こんにちは、小松由和(@komaty1210)です。
出版はすべて自分1人で文章を書かないといけないものだとなぜか思っていた
2017年4月に出版したケータリング書籍の監修の仕事(「監修したケータリング書籍『あらたしい食のシゴト』が2017年4月15日発売しました!」)をしたときに感じたこと。
それまでの私は、本、書籍というものは、編集者がいて、編集者からのアドバイスはあるものの、基本的には著者が1人ですべて文章を書くものだと思っていました。
もちろん、書籍の出版の基本、スタンダードは、「編集者+著者」の組み合わせだと思います。
しかし、先日監修の仕事をしたときは、
・編集者
・ライター
・ケータリング専門家、監修者(私)
というチーム。
当たり前ですが、編集者さん、ライターさんは「ケータリング」の知識は当然ありません。専門家、監修者の私の知恵や知識を借りる形。
流れとしては、
編集者が、読者が求めている内容、こういう内容だったら本が売れるはず、というマーケーティング的な役割を担当して、専門家、監修者への質問項目を作成してライターと共有。
3人のミーティング、私へのヒアリングの形式で、編集者、ライターが私に質問をして、私が回答します。ライターも不明点や理解ができない内容があれば都度質問。
ヒアリングの内容をライターがまとめて、後日、編集者と監修者である私が内容をチェックして、数回の修正やチェックを繰り返して、完成。
「あっ、書籍ってこういうスタイルでもできちゃうんだ」と強く実感しました。
書籍の出版といっても、出版に至るプロセス、スタイルは様々。
ゴーストライターというと聞こえが悪いですが、プロスポーツ選手が出版している書籍の多くは選手にライターが取材やヒアリングをして文章を書くスタイルが主流であろうし、ホリエモンこと堀江貴文氏も毎月のように書籍出版していますが、基本的に堀江氏が口頭で話した内容をライターがまとめて文章にするスタイルとのこと。
「出版はすべて自分1人で文章を書かないといけないもの」
この思い込みにとらわれていました。
1人でできる仕事の量の限界
あたりまえですが、世界中の人みんなに与えられている1日の時間は24時間。有限です。
1人でできる仕事の量なんてたかがしれています。
どんな仕事でも同じで、1人でできる仕事の量なんて限界があります。
料理の世界でも、毎日100人分の料理を高いクオリティで1年間継続して提供するのを1人でやろうとしても誰もできません。おそらく、ミシュランの三ツ星シェフだとしても1人では到底無理でしょう。
Netflixで放映されている世界のトップシェフのドキュメンタリー「シェフのテーブル」で、世界で評価されている世界ベストレストラン上位のレストランの厨房を見ると、毎回「スタッフの多さ」に驚きます。
たぶん50席もないくらいの規模のレストランに20人近くスタッフがいることも。
レストランだと、オーナーシェフにフォーカスがあたりがちですが、すべての料理を一から最後までオーナーシェフが1人で作っているわけではありません。(もちろん、オーナーシェフ1人ですべてを切り盛りしているお店も世の中には数多くありますが)
レストランの軸となる、ブレてはいけない信念やコンセプトをオーナーシェフが先導して示して、スタッフたちが形にするスタイルが一般的です。
「仕事はすべて1人でやらなければいけない」この思い込みを捨てるべき。
何にこだわるのか。今やってることは自分しかできないことなのか。
じゃあ、「すべて誰かに仕事を任せてうまくいくのか」、といったらそんな簡単な話もないのがこの世の中。
世界のトップシェフも、ホリエモンも、他の人にはない個性、経験、知識を持っているからこそ、誰かに形にするのを任せてもうまくいくのです。
他の人でも簡単に真似できる個性、経験、知識しかなければ、誰かに任せても簡単に誰かに真似されてしまいます。
もし、すべての仕事が自分にしかできないことであれば、すべてを自分1人でやるのはOKですが、
「何にこだわるのか」
「自分にしかできないこと」
がはっきりしていれば、それ以外の誰かに任せてもいいことは、積極的に誰かにやってもらって、
そうやって空いた時間をまた「自分にしかできないこと」に投資をするべき。
アウトソーシング、外注できないかを常に意識する
自分がやっている仕事の中で、自分の時給よりも安く誰かにやってもらうことがないかを常に意識する。
もしあれば、アウトソーシング、外注など、自分がやらなくてもいい方法を考えて実行して、空いた時間を自分がやるべき仕事に集中させる。
「同じことを続ける」という楽な選択肢を選ばない
あなたは毎日同じ仕事をしていたりしませんか?
毎日「同じことを続ける」ことは、慣れて習慣となり楽になるメリットはあるものの、仕事の成長を考えたときには良い選択肢とは言えません。
任された仕事が慣れてきたら、思い切って、他の人でもできるような仕組みややり方を考えて誰かに任せてしまう。誰かに任せたあとに、また新しい仕事をする。
思考停止の時間を少なくして、試行錯誤しながら考えて仕事をする方が絶対的に成長できます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
「すべて自分でやらなければいけない」という思い込みを捨てて、
「自分にしかできないこと」にフォーカスする。
毎日の忙しさの中で忘れがちですが、いかにこの単純なことを繰り返し実践できるか。
今回の内容をさらに理解するためにオススメな書籍
最近発売した堀江貴文氏の書籍。常識や思い込みにとらわれない考え方やスタイルが勉強になります。
アウトソーシング、外注の考え方を深めるために最適な書籍。うまくアウトソーシングを駆使すればここまでできるのかと、海外の事例であるのでまったく同じようには難しいかもしれませんが、考え方は非常に参考になります。
以上、「「すべて自分でやらなければいけない」思い込みから抜け出す」でした!
それではまた!