moomoo証券の利用をやめることを考えていますか。
多機能で便利なアプリですが、投資スタイルが変わったり、他の証券会社をメインにしたくなったりと、様々な理由で解約を検討することがあるでしょう。
この記事では、moomoo証券の口座を解約(口座閉鎖)するための具体的な手順と、手続き前に必ず確認しておくべき注意点を詳しく解説します。
後悔しないためにも、ぜひ最後まで目を通してみてください。
moomoo証券を解約する前に確認すべき3つの重要ポイント
moomoo証券の解約手続きは、アプリのボタン一つで完了するほど単純ではありません。手続きをスムーズに進めるため、そして「こんなはずではなかった」と後悔しないために、事前に以下の3つのポイントを必ず確認してください。2025年12月時点の情報を基に解説します。
1. 口座残高(現金・株式)をゼロにする必要がある
最も重要なのが、口座残高を完全にゼロにすることです。口座に現金が残っていたり、株式や投資信託などの金融商品を保有していたりする状態では、解約手続きを進めることができません。
- 現金残高: 全額を出金手続きしてください。出金手数料は無料ですが、銀行口座への反映には時間がかかる場合があるため、余裕をもって手続きしましょう。
- 保有株式: 全て売却するか、他の証券会社へ移管する必要があります。売却した場合、受け渡しが完了するまで(通常、約定日から2営業日後)は出金できません。他の証券会社へ株式を移管(出庫)する場合、moomoo証券では所定の手数料がかかる点に注意が必要です。移管先の証券会社の手続きも併せて確認しておきましょう。
残高をゼロにする作業は、解約手続き全体のなかで最も時間がかかる部分です。計画的に進めることが大切です。
2. NISA口座の金融機関変更手続きは別途必要
moomoo証券でNISA口座を開設している場合、証券口座の解約とは別に、NISA口座の金融機関変更または廃止の手続きが必要です。NISA口座は、1年単位でしか金融機関を変更できないというルールがあります。もしその年に一度でもNISA枠で取引をしていると、年内の金融機関変更はできません。翌年以降に変更手続きを行うことになります。moomoo証券の口座を解約する前に、NISA口座をどうするのか(他の金融機関に移すのか、廃止するのか)を決め、適切な手順を踏むようにしましょう。
3. 一度解約すると取引履歴を確認できなくなる
口座を解約すると、moomoo証券アプリにログインできなくなり、過去の取引履歴や損益レポートなどを一切閲覧できなくなります。確定申告などで年間取引報告書が必要になる可能性がある方は、必ず解約前に必要な書類をダウンロードし、保存しておくようにしてください。年間取引報告書は、通常、翌年の1月頃に電子交付されます。解約手続きを急ぐあまり、重要なデータを失わないように注意しましょう。
【ステップ別】moomoo証券の解約(口座閉鎖)手続きの具体的な流れ
事前準備が整ったら、いよいよ解約手続きに進みます。以下のステップに沿って進めれば、迷うことなく手続きを完了できます。
ステップ1:保有資産(株式・現金)の全決済・出金
前述の通り、まずは口座を空にする必要があります。
- 保有株式の売却: アプリから通常通りに売却注文を出します。市場の状況を見ながら、計画的に売却を進めましょう。
- 現金の出金: 株式の売却代金が受け渡されたら、登録済みの出金先金融機関へ全額出金します。アプリの「口座」タブから出金手続きを行ってください。
このステップが完了し、口座残高が完全に「0円」になったことを確認してから次のステップに進んでください。
ステップ2:カスタマーサービスへの連絡
口座残高がゼロになったら、moomoo証券のカスタマーサービスに解約の意向を伝えます。連絡方法は主に以下の通りです。
- アプリ内からの問い合わせ: アプリ内の「カスタマーサービス」や「よくある質問」のセクションから、チャットまたはメールで連絡するのが最も手軽です。
- 公式ウェブサイトからの問い合わせ: 公式サイトにある問い合わせフォームを利用することも可能です。
連絡する際は、「口座を解約したい」という旨と、本人確認のための情報(氏名、登録メールアドレスなど)を正確に伝えましょう。担当者から、今後の手続きに関する案内が送られてきます。
ステップ3:解約関連書類の確認と提出
カスタマーサービスからの案内に従い、必要な手続きを進めます。多くの場合、メールでのやり取りで本人確認が完了し、解約処理が進められますが、場合によっては本人確認書類の再提出などを求められる可能性もあります。指示に従って、迅速に対応しましょう。全ての確認が完了すれば、moomoo証券側で口座閉鎖の手続きが行われ、完了するとその旨の通知が届きます。これで、解約手続きは全て終了です。
解約で後悔しないための判断基準とmoomoo証券の価値
手続きは分かったけれど、本当に解約して良いのだろうか?と迷う方もいるかもしれません。ここでは、解約を踏みとどまるべきかどうかの判断基準と、moomoo証券が持つ独自の価値について、私の視点も交えて解説します。
解約の主な理由と、それでも保有を検討する価値
「あまり取引しないから」「他の証券会社がメインだから」といった理由で解約を検討するケースは多いです。しかし、moomoo証券は口座維持手数料が無料である点を忘れてはいけません。使わなくてもコストはかからないのです。
むしろ、moomoo証券の最大の強みは、取引ツールとしての機能性の高さにあります。
- 高度な分析ツール: 機関投資家の動向や詳細なチャート分析機能など、他の無料アプリでは見られないレベルの情報にアクセスできます。
- 豊富な米国株情報: 24時間取引対応や、日本語での最新ニュース配信など、米国株投資家にとっては非常に強力なツールです。
たとえ取引はしなくても、これらの情報収集ツールとして口座を保有し続けるだけでも十分な価値があると私は考えています。実際に取引しなくても、市況を分析したり、次の投資先のアイデアを得たりするために、毎日アプリをチェックしている投資家は少なくありません。
解約ではなく「休眠」という選択肢
これらの点を考慮すると、明確な理由がない限り、急いで解約せずに「休眠口座」として保有し続けるのが賢明な選択かもしれません。将来、また米国株投資に興味が出た時や、moomoo証券の新しいサービスが気になった時に、すぐに取引を再開できます。口座開設には手間がかかりますが、保有し続けるだけならデメリットはありません。もう一度、ご自身の投資スタイルとmoomoo証券の提供価値を照らし合わせて、慎重に判断してみてください。
まとめ:moomoo証券の解約は慎重に。将来の選択肢も考えておこう
moomoo証券の解約は、「①口座残高をゼロにする → ②カスタマーサービスに連絡する」という流れで進めます。一度解約すると元に戻せず、取引履歴も見られなくなるため、特に確定申告に必要な書類は事前に保存しておくことが重要です。
しかし、moomoo証券は口座維持手数料が無料で、優れた分析ツールや豊富な市場情報を得られるという大きなメリットがあります。もし、moomoo証券の機能や他のユーザーの評判をもう一度詳しく確認したい場合は、「【2025年最新】moomoo証券の評判・口コミを徹底解説!口座開設前に知るべきメリット・デメリットを完全網羅」の記事で詳細に解説していますので、そちらも参考に最終判断をしてみてはいかがでしょうか。
一方で、まだmoomoo証券の多機能な分析ツールを十分に活用できていないと感じるなら、解約する前にもう一度その価値を試してみるのも良いでしょう。まだ口座をお持ちでない方は、この機会にぜひ優れた投資分析ツールを体験してみてください。
