個人事業主としての一歩を踏み出す際、多くの人が活用するのが「マネーフォワード クラウド開業届」です。
この便利なツールを使えば、複雑な開業手続きを無料で、かつ簡単に行うことができます。
しかし、過去に確定申告などでe-Taxを利用したことがあり、すでに利用者識別番号を持っている場合、「この番号、どうやって連携すればいいの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。
新しい番号を取得してしまうと、後々の管理が面倒になるかもしれません。
この記事では、そんなあなたのために、既存のe-Tax利用者識別番号を使ってマネーフォワード クラウド開業届の手続きをスムーズに進める方法を、具体的な手順に沿って詳しく解説します。
この記事を読めば、二重登録の心配なく、効率的に開業準備を完了できるはずです。
※本記事は2026年2月時点の情報に基づいています。
なぜ既存の利用者識別番号を連携させるべきなのか?
マネーフォワード クラウド開業届を利用する際に、新しい利用者識別番号を取得するのではなく、既存の番号を連携させることには明確なメリットがあります。手続きが少し面倒に感じるかもしれませんが、将来の経理業務を考えると、最初の一手間を惜しまないことが重要です。
連携がもたらす3つの大きなメリット
既存の番号を連携させることで、主に以下の3つのメリットを享受できます。
- メリット1: 手続きの簡素化と時間短縮
最も直接的なメリットは、手続きの手間が省けることです。新たに利用者識別番号を発行する場合、いくつかの追加情報を入力する必要があります。しかし、既存の番号を使えば、その入力が不要になり、開業届の作成にかかる時間を短縮できます。 - メリット2: 税務情報の一元管理
e-Taxの利用者識別番号は、あなたの税務情報に紐づく大切なIDです。過去の確定申告情報と、これから行う事業の開業情報が同じ番号で管理されることで、情報が一元化され、将来の確定申告が非常にスムーズになります。特に、開業後も「マネーフォワード クラウド確定申告」を利用する予定の方にとっては、データ連携の観点からも大きな利点となります。 - メリット3: 番号の二重発行による混乱を防止
もし誤って新しい番号を取得してしまうと、あなたは2つの利用者識別番号を持つことになります。すると、「どちらの番号でログインすればいいのか?」「どの情報がどちらの番号に紐づいているのか?」といった混乱が生じかねません。私の知人でも、誤って新規発行してしまい、後で税務署に電話して番号の統合について相談したケースがありました。このような不要な手間や混乱を未然に防ぐためにも、最初から連携させておくのが賢明です。
これらのメリットを考えると、すでに利用者識別番号をお持ちの場合は、積極的に連携機能を利用することをおすすめします。
事前準備は万全に!連携に必要な3つのもの
連携作業をスムーズに進めるために、事前に以下の3つを準備しておきましょう。いざ手続きを始めてから「あれがない!」と慌てないように、手元に揃えてからPCの前に座るのがおすすめです。
1. あなたの利用者識別番号(16桁)
最も重要なのが、16桁の利用者識別番号です。もし番号がすぐにわからない場合は、以下の方法で確認できます。
- 「確定申告のお知らせ」ハガキを確認する: 税務署から送付されるこのハガキに記載されていることが多いです。
- e-Taxの「申告書等送信票(控え)」を確認する: 過去にe-Taxで確定申告をした際に保存したPDFなどの控えファイルに記載されています。
- e-Taxサイトで確認・再発行する: 上記で見つからない場合、e-Taxソフト(WEB版)などにログインし、「利用者識別番号の通知・確認」メニューから確認・再発行の手続きが可能です。
最終手段としては、管轄の税務署に直接問い合わせる方法もありますが、まずは手元の資料を探してみましょう。
2. マネーフォワード クラウドのアカウント
当然ですが、マネーフォワード クラウド開業届を利用するためのアカウントが必要です。まだ登録していない場合は、先に無料会員登録を済ませておきましょう。
もし、まだマネーフォワード クラウドのアカウント作成がお済みでない方や、開業準備全体の流れを掴みたい方は、まず「【開業準備ガイド】個人事業主になるには?無料の「マネーフォワード クラウド開業届」で書類作成から提出まで完全サポート!」の記事で全体像を把握することをおすすめします。開業の全体像を知ることで、今自分がどの段階にいるのかが明確になります。
3. (電子申請の場合)マイナンバーカードと対応デバイス
作成した開業届をe-Taxで電子申請する場合、マイナンバーカードが必須となります。また、マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダーライタ、または読み取り機能に対応したスマートフォンも必要です。最近のスマートフォンは多くが対応しているので、専用リーダーがない方でも安心してください。
【解説】マネーフォワード開業届とe-Taxの連携手順
準備が整ったら、いよいよ連携作業です。画面の指示に従えば難しくありませんが、特に重要なポイントを解説します。
Step 1: マネーフォワード クラウド開業届にログインし、情報入力を開始
まずは公式サイトから会員登録(無料)またはログインをしましょう。サービスを開始すると、事業内容や個人情報などを入力する画面が表示されますので、順番に情報を埋めていきます。
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Step 2: 「提出方法の選択」画面へ進む
必要な情報の入力が一通り終わると、作成した開業届をどのように提出するかを選択する画面が表示されます。選択肢は「e-Taxで電子申請」「郵送」「税務署へ持参」の3つです。
Step 3: 「e-Taxで電子申請」を選び、「利用者識別番号をすでにお持ちの方」を選択
ここが最も重要なポイントです。提出方法として「e-Taxで電子申請」を選ぶと、その下に利用者識別番号に関する選択肢が表示されます。
「利用者識別番号を新規に取得する」と「利用者識別番号をすでにお持ちの方」という2つのラジオボタンが表示されたら、迷わず「利用者識別番号をすでにお持ちの方」を選択してください。
もし利用者識別番号の入力欄が表示されない場合は、提出方法で「郵送」や「持参」を選んでいないか確認しましょう。この連携機能は「e-Taxで電子申請」を選んだ場合にのみ利用できます。
Step 4: 16桁の利用者識別番号を入力する
「すでにお持ちの方」を選択すると、16桁の利用者識別番号を入力する欄が現れます。ここで、事前準備で確認しておいたご自身の番号を正確に入力してください。入力ミスがないか、最後にもう一度確認することをおすすめします。
Step 5: 残りの項目を入力し、申請データを作成
利用者識別番号の入力が完了したら、あとは画面の指示に従って残りのステップを進めるだけです。全ての入力内容を確認し、問題がなければ申請データを作成します。これで、あなたの既存の利用者識別番号と連携した開業届のデータが完成します。
連携後の注意点とよくある質問(FAQ)
最後に、連携手続きを終えた後の注意点や、多くの人が疑問に思う点についてまとめました。
注意点1: 納税地が変わった場合の手続き
過去にe-Taxを利用した時から引っ越しなどで住所が変わり、納税地(所轄の税務署)が変更になった場合は注意が必要です。開業届を新しい住所で提出するだけでなく、e-Tax側でも住所変更の手続きが必要になる場合があります。詳しくはe-Taxの公式サイトを確認するか、新しい納税地を管轄する税務署にお問い合わせください。
FAQ1: スマホアプリ版でも連携できますか?
はい、マネーフォワード クラウドのスマートフォンアプリからでも、同様の手順で連携が可能です。PC版と同じように、提出方法の選択画面で「e-Taxで電子申請」を選び、「利用者識別番号をすでにお持ちの方」を選択して番号を入力してください。
FAQ2: 間違えて新規発行してしまいました。どうすればいいですか?
もし誤って新しい番号を取得してしまった場合は、ご自身の住所地を管轄する税務署に電話で相談するのが最も確実です。状況を説明すれば、二つの番号を名寄せ(統合)してもらえる場合がありますが、手続きは税務署の指示に従ってください。早めに相談することが大切です。
FAQ3: 家族の利用者識別番号は使えますか?
いいえ、利用者識別番号は個人に紐づくものなので、本人以外の番号は使用できません。たとえ家族であっても、開業するのはあなた自身ですので、必ずご自身の利用者識別番号を使用してください。
まとめ
すでにe-Tax利用者識別番号をお持ちの場合、マネーフォワード クラウド開業届との連携は、いくつかのポイントさえ押さえれば非常に簡単です。
この一手間をかけることで、手続きが簡素化されるだけでなく、将来の税務情報が一元管理され、確定申告などの経理業務が格段にスムーズになります。
手続きは少し複雑に感じるかもしれませんが、本記事で解説した手順に沿って進めれば、誰でも確実に行えます。
さっそく、開業準備の第一歩を踏出してみましょう。
まだマネーフォワード クラウド開業届を試していない方は、この機会に無料の会員登録から始めてみてはいかがでしょうか。
また、開業準備の全体像や、そもそも何から手をつけていいか分からないという方は、「【開業準備ガイド】個人事業主になるには?無料の「マネーフォワード クラウド開業届」で書類作成から提出まで完全サポート!」もぜひ参考にしてください。
あなたの新しいスタートを心から応援しています。
