こんにちは、小松由和(@komaty1210)です。
最近、厚生労働省のwebサイトで年金の支給開始年齢に関する資料を見ました。
・「支給開始年齢について」(PDF)第4回社会保障審議会年金部会 平成23年10月11日
老後の年金の支給うんぬんについては、誰もが不安に思っています。
「公的年金は今後も大丈夫なの?ちゃんと支給されるの?」
「今30代だけど、自分が老後になった時には何歳から年金もらえるの?」
「今20代なんだけど、ぶっちゃけ年金なんてもらえない世代だよね?」
等々。
年金の支給開始年齢は、多くの人の老後生活にとって死活問題です。
今回は、厚生労働省のwebサイトに掲載されていた、「年金の支給開始年齢について」という資料をもとに、
現状の年金支給開始年齢や、支給開始年齢の引き上げ状況などを確認して、資料には記載のないさらなる未来の年金支給開始年齢はどうなっていくのか、少し考えてみたいと思います。
年金の支給開始年齢と平均寿命の国際比較
まずはこちらの資料をご覧ください。
アメリカをはじめ、いくつかの先進国では、すでに65歳以上への支給開始年齢の引上げが決定されています。
現在の年金支給開始年齢の引き上げの現状を踏まえ、少子高齢化社会の世界トップをひた走っている日本が今後どうなっていくのか。
すさまじいイノベーションが起きないかぎり、
十中八九、日本の年金支給開始年齢は65歳以上も引き上げが続く
と思われます。
30代の私たちが高齢者になる頃、支給開始年齢はどうなっているのか
自分たちの年金の支給開始年齢がどうなるのか?
明るいニュースは期待できませんが・・、現実的に考えておいた方が今と同じ60歳になれば年金生活に入れるヤッホー!と楽観的に人生設計するよりも間違いなくうまくいくと思われます。
まず、
「支給開始年齢ってすぐに変わったりするものなの?」
という疑問には、こちらの資料を。
「じゃあ、来年1月から支給開始年齢変えるね」
なんてことはさすがにないです。どの先進国も長期的な計画のもと、段階的に年金の支給開始年齢を引き上げています。
日本では2030年までに男女とも、国民年金、厚生年金ともに65歳支給開始に引き上げ予定です。
ちなみに、1984年生まれの2017年4月現在32歳の私は、2030年4月時点で45歳!
年金支給まで(当然ですが)まだ20年もある!
ちなみに、
アメリカは2027年までに67歳支給開始に引き上げ、
ドイツも2029年までに67歳支給開始に引き上げ、
イギリスはさらに長期的に2046年までに68歳支給開始に引き上げ、
といった状況です。
もし、私がイギリス人だったとしたら、2046年時点で61歳。まだ7年間も年金もらえせん!笑
年金支給開始年齢のさらなる引き上げはあるのか?
まあ、当然あるでしょう。
今回紹介しているPDF資料の最後の方にも65歳以上の引き上げも要検討の記載があります。
さきほどの資料を再掲しますが、
60歳から65歳への支給開始年齢引き上げの決定から完了までの期間が、
日本では、
国民年金部分は約20年、
厚生年金部分は約25年、
かかっています。
例えば、
65歳年金支給開始の引き上げが完了した2030年に(1984年生まれの私は45歳)、
(妄想)
偉い人A「ようやく2030年。なんとか65歳までの引き上げ完了しましたな。」
偉い人B「当然このままだと年金破綻するんで、次の引き上げスタートしちゃいますか。」
偉い人A「まあ、それしかないよね。」
というかんじになって(雑な妄想ですみません)、
2030年から約20〜25年かけて、年金支給開始年齢は、65歳から70歳に段階的に引き上げ。
2030年から20年経った2050年に年金支給開始年齢は70歳に引き上げ完了!
2050年時点で1984年生まれの私は65歳!まだ5年間も年金もらえない!笑(けっこうありえる)
まとめると
未来のことはどうなるか当然わからないので、あくまで今までの実績と現状からの推測になりますが、
現在30歳くらいの私たちが65歳くらいになる頃の、
2050年くらいには、年金支給開始年齢が70歳からに引き上げられている可能性は十分にあります。
悪い方向に進めば、75歳からなど、もっと悪い条件になっていく可能性も大いにあります。
おさえておきたいことは、
年金支給開始年齢が、現状の65歳のまま今後何十年も据え置きのはずがない!
ということ。
今20代、30代の私たちが高齢者になる頃には、
「年金支給開始は70歳以降になっているかもしれない。」
「もはや、年金はもらえないかもしれない。」
といったことを予測しておき、そうなっても大丈夫なように、70歳80歳まで仕事ができるように健康に気を遣う、仕事のスキルを磨いておく、資産を築いておく、等々、行動に移しておくべきかと。
くれぐれも、
「65歳から年金もらえるからそれまでなんとか仕事続けられるように踏ん張ろう」
なんて考えは危険。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
年金問題はどうなっていくのか。
今後もいやでも注目しないといけないテーマですね。
今回紹介した資料以外にも、厚生労働省のwebサイトには、公的年金に関するデータや資料がたくさん掲載されていますので、より情報を知りたい方は、ぜひ厚生労働省のwebサイトを見てみてください。
・厚生労働省 webサイト 年金・日本年金機構関係
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/
以上、「若い人たちは何歳から年金もらえるかちゃんと把握していますか?公的年金の支給開始年齢の引き上げ状況と未来予測。」でした!
それではまた!