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【Google Chat】URLが変わって高速化!「chat.google.com」への移行と、知っておくべき注意点

本記事はGoogle Workspace Updatesブログ( https://workspaceupdates.googleblog.com/ )の記事を元に、日本のGoogle WorkspaceユーザーおよびGoogle Workspaceに興味がある方々に向けて、2025年12月11日に公開された情報を分かりやすく解説したものです。

日々のコミュニケーションにGoogle Chatを活用している皆様に、地味ながらも重要なアップデートのお知らせです。
Google Chat(ウェブ版)のURL(アドレス)が変更されます。

これまでは、Gmailの一部のような「mail.google.com/chat」というアドレスで提供されていましたが、これからは独立した「chat.google.com」という新しいアドレスから配信されるようになります。

「URLが変わるだけ?」と思われるかもしれませんが、この変更には大きなメリットがあります。それは「アプリの起動速度と信頼性の向上」です。
しかし一方で、Chrome拡張機能を使っている方や、社内ネットワークでアクセス制限を行っている管理者の方には、いくつかの対応が必要になる場合があります。

今回は、このURL変更がユーザーに与えるメリットと、スムーズに移行するために確認すべきポイントを詳しく解説します。

何が変わるのか?メリットは「速さ」

今回の変更点はシンプルです。
ウェブブラウザでGoogle Chatを開いた時のURLが、以下のように変わります。

  • 旧URL: mail.google.com/chat

  • 新URL: chat.google.com

ユーザーへのメリット:
最大のメリットは、アプリの読み込み時間が短縮されることです。Gmailのシステムから切り離されることで、Google Chat専用に最適化された配信が可能になり、よりサクサクと快適にチャットを開始できるようになります。
なお、見た目(ユーザーインターフェース)に変更はありませんので、使い勝手は今まで通りです。

既存のブックマークはどうなる?
ご安心ください。古いURL(mail.google.com/chat)をブックマークしていても、自動的に新しいURLにリダイレクト(転送)されるため、リンク切れになることはありません。そのまま使い続けて問題ありません。

エンドユーザーへの影響:拡張機能に注意

Chrome拡張機能などを入れてGoogle Chatを便利にカスタマイズしている方は、少し注意が必要です。
拡張機能の中には、特定のURL(この場合は旧URL)でしか動作しないように作られているものがあります。
もし、URL移行後に拡張機能が動かなくなった場合は、以下の対応を試してみてください。

  1. Chromeウェブストアを確認し、拡張機能のアップデート(更新)が来ているかチェックする。

  2. アップデートしても直らない場合は、開発者が新しいURLに対応するまで待つ必要があるかもしれません。

管理者・開発者への影響:設定の見直しを

Google Workspace管理者や、社内システムの担当者にとっては、今回の変更に伴う設定の見直しが必要になるケースがあります。

  1. URLブロック/許可リストの更新
    社内ネットワークのファイアウォールやプロキシ、あるいはChromeブラウザの管理ポリシーで、アクセスできるWebサイトを制限(許可リスト/ブロックリスト)している場合、「chat.google.com」を新たに許可リストに追加する必要があります。これを忘れると、社員がチャットにアクセスできなくなる可能性があります。
    chat.google.comをブロックしてしまうと、GmailやGoogle Meetの中に埋め込まれているチャット機能も使えなくなってしまいますのでご注意ください。

  2. Webサイトごとの権限ポリシー更新
    カメラ、マイク、通知などの許可設定をドメインごとに管理している場合も、新しいドメイン(chat.google.com)に対して同様の許可設定を追加してください。

  3. デスクトップアプリ(PWA)の強制インストール
    組織内のPCに対してGoogle Chatのデスクトップアプリ(PWA)を強制インストールするポリシーを適用している場合は、そのリストにchat.google.comを含めるように更新してください。

  4. 自社開発の拡張機能
    もし社内で独自のChrome拡張機能を開発・配布している場合は、新しいURLで動作するようにコードを修正し、アップデートを配信する必要があります。

展開スケジュール

この変更は、以下のスケジュールで順次適用されます。

  • 即時リリース(Rapid Release)ドメイン:
    2025年12月11日より開始。拡張ロールアウト(Extended rollout)のため、全ユーザーに反映されるまで15日以上かかる場合があります。

  • 計画的リリース(Scheduled Release)ドメイン:
    2026年1月7日頃より開始。こちらは15日程度で展開される予定です。

まとめ:より快適なチャット体験のために

今回のURL変更は、Google Chatがより独立した、高速なサービスへと進化するための基盤作りと言えます。
一般ユーザーの方は「ちょっと速くなるんだな」くらいの認識で大丈夫ですが、拡張機能を愛用している方や、厳格なネットワーク管理を行っている企業の担当者様は、スムーズな移行のために一度設定をご確認いただくことをお勧めします。

年明けには多くのユーザーが新しいURLでの快適なチャット体験を享受できることでしょう。