Google Workspaceだけでも十分に強力なツールですが、現代のビジネスでは、会計ソフト、顧客管理(CRM)、プロジェクト管理、コミュニケーションツールなど、複数のクラウドサービスを組み合わせて利用するのが一般的ですよね。
ただ、これらのツールがバラバラに動いていると、データの二重入力が発生したり、サービス間での情報確認に手間取ったり、といった非効率が生じがちです。
もし、これらのツールをGoogle Workspaceと「連携」させ、定型的な作業を「自動化」できたら…?
実は、それを実現する方法がいくつかあり、導入することで驚くほど業務が効率化され、人的ミスを減らすことが可能になります。
この記事では、Google Workspaceを単なるツール群としてではなく、業務全体の「ハブ」として機能させ、他のクラウドサービスと連携させて業務を自動化するための基本的な考え方と、具体的な連携例(実践ガイド)をご紹介します。
なぜサービス連携・自動化が重要なのか?
複数のクラウドサービスを連携させ、作業を自動化することには、以下のような大きなメリットがあります。
- 時間の大幅な節約: データ入力、コピペ、通知確認などの手作業を自動化し、本来注力すべき業務に時間を割けるように。
- 人的ミスの削減: 手作業による入力ミスや転記漏れを防ぎ、データの正確性を向上。
- 情報の一貫性確保: サービス間でデータが自動同期されれば、常に最新の情報を参照可能に。
- スムーズなワークフロー構築: 「Aが完了したら自動でBを実行する」といったワークフローを構築し、業務の流れを円滑化。
- 従業員満足度の向上: 面倒な定型作業から解放されることで、従業員のストレス軽減とモチベーション向上に繋がる。
特にリソースの限られる中小企業にとって、自動化による効率アップの効果は絶大です。
Google Workspace連携の主な方法
Google Workspaceと他のサービスを連携させる主な方法には、以下のようなものがあります。
- Google Workspace Marketplace のアドオン/アプリ: Gmailやドライブ、カレンダーなどのアプリ内で直接利用できる公式・サードパーティ製の連携アプリ。特定のサービス(例: CRM、プロジェクト管理ツール)との連携を簡単に実現できることが多い。(例: GmailにAsanaやTrelloのタスクを追加するアドオン)
- iPaaS (連携プラットフォーム): Zapier (ザピアー) や Make (メイク、旧Integromat) といった、プログラミング不要で様々なWebサービス同士を連携させられるプラットフォーム。「〇〇したら△△する」という自動化ルール(レシピ、シナリオと呼ばれる)をGUIで作成できる。多くの連携はまずここから試すのがおすすめ。
- Google Apps Script (GAS): Google Workspace ネイティブのスクリプト言語。JavaScriptベースで、Workspace内の操作自動化や、APIを利用した外部サービスとの高度な連携が可能。自由度は高いが、プログラミングの知識が必要。
- 各サービスのネイティブ連携 / API直接利用: 連携したいサービス自体がGoogle Workspaceとの連携機能を提供している場合や、両サービスのAPIを直接利用して開発する場合。より高度な連携が可能だが、専門知識や開発が必要。
難易度としては、一般的に 1 → 2 → 3 → 4 の順に上がっていきます。
【実践ガイド】連携パターンと自動化の具体例
ここでは、特に iPaaS (Zapier / Makeなど) を利用した場合を想定した、よくある連携・自動化の例をご紹介します。
コミュニケーションを効率化する連携
- Googleフォームの回答をChatに通知: Webサイトからの問い合わせフォームや社内申請フォーム(Googleフォーム)に回答があったら、即座に担当チームのGoogle Chatスペースに通知を送る。[Zapier/Make/Apps Script]
- 特定のGmailをタスク管理ツールへ: 特定の件名や差出人を持つ重要なメールを受信したら、自動でAsanaやTrelloなどのタスク管理ツールにタスクとして登録する。[Zapier/Make]
- Slackの特定チャンネルをChatスペースへ連携: 部門によってSlackとChatを併用している場合などに、特定チャンネルの投稿をChatスペースに(あるいはその逆に)通知する。[Zapier/Make/専用連携アプリ]
顧客管理(CRM)をスムーズにする連携
- GoogleコンタクトとCRMの同期: Googleコンタクトに新しい連絡先を追加したら、自動でSalesforceやHubSpotなどのCRMにも顧客情報を作成・更新する。[Zapier/Make/ネイティブ連携]
- Googleカレンダーの予定をCRMに記録: Googleカレンダーで顧客との打ち合わせ予定を作成したら、自動でCRMの活動履歴として記録する。[Zapier/Make/ネイティブ連携]
- Gmail内でCRM情報を確認: Gmailの画面を開いたまま、連携しているCRMの顧客情報をサイドバーに表示する。[Marketplace アドオン]
プロジェクト管理を円滑にする連携
- Googleドライブへのファイル追加をトリガーにタスク作成: 特定のプロジェクト用フォルダに新しいファイルが追加されたら、AsanaやTrelloなどに「ファイル確認」タスクを自動作成する。[Zapier/Make]
- プロジェクト管理ツールの更新をChatへ通知: AsanaやTrelloなどでタスクのステータスが更新されたら、関連するGoogle Chatスペースに進捗状況を自動投稿する。[Zapier/Make/ネイティブ連携]
バックオフィス業務を楽にする連携
- 請求書PDFをドライブに自動保存: freeeやMoney Forward Cloudなどの会計ソフトから発行された請求書PDF(メール添付などで受信)を、ルールに基づいて特定のGoogleドライブフォルダに自動で振り分け・保存する。[Gmailフィルタ + Apps Script / Zapier/Make (メール連携経由)]
- 経費精算申請をスプレッドシートへ: Googleフォームで作成した経費精算申請の内容を、自動でGoogleスプレッドシートに転記・集計する。[Googleフォームとスプレッドシートの標準連携]
これらはほんの一例です。組み合わせ次第で、様々な業務を自動化できます。
業務の連携・自動化を始める際のヒント
「自動化」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、以下の点を意識すると、スムーズに始めやすいと思います。
- 「一番手間がかかっている定型作業」から考える: まずは、日々の業務の中で「これは毎回同じ作業だな」「時間がかかって面倒だな」と感じている定型作業を一つ見つけましょう。データのコピペ、確認のための通知連絡などが狙い目です。そこを自動化することから始めるのが、効果を実感しやすくおすすめです。
- まずは「iPaaS (Zapier/Make)」から試してみる: プログラミング経験がない方にとって、ZapierやMakeのようなiPaaSは非常に強力な味方です。多くのサービスが無料プランや試用期間を提供しているので、「こんな連携できるかな?」と思ったら、まずはこれらのツールで試してみるのが良いでしょう。驚くほど簡単に連携できることもあります。
- シンプルな連携から始める、欲張らない: 最初から複数のステップが絡み合う複雑な自動化を目指すのではなく、「AをしたらBをする」というシンプルな連携から成功体験を積むことが大切です。一つできたら、徐々にステップを増やしていくのが挫折しないコツです。
- セキュリティとコストを意識する: サービス間でデータを連携させる際は、それぞれのサービスのセキュリティ設定やプライバシーポリシーを確認し、安全な方法で行うことが重要です。また、iPaaSは無料プランでできることに限りがあります。多くの自動化を行う場合は有料プランが必要になるため、費用対効果を考慮しましょう。
私自身、最初はZapierを使って「フォーム回答があったらChatに通知」という簡単な自動化から始めました。それでも通知漏れがなくなって非常に便利になり、そこから色々な連携を試すようになりました。
まとめ:Google Workspaceをハブに、業務自動化で生産性を飛躍させる
Google Workspaceは、それ単体でも強力なツールですが、他のクラウドサービスと連携させることで、その真価をさらに発揮します。
日々の定型作業を自動化し、サービス間のデータをスムーズに繋げることで、あなたのビジネスの生産性は飛躍的に向上する可能性があります。
今回ご紹介した方法や事例を参考に、まずは自社で「自動化できそうな業務」がないか探してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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