像にブログのタイトルを挿入してみましょう。これは、リサイズを行ったEdit Imageノードのさらに後段に、もう一つEdit Imageノードを追加して行います。
ワークフローの手順:
- 先ほどのリサイズ用ノードの後に、新しい「Edit Image」ノードを追加します。
- 「Operation」から「Composite」を選択します。これは画像やテキストを重ね合わせるための操作です。
- 「Composite With」で「Text」を選択します。
- Textフィールドに、画像に入れたい文字列(例:「n8n画像処理ガイド」)を入力します。前のノードから動的にテキストを取得したい場合は、Expressionを使って`{{ $json.title }}`のように指定することもできます。
- Fontフィールドでフォントファイルを指定します。`.ttf`や`.otf`形式のフォントファイルへのパスを指定する必要があります。日本語を表示するには、日本語対応のフォント(例:Noto Sans JP)をサーバーにインストールし、そのパスを指定する必要がある点に注意してください。これはセルフホスト版で特に重要になる、少し専門的な視点です。
- Gravityオプションで、テキストの配置位置を決めます。`Center`(中央)、`South`(下)、`South West`(左下)など、直感的に選べます。
色(Color)やサイズ(Font Size)も細かく調整可能です。これらの設定を駆使することで、デザイン性の高い文字入れを自動化できます。
③ 画像のクロップ(Crop):必要な部分だけ切り出す
最後に、画像の特定の部分だけを切り出す「クロップ」機能です。例えば、人物の顔写真だけを正方形に切り抜きたい、といった用途で活躍します。
ワークフローの手順:
- 新しい「Edit Image」ノードを追加します。
- 「Operation」から「Crop」を選択します。
- WidthとHeightに、切り出したいサイズ(例:正方形なら800 × 800)を入力します。
- LeftとTopに、切り出しを開始する左上隅の座標を入力します。例えば、`Left: 100`, `Top: 50`と指定すると、画像の左端から100px、上端から50pxの位置からクロップが開始されます。
この座標を固定値ではなく動的に計算させたい場合は、Expressionを活用することで、より高度な自動化(例:画像の中央を常に切り抜くなど)も実現可能です。
応用編:ワークフローで画像処理を完全に自動化する
ここまではEdit Imageノードの基本的な機能を見てきました。n8nの真価は、これらの機能を他のサービスと連携させ、一連のタスクをエンドツーエンドで自動化できる点にあります。ここでは、より実践的な応用例として「Google Driveにアップロードされた画像を元に、ブログ用アイキャッチを自動生成して別のフォルダに保存する」ワークフローを構築してみましょう。
ワークフロー例:Google Driveと連携したアイキャッチ自動生成
このワークフローは、以下のような流れで動作します。
Step 1: Google Drive Trigger – 変化を検知
まず、トリガーとして「Google Drive Trigger」ノードを設置します。「Event」を「File Created」に設定し、監視対象のフォルダ(例:「ブログ下書き画像」フォルダ)を指定します。これで、このフォルダに新しいファイルがアップロードされるたびに、ワークフローが自動的に起動します。
Step 2: Google Drive – ファイルをダウンロード
トリガーはファイルのメタ情報(ファイル名やIDなど)しか取得しないため、画像本体をダウンロードするノードが必要です。「Google Drive」ノードを追加し、「Operation」を「File」→「Download」に設定。File IDには、トリガーノードから受け取ったIDをExpression(`{{ $json.id }}`)で指定します。
Step 3: Edit Image (Resize) – サイズを統一
前章で解説した方法で「Edit Image」ノードを追加し、Operationを「Resize」に設定。サイズを1200px × 630pxに、Fitを「Cover」に設定します。
Step 4: Edit Image (Composite with Text) – タイトルを挿入
もう一つ「Edit Image」ノードを追加し、Operationを「Composite」→「Text」に設定します。ここで応用的なテクニックとして、TextフィールドにGoogle Driveのファイル名を動的に挿入してみましょう。Expressionを使い、`{{ $trigger.name.replace(‘.jpg’, ”) }}`のように記述します。これは、トリガーで取得したファイル名から拡張子`.jpg`を取り除いたものをタイトルとして利用する、という処理です。これにより、ファイル名を「n8n-is-awesome.jpg」とすれば、「n8n-is-awesome」というテキストが画像に挿入されます。
Step 5: Google Drive – 加工済み画像をアップロード
最後に、完成した画像をGoogle Driveの別のフォルダ(例:「ブログ公開用画像」フォルダ)にアップロードします。「Google Drive」ノードを追加し、「Operation」を「File」→「Upload」に設定。アップロードしたいファイルデータは、直前のEdit Imageノードから来ているので、それを指定します。ファイル名も「元のファイル名_processed.jpg」のように動的に設定すると管理がしやすくなります。
ワークフローを組む際のポイントと注意点
- エラーハンドリング: 画像ファイル以外(テキストファイルなど)がアップロードされた場合にワークフローがエラーで停止しないよう、「IF」ノードを使ってファイル形式をチェックする処理を入れると、より堅牢なシステムになります。
- 処理の待機時間: 高解像度の画像を処理する場合、ノードの実行に時間がかかることがあります。n8nのタイムアウト設定(デフォルトでは120秒)に注意し、必要であれば設定を調整しましょう。
- コスト意識: クラウド版n8nや他の連携サービスには、実行回数やデータ転送量に応じた制限や料金が発生する場合があります。特に大量の画像を頻繁に処理する場合は、事前に料金体系を確認しておくことが重要です。
このような応用的なワークフローを構築することで、あなたはもはや画像加工という作業を意識することさえなくなります。ただファイルを所定の場所に置くだけで、数秒後には完璧に加工された画像が手に入るのです。
まとめ:n8nで画像処理の手間から解放されよう
この記事では、n8nの「Edit Imageノード」を使って、画像のリサイズ、文字入れ、クロップといった定型作業を自動化する方法について、基本から応用まで詳しく解説しました。
今回の要点をまとめます。
- n8nのEdit Imageノードを使えば、プログラミング不要で高度な画像処理ができる。
- リサイズ、文字入れ、クロップなどの機能を組み合わせることで、作業を効率化できる。
- Google Driveなどの他サービスと連携すれば、画像生成プロセス全体を完全自動化できる。
手作業での画像加工に費やしていた時間は、n8nを使えば過去のものになります。創出した時間で、あなたはもっと価値のある仕事に集中できるはずです。まずは、この記事で紹介した簡単な画像のリサイズや文字入れから試してみて、その効果を実感してみてください。
n8nには、画像処理以外にも、日々の業務を効率化するための無限の可能性が秘められています。n8nの機能全体を網羅的に学びたい方は、ぜひ「n8n完全ガイド記事」も合わせてご覧ください。あなたのビジネスを加速させるヒントがきっと見つかります。
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