Twitterでバズっていたのがきっかけで知ったDVD 「紳竜の研究」の内容がとても勉強になる内容だったのでご紹介します。
知ったきっかけはTwitterでフォローしている田端信太郎氏(@tabbata)の投稿です。
余りに神動画過ぎて、他人に紹介したくなかったけど、例のまとめ記事が出たから紹介するか。このDVDに入っている島田紳助がNSCの後輩に語った内容はあらゆるビジネス、特にマーケティングに携わるものにとっては珠玉の宝物や> 「紳竜の研究」 https://t.co/xYe1Ahwcq4
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2016年11月7日
田端氏はギャグな投稿が基本多いのですが、ビジネスで為になる情報も時たま織り交ぜてくるのでついついチェックしてしまう存在。
そんな田端氏の
「神動画過ぎる」
「他人に紹介したくなかった」
とそそられるコメントにそのままそそられて、Amazonの評価も信憑性高い内容で高評価が多かったので「これは間違いなさそうだ」と思い、価格は高めですが下手なビジネス書を新刊で数冊買うよりも為になれば全然いいと購入して観ました。
Amazonの評価の中でも、
この内容は特筆物。下手な成功哲学や中途半端な心理学にお金をかけるのなら、お小遣いで買って見れるこの講義を観て聴いた方が為になります。
正直、個人的には島田紳助氏の事をあまり好きではありません。しかしこのDVDの「第二章の手段」の内容は素晴らしすぎると言わざるを得ない程の内容でした。僕はお笑いを目指している訳ではありませんが、友人に強く進められ第二章を見るためだけにDVDを購入しましたが、目から鱗の事ばかりでした。自分のやりたい事を形にしようとする人には必ず何らかのヒントになります。
など絶賛の評価が多いです。
2007年に発売されたDVDですが、内容は今でも全然色褪せない充実の内容でした。
気になる内容を少し紹介していきます。
「紳竜の研究」
DVDの概要
島田紳助・松本竜介の漫才コンビ「紳竜」の軌跡を記録した作品です。
2枚組のDVDで、
1枚目の前半はドキュメンタリー、
1枚目の後半に2007年3月にNSC(吉本総合芸能学院)で一度だけ開催された島田紳助氏の特別限定授業「笑いの教科書の作り方」「売れるために一番大切なこと」「M-1の戦い方」を収録、
2枚目は紳竜の漫才が収録されています。
島田紳助氏が吉本の若手芸人に授業した講義内容が必見
特に必見の価値があるのは、
1枚目の後半に収録されている島田紳助氏が吉本の若手芸人に授業した講義内容です。
(Amazonの評価などもほとんど講義部分にフォーカスしてます)
事前の評判どおり、
「他人に紹介したくなくなる」
という気持ちがとてもわかる、非常に勉強になる内容。
DVDの中で語る島田紳助氏の成功哲学とマーケティング論は、お笑いだけでなく、どのビジネスにも、私のような自営業やフリーランスにも応用できる内容でした。
それでは、少しだけDVDの内容を掘り下げていきたいと思います。
XとYの公式がわかっていなければ、いくら練習しても意味がない
若手お笑い芸人に対しての授業のため、事例や内容は当然お笑い業界ベースで進みます。
Xは自分の戦力
Yは世の中の流れ、トレンド、時代の流れ
XとYを理解した上で、自分が進む目標設定、戦略、戦術を考えていかなければいけない。
自分の能力、できることだけ考えて、一生懸命練習したり努力したとしても、世の中の流れやトレンドを理解していなければ、世の中が求めていなければ評価されない。
XとYを両方理解していなくても、たまたまやっていることが合致する時もある。
お笑い芸人の一発屋はまさにそうだと。
しかし、たまたま合致した場合は、Yの世の中の流れやトレンドは変化するから、その変化についていけずに継続できなくなる。それが一発屋。
お笑いの話でしたが、自分の商売、ビジネスにももちろん応用可能な考え方です。
X:自分ができること、好きなことを明確にする(自分の戦力)
Y:自分ができることに関係する業界や世界で、今までの成功事例の歴史を研究、分析して、今後の世の中のトレンドや流れを予測する。(世の中の流れ、トレンド、時代の流れ)
XとYを理解することで、根拠をもった目標設定が立てられて、その目標を達成するためにはどうすればいいのか、何をすればいいのか、といった戦略を立てることができます。
お笑い業界やテレビ業界で長年活躍している人は、意識的に無意識的に問わず、XとYの公式を実践している人がほとんどとのことでした。
戦う場所を間違えない
「負ける場所へは行かない。行かなければ負けない。引き分けで済む。勝てる場所にしか行かない。」
「紳竜」は若手の頃、予定されていた漫才の舞台をさぼる、現場に行かない、ということが多かったそうですが、その理由としては上記の持論があっての行動だったとのこと。
また、「紳竜」がデビューした当時、
「オール阪神・巨人」がいて「これは正統派漫才のジャンルでは勝てない」と悟り、
「明石家さんま」がいて「これは人気者、スター芸人のジャンルでは勝てない」と悟り、
「紳竜」は悪役というジャンルなら勝てると分析してポジショニングをしたのです。
言い方と行動が極端なこともありますが、「戦う場所を間違えない」という考え方は、ビジネスマン、自営業、フリーランス、などにも大切な考え方ですね。
自分の強みや他者と差別化できるポイントを明確にして、そのポイントが目立つ場所で勝負をすることが非常に大事。
他にもたくさん勉強になる話がありました
今回紹介した「XとYの公式」「戦う場所を間違えない」話は、DVDの講義の中のごく一部です。
私がメモした13個のテーマの内、今回紹介したのは2個。
講義部分の時間は、1時間40分程度の長さがあるので見応えありましたよ。
おわりに
島田紳助氏は、実業家として飲食店も複数経営されているそうですが、DVDの中で飲食店をやる理由について、こう語っています。
「お笑い芸人、お笑いタレントとして成功できた要因である成功哲学、マーケティング論は、他の分野でも応用できるのではないかという可能性にチャレンジしたい。
今まで出会った若手芸人の中で、お笑いの才能はないけど、正しい努力の才能がある子たちに飲食店をやってもらって、彼らも正しい方法(紳助氏の成功哲学、マーケティング論)を実践すれば成功できるということを証明したい。」
「こうすればうまくいくんじゃないか」
「これをやってみたらおもしろいかも」
といった好奇心やチャレンジ精神を大事にして、うまくいった時には喜びやポジティブなエネルギーにしている考え方が、とても印象的でした。
ぜひ興味出ましたら一見ください!
ちなみに、
DVDの値段が高い!
という方には、講義部分を書き下ろした書籍もあるのでそちらもご検討を。
ただし、こちらの本も高評価ですが、評価コメントの中に「DVDの動画で見るのと全然印象が違う」といったコメントが多数あり、私もDVDの動画を見て島田紳助氏の説得力や話し方も話している内容をさらに納得できるものへと昇華している印象をうけたので、人によると思いますが、DVDで観た方がよさそうな内容なのかもしれませんね。
ご参考までに。
以上、「『紳竜の研究(DVD)』島田紳助氏が吉本の若手芸人に講義した成功哲学とマーケティング論がすごく勉強になる」でした。