Google Workspaceの導入、おめでとうございます!
これから様々な便利機能を活用していく上で、まず最初に触れることになるのが「管理コンソール(Admin Console)」です。
これは、あなたの組織のGoogle Workspace全体を管理・設定するための、いわば「司令塔」のような場所です。
Google Workspaceを導入したら、まず触ることになるのが『管理コンソール』です。
初めてだと『何から手をつければ…』『設定項目が多すぎて難しそう…』と戸惑うかもしれませんが、ポイントを押さえれば大丈夫。
私も最初は試行錯誤しましたが、基本的な操作はすぐに慣れますよ。
この記事では、Google Workspaceを導入したばかりの管理者の方、特に中小企業やIT専任者がいない組織の担当者の方に向けて、管理コンソールの基本的な使い方、中でも最も重要となる「ユーザー管理」と、最初にやっておきたい「基本設定」を中心に、分かりやすく解説していきます。
【ご注意】管理コンソールの画面や機能は更新されることがあります。この記事は2025年4月時点の一般的な情報に基づいています。実際の画面で確認しながら進めてください。
管理コンソールへのアクセス方法
管理コンソールへは、以下の方法でアクセスします。
- Webブラウザを開き、アドレスバーに
admin.google.com
と入力してアクセスします。 - Google Workspaceの管理者アカウント(申し込み時に作成したアカウント、または後から管理者権限を付与されたアカウント)のメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
ログインすると、管理コンソールのダッシュボード(ホーム画面)が表示されます。ここから様々な設定にアクセスできます。
まずはここから!ユーザー管理の基本
管理者が最も頻繁に行う作業の一つがユーザー管理です。従業員の入社・退職に合わせて適切に対応しましょう。
新しいユーザーを追加する
新しい従業員が入社した場合など、ユーザーアカウントを作成します。
- 管理コンソールで、[ディレクトリ] > [ユーザー] に移動します。
- [新しいユーザーの追加] をクリックします。
- ユーザーの姓名、メインのメールアドレス(ユーザー名@あなたのドメイン)、(必要であれば)組織部門、初期パスワードなどを入力します。(パスワードは初回ログイン時に変更を求める設定が推奨されます)
- [新しいユーザーを追加] をクリックして完了です。
(補足)一度に多くのユーザーを追加したい場合は、CSVファイルを使った一括アップロード機能も利用できます。
ユーザー情報を編集・パスワードをリセットする
ユーザーの姓名が変わった場合や、ユーザーがパスワードを忘れてしまった場合などに対応します。
- [ディレクトリ] > [ユーザー] で、対象のユーザー名をクリックします。
- ユーザー情報ページが開くので、必要に応じて情報を編集します。
- パスワードをリセットする場合は、[パスワードを再設定] をクリックし、新しいパスワードを自動生成するか手動で設定します。生成したパスワードをユーザーに安全な方法で伝えます。
ユーザーを停止・削除する(退職者対応)
従業員が退職した場合、アカウントを放置するとセキュリティリスクになります。状況に応じて停止または削除を行います。
- ユーザーの停止: 一時的にアカウントへのアクセスをブロックします。データは保持されるため、後でアクセス権を復元したり、データを移行したりすることが可能です。退職直後など、データの扱いを検討する間はこちらが安全です。
- ユーザーの削除: アカウントとそのデータを完全に削除します(一定期間内であれば復元可能な場合もあります)。削除する前に、必要に応じてそのユーザーのメールやドライブのデータを他のユーザーに移行するオプションがあります。データの完全削除は慎重に行ってください。
操作は、[ディレクトリ] > [ユーザー] で対象ユーザーを選択し、[その他のオプション] から [ユーザーを停止] または [ユーザーを削除] を選択します。
やっておきたい基本セキュリティ設定
組織全体のセキュリティレベルを高めるために、以下の設定は早めに行いましょう。
パスワードポリシーを設定する
推測されやすい簡単なパスワードを防ぐために、パスワードの強度(最低文字数や使用文字種)を設定します。
- 管理コンソールで、[セキュリティ] > [認証] > [パスワード管理] に移動します。
- 「強度」の項目で「強力なパスワードを適用する」にチェックを入れ、必要に応じて最低文字数を設定します。
2段階認証プロセスを有効化・必須にする
不正ログイン対策として非常に効果的な2段階認証プロセスの利用を、組織全体で強制(必須化)することを強く推奨します。
- 管理コンソールで、[セキュリティ] > [認証] > [2段階認証プロセス] に移動します。
- 「ユーザーに 2 段階認証プロセスを適用する」をオンにします。
- 「適用」の項目で「オン(強制)」を選択し、適用開始日や猶予期間を設定します。(従業員への事前周知が必要です)
その他、よく使う基本機能
上記以外にも、管理コンソールでは様々な管理が行えます。よく使うものをいくつかご紹介します。
- グループ管理:
info@
やsales@
のようなメーリングリスト(グループアドレス)を作成したり、特定のメンバーグループを作成してファイル共有の権限設定などに利用できます。([ディレクトリ] > [グループ]) - 請求とお支払い: 契約プランの確認、ライセンス数の変更、支払い方法の管理、請求書の確認などが行えます。([お支払い] > [サブスクリプション])
- ドメイン管理: 独自ドメインの所有権確認状況や、MXレコードの設定支援などにアクセスできます。([アカウント] > [ドメイン])
- サポートへのアクセス: 不明な点や問題が発生した場合、管理コンソール右上の「?」アイコンからヘルプ記事を検索したり、Google Workspaceサポートへ問い合わせたりできます。
管理者へのアドバイス:焦らず基本から
管理コンソールは多機能ですが、最初から全てを把握する必要はありません。
新しく管理者になった方へ、私からいくつかアドバイスです。
- まずは「ユーザー管理」から慣れよう: 従業員の入退社に伴うユーザーの追加・停止・削除は、最も頻繁に行う基本操作です。まずはここをスムーズにできるようになりましょう。
- 「ヘルプ」と「学習センター」を活用しよう: 管理コンソール内の「ヘルプ(?アイコン)」は非常に優秀です。分からないことがあれば、まず検索してみましょう。Google公式の「Workspace管理者ヘルプ」や「学習センター」も非常に役立ちます。
- いきなり高度な設定に手を出さない: DLP(データ損失防止)やコンテキストアウェアアクセスなど、高度な機能もたくさんありますが、これらは組織のポリシーや運用をしっかり考えた上で設定する必要があります。まずは基本的なセキュリティ設定(2段階認証、パスワードポリシー、共有設定の見直し)を固めるのが先決です。
- 定期的にログインして状況を確認する習慣を: 問題が起きてから慌ててログインするのではなく、月に一度でも良いので管理コンソールにログインし、アラートセンターに警告が出ていないか、ユーザー数は適切か、などを確認する習慣をつけると、問題の早期発見に繋がります。
焦らず、一つずつ基本操作と設定に慣れていくことが大切ですよ。
まとめ:管理コンソールを使いこなし、Workspaceを最大限に活用しよう
Google Workspace管理コンソールは、あなたの組織の働き方を支える重要なツールです。
最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、基本的な操作は決して難しくありません。
まずはこの記事で紹介したユーザー管理と基本設定からマスターし、徐々に他の機能にも触れてみてください。
管理コンソールを使いこなすことで、Google Workspaceのメリットを最大限に引き出し、より安全で効率的なビジネス環境を構築できるはずです。
この管理コンソールで、あなたのビジネスに合わせた設定を行い、Google Workspaceのメリットを最大限に引き出しましょう。
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この記事が、あなたのGoogle Workspace管理者としての一歩をサポートできれば幸いです。