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夫婦や友人と共同経営する場合の確定申告|損益分配の計算とクラウド会計での管理方法

夫婦でカフェを開業したり、気心の知れた友人と一緒にWebデザインのプロジェクトを始めたり、誰かと一緒に事業を立ち上げるケースは少なくありません。

夢や目標を共有できるパートナーがいるのは、とても心強いことですよね。

しかし、事業が軌道に乗ってきて、初めての確定申告シーズンが近づくと、こんな不安が頭をよぎりませんか?

「この利益、どうやって分けたらいいんだろう?」

「そもそも共同経営の確定申告って、誰がどうやるの?」

「お金のことで揉めたりしたくないな…」

一人での事業と違い、共同経営には特有の経理や税金のルールが存在します。

特に「損益分配」の計算は、税務署からの見え方も意識する必要があり、意外と複雑です。

この記事では、夫婦や友人と共同経営を行っている個人事業主の方向けに、確定申告の基本的な考え方から、具体的な損益分配の計算方法、そして煩雑な作業をシンプルにするための管理方法まで、分かりやすく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、確定申告に対する漠然とした不安が解消され、自信を持って手続きを進めるための道筋が見えているはずです。

そもそも共同経営の確定申告は誰がどうやるの?

まず大前提として、法人(株式会社や合同会社など)を設立していない限り、共同経営であっても税務上の扱いはそれぞれの「個人事業主」の集まりとなります。そのため、確定申告は事業としてまとめて一度行うのではなく、共同経営者一人ひとりが、自身の所得を計算して個別に申告・納税する必要があります。

原則は「個人事業主」としてそれぞれが申告

例えば、夫婦2人で事業を行っている場合、夫と妻がそれぞれ確定申告書を作成し、税務署に提出します。友人と2人の場合も同様です。事業用の銀行口座を一つにまとめていたとしても、最終的な申告は個人単位で行う、ということを覚えておきましょう。

「じゃあ、売上や経費は全部折半して申告すればいいの?」と考えるかもしれませんが、それは少し違います。それぞれの所得をどう計算するか、その根拠となるのが次に解説する「損益分配」の考え方です。

「共同事業」であることを示すためのポイント

個人事業主がそれぞれ申告するとはいえ、実態として「共同で一つの事業を営んでいる」ことを客観的に示せるようにしておくことが非常に重要です。なぜなら、税務署から見て「単なる利益の付け替え(節税目的の所得分散)」と見なされるリスクを避けるためです。

そのために、強く推奨されるのが「共同事業契約書」の作成です。法的な義務はありませんが、パートナーとの円満な関係を維持し、税務上の信頼性を高めるためにも、事業開始時に作成しておきましょう。

契約書には、主に以下の項目を盛り込みます。

  • 事業の目的と名称: どのような事業を行うのかを明記します。
  • 共同経営者の氏名・住所: 誰がパートナーであるかを明確にします。
  • 出資の割合: 事業開始にあたり、それぞれがいくらずつ資金を出したかを記載します。
  • 業務分担: 誰がどのような役割を担うのか(例:夫は調理、妻は接客・経理など)を定めます。
  • 損益分配の割合: 事業で得た利益(または損失)を、どのような割合で分配するかを定めます。これが確定申告における所得計算の直接的な根拠となります。
  • 事業用資産の帰属: 購入した設備や備品が誰の資産になるのかを取り決めます。
  • 脱退や事業終了時の取り決め: パートナーが事業から抜ける場合や、事業をたたむ際のルールを定めます。

このような契約書を交わしておくことで、口約束による「言った・言わない」のトラブルを防ぎ、各共同経営者が受け取る所得の正当性を証明することができます。

悩みのタネ!損益分配の具体的な計算方法

共同経営の確定申告で最も重要なのが「損益分配」です。これは、事業全体で得られた利益(所得)を、あらかじめ決めたルールに従って各経営者に分け、それぞれの申告額を確定させるプロセスです。ここを曖昧にすると、税務調査で指摘を受ける可能性もあるため、正しい手順を理解しておきましょう。

ステップ1:事業全体の所得を計算する

まず最初に行うのは、個人ごとの取り分を計算する前に、事業全体として「いくら儲かったのか」を確定させることです。計算式は通常の個人事業主と同じです。

総収入金額 − 必要経費 = 事業所得

この「事業所得」が、共同経営者全員で分配する利益の原資となります。日々の売上や経費を正確に記録し、まずは事業全体の成績を明らかにすることがスタート地点です。

ステップ2:事前に決めた分配率で所得を分ける

次に、ステップ1で算出した事業所得を、共同事業契約書などで定めた「損益分配率」に基づいて各人に分配します。

【具体例】
夫婦で営むカフェの年間の業績が以下だったとします。

  • 総収入金額:1,000万円
  • 必要経費:400万円
  • 事業所得:600万円 (1,000万円 – 400万円)

共同事業契約書で、損益分配率を「夫:60%、妻:40%」と定めていた場合、それぞれの事業所得は以下のようになります。

  • 夫の事業所得: 600万円 × 60% = 360万円
  • 妻の事業所得: 600万円 × 40% = 240万円

この360万円と240万円が、それぞれ確定申告書に記載する「事業所得」の金額となります。この所得額をもとに、各種所得控除などを差し引いて、最終的な所得税額が計算される流れです。

注意点:出資割合や貢献度を考慮した合理的な分配率を

損益分配率を自由に決められるとはいえ、完全に自由に設定して良いわけではありません。税務署がチェックするのは、その分配率が「合理的」であるかどうかです。

例えば、妻が事業にほとんど関与していないにもかかわらず、所得を折半(50%ずつ)にしていると、「所得を分散させて税金を不当に安くしようとしている」と判断され、申告が否認される可能性があります。

分配率の合理的な根拠としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 出資割合: 事業開始時の資金をどちらが多く負担したか。
  • 業務への貢献度: 労働時間、専門スキル、責任の度合いなど。
  • 事業用資産の所有者: 店舗や高額な機材をどちらの名義で所有しているか。

これらの要素を総合的に勘案し、第三者が見ても納得できるような分配率を設定することが、共同経営における確定申告の最も重要なポイントと言えるでしょう。

煩雑な計算から解放!クラウド会計ソフト活用のススメ

ここまで読んで、「共同経営の確定申告、思ったより大変そう…」と感じた方も多いのではないでしょうか。特に、事業全体の損益を正確に計算し、それを分配するプロセスは、手作業やExcel(エクセル)での管理には限界があります。

なぜ手作業やExcel管理は危険なのか?

手書きの帳簿やExcelでの管理は、一見するとコストがかからず手軽に思えます。しかし、共同経営においては以下のようなリスクが潜んでいます。

  • 計算ミスや転記漏れ: 日々の取引を手入力するため、ヒューマンエラーが起こりやすく、気づかないうちに損益計算がズレてしまう可能性があります。
  • リアルタイムでの状況把握が困難: 月末や期末にまとめて計算するため、「今、事業がどれくらい儲かっているのか」をリアルタイムで把握できません。
  • 情報共有の非効率さ: Excelファイルなどをメールで送り合って管理していると、どれが最新版かわからなくなったり、同時編集できなかったりと、パートナーとの情報共有がスムーズにいきません。
  • 確定申告書類作成の手間: 最終的に確定申告書を作成する際に、計算した数値を一つひとつ転記する必要があり、膨大な時間と労力がかかります。

これらの問題は、経営判断の遅れや、パートナーとの信頼関係の悪化、そして税務上のリスクに直結しかねません。

クラウド会計ソフトならこんなに簡単!

そこで、これらの課題をまとめて解決してくれるのが「クラウド会計ソフト」です。クラウド会計ソフトとは、インターネット経由で利用できる会計ツールで、現代の個人事業主にとって必須のアイテムとなりつつあります。(2026年2月時点の情報)

クラウド会計ソフトを導入すると、以下のようなメリットがあります。

  • 入力の自動化: 銀行口座やクレジットカードを連携すれば、取引明細が自動で取り込まれ、AIが勘定科目を推測してくれます。手入力の手間が劇的に削減されます。
  • 損益のリアルタイム可視化: 日々の取引が反映されるため、いつでも最新の売上や利益状況をグラフなどで直感的に確認できます。
  • 複数人での同時アクセス: 共同経営者それぞれが自分のスマホやPCから同じデータにアクセスし、最新の状況を共有できます。誰がいつ何を入力したかの履歴も残るため、透明性が高まります。
  • 確定申告書類の自動作成: 日々の仕訳データをもとに、確定申告に必要な書類(確定申告書B、青色申告決算書など)の大部分を自動で作成してくれます。

このように、面倒な作業はソフトに任せ、経営者は事業そのものに集中できる環境を作ることが可能です。

おすすめは「マネーフォワード クラウド確定申告」

数あるクラウド会計ソフトの中でも、特にこれから導入を検討する方におすすめしたいのが「マネーフォワード クラウド確定申告」です。

人気の理由は、画面が見やすく、会計の知識があまりない方でも直感的に操作できるデザインにあります。スマホアプリの使い勝手も良く、レシートを撮影するだけで経費登録ができるなど、日々のスキマ時間で経理作業を進められるのが魅力です。

共同経営のような少し複雑なケースでも、マネーフォワード クラウドで事業全体の帳簿を一つ作成し、そこで算出された事業所得をもとに損益分配を行えば、申告の準備が格段に楽になります。

「マネーフォワード クラウド確定申告について、もっと詳しく知りたい」「自分たちのケースで本当に使えるか不安」という方は、機能や料金プラン、実際のユーザーの評判までを網羅的に解説した完全ガイド記事をご用意しています。ぜひ、ソフト選びの参考にしてみてください。

→【完全ガイド】マネーフォワード クラウド確定申告とは?使い方・評判・料金まで個人事業主向けに徹底解説

まとめ:面倒な経理は効率化し、事業の成長に集中しよう

今回は、夫婦や友人との共同経営における確定申告、特に損益分配の考え方と計算方法について解説しました。

ポイントをまとめると以下の通りです。

  • 共同経営の確定申告は、法人でなければ各個人事業主が個別に行う
  • 事前に「共同事業契約書」を作成し、出資割合や貢献度に応じた合理的な「損益分配率」を決めておくことが重要。
  • 申告の際は、まず事業全体の所得を計算し、その所得を分配率に応じて分け、それぞれの所得として申告する。
  • この一連の複雑な計算と管理を、正確かつ効率的に行うためには、クラウド会計ソフトの活用が不可欠

パートナーとの事業は、信頼関係が第一です。お金に関するルールを明確にし、経理プロセスを透明化しておくことは、良好な関係を長く維持するためにも繋がります。

「マネーフォワード クラウド確定申告」には、1ヶ月間無料で全ての機能を試せるプランがあります。まずは実際に触ってみて、その便利さを体感してみてはいかがでしょうか。手作業での経理に悩んでいるなら、その違いにきっと驚くはずです。

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面倒な経理作業は賢くツールに任せて効率化し、あなたと大切なパートナーが事業の成長という本来の目標に集中できる環境を整えましょう。