生活や仕事に役立つライフハック、お得な情報を発信しています。⚠️記事内にPRを含みます

n8nでNotionとGoogleカレンダーを完全双方向同期させる設定手順【2026年版】

Notionでタスクを管理し、Googleカレンダーでスケジュールを調整する。

このスタイルは非常に効率的に見えますが、「同じ内容を二度入力する」という手間が発生しがちです。

Notionのデータベースに新しいタスクを追加したら、Googleカレンダーにも予定を登録。

逆に、Googleカレンダーで打ち合わせの日時が変更されたら、Notionのタスク情報も更新。

この手作業による二重管理は、時間がかかるだけでなく、入力ミスや更新漏れの原因にもなり得ます。

もし、この面倒な作業がすべて自動化できるとしたら、あなたの業務効率はどれほど向上するでしょうか。

本記事では、今話題の業務自動化ツール「n8n」を使い、NotionとGoogleカレンダーを「完全双方向」で同期させる具体的な設定手順を、初心者にも分かりやすく徹底解説します。

この記事を最後まで読めば、面倒な二重入力から解放され、より本質的な業務に集中できる環境が手に入ります。

n8nがNotionとGoogleカレンダーの同期に最適な理由

タスク管理ツールとカレンダーツールの同期を実現するサービスはいくつか存在しますが、なぜ「n8n」が特にこの用途において強力な選択肢となるのでしょうか。その理由は、n8nが持つ圧倒的な柔軟性拡張性にあります。

ZapierやMakeにはない、n8nならではの優位性

ZapierやMake(旧Integromat)のような他のiPaaSツールも、もちろんNotionとGoogleカレンダーの連携は可能です。しかし、それらの多くは「Aが起きたらBをする」という一方向のシンプルな自動化を得意としています。

一方で「双方向同期」を実現しようとすると、複数のワークフロー(ZapsやScenario)を組む必要があり、途端に複雑化し、コストもかさみがちです。特に、更新の無限ループ(Notionの更新がカレンダーを更新し、そのカレンダーの更新がさらにNotionを更新する…)を防ぐためのロジックを組むのが難しいという課題がありました。

その点、n8nはより複雑なロジックや条件分岐を直感的なUIで、かつ低コスト(セルフホストなら実質無料)で構築できます。IFノードやSwitchノードといった機能を活用することで、無限ループを確実に回避し、安定した双方向同期システムを設計できるのが最大の強みです。2026年2月現在、このレベルの複雑なワークフローをコストを抑えて実現できるツールは、n8nが筆頭と言えるでしょう。

n8nの基本的な概念や他のツールとのより詳細な比較については、当サイトのn8n完全ガイド記事で詳しく解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。

双方向同期がもたらす絶大な効果

双方向同期が実現すると、あなたのワークフローは劇的に変わります。

  • Notionでのタスク追加が瞬時にカレンダーへ: Notionのデータベースに「【顧客A】提案書作成」というタスクを締め切り日と共に作成すると、自動でGoogleカレンダーの該当日時に「【顧客A】提案書作成」という終日イベントが作成されます。
  • カレンダーでの日程変更がNotionへ反映: Googleカレンダー上でドラッグ&ドロップして打ち合わせの日程を翌日に変更すると、関連するNotionのタスクページの「実施日」プロパティが自動で更新されます。
  • どこからでも最新情報にアクセス: 外出先でスマホからGoogleカレンダーに新しい予定を追加しても、それが自動でNotionのタスクデータベースに反映されるため、常に情報が一元化された状態を保てます。

これにより、入力漏れや更新忘れといったヒューマンエラーは撲滅され、常に最新の情報を両方のプラットフォームで確認できるようになるのです。

同期を始める前の準備リスト

実際にワークフローを構築する前に、以下の3つを準備しておきましょう。

  • n8nアカウント: まだお持ちでない方は、公式サイトからサインアップできます。クラウド版には無料プランもあり、すぐに試すことが可能です。
  • NotionアカウントとAPIキー: Notionの「インテグレーション」設定から、n8n接続用のAPIキーを発行しておきます。
  • Googleアカウント: GoogleカレンダーにアクセスするためのGoogleアカウントと、API接続の許可が必要です。

準備はこれだけです。それでは、具体的な設定手順に進みましょう。

ステップ1:NotionからGoogleカレンダーへの片方向同期

まずは基本として、Notionに新しいタスクが追加されたら、Googleカレンダーにイベントを自動で作成するワークフローを構築します。これが双方向同期の第一歩です。

n8nで新規ワークフローを作成する

n8nにログインし、画面の「Add workflow」ボタンから新しい空のワークフローを作成します。最初に表示される「Start」ノードは、手動でワークフローを開始するためのものですが、今回は自動実行させたいので、トリガーとなるノードを追加していきます。

「Add first step…」をクリックし、検索ボックスに「Notion」と入力します。トリガー(稲妻マークがついたもの)の中から「Notion Trigger」を選択してください。

Notionトリガーノードの設定

Notion Triggerノードを設定することで、「Notionで何が起きたらワークフローを開始するか」を定義します。

  1. Authentication: 「Credential to connect with」で「Create New」を選択します。Notionのインテグレーション設定で取得したAPIキーを貼り付け、接続を確立します。一度設定すれば、次回からは選択するだけでOKです。
  2. Event: 「On」の項目で、「Database Item Created」を選択します。これにより、データベースに新しいアイテムが追加された時のみ、このワークフローが起動するようになります。
  3. Database ID: 同期の対象としたいNotionデータベースのIDを入力します。データベースIDは、NotionページのURLや共有設定画面から確認できます。

これで、指定したデータベースに新しいページ(タスク)が追加されるたびに、n8nがその情報を取得できるようになりました。「Fetch test event」をクリックして、実際にNotionからデータが取得できるか確認しておきましょう。

Googleカレンダーノードでイベントを作成

次に、Notionトリガーノードの右側にある「+」ボタンをクリックし、今度は「Google Calendar」ノードを追加します。

  1. Authentication: Notionと同様に、Googleアカウントへの接続設定(Credential)を行います。
  2. Resource:Event」を選択します。
  3. Operation:Create」を選択します。
  4. Calendar: イベントを追加したいGoogleカレンダーの名前をリストから選択します。
  5. Title: ここがキモです。イベントのタイトルに、Notionから取得したタスク名を設定します。「Add Expression」をクリックし、左側の「Current Node」>「Input Data」>「JSON」と辿り、Notionのタスク名が入っているプロパティ(例: `{{ $json.properties.Name.title[0].plain_text }}`)を選択します。これにより、Notionのタスク名がそのままカレンダーのイベント名になります。
  6. Start Time / End Time: 同様に、Notionの日付プロパティをカレンダーの開始・終了時刻にマッピングします。Expressionを使って、`{{ $json.properties.Date.date.start }}` のように指定します。

設定が完了したら、ワークフローを「Active」にして保存します。これで、Notionにタスクを追加するだけで、自動的にGoogleカレンダーにも予定が登録されるようになりました。

ステップ2:GoogleカレンダーからNotionへの逆方向同期と無限ループ対策

片方向の同期が完成したら、次はいよいよ逆方向、つまりGoogleカレンダーの変更をNotionに反映させるワークフローを構築します。ここでの最重要ポイントは「無限ループ」をいかにして防ぐかです。

Googleカレンダーの変更を検知するトリガー

管理のしやすさを考え、新しいワークフローを作成しましょう。先ほどと同様に「Add workflow」から開始し、今度はトリガーとして「Google Calendar Trigger」を選択します。

  1. Authentication: 先ほど作成したGoogleアカウントのCredentialを選択します。
  2. Event:Event Created」と「Event Updated」の両方を監視対象にすると良いでしょう。
  3. Calendar: もちろん、Notionと同期しているカレンダーを選択します。

これで、Googleカレンダー側でイベントが作成または更新されるたびに、このワークフローが起動するようになります。

無限ループを防ぐための最重要テクニック

このままNotionを更新するノードを繋ぐと何が起きるでしょうか?

Googleカレンダーでイベント作成 → (n8n) → Notionにタスク作成 → (ステップ1のn8n) → Googleカレンダーにイベント作成 → (このn8n) → Notionにタスク作成 ...

このように、お互いのワークフローがトリガーし合い、無限に処理が走り続けてしまいます。これを防ぐために、「同期の証跡」を残す仕組みを導入します。

【事前準備】
同期対象のNotionデータベースに、以下の2つのプロパティを新たに追加しておきます。

  • GCal_Event_ID (テキスト形式): GoogleカレンダーのイベントIDを保存するためのプロパティ。
  • Last_Synced_From (テキスト形式): 「n8n_from_notion」や「n8n_from_gcal」といった、どちらのワークフローによって最後に更新されたかを示すフラグを保存するためのプロパティ。

この準備ができたら、n8nのワークフローに戻り、Google Calendar Triggerの次に「IF」ノードを追加します。このIFノードで、「このカレンダーイベントは、Notionから同期されたものではないか?」をチェックします。

IFノードの条件設定で、Googleカレンダーイベントの「Description(説明欄)」に、ステップ1のワークフローで埋め込んだNotionページのIDが含まれているかどうかをチェックする、といった方法が有効です。(ステップ1のGoogleカレンダー作成時に、説明欄にNotionのページURL `{{ $json.url }}` を入れておくと、この判定が容易になります)。

もしNotionのIDが含まれていなければ「新規にGoogleカレンダーで作成されたイベント」と判断し、後続のNotion更新処理に進みます。含まれていれば「Notionから同期されたイベント」なので、ここで処理を終了させ、ループを防ぎます。

Notionノードでデータベースアイテムを検索&更新

IFノードの「true」の出力(新規イベントだった場合)に、「Notion」ノード(トリガーではない方)を接続します。

  1. Resource:Database/Page」を選択します。
  2. Operation:Update」を選択します。
  3. Database/Page ID: ここでは、Googleカレンダーのイベントに対応するNotionページを探し出す必要があります。もし、カレンダーイベントの説明欄にNotionのIDを埋め込んでいればそれを直接使えます。そうでなければ、一度「Search」オペレーションでタイトルや日付を元にページを検索し、その結果得られたページIDを使って更新をかける、という二段階の処理が必要になります。
  4. Update Properties: Googleカレンダーから取得した情報(タイトル、日時など)を使って、Notionの各プロパティを更新するようマッピングします。そして最も重要なのが、先ほど準備した「GCal_Event_ID」にカレンダーのイベントID(`{{ $json.id }}`)を、「Last_Synced_From」に「n8n_from_gcal」という固定文字列をセットすることです。

この「証跡」を残すひと手間を加えることで、安定的で信頼性の高い双方向同期システムが完成します。

まとめ:二重入力から解放され、創造的な時間を取り戻そう

本記事では、n8nを使ってNotionとGoogleカレンダーを完全双方向同期させるための具体的な手順を、無限ループ対策という核心的なテクニックと共にご紹介しました。最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、その後の業務効率は劇的に向上します。

手作業による二重入力、更新漏れの心配、プラットフォーム間の情報の不整合といった日々の小さなストレスから解放されることで、あなたはもっと創造的で本質的な業務に集中できるようになるはずです。

今回ご紹介した方法はあくまで一例です。n8nのパワフルな機能を活用すれば、特定のキーワードが含まれるタスクだけを同期したり、担当者情報を連携させたりと、あなたの運用に合わせてさらにカスタマイズすることも可能です。

さあ、あなたも今日から面倒な手作業とはお別れです。まずはn8nの無料プランから、そのパワフルな自動化の世界を体験し、自分だけの最強のタスク管理システムを構築してみてはいかがでしょうか。