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Notionの議事録ページをPDF化してメールで自動送付するn8nワークフロー

会議が終わった後、Notionで綺麗にまとめた議事録。

その内容を関係者に共有するため、手動でPDFにエクスポートし、メールに添付して送信する…。

この一連の作業、地味に時間と手間がかかっていませんか。

特に、定例会議など、繰り返し発生する業務であればあるほど、その負担は無視できません。

もし、この面倒な作業がボタン一つ、あるいは特定のステータスに変更するだけで完全に自動化できるとしたら、どうでしょう。

この記事では、話題のiPaaS(Integration Platform as a Service)である「n8n」を使って、「Notionの議事録ページを自動でPDF化し、関係者にメールで送付する」ワークフローの構築方法を、具体的な手順に沿って徹底的に解説します。

手作業による送信漏れや宛先ミスを防ぎ、より本質的な業務に集中するための時間を生み出しましょう。

なぜNotion議事録の共有自動化に「n8n」が最適なのか?

議事録の共有プロセスを自動化するツールは数多く存在しますが、その中でもなぜ「n8n」が特に推奨されるのでしょうか。その理由は、n8nが持つ柔軟性、コストパフォーマンス、そして視覚的な分かりやすさにあります。他のツールと比較しながら、その優位性を掘り下げていきましょう。

議事録共有における3つの隠れたコスト

まず、手動での共有作業に潜む課題を再確認しておきましょう。

  • ヒューマンエラーのリスク: 手作業である以上、「送り忘れ」「宛先の間違い」「古いバージョンのファイルを送ってしまう」といったミスは避けられません。重要な意思決定の記録である議事録の共有でミスが起これば、ビジネスに深刻な影響を与えかねません。
  • 時間の浪費: 1回あたりの作業は5分程度かもしれません。しかし、週に3回会議があれば月間で約1時間、年間で12時間もの時間をこの単純作業に費やしていることになります。この時間を、より創造的な業務に充てるべきだとは思いませんか。
  • 心理的負担: 「後で送っておかなきゃ」というタスクが頭の片隅に残り続けるのは、意外とストレスになるものです。自動化は、こうした見えない心理的負担からも私たちを解放してくれます。

他のツールではなく「n8n」が選ばれる理由

ZapierやMake(旧Integromat)といった競合ツールと比較して、n8nには明確なメリットがあります。

1. 圧倒的なコストパフォーマンス
n8nの最大の特徴は、ソースコードが公開されており、自社のサーバーやPCにインストールしてセルフホスト運用が可能な点です。セルフホストの場合、実行するワークフロー数やタスク数にほぼ制限がなく、非常に低コストで運用できます。もちろん、すぐに始められるクラウド版も提供されており、こちらも他のツールと比較して安価なプランが用意されています。(2026年2月時点)

2. 無限の柔軟性と拡張性
n8nは多くの標準コネクタ(ノード)を備えているだけでなく、「Code」ノードを使えばJavaScriptで独自の処理を記述できます。これにより、標準機能だけでは実現できない複雑なデータ加工や、APIが提供されていないサービスとの連携も可能になります。この記事で解説するPDF化のプロセスでも、この柔軟性が活きてきます。

3. 視覚的で直感的なワークフロー構築
各機能が「ノード」と呼ばれるブロックで表現され、それらを線で繋いでいくことでワークフローを構築します。処理の流れが視覚的に一目瞭然なため、プログラミング経験がない人でも直感的に自動化の仕組みを理解し、作成・修正することが可能です。

独自の視点:目的を見失った「野良ワークフロー」の危険性

自動化は強力な武器ですが、目的を明確にせず「とりあえず自動化」を進めてしまうと、後から誰もメンテナンスできない「野良ワークフロー」を生み出す危険性があります。今回のワークフローの目的は、単にメールを送ることではありません。「議事録共有の即時性と確実性を担保し、担当者の反復作業と心理的負担をゼロにする」ことが真の目的です。この目的意識を持つことで、エラーハンドリングの追加や、後述するAI要約の組み込みといった、より価値の高い自動化へと発展させることができるのです。

実践!n8nで議事録自動送付ワークフローを構築する全手順

それでは、実際にn8nを使ってワークフローを構築していきましょう。ここでは、Notionデータベースの特定の議事録ページのステータスを「共有」に変更したら、そのページがPDF化され、指定した宛先にメールで自動送信される、という流れを想定します。

ステップ0:準備するもの

ワークフロー構築を始める前に、以下の3つを準備してください。

  • n8nアカウント: クラウド版またはセルフホスト環境。まだアカウントがない方は、公式サイトからすぐに無料で始めることができます。
  • NotionアカウントとAPIキー: Notionインテグレーションを作成し、「内部インテグレーションシークレット」を取得しておきます。また、自動化対象のデータベースをインテグレーションに接続するのを忘れないようにしましょう。
  • Gmailアカウントとアプリパスワード: 2段階認証を設定した上で、「アプリパスワード」を生成しておく必要があります。通常のログインパスワードでは動作しないためご注意ください。

ステップ1:トリガーを設定する (Notion)

ワークフローの起点となるトリガーを設定します。

  1. 新しいワークフロー画面で、「Add first step」をクリックし、「Notion」を検索して選択します。
  2. トリガーイベントとして「On Database Page Updated」を選びます。
  3. Credentials(認証情報)で、準備したNotion APIキーを登録します。
  4. 「Database ID」で、議事録を管理しているNotionデータベースを選択します。
  5. 「Property Names to Watch」に、監視したいプロパティ名(例:「ステータス」)を入力します。これにより、指定したプロパティに変更があった場合のみワークフローが起動し、不要な実行を防げます。
  6. 一度テスト実行し、Notion側で実際にステータスを変更してみて、データが正しく取得できることを確認します。

これで、「ステータス」プロパティが更新されるたびに、このワークフローが起動するようになりました。

ステップ2:共有対象の議事録のみを処理する (Filter)

トリガーはステータスの「すべて」の変更を検知してしまうため、ステータスが「共有」になった時だけ後続の処理に進むようにフィルタリングします。

  1. プラスボタンを押し、「Filter」ノードを追加します。
  2. 「Add Condition」で条件を設定します。「Value 1」には、トリガーから渡されたステータスの値を設定します。(例:{{ $json["properties"]["ステータス"]["status"]["name"] }}
  3. 「Operation」は「Equal」、「Value 2」には「共有」と入力します。

これにより、ステータスが「共有」になった議事録だけが、次のステップに進むようになります。

ステップ3:NotionページをPDF化する (CloudConvert)

ここがこのワークフローの核心部分です。Notion APIには直接PDFを生成する機能がないため、サードパーティのファイル変換サービス「CloudConvert」を利用します。

  1. Filterノードの後に、「CloudConvert」ノードを追加します。
  2. CloudConvertでアカウントを作成し、APIキーを取得してn8nに登録します。
  3. 「Operation」は「Convert File」を選択します。
  4. 「Input Format」に「html」、「Output Format」に「pdf」を指定します。
  5. 「Source」は「URL」を選択し、「URL」の欄にNotionページのURL({{ $json["url"] }})を挿入します。注意点として、このURLでアクセスできるよう、Notionページが「Webで公開」されている必要があります。
  6. 「Filename」に適当なPDFファイル名(例:{{ $json["properties"]["名前"]["title"][0]["plain_text"] }}.pdf)を設定します。
  7. テスト実行し、PDFファイルが正しく生成されることを確認します。

ステップ4:PDFをメールで送信する (Gmail)

最後に、生成されたPDFファイルを添付してメールを送信します。

  1. CloudConvertノードの後に、「Gmail」ノードを追加します。
  2. 準備したアプリパスワードを使ってCredentialsを登録します。
  3. 「To」に送信先のメールアドレスを入力します。Notionのプロパティから動的に取得することも可能です。
  4. 「Subject」(件名)に「【議事録共有】」などのプレフィックスと、Notionのページタイトル({{ $json["properties"]["名前"]["title"][0]["plain_text"] }})を組み合わせます。
  5. 「Body」にメール本文を記述します。ここにもNotionの情報を埋め込むことができます。
  6. 「Attachments」の欄で「Add attachment」をクリックし、「Property Name」に前のステップ(CloudConvert)のバイナリデータを示すプロパティ名(通常は「data」)を選択します。

これで全てのステップが完了です。ワークフローを有効化(Activate)すれば、明日からあなたの議事録共有は完全に自動化されます。

ワークフローをさらに便利にするカスタマイズ術

基本的な自動化が完成したら、さらに一歩進んで、より堅牢で気の利いたワークフローへと進化させてみましょう。

カスタマイズ1:エラーハンドリングで「失敗」をなくす

自動化ワークフローは、APIの一時的な不調や予期せぬデータ形式の変更などで失敗することがあります。そんな時、失敗したことに気づけなければ意味がありません。n8nには、エラー発生時に特定の処理を実行する「Error Trigger」があります。

これを利用して、ワークフローが失敗した際に自分宛にSlackやメールでエラー内容を通知する処理を追加しておきましょう。これにより、問題に即座に対応でき、自動化の信頼性が格段に向上します。

カスタマイズ2:参加者全員に自動で送信する

議事録のNotionページに「参加者」という名前で「ユーザー」プロパティを追加してみましょう。そして、n8nのワークフロー側で、この参加者プロパティに含まれるユーザーのメールアドレスを全て取得し、Gmailノードの「To」や「Cc」に設定します。

これには少しデータの加工が必要で、「Item Lists」ノードや「Code」ノードを使って、複数のメールアドレスをカンマ区切りのテキストに変換する処理を挟むことで実現できます。一度設定してしまえば、会議の参加者が増減しても、常に正しいメンバーに議事録が共有されるようになります。

独自の視点:AI要約をメール本文に含めて付加価値を最大化

2026年2月現在、AIの活用はビジネスにおいて不可欠な要素です。このワークフローにもAIを組み込んでみましょう。Notionページの本文を取得し、n8nに組み込まれている「AI Agent」ノードや「OpenAI」「Google Gemini」といったノードに渡して、議事録の要点を3行で要約させます。

そして、その要約結果をメール本文の冒頭に挿入するのです。これにより、受信者はメールを開いた瞬間に会議の概要を把握でき、詳細を確認すべきかどうかを即座に判断できます。これは単なる作業の自動化に留まらず、情報共有の質そのものを向上させる付加価値の高いカスタマイズと言えるでしょう。

まとめ:面倒な定型業務から解放され、創造的な時間を手に入れよう

この記事では、n8nを使ってNotionの議事録共有プロセスを自動化する方法を、具体的なステップと共にご紹介しました。手動で行っていたPDF化とメール送信の手間から解放されるだけでなく、送信ミスを防ぎ、AIによる要約を追加することで、情報共有のスピードと質を飛躍的に高めることができます。

自動化と聞くと難しく感じるかもしれませんが、n8nのようなツールを使えば、プログラミングの知識がなくても、アイデア次第で様々な業務を効率化できます。まずは、今回のような身近な定型業務から自動化を始めてみませんか?

n8nの基本から応用まで、さらに詳しく知りたい方は、導入手順から具体的な活用例まで網羅的に解説しているこちらのn8n完全ガイド記事もぜひご覧ください。

さあ、今すぐn8nを始めて、あなたのビジネスを次のステージへと加速させましょう。この記事が、あなたの業務効率化の第一歩となれば幸いです。