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ExpressVPNルーターアプリの「デバイス・グループ」機能とは?接続先を個別管理する設定手順を解説

家族で1つのVPNルーターを使っていると、こんな悩みが出てきます。

「自分は日本のサーバーに繋ぎたいのに、家族がアメリカに変えてしまった」。

あるいは「ゲーム機だけはVPNを経由させたくないけど、PCやスマホは保護したい」という場面もあるでしょう。

通常のVPN接続では、ルーターに接続しているすべてのデバイスが同じサーバーを経由します。

これでは、家族それぞれの用途に合わせた柔軟な運用ができません。

そこで活躍するのが、ExpressVPNルーターアプリに搭載されている「デバイス・グループ」機能です。

この機能を使えば、デバイスごと、あるいはグループごとに異なるVPNサーバーへ接続したり、特定のデバイスだけVPNを無効にしたりできます。

そもそもデバイス・グループとは何か?なぜ必要なのか

VPNルーターの「全デバイス一括接続」という制約

VPNをルーターに設定する最大のメリットは、個々のデバイスにアプリをインストールしなくても、Wi-Fiに繋ぐだけでVPN保護が得られる点です。しかし、この便利さには1つの大きな制約があります。ルーターを経由するすべての通信が、同一のVPNサーバーを通るということです。

たとえば、アメリカのNetflixを視聴するためにルーターをアメリカのサーバーに接続すると、同じネットワーク上にある仕事用PCもアメリカ経由になってしまいます。日本国内向けの業務システムにアクセスできなくなったり、表示速度が低下したりする原因になります。

家庭内で起きる具体的な課題

この制約が特に問題になるのは、以下のようなケースです。

  • 家族のうち1人は海外コンテンツを視聴し、別の家族は国内サービスを利用している
  • ゲーム機はレイテンシ(通信遅延)を最小限にしたいのでVPNを通したくない
  • IoTデバイス(スマートスピーカーやスマートホーム機器)はVPNに対応していないため、接続から除外したい
  • 在宅勤務で業務用PCだけは特定の国のサーバーに固定したい

1台のルーターで複数人、複数デバイスが異なる用途でネットワークを使う現代の家庭では、「全デバイス一律」の管理は現実的ではありません。

デバイス・グループが解決すること

ExpressVPNのルーターアプリにおける「デバイス・グループ」は、ルーターに接続されたデバイスを任意のグループに分け、グループごとに異なるVPN接続先を設定できる機能です。2026年5月時点の情報では、最大5つのグループを作成できます。各グループに対して、異なるサーバーロケーションを割り当てたり、「VPNなし」を選択してVPN接続を迂回させたりすることが可能です。

ExpressVPNの基本的な特徴や料金プランについては、ExpressVPNの使い方・料金・評判をまとめた総合ガイドで詳しく解説していますので、まだExpressVPNを導入していない方はそちらも参考にしてください。

デバイス・グループの作成手順を詳しく解説

事前に必要な準備

デバイス・グループ機能を使うためには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • ExpressVPNの有効なサブスクリプション(契約)があること
  • ExpressVPN対応ルーター、またはExpressVPNのファームウェアを導入済みのルーターを使用していること(Aircove、Aircove Goなどが該当)
  • ルーターのファームウェアが最新バージョンに更新されていること

まだExpressVPNを契約していない場合は、ExpressVPN公式サイトからサブスクリプションを取得できます。対応ルーターの有無にかかわらず、まずは契約を済ませてから環境を整えるのがスムーズです。

ステップ1:ルーター管理画面にアクセスする

ルーターに接続しているデバイスのブラウザから、管理画面のアドレス(通常は「expressvpnrouter.com」またはルーターのIPアドレス)にアクセスします。ログイン画面が表示されたら、ルーター設定時に作成した管理者パスワードを入力してください。

ここで注意したいのは、ExpressVPNアカウントのパスワードとルーター管理画面のパスワードは別物であるという点です。初回セットアップ時に設定したルーター用のパスワードが必要になります。忘れてしまった場合は、ルーターのリセットが必要になるため、メモしておくことを強く推奨します。

ステップ2:ダッシュボードからデバイス一覧を確認する

管理画面にログインすると、ダッシュボードにルーターへ接続中のデバイスが一覧表示されます。初期状態では、すべてのデバイスが1つのデフォルトグループに属しています。各デバイスにはデバイス名(例:「iPhone」「Windows-PC」など)が表示されるため、どのデバイスが誰のものかをこの段階で確認しておきましょう。

デバイス名が分かりにくい場合は、デバイスのMACアドレスと照合するか、デバイス名をカスタム名に変更しておくと管理が楽になります。

ステップ3:新しいデバイス・グループを作成する

ダッシュボード上部の「デバイス・グループを作成」(Create a Device Group)ボタンをクリックします。グループ名を入力する画面が表示されるので、用途が一目で分かる名前を付けます。

たとえば以下のような命名がおすすめです。

  • 「仕事用」:在宅勤務のPC専用
  • 「海外ストリーミング」:動画配信サービス視聴用
  • 「ゲーム(VPNなし)」:VPNを通さないゲーム機用
  • 「子供のデバイス」:家族のタブレットやスマホ用

グループ名は後から変更できるため、まずは分かりやすい名前で作成して構いません。

ステップ4:グループにVPN接続先を設定する

作成したグループを選択し、そのグループのVPN接続先を設定します。サーバーロケーション(接続国)の選択画面が表示されるので、目的に合ったロケーションを選んでください。「VPNなし」(No VPN)を選択すると、そのグループに属するデバイスの通信はVPNを経由せず、通常のインターネット接続になります。

ここでの実用的なアドバイスとして、日本国内のサービスを中心に使うグループには「日本」を、海外コンテンツ視聴用には該当する国のサーバーを割り当てると効率的です。速度を優先したい場合は、物理的に近いロケーションを選ぶのが基本ですが、ExpressVPNのサーバーは最適化されているため、主要都市のサーバーであれば大きな速度差は感じにくい傾向にあります。

ステップ5:デバイスをグループに振り分ける

接続先の設定が完了したら、ダッシュボードに表示されているデバイスを、ドラッグ&ドロップまたは編集メニューからグループに移動させます。1つのデバイスが属せるグループは1つだけです。

すべてのデバイスを振り分ける必要はありません。振り分けていないデバイスはデフォルトグループのまま動作します。まずは特別な設定が必要なデバイスだけ移動させ、残りはデフォルトグループに残しておくのが管理しやすい運用方法です。

よくある失敗と回避方法

設定時に見落としがちなポイントをまとめます。

  • グループを作成しただけでデバイスを移動し忘れるケース:グループを作っても、デバイスを実際にそのグループへ割り当てなければ効果がありません。作成後は必ずデバイスの振り分けまで完了させましょう。
  • 新しいデバイスが接続された場合の扱い:新たにWi-Fiに接続したデバイスはデフォルトグループに入ります。意図した保護レベルと異なる可能性があるため、新しいデバイスが追加されたら都度確認する習慣をつけましょう。
  • グループ数の上限に達した場合:最大5グループまで作成可能です。上限に達した場合は、既存グループの統合や不要なグループの削除を検討してください。用途が近いデバイスは同じグループにまとめるのが効率的です。

デバイス・グループの活用パターンと実用例

パターン1:家族で用途別にグループを分ける

4人家族を例にすると、以下のようなグループ構成が考えられます。

  • グループ1「お父さんの仕事用」:業務PC → 日本サーバー
  • グループ2「リビングの娯楽」:Fire TV Stick、スマートTV → アメリカサーバー(海外ストリーミング用)
  • グループ3「子供のデバイス」:タブレット2台 → 日本サーバー
  • グループ4「ゲーム機」:PlayStation、Nintendo Switch → VPNなし(遅延軽減のため)
  • デフォルトグループ:その他のスマホ等 → 日本サーバー

このように設定すれば、家族がそれぞれの用途でストレスなくインターネットを利用できます。

パターン2:在宅ワークと私用を分離する

リモートワーク環境では、業務用PCと私用デバイスを別グループにすることで、業務トラフィックの安定性を確保しつつ、プライベートでは自由なサーバー選択が可能になります。業務上特定の国のIPアドレスが必要な場合にも対応できるため、VPN接続の切り替え忘れによるトラブルを防げます。

パターン3:IoTデバイスをVPNから除外する

スマートスピーカーやスマートホーム対応の照明・家電は、VPN経由だと正常に動作しないことがあります。これらのデバイスを「VPNなし」のグループにまとめておけば、他のデバイスはVPN保護を受けながら、IoT機器の安定動作も確保できます。

他の方法との比較:デバイス・グループは本当に最適か

スプリットトンネリングとの違い

ExpressVPNのデスクトップアプリやモバイルアプリにも「スプリットトンネリング」というアプリ単位でVPN経由の有無を選べる機能があります。これはアプリケーション単位の制御であり、デバイス単位の制御であるデバイス・グループとは役割が異なります。

スプリットトンネリングは1台のデバイス内で「このアプリだけVPNを通す/通さない」を選ぶ機能です。一方、デバイス・グループはルーターレベルでデバイスごとの接続先を管理します。両者は競合するものではなく、組み合わせることでより細かな制御が可能です。

各デバイスに個別アプリをインストールする方法との比較

デバイスごとにExpressVPNアプリを入れれば、個別にサーバーを選べます。しかし、以下のデメリットがあります。

  • ゲーム機やスマートTVなど、VPNアプリをインストールできないデバイスには対応できない
  • 同時接続台数に上限がある(ExpressVPNは8台まで。ただしルーター接続は1台としてカウント)
  • 家族全員がアプリの操作方法を覚える必要がある

ルーターのデバイス・グループを使えば、これらの問題を一括で解消できます。特にVPNアプリに対応していないデバイスが多い家庭では、ルーターでの管理が圧倒的に便利です。

どんな人にデバイス・グループが向いているか

この機能が特に力を発揮するのは以下のような環境です。

  • 家庭内に5台以上のネット接続デバイスがある
  • 家族で異なる国のコンテンツを同時に楽しみたい
  • ゲーム機やIoTデバイスをVPN管理に含めたい(または除外したい)
  • 在宅勤務で業務用と私用のネットワークを分けたい

逆に、1人暮らしでデバイスが2〜3台程度なら、各デバイスにアプリを入れて管理する方がシンプルかもしれません。

まとめ:デバイス・グループで家庭内ネットワークを最適化しよう

ExpressVPNルーターアプリのデバイス・グループ機能は、1台のルーターで家庭内の多様なニーズに対応するための実用的な仕組みです。ポイントを整理すると以下のとおりです。

  • 最大5つのグループで、デバイスごとに異なるVPNサーバーを割り当てられる
  • 「VPNなし」設定でゲーム機やIoT機器をVPN対象から除外できる
  • 設定はルーター管理画面から数分で完了し、各デバイス側の操作は不要
  • 新しいデバイスはデフォルトグループに自動追加されるため、定期的な確認が推奨される

まずはルーター管理画面にアクセスして、現在接続中のデバイスを確認するところから始めてみてください。用途を整理してグループを作れば、家族全員が快適にインターネットを使える環境が整います。

ExpressVPNの導入がまだの方は、ExpressVPNの使い方・料金・評判を網羅した総合ガイドを参照のうえ、ExpressVPN公式サイトから始めてみてください。ルーター対応モデルの選び方や初期設定の流れも、総合ガイドで確認できます。