外出先で急に自宅のPCにあるファイルが必要になった。
あるいは、移動中にデスクトップPCでしか動かせない重い作業の進捗が気になった。
そんな経験はありませんか?
かつては専門知識が必要だった「リモートデスクトップ」ですが、今やNordVPNのMeshnet(メッシュネット)機能を使えば、驚くほど簡単かつ安全に実現できます。
この記事では、2025年12月時点の最新情報に基づき、NordVPNのMeshnetを使ってリモートデスクトップ接続を設定する具体的な手順を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
NordVPNのMeshnetとは?基本を理解しよう
Meshnetは、一言で言えば「自分だけのプライベートな暗号化ネットワークを構築する機能」です。通常のVPNがVPNサーバーを介してインターネットに接続するのに対し、Meshnetは世界中どこにあっても、自分のデバイス同士(または友人のデバイス)を直接、安全なトンネルで結びつけます。
Meshnetの仕組みと主な特徴
Meshnetは、NordVPNが誇る最先端の暗号化技術(NordLynxプロトコル)を利用して、最大60台のデバイス間で仮想的なローカルエリアネットワーク(LAN)を形成します。これにより、物理的に離れた場所にあるデバイスが、あたかも同じ部屋でLANケーブルで繋がっているかのような状態になります。主な特徴は以下の通りです。
- リモートアクセス: 自宅のPCやサーバーに、外出先のノートPCやスマートフォンから安全にアクセスできます。
- ファイル共有: 面倒なクラウドストレージを介さず、デバイス間で直接、大容量のファイルを高速かつ安全に送受信できます。
- プライベートな共同作業: 特定のメンバーだけでアクセスできる安全なネットワーク上で、共同プロジェクトを進めたり、プライベートなゲームサーバーを立てたりできます。
なぜMeshnetは安全なのか?
リモートデスクトップを実現する従来の方法として、ルーターの「ポート開放」という設定がありました。しかし、これは自宅のネットワークの特定の「ドア」をインターネット全体に開け放つ行為であり、悪意のある第三者からの攻撃を受けるリスクを高める危険な設定でした。
一方、Meshnetは各デバイスを強力な暗号化で保護されたトンネルで直接接続します。これにより、インターネットの公海に自宅のネットワークを晒すことなく、許可されたデバイスだけが安全に通信できます。つまり、ポート開放のような危険を冒さずに、はるかに高いセキュリティレベルでリモートアクセスを実現できるのです。
実践!Meshnetでリモートデスクトップ接続を設定する手順
ここからは、実際にMeshnetを使ってリモートデスクトップを設定する手順を2つのステップで解説します。今回は、自宅のWindows PCに、外出先のPCから接続するケースを想定します。
ステップ1:接続される側(自宅PC)の設定
まず、リモート操作の対象となる自宅のPCで準備を行います。
- NordVPNアプリを起動: NordVPNをインストールし、アカウントにログインします。
- Meshnetを有効化: 画面左のメニューからMeshnetのアイコンを選択し、機能をオンに切り替えます。
- PCのMeshnet名を確認: Meshnetを有効にすると、このPC固有の「Meshnet名」(例: my-home-desktop.nord)とIPアドレスが割り当てられます。これをメモしておきましょう。
- Windowsのリモートデスクトップを有効化:
- Windowsの「設定」を開きます。
- 「システム」 > 「リモート デスクトップ」へ進みます。
- 「リモート デスクトップ」をオンに設定します。
これで自宅PC側の準備は完了です。PCは電源を入れたまま、スリープモードにならないように設定しておくと良いでしょう。
ステップ2:接続する側(外出先のデバイス)の設定
次に、外出先で使うノートPCやスマートフォンで設定を行います。
- NordVPNアプリを起動: こちらのデバイスでも同様にNordVPNを起動し、同じアカウントでログイン、Meshnetを有効化します。
- 接続先デバイスを確認: Meshnetの画面に、同じアカウントでリンクされたデバイスのリストが表示されます。先ほど設定した自宅PC(my-home-desktop.nordなど)が見つかるはずです。
- リモートデスクトップクライアントで接続:
- Windowsなら「リモート デスクトップ接続」、Macなら「Microsoft Remote Desktop」アプリを使います。
- 接続先のコンピューター名として、先ほどメモした自宅PCのMeshnet名またはIPアドレスを入力します。
- 接続ボタンを押すと、自宅PCのログインパスワードを求められます。入力すれば、画面に自宅PCのデスクトップが表示されます。
たったこれだけの手順で、まるで目の前に自宅のPCがあるかのように、すべてのファイルやアプリケーションを自由に操作できます。
Meshnetのさらなる活用法と独自の視点
Meshnetの真価は、単なるリモートデスクトップに留まりません。ここでは、さらに便利な使い方と、私自身の活用術をご紹介します。
リモートデスクトップ以外の便利な使い方
Meshnetを使えば、以下のようなことも可能になります。
- ローカル開発環境へのアクセス: 自宅PCで動かしている開発中のWebサーバーに、外出先のノートPCからアクセスして動作確認や修正ができます。
- 安全なファイルサーバー運用: 自宅のNAS(ネットワークHDD)をMeshnetに参加させれば、外部のクラウドサービスを使わずに、自分だけの安全なファイルサーバーとして運用できます。
- 海外からの日本向けサービス利用: これは少し応用編ですが、日本の自宅PCにMeshnetで接続し、そのPC経由でインターネットにアクセスすれば、海外からでも日本国内限定の動画配信サービスなどを利用できる場合があります。
私が実践するMeshnet活用術(独自の視点)
私自身、このMeshnet機能には非常にお世話になっています。特に重宝しているのが、「自宅NASへのセキュアなアクセス」です。
私は普段、RAWデータで撮影した大量の写真や動画ファイルを自宅のNASに保存しています。以前は、出張先でクライアントにデータを見せる際、必要な分だけクラウドにアップロードしたり、外付けHDDで持ち運んだりする必要がありました。しかしMeshnetを導入してからは、出張先のノートPCから直接自宅のNASにアクセスし、必要なファイルを安全かつ高速にダウンロードできるようになりました。クラウドの容量や同期の手間を気にすることなく、数テラバイトのストレージにいつでもアクセスできるこの環境は、クリエイティブな仕事をする上で最高の武器になっています。
まとめ:Meshnetでどこでも安全なマイオフィスを
この記事では、NordVPNのMeshnet機能を使って、安全なリモートデスクトップ環境を構築する方法を解説しました。ポート開放のような危険な設定は一切不要で、誰でも簡単に設定できるのが大きな魅力です。
Meshnetは、リモートワークや出張が多いビジネスパーソンはもちろん、趣味で自宅サーバーを運用している方や、安全に友人とのオンラインセッションを楽しみたいゲーマーにとっても非常に強力なツールです。
もしNordVPNの導入を検討している、あるいはもっと多角的に機能を比較したいという方は、当サイトの「【2025年最新版】NordVPN完全ガイド:始め方から料金、メリット・デメリットまで徹底解説!」もぜひ参考にしてください。あなたに最適なプランが見つかるはずです。
さあ、あなたもNordVPNを導入して、場所にとらわれない自由で安全なデジタルライフを手に入れましょう。
