新型コロナウイルスの影響で新しい生活様式への対応が進められています。
そういった状況の中で働き方にも変化が生まれており、ビデオ会議や遠隔での資料のやり取り、共同編集など、今まで行ってきたことをオンライン上で行えるように対応が進められています。
オンライン会議はzoomなどのビデオ会議ツールで問題なくできていても、資料を使って説明する場面が多いプレゼンテーションは対面のようにはうまく行かなくて悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オンライン上でプレゼンテーションを行う際に役に立つ米国発の新しいアプリ「mmhmm(ンーフー)」の魅力についてご紹介します。
ビデオ会議用プレゼンテーションアプリ「mmhmm(ンーフー)」とは?
mmhmm(ンーフー)公式サイト:https://www.mmhmm.app/
mmhmm(ンーフー)とは
mmhmm(ンーフー)とは、Evernoteの共同創業者であるフィル・リービン氏が開発した新しいプレゼンテーションアプリです。
mmhmm単体で使うのではなく、zoomやGoogle Meetなどのビデオ会議ツールやYouTubeなどの動画サービスでプレゼンテーションを行いたい時に使うと便利なアプリです。
通常ビデオ会議アプリや動画配信などを行う際には、パソコンのカメラで撮影した映像をそのままビデオ会議アプリや配信アプリへ配信しますが、その中間にmmhmmを挟むことで映像の加工をすることができます。
2020年8月現在は招待者限定でベータテストを行っており、macOSのみに対応しているため、Windowsでは利用できません。
利用したい場合は公式ページでベータテスターになる必要がありますが、一般の方でも招待を受けることは可能です。
mmhmm(ンーフー)の特徴・できること
mmhmmは、zoomやGoogle Meetなどのビデオ会議ツールやYouTubeなどの動画サービスに流す映像を加工することができるアプリケーションです。
zoomでは背景を変えたりエフェクトを表示させたりすることができますが、mmhmmでも同じようなことがより高度に実現できます。
人物が自動的に切り抜かれるので、背後に好きな背景を合成するのはもちろん、背景とは別の画像を表示させることもできます。
また、人物の顔を自動的に追従する機能もあります。
PowerPointなどのスライドショーではスライドが全画面表示になってしまいますが、この機能を使えば資料とプレゼンターを同時に表示することが可能です。
画像だけでなく、スマートフォンの画面などを背景に表示することも可能です。
自分が手元で操作している画面をリアルタイムで表示することができるので、ゲームの画面を見せるためにも使えます。
mmhmm(ンーフー)をビデオ会議で使うメリットとは
mmhmmは単なるビデオ会議ツールではなく、プレゼンテーションに特化したアプリです。
そのためプレゼン資料のグラフや写真などの画像を表示させることができるだけでなく、より資料に注目して欲しい時にはプレゼンターを縮小して資料を大きく表示させるという使い方も可能です。
もちろんプレゼンターを大きく表示させたり非表示にすることもでき、相手に伝えたいことをより視覚的に強調することができます。
さらにプレゼンターを半透明にして画像と重ねて表示させることもできるので、グラフなどの資料の中で注目して欲しいポイントを、半透明のプレゼンターが指し示すというユニークな使い方も可能で、工夫次第でさまざまな使い道がありそうです。
このように、話者の表情がわからないことで微妙なニュアンスが通じにくい、資料のどの部分に注目して欲しいのかを伝えにくい、などのオンラインプレゼンテーションの問題点をクリアしているのがmmhmmの特徴です。
今後追加予定のmmhmm(ンーフー)の新機能
2020年8月現在公開されているmmhmmはベータ版で、今後追加予定の新機能についても発表されています。
mmhmm(ンーフー)の新機能①「Dynamic Decks」
1つ目はDynamic Decksという機能です。
Dynamic Decksは、PowerPointと同様のスライド機能を持っています。
それに加えてmmhmmの録画機能を使い、録画リンクを相手に送って視聴してもらうことができ、その際は視聴者側でもある程度スライドの操作が可能です。
例えばスライドを先に進める、プレゼンターを消すなどの操作を、プレゼンターの操作とは関係なく行うことができます。
これによってプレゼンターの姿や音声を消してスライド資料だけをじっくり見るという使い方をしたり、プレゼンターの説明を聞いたりと、見る側が必要としている情報により注視することができます。
mmhmm(ンーフー)の新機能②「Dynamic Decks」
2つ目のMultiplayerは、別々の場所にいる2人がプレゼンターとして同じ画面を共有し、一緒にプレゼンを行うことができる機能です。
この際画面には2人の姿を表示することができ、それぞれの大きさを変えることもできるため、話者を大きく表示するなどの方法で、どちらが話しているか視覚的にわかるようにすることも可能です。
この2つの機能が実装されれば、さらに他のプレゼンテーションツールに差をつけること間違いなしです。
テレワーク中に円滑に仕事を進めるために、必須のツールになるかもしれません。
mmhmm(ンーフー)の評判と口コミ
mmhmm(ンーフー)のtwitter上での評判と口コミ
mmhmm(ンーフー)のベータ版を試してみた人の口コミでは、操作は簡単という評価が多いです。
面白い、楽しいというポジティブな意見が多く、色々な使い道があるのではと注目されているようです。
mmhmm、楽しいー。こんなニュース番組風に加工ができちゃいます。ニュース番組みたい。 pic.twitter.com/DqGnXURUYF
— 廣瀬タカヒコ@やさしい体験と新規事業をつくる人 (@hrstkhk) August 10, 2020
mmhmmのpraivate beta版届いた!
触ってみた感じかなり良くできる。
YouTuber気分も味わえるw今月末のオンラインLTで使ってみよ#mmhmm pic.twitter.com/LM1XBp2cfV
— Kawamata Ryo (@KawamataRyo) August 10, 2020
mmhmmがすごい!画面をみながらワイプで話す動画をかんたんにつくれて、YouTubeの撮影に最高に向いてる。https://t.co/KV9lzfGGD0 pic.twitter.com/JJkoarVHbm
— 入江 慎吾 🚀 (@iritec_jp) August 12, 2020
いま話題の配信ソフトmmhmmでメディアのロングテールについて説明してるとこを切り出してみました。
なんかオンラインでのプレゼンって、工夫の余地が少なくてつまんなかったんですけど、これは楽しすぎます、オススメ。 https://t.co/jS2SBzE7RI #SNSの教科書 pic.twitter.com/83Upqwc0gE— 徳力 基彦(tokuriki) (@tokuriki) August 9, 2020
mmhmm、顔をかなり追従してくれるなー面白い。 pic.twitter.com/DjcxPcISrl
— Hiroki Uchida (@nikuyoshi) August 8, 2020
mmhmm(ンーフー)は導入するべき?
オンラインでプレゼンテーションをするならmmhmm(ンーフー)を導入すべき
mmhmm(ンーフー)は、オンライン上では伝わりにくい細かなニュアンスなどを伝えることができ、より対面でのプレゼンテーションに近づけることができるアプリです。
ユニークな機能が多く、プレゼン以外でも工夫次第で色々な使い方ができるかもしれません。
mmhmmは現在ベータテスト中なので、これから新しい機能が追加される可能性も大きいです。
オンライン上でプレゼンテーションを行う機会があるなら、mmhmmの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
mmhmm(ンーフー)公式サイト:https://www.mmhmm.app/
以上、「【基本解説】zoomなどビデオ会議用の新しいプレゼンアプリ「mmhmm(ンーフー)」とは?」でした。