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Google ドライブを社内ファイルサーバーとして使いこなす完全ガイド

「社内のファイルサーバー、古くなってきたけどリプレイス費用が…」
「テレワークが増えたけど、社外からファイルにアクセスできなくて不便…」
「ファイルが色々な場所に散在していて、探すのに時間がかかる…」

多くの中小企業で、ファイル管理に関するこうした悩みを抱えています。

中小企業の皆さんからも、ファイル管理に関する悩みは本当によく聞きます。

私自身も、お客様がファイルサーバーからGoogleドライブ(特に共有ドライブ)に移行して、働き方が劇的に変わる様子を何度も見てきました。

Google Workspaceに含まれるGoogleドライブは、単なる個人用のクラウドストレージではありません。

適切に設計・運用すれば、従来の社内ファイルサーバーの代替として、コスト削減、アクセシビリティ向上、そして高度な共同作業を実現する強力な基盤となります。

この記事では、Googleドライブを社内ファイルサーバーとして最大限に活用するための考え方、具体的な設定・運用方法、そして移行のポイントまでを網羅した「完全ガイド」としてお届けします。

なぜファイルサーバーからGoogleドライブへ?メリットを整理

従来のファイルサーバーと比較して、Googleドライブ(特に共有ドライブ)を社内ファイル基盤とすることには、以下のようなメリットがあります。

  • コスト削減: サーバー機器の購入・保守費用、OSライセンス料、電気代、設置スペース、管理の手間が不要に。
  • 高いアクセシビリティ: インターネット環境があれば、いつでも、どこからでも、どのデバイスからでもファイルにアクセス可能。テレワークや外出先での作業効率が向上。
  • 容易なコラボレーション: 複数人でのリアルタイム共同編集、ファイルへのコメント機能、簡単な共有設定など、チームでの作業がスムーズに。
  • 優れた検索機能: ファイル名だけでなく、ファイルの中身(テキスト)まで含めて高速に検索可能。ファイルを探す時間を大幅に短縮。
  • 柔軟な拡張性: 容量の追加(プラン変更等)やユーザー数の増減が容易。ビジネスの成長に合わせて柔軟に対応。
  • セキュリティとバックアップ: Googleの堅牢なインフラとセキュリティ機能。ファイルのバージョン履歴も自動保存。

最重要ポイント:「マイドライブ」と「共有ドライブ」の違いを理解する

Googleドライブをファイルサーバーとして使う上で、まず理解すべき最も重要な点が「マイドライブ」と「共有ドライブ」の違いです。

  • マイドライブ:
    • 基本的に個人が所有するファイルやフォルダを保存する場所。
    • ファイルを共有することは可能だが、元の所有者が退職するなどした場合、ファイルの所有権やアクセス権の管理が非常に煩雑になるリスクがある。
    • 個人用の作業ファイルや、所有者が明確なファイルの保管には適している。
  • 共有ドライブ (※Business Standard以上):
    • チーム(組織)が所有するファイルやフォルダを保存する場所。
    • メンバーを追加・削除することでアクセス権を管理。ファイル自体はチームに帰属するため、メンバーが異動・退職してもファイルは残り、業務が継続できる。
    • 部署、プロジェクト、全社共有フォルダなど、組織的なファイル管理に最適。

結論として、社内の共有ファイルを管理する目的であれば、Business Standard以上のプランを契約し、「共有ドライブ」を積極的に活用することを強く推奨します。

【実践編】共有ドライブ 設計・運用のポイント

共有ドライブを効果的に使うための、設計と運用のポイントです。

1. フォルダ構成を設計する

無計画にフォルダを作り始めると、すぐにカオス状態になります。移行前、あるいは運用開始前に、組織全体で分かりやすく、管理しやすいフォルダ構成のルールを決めましょう。

例:

  • 部署別: 「営業部」「開発部」「管理部」など、部署ごとに共有ドライブを作成。
  • プロジェクト別: 期間限定のプロジェクトごとに共有ドライブを作成。
  • 全社共有用: 就業規則や申請書フォーマットなど、全従業員が参照する情報を置く共有ドライブを作成。

ポイント:

  • 最初はシンプルな構成から始め、必要に応じて見直す。
  • 誰が見ても内容が分かるフォルダ名を付ける(例: 「2025年度_営業部資料」)。
  • 命名規則や階層の深さなど、簡単なルールを決めて周知する。

2. アクセス権限を適切に設定する

共有ドライブの大きなメリットは、柔軟なアクセス権限設定です。情報漏洩を防ぎ、安全に運用するために重要です。

役割(権限レベルの例):

  • 閲覧者: ファイルの閲覧のみ可能。
  • 閲覧者(コメント可): 閲覧に加え、コメントの追加が可能。
  • 投稿者: ファイルの追加・編集が可能。(フォルダ作成等は不可)
  • コンテンツ管理者: ファイルやフォルダの追加・編集・移動・削除が可能。
  • 管理者: 上記に加え、メンバーの管理や共有ドライブ自体の設定変更が可能。

ポイント:

  • 「最小権限の原則」を意識し、業務に必要な最低限の権限を付与する。
  • 共有ドライブ全体にメンバーを追加するだけでなく、特定のフォルダやファイル単位での共有も可能だが、管理が複雑にならないように注意する。
  • 管理コンソールで設定された組織外との共有制限なども確認する。

3. Google Drive for DesktopでPCと連携する

「クラウドだと、ファイルを開くのが遅いのでは?」「いつも使うファイルはPC上にないと不安」という声に応えるのが「Google Drive for Desktop」というPC用アプリケーションです。

  • PC(Windows/Mac)にインストールすると、エクスプローラーやFinderにGoogleドライブが仮想ドライブのように表示されます。
  • ファイルはクラウド上にありますが、PCから直接アクセス・編集できます。
  • 「ストリーミング」(デフォルト)なら、PCのHDD容量をほとんど消費せずに利用可能。
  • 「ミラーリング」を選択すれば、指定したフォルダのファイルを常にPCとクラウドに同期(オフラインアクセス可能)させることもできます。

これにより、従来のファイルサーバーと同じような感覚で、クラウドのメリットを享受できます。

4. 検索機能をフル活用する

Googleドライブの最大の強みの一つが強力な検索機能です。ファイル名だけでなく、ドキュメントやPDFの中身のテキストまで検索対象になります。「あの資料、どこにしまったかな?」という時も、キーワードで素早く見つけ出すことができます。検索オプション(ファイルの種類、更新日、オーナーなどで絞り込み)も活用しましょう。

データ移行の考え方

既存のファイルサーバーからGoogleドライブ(特に共有ドライブ)へデータを移行する際は、事前の計画が重要です。

  • 移行対象データの棚卸しと整理: 移行前に不要なファイルやフォルダを削除・整理します。これが最も重要かつ時間のかかる作業になることが多いです。
  • 移行方法の検討:
    • 手動アップロード: データ量が少なければ、ブラウザやDrive for Desktop経由で手動でアップロード。
    • Drive for Desktopのミラーリング: PCの特定フォルダをミラーリング設定し、そこにファイルを移動させることで同期・アップロード。
    • Google Cloud パートナーやサードパーティツール: データ量が膨大、複雑な権限移行が必要な場合は、専門ツールやパートナーの支援を検討。
  • 段階的な移行: 全部門一斉ではなく、部署ごとやプロジェクトごとに段階的に移行することも有効です。

ファイルサーバー移行・運用で失敗しないために

ファイルサーバーからGoogleドライブへの移行は、単なるツール変更ではなく、仕事のやり方そのものを変えるチャンスでもあります。

失敗しないために、私が特に重要だと感じている点です。

  • フォルダ構成は「シンプル・イズ・ベスト」から始める: 最初から完璧で複雑なフォルダ階層を作ろうとすると、頓挫しがちです。まずは大まかな分類(部署、プロジェクトなど)で始め、運用しながらチームで改善していく方が現実的です。導入前に、関係者で構成案を議論する時間を設けるだけでも、後の混乱を防げます。
  • 権限設定は「最小限」が鉄則、特に「編集者」権限に注意: つい「とりあえず編集者で」と権限を付与しがちですが、意図しないファイルの削除や変更のリスクを考えると、「閲覧者(コメント可)」や「投稿者」で十分なケースも多いです。特に共有ドライブの「コンテンツ管理者」と「管理者」の権限は強力なので、付与する相手は慎重に選びましょう。
  • 「共有ドライブ」への移行をためらわない (Standard以上の場合): マイドライブでの複雑な共有設定で運用を続けるのは、管理が破綻する元です。Business Standard以上を契約しているなら、チームの共有資産は原則として共有ドライブで管理する、という方針に切り替えることを強く推奨します。移行の手間はかかりますが、長期的なメリットは計り知れません。
  • 定期的な棚卸しとルールの見直しを習慣化する: 作ったフォルダ構成や権限設定が、時とともに実態と合わなくなることはよくあります。年に1〜2回でも良いので、フォルダ構成は適切か、不要な共有ドライブはないか、メンバーや権限は最新か、などを棚卸しし、運用ルールを見直す機会を設けましょう。

まとめ:Googleドライブで、セキュアで効率的なファイル管理基盤を

Googleドライブ、特に共有ドライブをうまく活用すれば、従来のファイルサーバーが抱えていたコスト、アクセシビリティ、管理の課題を解決し、より柔軟で生産性の高い働き方を実現できます。

適切なフォルダ構成と権限設定、そしてチームでの運用ルールの確立が成功の鍵です。

ぜひ、このガイドを参考に、あなたの会社のファイル管理を次のステージへと進めてください。

ファイルサーバーの課題を解決し、効率的なファイル管理を実現するGoogle Workspace。導入を検討されているなら、プロモーションコードの活用がお得です。

特に共有ドライブが利用可能なBusiness Standard以上のプラン導入時に、ぜひご活用ください。

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この記事が、あなたの会社のファイル管理改善の一助となれば幸いです。