「世界一の美食の街」サンセバスチャンで実感した、飲食店選びの重要性
スペインとフランスの国境近く、バスク地方に位置するサンセバスチャン(San Sebastián / Donostia)をご存知でしょうか。「世界一の美食の街」と称されるこの街は、以下の2つの理由で世界中のグルメから注目を集めています。
- 人口あたりのミシュラン星付きレストラン数が世界トップクラス
- 高級レストランだけでなく、カジュアルなバル(バー)文化のレベルも極めて高い

飲食業界に携わる者として一度は訪れたいと思い、2015年の秋に実際に足を運びました。スペインの中心都市バルセロナから国内線で約1時間、さらに空港からバスで約1時間。到着後は、ここぞとばかりにバルを堪能してきました。





海外旅行では、時間もお腹の容量も限られています。丸2日の滞在なら、食事回数は朝昼夜×2日で最大6回。はしごや間食を含めても、せいぜい10軒が限界です(実際は朝営業のお店は少ないので、もっと少なくなります)。
だからこそ、食べることが好きな人なら誰もがこう思うはずです。
- ハズレの飲食店は絶対に避けたい
- 限られたチャンスで美味しいお店に行きたい
この記事では、私がサンセバスチャンやバルセロナで実際に試した8つの飲食店の探し方を、定番の方法からとっておきの方法まで順番に紹介します。
【定番編】海外旅行で飲食店を探す6つの基本的な方法
まずは多くの方が実践している定番の情報収集方法から紹介します。それぞれメリット・デメリットがあるので、特徴を理解した上で使い分けることが大切です。
方法①:個人ブログで検索する
「サンセバスチャン レストラン」「サンセバスチャン バル」などで検索すると、実際に訪れた方の個人ブログが上位に表示されます。
- メリット:現地在住者や何度も訪れている人がレアな情報を書いてくれていることがある
- デメリット:書いている人のバックグラウンドがわからない、情報が古いことが多い
信頼性の判断が難しいため、個人的には候補リストを作る程度の参考にとどめるのがおすすめです。
方法②:旅行会社・Webメディアの情報まとめページ
担当者が現地取材して作成した記事は、会社やサイトの信頼度がかかっているため、ある程度精査された情報が掲載されています。
- メリット:取材ベースで信頼性がある程度担保されている
- デメリット:万人受けする情報が多く、ディープな情報は少ない。情報が最新でないことも
ネット上の情報をまとめただけのページは参考にする価値が低いので、取材記事かどうかを見極めましょう。
方法③:口コミサイト(トリップアドバイザーなど)
代表的な口コミサイトとしては、以下があります。
食べログの海外版のようなサービスで、実際に利用した人の口コミが多数閲覧できます。特にトリップアドバイザーは外国人の投稿も多いのがポイントです。
- メリット:実体験に基づく口コミが豊富、外国人の投稿も参考になる
- デメリット:情報量が膨大で、目当ての情報にたどり着くのに時間がかかる
方法④:書籍・ガイドブックで調べる
インターネットの次に定番の方法です。私はサンセバスチャンについて高城剛さんの著書を参考にしました。
- メリット:入念な取材に基づいており、情報の正確性と深さがある
- デメリット:マイナーな旅行先はガイドブックがほとんどない。スペインの「地球の歩き方」でもサンセバスチャンの紹介はわずか2ページ程度でした
方法⑤:友達・知人に直接聞く
食の趣味が合う友達や食通の知り合いからのリアルな口コミに勝る情報はありません。特に現地在住の友人がいれば最強です。
ただし、マイナーな旅行先の場合は行ったことがある人が見つからないことも。サンセバスチャンに行ったことがある身近な友達・知人は皆無でした(笑)。バルセロナのようなメジャーな都市なら使いやすい方法です。
方法⑥:SNSで広く呼びかける
私の中では奥の手です(笑)。FacebookやX(旧Twitter)で「今度サンセバスチャンに行くのですが、おすすめのお店を知っている方いたら教えてください!」と投稿する方法です。
友達が多ければ行ったことがある人が見つかる可能性は高いですが、何度も使うには気が引けるので滅多に使いません(笑)。
【比較表】8つの飲食店の探し方 メリット・デメリット一覧
ここまで紹介した定番の方法と、このあと紹介する特におすすめの2つの方法を含めた比較表です。
| 方法 | 情報の新鮮さ | 信頼性 | マイナー都市対応 | 現地での活用 |
|---|---|---|---|---|
| ①個人ブログ | △ | △ | △ | × |
| ②Webメディア | △ | ○ | △ | × |
| ③口コミサイト | ○ | ○ | ○ | △ |
| ④書籍・ガイドブック | × | ◎ | × | ○ |
| ⑤友達・知人 | ○ | ◎ | × | × |
| ⑥SNSで呼びかけ | ○ | ○ | △ | × |
| ⑦Instagram検索 | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
| ⑧Google Map口コミ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ご覧のとおり、⑦Instagramと⑧Google Mapは情報の新鮮さ・現地での活用度の両面で圧倒的に優れています。ここからは、この2つの方法を詳しく解説します。
【特におすすめ①】Instagramの位置情報・ハッシュタグ検索で飲食店を探す方法
定番の方法では見つからない穴場の飲食店に出会える、今の時代ならではの方法です。
具体的な検索手順
- Instagramを開き、検索画面で位置情報検索を選択する
- 「サンセバスチャン」や地名を入力し、位置情報に紐づいた投稿一覧を表示する
- あるいはハッシュタグ検索で「#サンセバスチャン」と入力して投稿を探す
- 料理の写真やコメントを見ながら、気になるお店の候補をピックアップする
ポイント:英語やスペイン語でも検索する
日本語の検索だけでなく、「#sansebastian」「#donostia」など英語・現地語でも検索すると、外国人の投稿が大量にヒットします。日本人の投稿だけでは見つからないローカルの人気店を発見できる確率が格段に上がります。
Instagram検索のメリット
- 写真メインなので料理の見た目で直感的に判断できる
- 投稿日が新しいため情報が新鮮
- フォローしている食通の有名人・友人の投稿から偶然行きたいお店が見つかることも
- X(旧Twitter)よりも写真中心のInstagramの方が飲食店探しには圧倒的に向いている
【特におすすめ②】Google Mapのスポット口コミで飲食店を探す方法
最後に紹介する方法が、私が最もおすすめするGoogle Map(Googleマップ)の飲食店スポット口コミです。
Google Mapの口コミ機能とは
Google Mapとは、Googleが提供する地図サービスで、世界中の飲食店や観光スポットなどの情報を地図上で確認できるアプリです。Google Mapに登録されている飲食店には、利用者が星評価(5段階)と口コミテキスト、写真を投稿できる機能が実装されています。

上の画像は、サンセバスチャンのバルが集中する繁華街の地図です。飲食店マークをタップすると、お店の詳細情報・口コミ・写真が表示されます。
Google Mapの口コミが他の口コミサイトより優れている理由
「口コミなら食べログやトリップアドバイザーと同じでは?」と思われるかもしれません。しかし、Google Mapには決定的な強みがあります。
- 地図上から直感的に飲食店を探せる:「今いるエリアの近くで評判の良い店」を一瞬で見つけられる
- 外国人の口コミが圧倒的に多い:世界中のユーザーが投稿しているため、情報量が桁違い
- Google翻訳による自動翻訳機能:外国語の口コミもワンタップで日本語に翻訳可能(関連記事:Googleマップに海外旅行で便利な新機能追加!口コミが翻訳されるようになりました!)
- 人気店ほど新鮮な口コミが蓄積される:直近数週間〜数ヶ月の最新情報が手に入る
- マイナーな都市でも情報がある:トリップアドバイザーより情報が充実しているケースも多い
Google Mapの具体的な活用シーン
Google Mapの口コミは、事前の情報収集だけでなく、現地でリアルタイムに使える点が最大の魅力です。
シーン1:事前リサーチ(旅行前)
- Google Mapで旅行先の地図を表示する
- 「レストラン」や「バル」で検索し、星評価と口コミ数をチェック
- 口コミの内容と投稿写真を確認して、候補リストを作成する
シーン2:現地での発見(旅行中)
- 街を歩いていて、事前リサーチでは見つけていなかった行列のできるお店を発見
- その場でGoogle Mapを開いて、お店のスポット情報を確認
- 口コミの評価が高ければ入店を決断
実際にサンセバスチャンとバルセロナで、事前にはまったく候補ではなかったお店の前を通り、繁盛している様子を見てGoogle Mapの口コミを確認。「これは失敗しなさそう」と判断して入店し、大正解だったケースが何度もありました。
なお、Googleのサービスは地図だけでなく、ビジネスツールとしても非常に優秀です。旅行先での情報収集だけでなく、仕事でもGoogle系のツールを活用したい方は、Google OneとGoogle Workspaceの違いについて解説した記事もあわせてご覧ください。
おすすめの飲食店探しの流れ(ステップ形式)
ここまで紹介した方法を組み合わせた、失敗しない飲食店探しの最適な流れをステップ形式でまとめます。
ステップ1:旅行前の事前リサーチ(出発1〜2週間前)
- ネット検索・ガイドブックでエリアの全体像と定番店を把握する
- 友人・知人にリアルな口コミを聞く
- Instagram・Google Mapで最新情報をチェックし、候補リストを作成する
ステップ2:候補の絞り込み(出発数日前)
- 候補店のGoogle Map口コミを詳しく読み、優先順位をつける
- Instagramで店名を検索し、最新の料理写真を確認する
- 予約が必要な店は事前に予約する
ステップ3:現地での柔軟な対応(旅行中)
- 事前リサーチの候補を軸にしつつ、スケジュールにある程度の余裕を持たせる
- 街歩き中に見つけた気になるお店は、その場でGoogle Mapの口コミを確認
- 偶然の出会いも楽しむ余白を残しておく
ガチガチに予定を決めすぎないことがポイントです。計画7割、偶然3割くらいのバランスが、海外旅行の飲食店巡りを最大限楽しむコツだと実感しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本でもGoogle Mapの口コミは飲食店探しに使えますか?
以前は日本ではGoogle Mapの口コミが少なく参考にならない状況でしたが、近年は日本国内でも口コミ投稿が急増しており、都市部を中心に十分な情報量があります。ただし、日本には食べログやRettyなど充実した口コミサイトがあるため、海外旅行時ほどの優位性はありません。海外旅行先でこそGoogle Mapの口コミが真価を発揮します。
Q. 英語が読めなくても大丈夫ですか?
はい、問題ありません。Google Mapには口コミの自動翻訳機能が搭載されており、外国語の口コミをワンタップで日本語に翻訳できます。Instagramの投稿も翻訳機能が利用可能です。完璧な翻訳ではありませんが、お店の雰囲気や料理の評価を理解するには十分です。
Q. Instagramで検索するとき、どの言語で検索するのが効果的ですか?
日本語・英語・現地語の3パターンで検索するのが最も効果的です。例えばサンセバスチャンなら、「#サンセバスチャン」「#sansebastian」「#donostia」(バスク語の都市名)で検索すると、それぞれ異なる投稿がヒットし、候補の幅が大きく広がります。
Q. Google MapとInstagram、どちらを優先すべきですか?
どちらか一つならGoogle Mapを優先することをおすすめします。地図上で直感的に探せること、口コミ数の多さ、現地でのリアルタイム活用ができることが理由です。ただし、両方を併用するのがベストです。Instagramで見つけた気になるお店をGoogle Mapの口コミで裏付ける、という使い方が最も確度が高いです。
Q. 治安が心配な国でもこの方法は使えますか?
使えます。むしろ治安に不安があるエリアでは、事前にGoogle Mapで口コミを調べて行き先を決めておくことで、現地でうろうろ歩き回るリスクを減らせます。ただし、Wi-Fi環境やモバイルデータ通信の準備は必須です。現地SIMカードの購入やポケットWi-Fiのレンタルを忘れずに行いましょう。
まとめ:海外旅行先の飲食店選びで失敗しないために
海外旅行先で美味しい飲食店を見つけるための8つの方法を紹介しました。
私自身の経験から、最もおすすめの組み合わせは以下のとおりです。
- 事前リサーチ:ネット・書籍・口コミで全体像を把握
- 深掘りリサーチ:InstagramとGoogle Mapで最新情報を収集し候補を絞り込み
- 現地での活用:Google Mapをリアルタイムに使い、偶然の出会いも楽しむ
最近の私は、広告や利害関係が絡みがちなWebサイトの情報はほとんど参考にせず、Instagramのハッシュタグ・位置情報検索とGoogle Mapの口コミをメインに使っています。最新情報や思いがけない穴場にたどり着けることが多いので、とても気に入っている方法です。
なお、Google MapのようなGoogleのサービスを旅行でもビジネスでも最大限に活用するには、Googleのエコシステム全体を理解しておくと役立ちます。業務効率化にもGoogleツールを活用したい方は、Google Workspaceでツールを一本化してコスト削減する方法もぜひ参考にしてみてください。
今回ご紹介した方法がお役に立てたら幸いです。「この方法もおすすめ!」という情報があれば、ぜひ教えてください。
よい旅を!
旅先での情報収集にGoogleのサービスを活用する機会が増えている方は、Google Workspace プロモーションコードを使ったお得な契約方法も知っておくと、ビジネスや旅行の管理コスト削減に役立ちます。



