データベースは、たくさんのデータを整理し、管理するのに便利なツールです。
データベースソフトといえばMicrosoftのAccessや、OracleのOracle Databaseなどが有名です。
今回紹介するプログラミング不要なノーコードサービスの1つである「Airtable」も、AccessやOracle Databaseと同じような使い方ができるデータベースサービスです。
そして、「Airtable」の魅力は構築したデータベースをモバイルアプリやデスクトップアプリから簡単に操作できる点です。
既存のデータベースソフトが多数ある中で、「Airtable」を選ぶメリットはあるのでしょうか?
例えば、
- スプレッドシートの操作で簡単にデータベースを構築できて、モバイルアプリで操作可能
- モバイルアプリとデスクトップアプリを使ってどこでもデータ編集ができる
- クラウドサービスのため、データ変更は即座に反映、チームでの利用に最適
- メールソフトやカレンダー、SNS、slackなど多数の他サービスとの連携も簡単
など、これまでのデータベースソフトにはない魅力がたくさんあり、多くの人気を集めている注目のサービスです。
Airtable以外のノーコードサービスをまとめた記事もありますので合わせてご覧ください。
【比較一覧まとめ】今話題のノーコード(NoCode)サービス20選
Airtableとは
Airtable公式サイト:https://airtable.com/
Airtableでできること
Airtableとは、クラウド型のデータベース作成サービスです。
日本語でのサポートはありませんが、日本語のデータは扱えるので、機能の解説をしているブログなどを読んで、自分で理解できれば特に問題はありません。
Excelのような操作感でデータベースを作れるので、他のデータベースソフトを使うよりも簡単です。
Excelのような表形式の表示はもちろん、カレンダー形式やカンバン形式への切り替えも可能なので、目的に合わせた使い方ができます。
他にもより高度な入力ルールの設定ができたり、リレーション機能が利用できるなど、操作感などはExcelやGoogleスプレッドシートと似ているようでありながら、より高度な使い方ができるといったイメージです。
よくExcel+Accessという表現がされていますが、Excelのような手軽さでありながらAccessよりさらに便利に高度な使い方ができるといった感じです。
Airtableの特徴
Airtableはクラウド型のサービスのため、Accessなどのデータベースソフトとは違い、データやテーブルが増えることによって自分のパソコンの容量を圧迫するということはありません。
また他の人と共有して使うことも可能で、招待した相手にCreator・Editor・Commenter・Read onlyの4段階の権限を与えることができます。
Creatorは完全アクセス権を持ち、Editorはレコードへの編集のみ、Commenterはコメントの記入のみ、Read onlyは閲覧のみが可能なので、いじられたくないデータを変更されてしまうといったトラブルを防ぐことも可能です。
AirtableはREST APIでアクセスすることができます。
そのためFileMakerとの連携がしやすいという特徴があります。
モバイル端末での使用も可能で、クラウド型サービスなのでさまざまなデバイスで作業や閲覧を行いたいという場合にも便利に使うことができます。
UIがわかりやすく使いやすいので、使っていて楽しいツールです。
Airtableの料金プラン
Airtableの料金プランは、
- 無料のフリープラン
- 月額10ドルのプラスプラン
- 月額20ドルのプロプラン
- 企業向けのプラン
に分かれています。
各料金プランの違いは、ベースごとのレコード(行数)や添付可能な容量などです。
フリープランでも1200レコード、2GBまで使えるので、個人であればフリープランでも十分かもしれません。
しかし変更履歴やスナップショットの履歴の保存期間が、フリープランは2週間と短いのが少し気になるところです。
スナップショットが残っているとベースを元の状態に復元することも可能なので、可能であれば保存期間が6ヶ月になるプラスプラン以上の有料プランを使うことをおすすめします。
Airtableの参考導入事例
NETFLIX
NETFLIXは日本でも良く知られている、コンテンツの配信サービスを行っている会社です。
NETFLIXが業界で生き残っていくためには、常に新しいコンテンツを求めるユーザーのニーズをキャッチし、時代遅れにならないよう常に最先端を意識する必要があります。
そのためにNETFLIXではAirtableを活用して業務のスケーリングや合理化を行い、クリエイターが自分の仕事に集中し、最善を尽くせるようにしています。
JAMES BEARD FOUNDATION
ジェームズビアード財団は、ニューヨークの有名なアメリカ人シェフであるジェームズビアードが亡くなった後に作られた食文化を守るために作られた財団です。
ジェームズビアード財団では、シェフのコミュニティーからデータを集め、Airtableを使ってキッチン内のアイテムが適切に調達されているかどうかを評価しています。
Airtableを使うことによってデータがわかりやすく可視化されることはもちろん、多くの関係者が簡単にアクセスや操作をできるようになりました。
Airtableの評判・口コミ
Airtableのtwitter上での評判・口コミ
twitterでAirtableを実際に使っている人の口コミを調べてみると、Airtableと他のノーコードサービスを合わせて使っている人が多いようです。
また、ExcelやGoogleスプレッドシートと比較しながら、より簡単でより便利という評価がされています。
UIに注目する人も多く、使いやすいと高評価でした。
https://twitter.com/keityvenc/status/1300458061849534464
https://twitter.com/mtyj_mtyj/status/1298005768004751360
https://twitter.com/roy29fuku/status/1263767277247197187
https://twitter.com/sili_yoro/status/1281872263474634752
https://twitter.com/DieHieOinkYu/status/1294834631145996288
https://twitter.com/yanosen_jp/status/1256942461949112320
https://twitter.com/ando_engineer/status/1251066822956204034
https://twitter.com/cohki0305/status/1267394255560912896
https://twitter.com/Kazuaki612/status/1253627319110918144
https://twitter.com/napps_nappy/status/1228287886811959296
Airtableの魅力とは
Airtableは簡単なのに汎用性が高い
Airtableはただ便利なだけのツールではありません。
開発に縁のない人にとっては、ExcelやGoogleスプレッドシートのように簡単に使えて、より便利にデータを管理できるサービスです。
自分で開発を行う人にとっては、他のノーコードサービスなどと連携させて、さまざまな使い方ができるツールです。
初心者にも上級者にも使いやすく、従来のデータベースサービスにあった使いづらさなどの不満を解消しているので、今使っているツールに物足りなさを感じている人はぜひAirtableを使ってみてはいかがでしょうか。
Airtable以外のノーコードサービスをまとめた記事もありますので合わせてご覧ください。
【比較一覧まとめ】今話題のノーコード(NoCode)サービス20選
以上、「【Airtable基本解説】スプレッドシートからデータベースを簡単構築できる!【ノーコード初心者におすすめサービス】」でした。