海外で働くフリーランサーやリモートワーカーにとって、外貨建ての給与受け取りは悩みの種ですよね。
「海外のクライアントから米ドルで報酬を受け取りたいけど、どうすればいいの?」
「日本の銀行で受け取ると、手数料が高くて手取りが減ってしまう…」
「もっと有利な為替レートで、簡単に受け取る方法はないだろうか?」
このような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。
従来の銀行送金では、高額な中継銀行手数料や不利な為替レートが適用され、せっかく稼いだ給与が目減りしてしまうことが多々ありました。
しかし、その問題はWISEを使えばスマートに解決できます。
この記事では、海外からの給与をWISEで受け取るための具体的な設定方法から、受け取った後の賢い資金管理術まで、2025年11月時点の最新情報をもとに徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたも今日から手数料を気にすることなく、有利な条件で外貨の給与を受け取れるようになります。
なぜ給与受け取りにWISEが最適なのか?3つの圧倒的なメリット
数ある海外送金サービスの中で、なぜ特に給与の受け取りにWISEが推奨されるのでしょうか。その理由は、従来の銀行や他のサービスにはない、3つの大きなメリットにあります。
メリット1:圧倒的に低い手数料と「本当の為替レート」
WISEの最大の魅力は、その透明性の高い手数料体系と有利な為替レートです。一般的な銀行を通じて海外から送金を受け取る場合、以下のような手数料が発生します。
- 被仕向送金手数料: 海外からの送金を受け取る際に、国内の銀行に支払う手数料(2,000円〜5,000円程度)。
- 中継銀行手数料: 送金元の銀行と受け取り先の銀行の間にある、複数の銀行を経由する際に発生する手数料。これは送金額から自動的に引かれるため、いくらかかったか不透明なことが多いです。
- 為替手数料(隠れコスト): 銀行が独自に設定した、市場のレートよりも不利な為替レート。1ドルあたり1円以上の差がつくことも珍しくありません。
例えば、5,000米ドルの給与を受け取る場合、これらの手数料だけで1万円以上が消えてしまう可能性もあります。しかし、WISEはこれらの問題を根本から解決します。WISEは「ミッドマーケットレート(市場仲値)」という、Googleなどで検索した際に表示される実際の為替レートを適用します。為替手数料という隠れコストが存在しないため、非常に有利なレートで両替が可能です。受け取りにかかる手数料も、多くの主要通貨で無料または非常に安価(例えば、米ドルのACH送金なら無料)です。この差は、毎月給与を受け取る人にとっては、年間で数万円以上の大きな節約につながります。
メリット2:主要10通貨の自分名義の口座情報を無料で取得
「海外のクライアントに、振込先として日本の銀行口座を伝えるのは少し不安…」と感じたことはありませんか?WISEなら、まるでその国に住んでいるかのように、自分名義の現地銀行口座情報を取得できます。2025年11月時点で、以下の主要10通貨に対応しています。
- アメリカドル (USD)
- ユーロ (EUR)
- イギリスポンド (GBP)
- オーストラリアドル (AUD)
- ニュージーランドドル (NZD)
- シンガポールドル (SGD)
- カナダドル (CAD)
- ハンガリーフォリント (HUF)
- トルコリラ (TRY)
- ルーマニアレイ (RON)
例えば、アメリカのクライアントから米ドルで給与を受け取る場合、WISEで米ドル用の口座情報を取得すれば、ACHルーティングナンバーや口座番号が発行されます。クライアントは、その情報を元に米国内送金としてあなたのWISE口座に振り込むことができます。これにより、国際送金ではなく国内送金扱いになるため、クライアント側の手数料負担も軽減され、送金手続きもスムーズになります。これは、クライアントとの良好な関係を築く上でも大きなメリットと言えるでしょう。
メリット3:手続きのシンプルさとスピーディーな着金
従来の銀行での海外送金受け取りは、手続きが煩雑で時間もかかりがちでした。しかし、WISEはすべての手続きがオンラインで完結します。口座情報の取得から、クライアントへの共有、受け取った資金の管理まで、すべてスマートフォンアプリやウェブサイトから直感的に操作できます。また、着金スピードも非常に速いのが特徴です。国内送金扱いで振り込まれる場合、数時間から1営業日程度でWISEアカウントに着金することがほとんどです。資金が必要な時にすぐにアクセスできる安心感は、フリーランサーや海外で働く人々にとって心強い味方となるでしょう。
WISEで外貨建て給与を受け取るための具体的な3ステップ
それでは、実際にWISEを使って外貨建ての給与を受け取るための手順を、3つのステップに分けて具体的に解説していきます。難しいことは一切なく、画面の指示に従っていけば誰でも簡単に設定できます。
ステップ1:WISEアカウントの開設と本人確認
まず最初に、WISEのアカウントを持っていない場合は、新規登録から始めましょう。すでにアカウントをお持ちの方は、このステップは読み飛ばして問題ありません。
WISEのアカウント開設は、公式サイトからメールアドレスを登録し、いくつかの個人情報を入力するだけで簡単に行えます。ただし、金融サービスであるため、不正利用を防ぐ目的で本人確認(KYC)が必須となります。
本人確認には、以下のいずれかの書類が必要です。
- マイナンバーカード
- 運転免許証 + マイナンバー通知カードまたは住民票
- 在留カード(外国籍の方)
スマートフォンのカメラで書類と自分の顔を撮影するだけで、オンラインで手続きは完了します。審査は通常1〜3営業日ほどで終わります。この本人確認を済ませておかないと、口座情報の取得や送金ができないため、登録したらすぐに済ませておくことを強くおすすめします。
「WISEの登録方法や本人確認の手順が少し不安…」という方は、以下の記事で画像付きで全手順を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。この記事を読めば、迷うことなくスムーズに登録を完了できます。
» 【完全ガイド】WISE個人口座の登録から初めての海外送金まで徹底解説!手数料を抑えるコツも紹介
ステップ2:受け取りたい通貨の口座情報を取得する
本人確認が完了したら、いよいよ給与を受け取るための口座情報を取得します。ここでは例として、最も需要の多いアメリカドル(USD)の口座情報を取得する手順を説明します。
- WISEにログインし、ホーム画面で受け取りたい通貨(例:アメリカドル)の残高を開きます。もし表示されていない場合は、「開く」から通貨を追加してください。
- 通貨の残高ページで、「あなたのUSD口座情報」といったセクションにある「口座情報を取得する」ボタンをクリックします。
- 初回のみ、少額のデポジット(入金)が必要な場合がありますが、この資金は後で自分の残高として利用できます。
- 手続きが完了すると、あなた専用の米ドル口座情報が表示されます。
ここで重要なのが、表示される口座情報の種類です。米ドルの場合、主に2種類の情報が表示されます。
- 米国内での送金向け: ACHルーティングナンバー、口座番号などが記載されています。これはアメリカ国内の銀行からの振込に使われる情報で、手数料が無料または非常に安価です。給与受け取りには、基本的にこちらを使いましょう。
- 米国外からの送金向け: SWIFTコード、銀行名などが記載されています。これは国際送金(Wire Transfer)に使われる情報で、手数料が高くなる可能性があります。
クライアントがアメリカ国内にいる場合は、必ず「米国内での送金向け」の情報を共有するようにしてください。
ステップ3:雇用主(クライアント)に口座情報を共有する
口座情報を取得できたら、最後のステップです。その情報を給与を支払ってくれる雇用主やクライアントに正確に伝えましょう。
WISEの画面から、口座情報をPDFでダウンロードしたり、共有用のリンクをコピーしたりすることができます。メールなどで連絡する際は、以下の点を明確に伝えることが重要です。
- どの通貨で受け取りたいか (例: USD)
- これは米国内の銀行口座情報であること (ACH送金を利用してほしい旨)
- 必要な口座情報(受取人名、ACHルーティングナンバー、口座番号、銀行名、銀行の住所など)をすべて正確に記載すること
以下に、クライアントに送るメールの簡単なテンプレートを記載します。ぜひ参考にしてください。
—
件名: Invoice [請求書番号] – Bank Account Information for USD Payment
Hi [クライアント名],
I hope you are well.
Please find my bank account details below for the payment in USD. This is a US local bank account, so you can make a payment via ACH transfer.
Account Holder: [あなたの氏名]
ACH Routing Number: [表示されたACHルーティングナンバー]
Account Number: [表示された口座番号]
Account Type: Checking
Bank Name: [表示された銀行名]
Bank Address: [表示された銀行の住所]
Please let me know if you have any questions.
Best regards,
[あなたの名前]—
このように情報を整理して伝えれば、クライアント側もスムーズに支払い手続きを進めることができます。
給与受け取り後もお得!WISEを使った賢い資金管理術
無事にWISEで外貨の給与を受け取れたら、それで終わりではありません。受け取った資金をいかに賢く管理し、活用するかが重要です。ここでは、手数料をさらに節約し、資金を有効活用するための3つのテクニックを紹介します。
管理術1:最適なタイミングで日本円に両替・出金する
受け取った外貨は、好きなタイミングで日本円に両替し、日本の銀行口座に出金することができます。ここで重要になるのが「為替レートの変動」です。ご存知の通り、為替レートは日々刻々と変動しています。せっかくなら、少しでも円安のタイミング(1ドルあたりの円の価値が低い時)で両替したいですよね。
WISEには「レートアラート」という便利な機能があります。これは、指定した為替レートになった時にメールで通知してくれる機能です。「1ドルが150円を超えたら通知する」のように設定しておけば、有利なタイミングを逃さずに両替することができます。急いで資金が必要な場合でなければ、レートの動きを少し観察し、この機能を活用して最適なタイミングで両替するのが賢い方法です。
管理術2:WISEデビットカードで外貨のまま決済する
WISEのもう一つの強力なツールが、「WISEデビットカード」です。これは、アカウント残高に直接紐付いたデビットカードで、世界中のMastercard対応店舗やオンラインショッピングで利用できます。
このカードの最大のメリットは、受け取った外貨を日本円に両替することなく、そのまま支払いに使える点です。例えば、米ドルで受け取った給与を使い、海外のウェブサイトでドル建ての決済をする場合、両替手数料が一切かかりません。もし日本円に一度両替してから支払うと、二重の為替手数料が発生してしまう可能性がありますが、WISEデビットカードならその無駄をなくせます。
また、海外旅行に行った際にも非常に便利です。現地のATMから現地通貨を引き出したり、そのままカードで支払ったりすることが可能で、その際もミッドマーケットレートが適用されるため、空港などで法外なレートで両替する必要がなくなります。年会費も無料で、発行手数料も安価なので、海外との取引がある方は持っておいて損はない一枚です。
管理術3:確定申告に備えて取引明細を簡単管理
フリーランサーや個人事業主にとって、年に一度の確定申告は避けて通れない業務です。特に外貨での収入がある場合、その計算や記録が煩雑になりがちです。しかし、WISEを使えばその手間も大幅に軽減できます。
WISEでは、通貨ごと、期間ごと、取引の種類ごとにフィルタリングして、すべての取引履歴をまとめた「取引明細書(Statement)」をPDFやCSV形式で簡単にダウンロードすることができます。いつ、誰から、いくら入金があり、いつ、いくら両替して、いくら出金したか、すべての記録が明確に残ります。CSV形式でダウンロードすれば、会計ソフトに直接インポートすることも可能です。これにより、確定申告時の収支計算が非常に楽になり、経理作業の時間を大幅に削減できるでしょう。
まとめ:WISEを活用して、海外からの給与受け取りをスマートに
本記事では、WISEを使って外貨建ての給与を有利な条件で受け取るための具体的な設定方法と、その後の賢い資金管理術について詳しく解説しました。
この記事の要点をまとめます。
- WISEは手数料が安く、有利な為替レートで外貨を受け取れる。
- 米ドルやユーロなど、主要10通貨の現地口座情報を無料で取得できる。
- アカウント開設から口座情報取得、クライアントへの共有まで3ステップで完了する。
- レートアラートやデビットカードを活用すれば、受け取った後も資金を賢く管理できる。
海外との取引が当たり前になった現代において、いかに手数料という見えないコストを削減し、資金を効率的に管理するかは非常に重要です。WISEは、そのための最も強力なツールの一つと言えるでしょう。
もしあなたがまだWISEを使ったことがなく、海外からの送金や給与の受け取りに少しでも不便を感じているなら、まずはアカウントを開設してみることを強くお勧めします。その手軽さとメリットの大きさに、きっと驚くはずです。
» WISEの公式サイトで詳細を確認し、お得に海外との取引を始める
また、WISEの登録から初めての海外送金までの全手順については、以下の完全ガイドでさらに詳しく解説しています。合わせてご覧いただくことで、WISEのすべてをマスターできるでしょう。
